『SDガンダム バトルアライアンス』は2つの視点で楽しめるシナリオも見どころ! 量産機チームが熱い!?

たく坊
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 バンダイナムコエンターテインメントが8月25日発売したアクションRPG『SDガンダム バトルアライアンス』の特別企画を2回に渡って掲載。今回はシナリオ展開や機体の特徴について紹介します。

 本作は、等身をデフォルメした『SDガンダム』を題材にしたアクションRPG。ステージを攻略して敵モビルスーツ(MS)やモビルアーマー(MA)を倒していきます。プレイヤーは僚機2機とチームを組み、ミッションに挑戦します。オンラインマルチプレイが実装されているので、友だちや仲間と一緒に遊べることも特徴です。

 本作の序盤をプレイしたので、実際に遊んだ感想を交えながら、シナリオのあらすじや機体の特徴について紹介していきます。

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歴史を修復する“G:ユニバース”の物語

 本作の物語を紹介していきます。

 物語は、一年戦争“オデッサ作戦”のとある1シーンから始まります。

 “オデッサ作戦”には、独立混成機械化技術支援小隊である特務小隊“ギャザーロード隊(GR隊)”が参加。プレイヤーはその小隊長という立場です。

 奮闘する“GR隊”でしたが、なぜが視界がゆがみ、まるでエラー画面のような風景が広がります。

 “オデッサ作戦”でともに戦っていた地球連邦軍の仲間がいなくなったり、本来いないはずのホワイトベース隊が現れたり、出会うことのない別のガンダムが登場したり、殉職したはずの“ランバ・ラル”が登場したりと、あらゆる面でおかしなできごとが起こり続けます。

 困惑する小隊長(プレイヤー)と、ナビゲーターの“ユノ・アスタルト”。そこに、とある人物が突如通信で助けてくれます。

 彼女は“SACRA/1351420”。「名前が長い」という理由でユノから“サクラ・スラッシュ”と名付けられました。

 “サクラ・スラッシュ”は、歴史のデータを管理する“G:ユニバース”に異常が発生したため、プレイヤーとユノをスカウトしにきたといいます。

 歴史から隔離されてしまったプレイヤーたちに選択肢はなく、否応なしに、“G:ユニバース”に参加することに。

 “G:ユニバース”の問題とは何なのか、“サクラ・スラッシュ”とは何者なのか、変わった歴史ではなにが起こるのか……さまざまな状況で戦うこととなったプレイヤーは、新たな歴史に対面することになります。

 シナリオを担当するのは、『スーパーロボット大戦OG』シリーズや『無限のフロンティア』シリーズ、『NAMCO x CAPCOM』『PROJECT X ZONE』シリーズなどの作品を手掛けた森住惣一郎さん。オールスター作品のシナリオを数多く担当していることから、世界が異なる人物の掛け合いや熱い展開を期待できそうです。

 ユノが改造した“ハロ”にも注目。これまのでハロとは一風変わったマスコットとして登場しています。

2つの視点で楽しめるオペレーターの会話が興味深い

 ステージのプレイ中には、オペレーターのユノとサクラの通信による会話が聞こえてきます。

 “ガンダムシリーズに詳しいオタク”と、“ガンダムシリーズを知らないけどメカ知識が豊富な人”の会話になっており、非常に興味を惹かれます。

 2つの視点から会話を楽しむことができるのが、本作ならではの楽しさだと感じました。サクラのセリフには「ゼロシステムと対面したら興奮するの、わかるな」と共感できますし、ユノのセリフには「最初にこの出来事のことを知ったら、そういう反応になるよな」と、新鮮さを感じることができます。

 『ガンダム』シリーズ好きであれば、筆者と同じようにファン目線でサクラのセリフに共感できると思いますし、シリーズを知らない人は、歴史を知らないユノのセリフに共感できると思います。

量産機からエース機まで登場MSがとにかく多い!

 本作には、非常に多くの機体が参戦します。参戦する機体は、公式サイトで確認できるため、要チェック。個人的には、アップデートで追加される予定の『SDガンダム ジージェネレーション』シリーズの“フェニックスガンダム”やパッケージ版早期購入特典・ダウンロード版予約購入特典で入手できる『SDガンダムワールド 三国創傑伝』の“曹操ウイングガンダム”といったゲーム作品やスピンオフ作品の機体で遊べるのが楽しみで仕方ありません。

 プレイヤーが最初に搭乗するのは、本作オリジナルのジムである“ジム(ギャザーロード隊仕様)”。部隊エンブレムに加えて、黒色のパーツや部隊エンブレムのデカールなどが見られます。

 各機体にはロールが存在。ロールとはわかりやすく言うと役割のようなもので、“オールラウンダー”、“インファイター”、“シューター”の3つがあります。

 インファイターは格闘性能が高く、シューターは射撃性能が高く、オールタウンダーはその中間というイメージです。他にも、HPを回復できるリペアキットの所持数が異なる、ロールアクションの内容が異なるなど、役割以外の差別化が施されています。



 遊んでいると、主役級のガンダム系列だけでなく、“ドム”や“ジムスナイパーII”といった量産機も追加されていきます。量産機が好きなファンも安心です。機体を集めるにつれて、だんだんチームが派手になっていくのが気持ちいいです。

 ちなみに、NPCとして僚機に設定する際、原作にちなんだパイロットが搭乗します。搭乗キャラが固定されていない量産機は、オリジナルのパイロットが搭乗します。

 序盤はジム3機だったのが、“フリーダムガンダム”や“セラヴィーガンダム”、“陸戦型ガンダム”など、主役級の機体がずらりと並ぶチームになると、とても強そうに見えますね。また、量産機3機での一般兵チームを作って戦った場合、“作戦中、ひそかに活躍する一般兵部隊”感を味わうことができ、気持ちの入り具合は一味違います。

 プレイを重ねていくうちに、いろいろなMSを獲得でき、収集欲が高まっていくのがわかります。見た目で合わせて遊ぶもよし、性能のバランスを取るもよしと、チームの組み方にも自分の好みを反映できるのが楽しいポイントです。

 なお、シングルプレイではプレイヤー1人のNPCが2人、マルチプレイではプレイヤー3人で遊ぶことができます。

 以下では、実際に触ることができた機体のいくつかを紹介します。

フリーダムガンダム

 『機動戦士ガンダムSEED』から登場するオールラウンダー。搭乗キャラクターは“キラ・ヤマト”です。

 メイン射撃で“ルプスビームライフル”、サブ射撃で“バラエーナプラズマ収束ビーム砲”と“クスィフィアスレール砲”を使用したハイマットフルバーストモードが可能です。

 雑魚敵の処理はスペシャルアタック(SPA)によるハイマットフルバーストモードが便利ですし、ボス戦では“バラエーナプラズマ収束ビーム砲”を高火力の射撃が効果的です。

 癖がない格闘で、素早い動きで攻撃することが可能。使いどころを選ばない、まさにオールラウンダーを具現化したような機体で汎用性の高さを感じました。

アリオスガンダム

 『機動戦士ガンダム00』から参戦するオールラウンダー。搭乗キャラクターは“アレルヤ・ハプティズム”です。

 メイン射撃は標準的な“GNツインビームライフル”ですが、サブ射撃で“GNサブマシンガン”での範囲攻撃を行う便利なものを装備しています。火力こそ低めなものの、雑魚的に囲まれた際、“GNサブマシンガン”でよろけを取った後に逃げるといった行動が便利でした。

 最大の特徴は、もう1つのサブ射撃で変形を使った攻撃が可能な点と、“スペシャルアタック(SPA)”で“TRANS‐AM(トランザム)”を行う点。

 変形での突撃は、敵との距離を一気に詰めつつ、格闘攻撃を叩き込めるため、射撃攻撃が通りにくい敵と遭遇した際、とても便利です。

 “TRANS‐AM(トランザム)”すると機体性能が上昇し、“GNミサイルコンテナ”を装備。スピード感がマシマシになります。“GNサブマシンガン”や変形機構など、らしさが詰まっており、操作が楽しい機体という印象でした。

ガンダム・バルバトス(第6形態)

 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』から参戦するインファイター。搭乗キャラクターは“三日月・オーガス”です。

 筆者が好んで使っていた機体の1機。インファイターならではの格闘攻撃が魅力的な機体です。

 射撃武装は、メイン射撃の“170mm機関砲”、サブ射撃で突進攻撃にあわせて投げる“レンチメイス”のみ。基本的には“レンチメイス”を使用した格闘攻撃を主体にして戦います。

 インファイターらしく近距離戦闘がガッツリ得意で、雑魚敵の殲滅はもちろん、強敵との戦闘でも大きく活躍します。

 また、機体の強化方針もわかりやすく、HPと格闘のステータスを伸ばせば、道中が一気に快適になります。しかし、MAに対しては弱点を狙う都合上、少し戦いにくい印象を持ちました。

 僚機として随伴させれば、原作よろしく“三日月・オーガス”の活躍を期待できるでしょう。

セラヴィーガンダム

 『機動戦士ガンダム00』から登場するシューター。搭乗キャラクターは“ティエリア・アーデ”です。

 格闘攻撃以外、近接用の武装を1つも持っていない機体。唯一の近接用の武装も、バックパックとして装備している“セラフィムガンダム”と攻撃する特徴的なモーションとなっています。

 “GNバズーカII”や“GNキャノン”での高火力射撃が気持ちよく、先述した“ガンダム・バルバトス(第6形態)”とはまた違うせん滅能力の高さが、爽快な機体となっていました。

 もちろん“アリオスガンダム”と同じく、“スペシャルアタック(SPA)”で“TRANS‐AM(トランザム)”が可能。“スペシャルアタック(SPA)”での一斉掃射がとにかく気持ちいいので、遊んだ際はぜひ使ってほしいところ。なお、“TRANS‐AM(トランザム)”は終了時にすべての武装がリロード状態となってしまう点は注意。

 今回紹介した他にも、多種多様な機体・キャラクターが登場します。どれも攻撃モーションが異なり、特徴的なものになっていますし、原作再現がしっかりされていて楽しいので、全機体を使ってみたくなります。

 原作で活躍した機体を操作して主人公プレイをするのは気持ちいいですし、量産機を使っての一般兵プレイもある意味『ガンダム』感を感じられるポイントです。

 また、前述のとおり、いろいろな作品の世界がミックスされているからこその物語も注目ポイント。

 ぜひ機体の組み合わせや物語の展開を楽しんでください。

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