『機動戦士ガンダム 水星の魔女』11話ではスレッタとミオリネの絆がより深く…。そんな中ソフィのあのセリフが気になる【感想&考察】

てけおん
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 12月25日に放送&配信されたアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第11話“地球の魔女”の感想や考察をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』第11話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。

スレッタとミオリネの絆がより深く

 まずは11話でもっとも「よかった……」となった部分から。

 10話で描かれた、スレッタとミオリネのすれ違い。1回分の放送休止もあってどうなるんだろう? とやきもきさせられた2週間でした。

 11話前半でも、役立たずだと思われたくない一心で作業に熱を入れたり、一方でミオリネとの接触を避けたり、お弁当も食べ損ねてしまったりと、プロスペラが言うところの“ドツボ”にハマってしまったスレッタ。「スレッタ、忘れッタ」と言っていたころが遠く感じてしまいました。

 トイレでいわゆるぼっち飯をしていたスレッタですが、そこでプロスペラに相談していたところをミオリネに全部聞かれてしまいます。これもただ単に通りがかったっていうんじゃなくって、ミオリネはきっとスレッタのことを探していたんでしょう。

 この辺非常にテンポがいいんですが、2話で1人になりたかったミオリネがトイレにこもっていた描写があるので、ご都合っぽく感じない。きっと自分だったらどうするんだろう? って考えた結果、トイレにあたりを付けて探したのかなと思わせてくれます。こういう展開のさせ方、メチャクチャ上手だなって思ってしまいました。

ミオリネの視線とトマトの話

 追いかけっこのはて、ミオリネはスレッタを捕まえて、その思いを吐露します。

 このシーンで気になったのは、ミオリネの視線とトマトのくだりです。

 これまでのミオリネって、誰かと話す時は基本的に相手をしっかりと見て話すよう描写されていました。だからこそ、10話後半でスレッタのほうを見ずに話す描写が際立ちました。それを経て11話でスレッタを捕まえた後、「だから逃げたかったのに!」と言ってスレッタの胸に顔を押し付けた後は、シーンの最後まで顔を上げることはありませんでした。

 おそらく、そんなに誰かに甘えることなく生きてきたであろうミオリネにとっては、素直な自分を見せるのは怖かったり恥ずかしかったりしたのかなと、顔を伏せたままの姿を見て思いました。

 続いてトマトについて。これまで『水星の魔女』を見てきた方にとっては語るまでもないことですが、本作ではトマトの描写を通じて人間関係などを例えることがとても多いですよね。

 10話ではトマトの世話を業者に任せると言ったミオリネですが、これはスレッタのことを信頼していないわけではなく、株式会社ガンダムの代表としてスレッタの負担を軽減するためのことでした(スレッタには伝わっていませんでしたが)。それが11話では、細かくあれこれと注文を付けてトマトの世話をしろと……。このやり取りを聞いた時、筆者はテレビの前でもう「よかった……よかった……」と言うだけのマシンになってました(笑)。

 部屋の掃除や1日3回のメールの要求など、10話でエランとのデートをサラリと容認したのが嘘みたいなほど。本当はこうして甘えたかったのかもしれませんね。

プロスペラとデリングの関係について

 物語の面においては、プロスペラとデリングのつながりがしっかりと描かれた回となりました。いくつか気になる要素を拾い上げてみたいと思います。もうこのシーンの会話は、気になることばかりでした。

・“クワイエット・ゼロ”という計画が存在していて、デリングとプロスペラはこれに関係している。
・プロスペラが「エルノラ・サマヤ」を自称した。
・第9話のグラスレー寮との戦いでエアリアルのパーメットスコアは6に達した。
・ゴドイの「まだ魔女が怖いのか?」のセリフ。以前からラジャンを知っていた?

 “クワイエット・ゼロ”という言葉は、今回初めて登場した言葉です。なのでここについて少し考えてみたいと思います。この計画についてデリングは「今は私の計画だ」と口にします。ということは、元々はデリング以外の誰かが主導していたもの。お話の流れからするとプロスペラということになりそうですよね。11話でプロスペラがエルノラを自称しましたが、それが真実だとするのなら、カルド・ナボ――かつてのヴァナディースの計画だった可能性もありそうですが……。

 そして「クワイエット・ゼロは順調のようですね」と語るプロスペラ。それに対してデリングは「それを確認したくてガンダムをここへ運んだんだろう」と言います。つまりクワイエット・ゼロはガンダムに関わるモノなので、クワイエット・ゼロの進捗確認にはガンダムが必要であると伺えます。

 余談ですが、第7話の感想で、「なぜエアリアルがここまで無事残っているのか不思議」と書きましたが、やはりエアリアルが絶対に廃棄されることはないという強い裏付け(=デリングとのつながり)があってのことだったんですね。

 “パーメットスコア6に達したエアリアルのネットワーク構築パターンを反映させた何らかのデータ”によって、クワイエット・ゼロは最終段階に進められるとのこと。第9話でプロスペラが涙を見せたのは、クワイエット・ゼロを進められるがゆえのものだったのかもしれません。

パーメットスコア6って?

 パーメットスコア6に達したのはグラスレー寮との決闘の時。あのシーンを思い返してみると、それ以前は赤色に発光していたシェルユニットが青色の発光を見せたことと、スレッタが明確に誰かと会話をしていることが浮かびます。

 プロスペラのセリフから察するに、第7話でエランと決闘をしたときにはパーメットスコアは6に達していなかったのでしょうが、それでもスレッタはエラン戦の後に「今日はいつもより声、聞こえた気がする」と言っています。パーメットスコアが上がっていくことでエアリアルと会話が可能になっていく……ということなのかもしれませんね。エアリアルが意志を持っていることについては、『ゆりかごの星』を読んでいただければおわかりになるかと思います。

 なお『ゆりかごの星』を読むと、アスティカシア高等専門学園に行く前のエアリアルは、デリングとプロスペラがつながっていることを認識していないように思えます。こうなってくると、プロスペラの目的は過去の復讐だけではないとも言えそうですね。なぜプロスペラはエアリアルにデリングとのつながりを明かしていないのか? そこも気になるポイントですね。

フォルドの夜明けについて。そしてソフィの気になるセリフ

 第11話の放送・配信に伴い、“フォルドの夜明け”のメンバーの情報も公式サイトで公開されました。

 “フォルドの夜明け”は地球で活動する反スペーシアン組織。そのリーダーであるナジは、地球居住民の地位向上を名目に、ゲリラ活動を行っているとのことです。こちらについては想像の範囲内だったのですが、気になったのはソフィとノレアの紹介文にあった一節です。

 2人の紹介文には、フォルドの夜明けに“派遣された”とあります。そう、2人はフォルドの夜明けの純粋な構成員ではなく、別の組織の人間だということがわかりました。

 第10話の感想で2人の乗機であるウルとソーンの名前に“ルブリス”と入っていることが気になる、と書きましたが……。このへんがどうつながっているのかも大変気になるところです。

ソフィの「あ」というセリフから思うこと

 第11話では、ソフィがらみでメチャクチャ気になるシーンがありました。それはボブことグエルが「なぜお前たちがデスルターに乗っているんだ」と言ったところ。ここでソフィは「あ」と一言もらすと、グエルの腹を蹴って拳銃を突き付け、強引に会話を打ち切ります。

 なぜそうする必要があったのでしょう? ただ単にソフィがイラついたからだと考えられなくもないですが、筆者はこの話を誰かに聞かせたくなかったからではないかと推察しています。他のクルーでしょうか? ナジでしょうか? グエルの言葉を吟味するように聞いていたナジの様子から、ナジに聞かせたくなかったように見えましたが……。

その他気になったこと

新しくなったエアリアル

 フォルドの夜明けによる攻撃が始まった際、一瞬だけ映りましたね。プロスペラのいつくしむような「安心して。置いていったりしないわ」という言葉がちょっと気になるというか、怖いというか……。

深まるGUNDフォーマットの謎

 デリングとの会話の中でプロスペラは「株式会社ガンダムもいいカモフラージュに……」と言っていました。株式会社ガンダムの業務は“GUND技術による医療事業”です。それがカモフラージュになるということは、GUNDには軍事、医療の他にも活用できる部分があるということだと思います。それこそがクワイエット・ゼロなのだろうと思うのですが……。

シャディク、容赦なし

 プラントクエタへの攻撃が始まった際、「あの養子野郎、裏切ったな!」と怨嗟の言葉を漏らすヴィム。その言葉の通り、シャディクはヴィムのことなんか歯牙にもかけていなさそうです。それどころか、ミオリネについても「運がよければ生き残れるさ」と……。なにか考えがあるのでしょうか? それとも本当にその程度に思っているのでしょうか? まだシャディクを信じたい気持ちはあるのですが……。

ソフィの接近に気付くスレッタ

 第11話のラスト。くせのある効果音が流れるとともに、スレッタがソフィの接近に気付くような描写がありました。宇宙空間なので音は伝達しないでしょうし、影などで気付いているようにも思えませんでしたが……。単に偶然とか直感なのかもしれませんが、ちょっと気になった描写でした。

物語はついにクライマックスへ!

 非常に気になるところで終わった第11話。そして次回第12話はいよいよ第1クールの最終回です。どんな結末が待っているのでしょうか!? 離れ離れになってしまったスレッタとミオリネがどうなるのか? グエルやプロスペラ、デリングに地球寮の面々も気になるところですね。

 待ち遠しくて仕方がない第12話“逃げ出すよりも進むことを”は来年1月8日の放送です。主題歌『祝福』の歌詞と同じサブタイトルですが、スレッタの選択は? そしてその先に待っているものはなんなのでしょうか?

『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

【スタッフ】※敬称略
企画・制作:サンライズ
原作:矢立肇/富野由悠季
監督:小林寛
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
キャラクターデザイン:田頭真理恵/戸井田珠里/高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
チーフメカアニメーター:久壽米木信弥/鈴木勘太/前田清明
副監督:安藤良
設定考証:白土晴一
SF考証:高島雄哉
メカニカルコーディネーター:関西リョウジ
設定協力:HISADAKE
プロップデザイン:絵を描くPETER/えすてぃお
コンセプトアート:林 絢雯
テクニカルディレクター:宮原洋平
美術デザイン:岡田有章/森岡賢一/金平和茂/玉盛順一朗/上津康義
美術監督:佐藤歩
色彩設計:菊地和子
3DCGディレクター:宮風慎一
モニターグラフィックス:関香織
撮影監督:小寺翔太
編集:重村建吾
音響監督:明田川仁
音楽:大間々昂
製作:バンダイナムコフィルムワークス/創通/MBS

【出演声優】※敬称略
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン:Lynn
グエル・ジェターク:阿座上洋平
エラン・ケレス:花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川 慎
ニカ・ナナウラ:宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ:富田美憂
デリング・レンブラン:内田直哉

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