『黎の軌跡II』先行レビュー・前編。時間を忘れて追いたくなる物語と、それを彩るキャラがあらゆる意味で“強い”作品

江波戸るく
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 日本ファルコムより、9月29日に発売予定のRPG『英雄伝説 黎の軌跡II』の先行レビュー。前編では、本作に登場するキャラクターについてお届けします。

※物語の核心に迫るような大きなネタバレなどには全力で配慮をしておりますが、現時点で公開されている情報については触れておりますので、予めご了承ください。また、前作『黎の軌跡』の内容も少し含みます。

裏解決屋の物語が再び。濃密な物語で描かれる人物たち


 前作『黎の軌跡』の続編となる本作。こちらでは(どう頑張っても尺が足りないので)割愛しますが、ヴァンは再び首都イーディスで《裏解決屋(スプリガン)》として活動する日々に戻っていました。

 が、そんな平穏も一時のもので、首都の一角でCID(中央情報省)特殊部隊が何者かに惨殺される事件が発生。依頼をきっかけに、ヴァンは再び、騒乱の火種の中へ身を投じることとなる――というのが導入となります。




 共和国を揺るがすマフィア《アルマータ》との熾烈な戦いをヴァンと共に切り抜けた、頼もしい仲間たちも引き続き登場。信頼関係がガッツリ築かれているので、そのやり取りは見ていると安心感を抱きます。何が襲いかかってきても彼らなら負けないのでは、とさえ感じてしまいますね。

 裏解決屋の性質上(本人の性格もあると思いますが)表にも裏にも繋がりが多いヴァンは、あらゆる方面にツテがあります。立場も性格もバラバラな面子が集い、大きな事件を解決する、というのは見ていてスッキリしますし、心に強く残る物語の1つとなります。アルマータに負けず劣らず、今回も敵がとんでもなさそうな予感ですが、屈せずに困難を乗り越えてほしいです。

※ヴァンや仲間たちの魅力については前作のコラム記事でも(ネタバレなしで)語られているので、この機会に改めて、そちらもチェックしてみてくださいね。

『黎の軌跡』コラム抜粋

 メインストーリーは基本的に複数のチャプターに分かれて進行するので、登場するキャラクターがより深く関わっている印象です。加えて、ちょっと一息つけるポイントでもありました。

 謎が次々と浮上するストーリーはやめどきが分からないくらいだったので、個人的には助かりますね。『軌跡』シリーズはプレイしていて気がついたら8時間~10時間経っていたこともあるので、ほどよい区切りとなっています(とはいえ、チャプター1つでもボリュームがあるので皆さんは適度な休憩を!)。

 また、本作から新たに登場する(或いはプレイアブルキャラとなった)人物も。いずれも個性とキャラクター的な属性が渋滞するほど印象強く、再び動き出した物語を魅力的に彩ってくれます。

 たとえばこちらの2人、スウィン&ナーディア。彼らが初めて登場したのは『閃の軌跡IV』内の小説『3と9』ですが、その時から気になっていた人も多いはず。ボーイミーツガールが好きな自分もその1人でした。

 『創の軌跡』でプレイアブルキャラとして登場しましたが、まだまだ彼らの物語が見たい……! と思っていたところに『黎の軌跡II』への登場が決まったので、少し成長した姿で公開されたときは感慨深いものがありました。

 本作では少し意外な形でヴァンたちに関わってくるのですが、2人のやり取りに微笑ましさは健在。そんな中で時折“過去”を感じさせる部分があるからこそ、キャラがより引き立っていると感じられます。


 日本ファルコムの公式YouTubeチャンネルでは、彼らの過去を短編としてまとめた動画が公開されています。『黎の軌跡』或いは『黎の軌跡II』から始めた人でも分かりやすいものとなっているので、未視聴の方はぜひ。

●動画:「英雄伝説 黎の軌跡II-CRIMSON SiN-」Recollection:3と9

 前作にも登場していましたが、今作でより関わりが増えた星杯騎士団・守護騎士のセリス&リオンも見逃せません。今までのシリーズでも星杯騎士団、守護騎士のキャラクターは何人か登場していましたが、今回関わってくるこの2人はまた違った雰囲気を持っています。

  • ▲セリスが27歳、リオンが25歳というのがGood。

 本作からの新規プレイアブルキャラということで、戦闘面で注目している方も多いと思います。作中の描写を通してとてもイイキャラをしていると再認識できたので、彼らが物語に登場したときは、ちょっとした声色も含めて注目してみてください。

プレイアブルキャラだけじゃない! 色々な意味で“強い”キャラクターたちも


 物語に濃密さを与えてくれるのは、ヴァンや仲間たちと共に戦ってくれるキャラクターだけではありません。敵味方問わず、記憶から離れないキャラクターが多数登場します。

 出番がちょっとしたものだとしても、持ち合わせた強い個性でプレイヤーの記憶に残ってくるのはお見事……と、『軌跡』シリーズの作品を遊んでいるとたびたび思います。大筋の物語に大きく関わらないとしても、生き生きとしたキャラクターたちがそれぞれの人生を歩んでいる、ということを感じ取れるのも、このシリーズの魅力の1つですよね。


 

 共和国の裏側で暗躍する者たちに対しても、今までのところを振り返りつつ「この人たちは何が狙いなのか?」とか「あのとき何を考えていたのか?」と思いながらプレイを進めてしまいます。考察が好きな人はきっと、コントローラーを握りながら様々なことを考えてしまうのではないでしょうか。

  • ▲中には一時的に戦闘で協力してくれる人も。

 “4spg”を通して裏解決屋へ依頼を出してくる人物はもちろん、街にいるNPCたちも興味深い話をしてくれることがあるので、隅々まで駆け回りたくなります。


  • ▲そしてみんな大好き(?)ゴッチ監督。外見のみならず、台詞もインパクト強すぎませんか。

 重厚な物語が楽しめる『黎の軌跡II』。ナンバリングが示す通り、続きものではありますが、前作で大筋の物語自体は一旦綺麗にまとまっているため、本作から始めても問題はないように感じられます(むしろ『II』から入ってきた方の感想が聞いてみたいところ)。人によってシリーズ作品の追い方はそれぞれだと思うのですが、ここから気になる作品へ遡るのも、それはそれで1つの楽しみ方となりそうです。

 後編では本作を語る上では欠かせない、バトルやシステム面のレビュー記事をお届けします。

※後編は近日公開予定です。

『黎の軌跡II』電撃スペシャルパックが登場!

 『黎の軌跡II』電撃スペシャルパックでは、“グレンデル”がプラキットになって付属! 更に学生時代のヴァン・エレイン・キンケイドを描いたタペストリーや、ピクニック隊の缶バッジ&ポストカードセット、新久保先生の描き下ろし4コマにエレインのDLC衣装など盛りだくさんです。

●動画:『黎の軌跡II』電撃スペシャルパック同梱DLC衣装「Z-1・クイーン(エレインVer.)」紹介映像(KURO NO KISEKI 2)

 また、シズナEDITIONでは“シズナの黒太刀”のメタルウェポンも同梱されます。品切れとなっているものもありますが、一部はまだ購入可能です!

※“グレンデル”のプラキットは後送で12月以降のお届けとなります。

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英雄伝説 黎の軌跡II-CRIMSON SiN-(クリムゾン・シン)

  • メーカー: 日本ファルコム
  • 対応機種: PS5/PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2022年9月29日
  • 希望小売価格: 7,800円(+税)

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