『大病院占拠』6話感想。やはり青鬼の方が何枚も上手!? “鬼”たちへの感情移入が高まる【ネタバレ注意】
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- 電撃オンライン
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日本テレビにて、毎週土曜日よる10時より放送中のドラマ『大病院占拠』のレビューを掲載します。
『大病院占拠』は、鬼の姿をした謎の武装集団によって占拠され大病院で、休職中の刑事(櫻井翔)が、人質を救うため犯人に立ち向かうサスペンスドラマです。
武装集団と、捜査官・武蔵三郎の緊張感あふれる頭脳戦、そして色の違う鬼の面を被ったそれぞれの正体にも注目です。
2023年1月ドラマの注目作である本作を、ドラマ大好きなライターがレビューしていおきます。
本作は原作のないオリジナル。先がどうなるかまったく分からないので、あれこれ考察するのも面白そう。
犯人となる10人の鬼の配役がキャスト欄でモザイクになっており、彼らを誰が演じているのか、という考察も楽しみの1つです。
※この記事には、ドラマのネタばれが含まれています。
第6話 大取材
因幡のインタビュー配信で新しい事実!
地下駐車上でたまたま巻き込まれ、病院内を嗅ぎまわっていた配信者の因幡さん。なんと持ち前の行動力で青鬼に交渉し、インタビューを配信するという大胆な行動に出ます。
危険な賭けに出た因幡さんですが、青鬼は相変わらず余裕の表情で、このインタビューを受け入れます。
しかも、インタビュー中に病院内で人質が脱走するという事件が起こりますが、それにも動じず、まるで因幡を手玉に取るように、驚きの事実を語ります。
因幡は元々、匿名のタレコミを受け、病院の地下駐車場で待ち合わせをしていて巻き込まれたのですが、そのタレコミをしたのが、なんと青鬼だったのでした。
つまり、彼女もまた、人質になるべくしてこの病院に取り残された1人だったのです。
これは素直に驚きました! 正直この人、嫌われ役として掻き乱すだけのザコキャラだと思ってましたから(笑)。
人質の命より再生数を優先する迷惑系配信者としての動きをしており、しっかりヘイトを高めてからのことなので、ある意味スッキリしました(笑)。
院長の罪を暴くため、武蔵は走り回る!
病院外では、相変わらず武蔵が駆け回っています。今回は、ホテルの地下で目撃された院長の播磨の罪を暴くという捜査。
今回もテキパキとテンポよく解決してくれます。防犯カメラから一部の映像が消されていることが判明し、そこから、あれよあれよの間に、病院の外の協力者である紫鬼の正体にたどり着くのでした。
そしてその人物を逮捕し、尋問するのですが、彼は青鬼に脅され、“鬼”たちに協力していただけでした。そして脅された理由が、播磨からの依頼で、ホテルの記録を消去したことだったのです。
武蔵は時間内にそれを突き止め、中継で報告するのですが、どうやらそれだけでは足りない模様。院長の罪はもっとほかにあるようですが、なぜか院長は解放されるのでした。
病院の外にいた紫鬼(と思われる人物)の正体があっさり判明して、これはこれで驚きました。
しかし、脅迫されて協力していただけで、あまり重要な人物ではなさそうですね。紫鬼が警察の内通者だと思ってましたが、どうやら内通者は別にいるようです。
病院内では、鬼たちの仲間割れは深刻に!
病院内では、青鬼のやり方に反発していた桃鬼と灰鬼が、人質の裕子にコンタクトを取り、人質を助けようとする動きを見せます。
正体を明かした灰鬼を信用した裕子は、人質をシェルターに移動させようとします。そこには独立した回線があり、外と連絡が取れる&犯人は入れないので安全が確保されるからです。
灰鬼の誘導で移動した人質たちは、なんとかシェルターに入ることができますが、病気で動けない看護師の薬を落としてしまいます。どうやら、このまま安全に隠れているわけにはいかないようですね。
なんとなく、この薬を取りに行く、行かないで一悶着ありそうな予感。
そして、灰鬼と桃鬼は、ほかの“鬼”と派手な銃撃戦へ。これで“鬼”たちは完全に2つに分かれてしまうことになり、状況はさらに混沌としてきました。
鬼たちの過去も少しだけ判明する!
今回は、現在の状況にあわせ、“鬼”たちの回想シーンも少しだけ展開しました。みんなでカレーを食べたりする普段の様子は、どこか和気あいあいとしていて、なかなか新鮮でしたね。実弾ぶっぱなしながらですけど。
そして、解放された院長の足元には爆弾が!
最後に急展開! 保護された院長のいる取調室に爆弾が仕掛けられており、院長が椅子から立ち上がると爆発する状況に! そしてこの状況に立ち会うのは、もちろん武蔵。
椅子から立ち上がると爆発するというシチュエーション、最高ですね。『踊る大捜査線』でもありましたし、『リーサルウェポン』シリーズにもあったかな。
いろんな作品で使われまくってますが、武蔵はどう対処するのか楽しみです。今までの武蔵を見てると、爆発しても平気そうですが(笑)。
ここで恒例の「嘘だろっ!」が出て次回に続く。いやー、今回「嘘だろっ!」がなかなか出なくてハラハラしましたが、最後にとびっきりのが出て良かった良かった。
取調室にこれだけのことができることを考えると、警察の内通者は、かなりの力を持っている人と思われますが、武蔵らもさすがにその存在に気づいた様子(遅すぎるくらいですが)。その正体も気になります!
“鬼”たちへの感情移入が高まる!
病院内の人質の行動、因幡のインタビュー配信、そして病院外の武蔵の捜査と、3つの状況が同時に進行しており、かなり内容の濃いエピソードでした。
今回は“鬼”たちの新しい事情は明かされませんでしたが、因幡さんの罪が明かされたのは個人的に良かった。
これまでの行動も最初からすべて監視されており、“鬼”側が何枚も上手だったことが分かったのは朗報です。……と、思うのは、すっかりに“鬼”側に感情移入しちゃってるからかも。実際はまだ誰も殺していないし、なんだかどんどん応援する気持ちになってきました!
それと、青鬼(菊池風磨)の「絶対に許さない!」は、色々な意味でザワつかせてくれました。個人的にも、今回一番興奮したシーンかも(笑)。
これまでに判明した“鬼”たち
青鬼:???? (菊池風磨)リーダー
緑鬼:周防誠 (村上淳 )目的:娘の復讐
赤鬼:???? (忍成修吾)常に青鬼と行動
黑鬼:???? (ベッキー)女性
黄鬼:???? (柏原収史)軍事経験者?、白鬼と夫婦?
白鬼:???? (真飛聖 )女性、黄鬼と夫婦?
桃鬼:常陸亜理紗(浅川梨奈)女性、灰鬼の娘、目的:母の復讐
灰鬼:常陸潔 (水橋研二)桃鬼の父、目的:妻の復讐
茶鬼:???? (大水洋介)橙鬼と兄弟
橙鬼:???? (森田甘路)茶鬼と兄弟
紫鬼:対馬勝見 (内村遥 )青鬼に脅され協力、えみりを誘拐
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