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『ライブアライブ』SF編レビュー。事件か事故か…閉鎖空間で描かれる人間ドラマとサスペンス展開が劇的

Ak
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 7月22日にNintendo Switchで発売予定のRPG『ライブアライブ』のレビュー記事を9回にわたってお届け。

 今回は“SF編”についてレビューしていきます。

※ストーリーの核心的なネタバレはありませんが、一部ストーリー後半の展開に言及していることもあります

『ライブアライブ』レビュー記事

閉鎖空間で起こった殺人事件の犯人とは? 謎が謎を呼ぶSF&サスペンスストーリー!

 “SF編”では基本的に戦闘は発生せず、探索のみでストーリーが進行していきます。

 主人公のキューブは、エンジニアのカトゥー(CV:石田彰)によって作られたロボット。

 直接的な会話能力はなく、身振り手振りなどでコミュニケーションを図り、自我はそれほど強くない、ロボットらしいキャラクターです。

 物語の舞台となるのは、ある物資を運ぶ宇宙船。キューブは船員を助けるロボットして船員たちと航行をともにしています。

 序盤は順調に航行を続けていた一行でしたが、ある事故をきっかけに事態は一変。宇宙船という閉鎖環境のなかで、船員同士が疑心暗鬼に陥いる状況になってしまいます。

 “事故”は本当に偶然の産物なのか、それとも人為的な事件か……謎が謎を呼ぶサスペンス的な展開は、ほかのシナリオと比べても新鮮です。

 物語の大筋自体は王道なのであるていど予測がつく人もいるかもしれませんが、人間模様が面白く魅力的で、見ていて飽きないですね。

 とくに序盤にキューブに辛く当たるダース伍長(CV:内田直哉)はSF編屈指の名物キャラクターですね。物分かりの悪い邪魔者キャラと思いきや、いざというときの判断力が高く頼りになります。

 キューブに強く当たる理由であるロボットへのトラウマも共感できる内容で、中盤以降の伍長はかなりカッコいいです! 正直プレイヤーキャラクターとして使いたかった……。

 ストーリー中に何度か船員にコーヒーを配るシーンがあるのですが、伍長は不信感からか一度も受け取ってくれません。そんな伍長が終盤のとあるシーンでは……。

 ネタバレになるので詳細は省きますが、そのシーンはそれまでの蓄積もあって、ハードボイルドでシビれました! これも一種のツンデレなのでは……?

ベヒーモスからの逃走劇や謎解き要素も!

 通常の戦闘は発生しないものの、ある理由から逃走したベヒーモスから逃げる場面もあります。

 キューブは基本的に無力なので、ベヒーモスからはひたすら逃げることに!

 とはいえ道筋さえ間違えなければ逃げるのは比較的容易で、アクション要素はゆるいので逃走パートの難易度は高くないです。

 物語は基本的に一本道で、目標地点に移動していくことで進行していきます。複雑な要素はなく、ほぼアドベンチャーゲームのような感覚で物語を楽しめます。

 ただし一部の場面では謎解きも存在します。そとくにクライマックスでのボスに挑む方法はなかなか意外性があり、驚きました。まさかアレをあんな風に使うなんて……。

 ボリュームのあるストーリーと、魅力的な人間模様を楽しめるSF編。 

 難易度は低めなので、いつから始めても問題はなし。読み応えのあるストーリーが楽しみたい! というときにオススメできるシナリオです。


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Gosho Aoyama, Yoshihide Fujiwara, Osamu Ishiwata, Yoshinori Kobayashi, Ryouji Minagawa, Kazuhiko Shimamoto, Yumi Tamura

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