特撮ファンなら食べたい『味噌一 上石神井店』の激うまラーメンを終末のバンギアが実食レポート!
- 文
- 電撃オンライン 終末のバンギア
- 公開日時
毎週金曜21時から電撃オンラインがお届けしているネット配信番組"電撃四天王(3人)の対決Showdown"のオープニングテーマ曲を担当する音楽ユニット“終末のバンギア”(以下バンギア)が、特撮ファン(とくに戦隊系)が東京に訪れる際には足繁く通う場所だという、通称"巡礼スポット"のひとつ味噌ラーメン専門店の『味噌一 上石神井店』に突撃取材!
後編となる今回は、“電撃”な辛さ! だというラーメンにも挑戦! また、店主の海津亮介さん(以下、海津さん。『光戦隊マスクマン』レッドマスク/タケル役など)の気になるところをインタビュー。前回に引き続き『味噌一 上石神井店』と海津さんの魅力に迫ります!
電撃な辛さの“火吹きラーメン”に挑戦!
前回の記事で、店主の海津さんがオススメする初めて『味噌一 上石神井店』に訪れた際に食べてもらいたい“味噌一 つけめん”を堪能したバンギアの2人。『電撃オンライン』の突撃リポーターとして、こんな質問を投げかけてみました。「“電撃”っぽいメニューってありますか?」。そこで海津さんが導き出した答え、それは……“火吹きラーメン”!
口の中がビリビリと電撃が走るぐらいの辛さ。ちょっと辛いぐらいではなく、ちゃんと“辛い!”レベル。ちなみに、辛さレベルで言えば10段階中の5だそうです。さっそくトライしてみました。
辛さのレベルが10段階中の5と聞いて大したことないと思うかもしれませんが、これが結構来ます。辛さが大丈夫なバンビでも「辛い~!」と言ってしまうレベル。それでも「美味しい♪」と、ちゃんと味も認識できるレベルです。ちなみに辛さに敏感なルギアでも、まだなんとか大丈夫なレベルでした。
ひとしきり辛さを堪能した2人……と、ここで前回、海津さんが教えてくれた“粉チーズ”をかける裏技を思い出したバンビが、ここぞとばかりにリクエスト。ついに、伝家の宝刀を抜きました。
これは、美味いどころの騒ぎではありません。ビリビリと口が痺れるカプサイシンな辛さに、マイルドなとろみチーズの豊潤なグルタミン酸が合わさり、口の中が至福のときを迎えます。これはもうラーメンの域を超えた別モノ。高級イタリアン料理……いや、これは、あえて似た料理を述べるとすれば、チーズダッカルビ的な何か別の次元の料理です。そして……〆はやはり……。
はい……。そうです、最後はやはり前回の記事で教えてもらった最終奥義“ぶっ込みご飯”。禁断の秘技“粉チーズ掛け”と合わさり、パーフェクトノックアウト。完全試合。お前はもうすでにほにゃらら……です。
電撃な辛さ“火吹きラーメン”。『味噌一 上石神井店』に訪れた際は、ぜひ注文して、禁断の秘技と最終奥義までいっちゃってください! まだまだ行けるという強者は、“爆発 ラーメン”までいっちゃってください!
海津亮介さんに、気になることをアレコレ聞いてみた!
“味噌一 つけめん”、“火吹きラーメン”と堪能したバンギアの2人。ここからは、店主である海津さんに、気になるあんなことやこんなことを聞いてみました。
役者になったきっかけは?
――まずは、役者になったきっかけを教えてください。
海津:大学を辞める理由を作りたかったんだよね……大学に通っていても意味が無いのではないかと感じていたんだけど、“ただ辞める”のだと親が納得しないでしょ。「これをやるから辞めるんだ!」と言う何か理由があれば親も納得するのかなと思って考えて……「役者を目指すから辞める!」うん、これだ!って。
――なぜ、役者だったんでしょうか?
海津:なんとなくだったんだよね……高校時代に演劇部に入っていたからかなぁ。男子高の演劇部で部員5人しかいない部だったけど(笑)。 それで親に「役者目指すから大学辞める!」って言ったら、結局「あんた何言ってるの。大学出てからでもできるでしょう」って言われて。あ、それもそうだ。そう言われたら返す言葉がないなって思ったよ(笑)。
だけどどうにか押し切って大学を辞めて、バイトをしながら養成所に通い始めたんですよ。その養成所に2年間通って、縁あって事務所に所属することになってそれから仕事をするようになりました。
――最初はどんなお仕事だったのですか?
海津:一番最初は昼帯のドラマです。それはもう本当に大変でね……芝居が巧くできないし、毎日が罰ゲームみたいだった。監督に怒鳴られたり、試写を観ながらみんなに笑われたり……。まぁ自分でも最初はそういうものなんだろうと……しょうがないと思ってやっていました。その後、少しずつ仕事を重ねていく中で、『フラッシュマン』(※1)の仕事が入ったんですよ。
※1:戦隊シリーズ10作(1986年3月~1987年2月放送)にあたる『超新星フラッシュマン』のこと。
――『フラッシュマン』?! 『マスクマン』(※2)ではなく?
海津:そう『マスクマン』の前作の『フラッシュマン』に出演して、その後に『マスクマン』のオーディションに呼ばれました。でもそのオーディションに参加したのは途中からで……。これは後々知ったことだけど、『マスクマン』のメイン監督をされていた長石監督が、「『フラッシュマン』で海津くんを見たときから、つぎは海津くんでやろうって決めていたんだ」って。
※2:戦隊シリーズ11作(1987年2月~1988年2月放送)にあたる『光戦隊マスクマン』のこと。
――『フラッシュマン』に出演されたことが『マスクマン』に繋がったんですね! 『マスクマン』の撮影に入られてからの印象的な想い出はありますか?
海津:『フラッシュマン』に出たときに植村喜八郎さん(『超新星フラッシュマン』グリーンフラッシュ/ダイ役)と共演して、(戦隊ヒーローとして出演する役者は)アクションをやるものだと思っていたんですよ。でも自分は出来ないから、やれるようになろうと思って、撮影現場で暇ができるとJAE(ジャパンアクションエンタープライズ)の方々に教えていただいて、トランポリンを踏んで足刀蹴りをしたり、爆発で飛んで転がるアクションをしたりしていましたね。
でも長いアクションになるとJAEの方々のキレにはさすがに敵わなかったな……。だけど僕も負けず嫌いなのもあったので、車やバイクの運転シーンをやらせてくださいってお願いして、バイクはヘルメットで顔も見えないし危ないからってあまりやらせてもらえなかったけど、車の運転のシーンはよく自分でやってましたよ。
――スーツを着てアクションをすることもあったのですか?
海津:それはなかったな。ただね、最後は5人全員スーツを着て変身の名乗りのポーズをするんだよ。これはどの戦隊もやっていると思う。
――そうなんですか?! 伝統?
海津:そう伝統。写真があるから待ってて。
※お見せできないような、当時の撮影時の貴重な写真を見せていただきました。
――すごい……わぁーこれすごく貴重ですね!!
海津:これね、テレビ雑誌なんかのスチールを撮っている方からいただいたり、撮影現場のスタッフが撮ってくれた写真なんだ。あと、当時のファンの方が撮ってくださった写真とか。
――貴重なお写真ありがとうございます。戦隊作品以外にもいろいろ出演されていますよね。
海津:時代劇が多かったかな。悪役もやったし、女ったらしのヤクザでヒモみたいな役もやったし(笑)。いろんな役をやったなぁ。
ラーメン屋になろうとしたきっかけは?
――実際の海津さんのイメージとは全然違う役ですね(笑)。役者からラーメン屋さんに転職されたのはいつですか?
海津:『ウルトラマンガイア』への出演を最後に役者を辞めました。その後、渋谷にある『らーめん山頭火(さんとうか)』というラーメン屋さんに就職したんですよ。そのときからゆくゆくは自分のお店を持ちたいと思っていたから、社員として働いて資金を貯めながら、ラーメン屋の成り立ちやどういう仕事があるのかを勉強しましたね。
――なぜラーメン屋をやろうと思われたのですか?
海津:東京杉並区の浜田山においしいラーメン屋さんがあって。そこは行列ができるラーメン屋の走りみたいなところでした。その当時、役者の仕事で京都の撮影所によく行っていたんだけど、京都の撮影所ってちょっと独特で一見さんお断りのような雰囲気があってね……最初のころは撮影所にいっても周りの人たちが冷たく感じてしまって。
それで撮影が終わって東京に帰ってくるたびに、その浜田山のラーメンが食べたくなってよく行っていました。もともとラーメンは好きだったし、ラーメンに対して温かくしてくれるというか……そういう想い出の場所のイメージってのもあったからかなぁ。
――『らーめん山頭火』で長く働いていたのですか?
海津:そこでは3年くらい。その後『味噌一』に転職して、最初は高円寺の店舗で、それからいろんな店舗を経験して、最終的に長いこと常盤台店の店長をしていました。それからのれん分けして、今ここ(『味噌一 上石神井店』)ですね。
――『味噌一 上石神井店』はオープンしてから今何年ですか?
海津:5年ですね。つぎは6年目に突入するところです。
――『味噌一 上石神井店』をオープンされたころから、またイベントに出演するような機会も増えてきたのですよね。
海津:フィリピンからイベントのオファーをいただいていてね。『マスクマン』ってフィリピンですごく人気があるんですよ。一番すごかったのが、フィリピンの空港のセキュリティのトップの方が『マスクマン』の大ファンで、空港に着くとその方が全部アテンドしてくれました。
――VIP待遇ですね! そのイベントに信さん(信達谷圭さん)と行かれたとか……
海津:チャリティーイベントでしてね、ひとりで行くよりも他にも誰か戦隊仲間と一緒に行けると盛り上がっていいかなぁと思って、信さんを誘ったんです。『ファイブマン』(※3)もフィリピンで放送されていましたから。
誘ったら「いいよ!」って気軽にオーケーしてくれました。信さんとはお互い気を使わずにいられて、おかげでフィリピンでのイベントはすごく楽しかったですね。
※3:戦隊シリーズ14作(1990年3月~1991年2月放送)にあたる『地球戦隊ファイブマン』のこと。
――それが『ニヤニヤブラザーズ』(※4)結成につながったのですか?
海津:そう。だけどほんと最初はテキトーに話していたんだよ。自分たちの逢いたいゲストを呼んでニヤニヤできたら、それを見ているお客さんも一緒にニヤニヤできて楽しいんじゃないかなって。
そのときは、まさかこんなにニヤニヤイベントが続くとは思っていなかったですね。
※4:戦隊系のレジェンドヒーローを演じた役者さんで結成されたエンターテイメントユニット『ニヤニヤ・エンタープライズ(通称、ニヤニヤ)』の中でも主催者となる海津さん、信さんの2人のコンビユニットのことを『ニヤニヤブラザーズ』と言う。
――いまや『ニヤニヤ』主催のイベントは大人気イベントですよね。一日も経たないうちにチケット完売しちゃいますもんね。
海津:ありがたいよね。ニヤニヤは良く言えばマッタリで、悪く言えばテキトーだけど(笑)。それがお客さんにとっても楽でいいのかな。
海津さんの光属性と闇属性
――みんな笑顔っていい雰囲気ですよね。つぎの質問は、インタビューで皆様に質問しているのですが、海津さんの中の光属性と闇属性の部分ってどんなところでしょうか?
海津:むずかしいなぁ……でも、闇ではないと思います。けど……どうかなぁ……。
――陰と陽って考え方するとどうでしょう?わりと陽気に物ごとを考えて進めるタイプという意味での“陽(光属性)”と、慎重深く悪いことも考慮して動くタイプの“陰(闇属性)”……とか。
海津:あ、そういう意味では役者やっているときは“陰”の考え方をしていたかな。いまでも自分の出ていた作品をなかなかちゃんと観られないんですよ。欠点しか見えなくて。あ? なんでこんな芝居やっているんだろうヘタクソだなぁ……という見方になってしまって。
――いまはそのころとは考え方が変わりましたか?
海津:まず、そういう意味での“陰”がなくなったのは役者を辞めてからですね。あと、信達谷圭に関わってからですね。すべてが“陽”に考えられるようになったのは。
――わぉ! 前々回のインタビューのときに信さんが自分で言っていました! 「僕といると前向きになれますよ」って。
海津:自分で言ってたの?(笑)。前向きになるというかね、こんなにテキトーでいいんだ! これでいいんだ! ってね。
「俺は今までなんでこんなに難しく考えて生きてきたんだろう?」って思ったんだよ(笑)。でも本当にあいつに出逢ってから変わったな。
――最後に読者の皆さんに一言いただけますか?
海津:まずは、うちのラーメンを食べにきてほしいです。暇があったら『ニヤニヤ』も観に来てほしいなぁ。
あと、人間テキトーでも生きていけるよ。『ニヤニヤ』を観に来たらその理由がわかるよ(笑)。
――ありがとうございました!
※『味噌一 上石神井店』の営業状況などは公式Twitterでご確認ください。
バンギアのオススメポイントを140文字以内でまとめる!
前回からご紹介した『味噌一 上石神井店』への突撃レポート記事、いかがでしたでしょうか。電撃オンラインの特派員として、バンギア独自の切り口でお店と海津さんの魅力をお伝えしてまいりました。
次回は、海津さんや信達谷圭さんが企画するエンターテインメントイベント『ニヤニヤ テキトーナイト11』に潜入取材します。バンギアのルギアも出演してしまうので、リハーサル中と本番中はバンビが頑張ってリポートします。お楽しみに!
締めくくりは、いつものようにバンギアの2人がSNS時代ならではの140文字という縛りで今回のオススメポイントをまとめてみます。
バンビ(ボーカル)のオススメポイント!
昔食べたあの味あの時間……思い出が未来を動かすことがある。『味噌一 上石神井店』はまさに、海津さんのそんな瞬間から繋がり形になったお店。憧れのヒーローがラーメンつくっている……最初はそれだけだったかも。でもひとくち食べればその瞬間、心を掴み離れません。次はあなたの未来を動かすかも。
ルギア(ギター)のオススメポイント!
美味しい店というのは、理屈抜きで美味しいし、それを言葉で伝えるのは難しい。文章にするとさらに難しい。それでもなんとかその魅力を伝えたくなるお店。味噌ラーメン。この響きはなんだか懐かしく感じる。そんな懐かしさがここにはあり、そんな心のヒーローが出迎えてくれる。それって最高じゃない?
“終末のバンギア”プロフィール
数々のゲームタイトルとミュージックコラボを果たした、カリスマゲーマーギターリスト“市野ルギア”が、女性ボーカリスト“bamvi(バンビ)”を迎えて新たな音楽ユニットで活動を開始。
2019年2月に結成ライブでお披露目。6月より本格始動。そのサウンドは「白か?黒か?」。二面性のサウンドをコンセプトにした“終末のバンギア”。
なぜか2人とも特撮関係者と縁がある。コラボ第1弾として電撃オンラインのネット番組“電撃四天王(3人)の対決Showdown”のオープニングテーマ曲を担当。目下売り出し中なので、いろいろなコラボ先を絶賛募集中です!
●“電撃四天王(3人)の対決Showdown”オープニング曲
※詳しくは“終末のバンギア”オフィシャルサイトや公式Twitterもご確認ください。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります