『孤独のグルメ Season10』9話感想。チャムチャ麺が辛旨そうでたまらん!

佐藤 汐
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 『孤独のグルメ』全シーズンを楽しく視聴しているライター・佐藤です。1人オフの楽しみ方は“1人孤独のグルメごっこ”!

 井之頭五郎になったつもりで、おいしいものを食べながら「ん……これはうまい。」と心の中でモノローグをする遊びを楽しんでいます。

 そんなライターが、『孤独のグルメ Season10』の感想をお届け! 番組を見ながら、面白かったところ、共感したところなどを語っていこうと思います。

※9話のあらすじは別記事で紹介しています。

ドラマパート

 今回は、都内に戻って荒川区の日暮里。下町のレトロな街並みが残るいい場所ですよね。お散歩にピッタリ! 生地屋や洋服のお店が建ち並び、裁縫をする方にもお馴染みの街。

 アパレル系に勤めていた時、よくサンプルの生地やレースを日暮里へ買いに行ったものです。と、筆者の思い出話はここまで。

 五郎さんも「布の街、布の道……」と、軒先の洋服たちを眺めながら歩いて、立ち寄ったのは“TOMATO セレクト館”。

 入山法子さん演じる増田が五郎さんへ依頼したのは“ネクタイピン”。スタイリストとして映画の仕事が入ったことを嬉しそうに伝える増田の話を、うんうんと頷きながら聞き入る五郎さん。

 「で、なんで受け渡しの場所がここなの?」と、五郎さんが疑問を投げかけると、「うひひひひ……」と笑って答える増田。五郎さんへ衣装合わせをお願いしたかったのだとか。

 布とメジャーを持った女性2人に詰め寄られて、「えっ!?」と困惑する五郎さん。なんだか可愛らしいですよね♥ 確かに細身で長身のモデル体型・五郎さんには衣装を合わせてみたくなる!

 「ステキ~♪」と言われて、戸惑いつつもちょっと嬉しそうな五郎さん。ポーズもキメキメ! 名探偵みたいなスタイルもお似合いです。

 しかし、途中で増田へ電話がかかってきて撮影会は中断。どうやら、五郎さんは用済みになってしまった模様です。

 「乗せられた自分が恥ずかしい」とブラックの缶コーヒーを飲みながら、公園で思いに耽る五郎さんなのでした。

飯パート

韓国式中華料理って気になる!

 慣れないモデルのような仕事をしてしまったからか、唐突に「腹が減った」五郎さん。公園のベンチから立ち上がり「腹にジャジャンと響かせたい」と、心躍らせます。

 まず目に入ったのは“焼肉 牛星 三河島店”。しかし、「焼肉!! は、やってない」と悔しそう。どうやら夜間の営業で、ランチはやっていないようでした。

 仕切り直して、餃子、南国の味……。でも、五郎さんはピンと来ていない様子。そこでついに、道を渡ったところに見えた“韓国式中華料理 世味(せみ)”の看板に心を鷲掴みにされたのでした。

 「ジャジャーンじゃないの!? まさにコレ。」とのことで、店に入ります。

チャムチャ麺ってなに?

 店内はいい感じにアットホームな雰囲気。店員役の甲本雅裕さんもナチュラルですよね。こんな店員さんいそうです。韓国語の「マシッソヨ(맛있어요)~!」も聞こえてきたところで……。

 「世味のお手並み拝見させていただこう」とメニューを開く五郎さん。いきなりセットメニューから始まっていました。Aセット、Bセット、Cセットの次がFセット!?

 何よりも、チャンポンが料理が赤い。ジャジャン麺が黒い。それに酢豚をぶつけたAセットは3,200円。酢豚、酢豚、酢豚、酢豚……。セットを注文すると漏れなく酢豚がついてくるようです。

 ウル麵、チャムチャ麺? 写真で見ると、チャムチャ麺は何かが2つ乗っている麺のようです。

 そこでほかのお客さんが頼んだ“酢豚(小)”が配膳されてきました。小とは思えないボリュームに、「あれが小!?」と驚く五郎さん。

 さらに、メニュー表を読み進めて“家庭料理”のジャンルへ。“ウゴジヘジャンク”に“スンデクッパ”、“ソウロンタン”。何となくわかるようでわからない名前の料理に意識が持って行かれます。

 そして“ポンデギ”。「ん? 虫? あっ、これは見なかったことにしよう」と、メニュー表から視線を外す五郎さん。

 厨房で調理中の様子を眺めながら、今日のメニューをまとめていきます。

 そして、オーダー。チャムチャ麵って、チャンポンとジャジャン麺のハーフ&ハーフのことらしいです。酢豚のサイズを確認すると「小のSっていうのもあるよ!」と、店員さん。「アレ!」と指さされた先に飾ってあったメニューには“タンスュクS【酢豚】700円”との文字が。

五郎’sセレクション

 やっと決まった五郎さんのオーダーは、チャムチャ麵、酢豚の小のS、トウモロコシ茶。しかし、ほかの卓に運ばれた“チーズタッカルビ”に目移り。鉄板からジュワっと上がる湯気に香りが乗ってる気がします。

 箸上げすると、びよーんと伸びるチーズが絵力強め! 「ここから見ても破壊力凄まじい」と、食い入るように見つめる五郎さん。アレはきっとおいしいヤツだ。

 そして「はい、ヒゲ茶」と出されたトウモロコシ茶に、「あの僕トウモロコシ茶を頼んだんですけど」と物申す五郎さん。「だからコレ!」と店員さん。そう、トウモロコシ茶とはトウモロコシのヒゲを使ったお茶なのです。

 韓国でよく飲まれている、カリウムやポリフェノールを含む健康にいいお茶として知られていますよね。「ほんのりコーンポタージュ」と五郎さんが言うように、トウモロコシの風味を感じられるお茶ですよね。

 お通しは、カクテキ、玉ねぎ、たくあん。国籍の混じった漬物たちに、ほっこりします。韓国では、さまざまなおかずがズラリと出てきますよね。「イントロパレードが楽しい」と五郎さんも言ってましたけど、ホントそれです!

 「早くも米が欲しい」と、お通しをかみしめる五郎さん。次に出てきた“酢豚の小のS”にチャレンジです。店員さんから「粉唐辛子を4~5杯入れて、その上に醤油をたっぷりかけて、よくかき混ぜて、酢豚と絡めて食べたら……」と、味変を勧められます。

 りんごや玉ねぎが目につく“酢豚の小のS”は、「甘い。甘系酢豚! でも悪くない」と五郎さん。パリっと揚がった豚肉、シャキッと少し繊維も感じる玉ねぎの歯ごたえが音から伝わってきます。確かに「小気味いい音色」と語るに相応しいメニューですよね。

 そして味変。店員さんのオススメ通りに試してみたくなる! これ、家でも試せるのでは? 今度やってみようかな……とってもおいしそう。「突然大人味。これはこれでクセになる」と、五郎さんも太鼓判。

 続いてやってきたのは、メインの“チャムチャ麵”。韓中合作のW麺に、心躍る五郎さん。両方食べれて欲張りなメニューですよね!

 まずは赤いチャンポン。海鮮の出汁が感じられそうな、辛旨そうな一品。「えび、いか、そしてあさり」と、海鮮を搔っ込む五郎さんの顔が幸せそう♪ 麺にしっかり出汁が染みていそう。

 そして黒いジャジャン麺。上に乗ったきゅうりをよく絡めていただきます。五郎さんは「濃口甘麵。うまい!」と、甘味噌のコクにご満悦の様子です。本格的なジャジャン麺って食べたことないから食べてみたくなりました。

 これは贅沢。韓国式中華っていいとこどりじゃないか!

 五郎さんのいい食べっぷりに羨ましさを感じつつ、食文化の無限大の可能性を感じずにはいられない回でした。

ふらっとQusumi

 そしてドラマパート終了後は、『ふらっとQusumi』。

 久住さんがチョイスしたのは、壁に貼ってある写真付きメニュー。

 イイダコ炒め、マッコリ(グラス)、コムタンと、またのんべえたちが喜ぶメニューをオーダーしました。

 お通しはキムチ3品。そしてマッコリ。「いけないですね 
おいしすぎて」と語るマッコリを一口飲んだ久住さんの顔が真剣。これ、おいしいから飲み過ぎちゃって仕事にならないやつだ!

 キムチにも「これでご飯モリモリいけるタイプ」と、目を細めて喜んでいました。あ~羨ましい!

 店自慢の“イイダコ炒め”も、見るからに辛旨そうです。「タコの甘みが感じられる」と舌鼓を打つ久住さんのもとへ、熱々の“コムタン”が!

 コムタンってお肉の出汁がたっぷり出てるんですよね。熱々のスープにご飯を浸して食べれば、冬に美味しい一品に。心も体もポカポカになるに違いないですね♪

 また来週も楽しみです!

※画像は公式Twitterのものです。
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