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『黎の軌跡II』先行レビュー・後編。進化したコマンド×アクションのバトル&豊富なやり込み要素が楽しめるRPG

江波戸るく
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 日本ファルコムより、今週の9月29日に発売予定のRPG『英雄伝説 黎の軌跡II』。先行レビュー後編では、本作を構成する重要な要素となるバトル/システム面についてお届けします。

※前編同様、物語の核心に迫るような大きなネタバレなどには全力で配慮をしておりますが、現時点で公開されている情報については触れておりますので、予めご了承ください。引き続き、前作『黎の軌跡』の内容も少し含みます。

『黎の軌跡II』レビュー記事

斬新なバトルシステムがパワーアップ。よりフィールドバトルがしたくなる!


 『黎の軌跡』で新たに導入された、コマンド×アクションのバトルシステム。道中の敵はアクションでバサバサなぎ倒して進んでいましたが、今作ではそれが更に進化していました。

 フィールド上で通常攻撃をする→チャージアタックで敵のスタンを奪う→すかさずシャード展開をしてコマンドバトルで先制を取る、という基本的な流れをそのまま行っても問題ないと思います。ですが、今作ではアクションバトルの要素にに“アーツ”と“クロスチャージ”が加わっているので、フィールドバトルの割合を増やしてみるのも良さそうです。

  • ▲アーツ使用。いくつか種類があるので、色々試してみたくなります。

 ただ、新鮮さゆえについつい連発してしまい、いつの間にかEPがゼロになっていたこともありましたので、皆さんはご利用は計画的に……。

 そしてもう1つの新要素“クロスチャージ”ですが、初めて発動させた時の率直な感想が「仲間と連携している感じがあっていい!」でした。ジャスト回避を行うと、行動可能な仲間が攻撃してくれます。アクションが得意な方は、こちらを駆使してガンガン攻めていけるのではないでしょうか。


  • ▲エレインがジャスト回避後、アーロンが攻撃! なお、発動後は攻撃してくれた仲間に操作が切り替わります。

 また、コマンドバトルにも新しく“EXチェイン”が追加。こちらはスタン状態の敵に畳みかけるように攻撃を仕掛けられるもので、敵がスタン状態+操作キャラがシャードブースト状態+仲間とスクラムを組んだあと、通常攻撃かクラフトで攻撃すると発動します。気がつくと発動できる状態になっていることも多いので、EXチェインの表示が出ている時は積極的に狙っていきたいところ。


 それと、これは特に戦術には関係ない部分ではありますが、Sクラフトの“ここが密かに嬉しかった”というところにも、せっかくの機会なので触れておこうと思います。

 おそらく同じことを感じている方もいらっしゃると思うのですが、こちらです。


 先行公開の動画で見た瞬間「やってくれた……!」と思わざるをえなかった、このカットインのような演出。

 スムーズにSクラフトへ移行するのも良かったのですが、こういった演出が入るといかにも「必殺技」感が出てイイですよね。先に出ている動画からも分かるように、ポーズが統一されているのではなくキャラごとに違っているので、それぞれの個性が垣間見えるのも好きです。

やることが豊富。“《お伽の庭城(メルヒェンガルテン)》”に詰まった要素

 少し物語を進めると足を踏み入れることができる、《お伽の庭城(メルヒェンガルテン)》。やり込み要素がぎゅっと凝縮されており、プレイヤーの時間を容赦なく吸い取ってくれる場所でもあります(※褒め言葉です)。

 好きなメンバーを集めてひたすら戦闘をしているだけで満足感を得られるタイプの人間なのですが(過去作の夢幻回廊とかもハマっていました)、うっすらと予想していた通り、メルヒェンガルテンにもプレイ時間をかなり費やしました。仮想空間という性質上、本編では別行動をしている仲間も連れて行けるので、編成の自由度が高めです。最終的に何人になるのか……? という部分はありますが、編成メンバーは人によってだいぶ異なりそうです。

 メルヒェンガルテンへアクセスできるタイミングは多い……のですが、メインストーリーの進行状況によっては入ることができない場合も。そのときは先にストーリーを進めましょう。メルヒェンガルテンは逃げないので、気が向いた時にコツコツ攻略する、といったプレイでもいいと思います。

  • ▲ただ、ここでクラフトの強化を行えるので、時々立ち寄っておいた方がいいかも?

 また、メルヒェンガルテンにあるシステムの1つに“ミスティックキューブ”というものがあり、ここではメアがその解析を行ってくれます。解析を行うと大量のセピスのほか、アイテムなども入手可能です。シャードトークンは気がついたら4桁まで溜まっていることもあったので、定期的にメアに解析をお願いしたいですね。


  • ▲断片とは……? となるかもしれませんが、これらは一定数集めると、併設されている“マルドゥックサポート”で該当アイテムと交換することができます。

 BGMを変更できるのも好感触。TGSの試遊版では、私がシリーズ中でもトップクラスで好きな曲“Overdosing Heavenly Bliss(空の軌跡 the 3rdより)”がこちらのラインナップに入っていることが確認できたので、開放できる時を楽しみにしています。


  • ▲ちなみにCP補給サービスを使用すると、ミラベルがこんな仕草を見せてくれます。動きが細かくてカワイイ。

 前作の要素を受け継ぎつつ、バトル/システム面がブラッシュアップされた『黎の軌跡II』。ボリュームがあるので、本作を隅々まで楽しむにはかなりの時間を要しそうですが、こってりとしたRPGが好きな身にはありがたい作品です。

  • ▲選択肢によってヴァンのパラメータが変動する“LGCアライメント”は、今作にも引き続き登場。今回も“CHAOS”を高める方向で進めたいですが……?

 いよいよ発売は今週となります。皆さんも(あらゆる意味で)元気な状態で、本作をじっくり楽しんでくださいね。


江波戸るく:永遠に新米のライター兼編集者。業が深いと判断したキャラクターを“海溝”と定めて沈むことに生きがいを見いだす。




『黎の軌跡II』電撃スペシャルパックが登場!

 『黎の軌跡II』電撃スペシャルパックでは、“グレンデル”がプラキットになって付属! 更に学生時代のヴァン・エレイン・キンケイドを描いたタペストリーや、ピクニック隊の缶バッジ&ポストカードセット、新久保先生の描き下ろし4コマにエレインのDLC衣装など盛りだくさんです。

●動画:『黎の軌跡II』電撃スペシャルパック同梱DLC衣装「Z-1・クイーン(エレインVer.)」紹介映像(KURO NO KISEKI 2)

 また、シズナEDITIONでは“シズナの黒太刀”のメタルウェポンも同梱されます。品切れとなっているものもありますが、一部はまだ購入可能です!

※“グレンデル”のプラキットは後送で12月以降のお届けとなります。

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英雄伝説 黎の軌跡II-CRIMSON SiN-(クリムゾン・シン)

  • メーカー: 日本ファルコム
  • 対応機種: PS5/PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2022年9月29日
  • 希望小売価格: 7,800円(+税)

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