スクエニ新作『クリスタルストーリー』レビュー。VRとは違う形でゲームの世界を現実に
- 文
- 紅葉つかさ
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12月4~6日に東京ビッグサイトで開催されている“第5回テーマパークEXPO。そのスクウェア・エニックスのブースに設置されている『クリスタルストーリー』の体験レポートをお届けします。
『クリスタルストーリー』は、スクウェア・エニックスが贈るナイトウォークシリーズ第1弾。幻想的な“不思議の森”を舞台に巻き起こる物語が体験できます。
余談ですが、オブジェクトに触るのはNGですが、他の人に迷惑がかからない形でスマホなどを使った記念写真の撮影はオッケー。これ、ある意味で新たなインタ映えスポットになるかもしれませんね!
入口から不思議な雰囲気が
入口は、草木に覆われ、これから森に入っていくプレイヤーを待ち構えているようでした。
入口横のモニターでは、『クリスタルストーリー』のムービーが流されており、その幻想的な雰囲気に、中はどうなっているのだろうと期待が高まります。
『クリスタルストーリー』では、プレイヤーがそれぞれ“魔法のランタン”を持って出発することになります。そして、“魔法のランタン”をかざすことで、さまざまな体験ができるそうです。
いざ、出発してみると、中はかなり暗い空間になっていました。ですが、すぐに、近くの木に人のような顔が浮かび上がり、中で何をすれば教えてくれました。
こういったプレイヤーに助言をくれるキャラ(と言っていいのかわからないが)は、ゲームの演出がそのまま現実に出てきた感覚です。
その教えに従い、近くの水晶に、“魔法のランタン”をかざしてみると、なんと水晶の中に妖精が出現。その水晶や妖精の美しさには思わず息をのんでしまうほどでした。
このエリアでは、水晶の中にいる妖精を一定数見つけないと先に進めないようになっているようで、“魔法のランタン”をかざして妖精を探すという行動は、自分がキャラクターになったような気持ちで妖精探しを楽しめました。
(同席した編集者は水晶に見とれてスマホで記念撮影ばかりしていて、「青のランタンをかざしなさい……」とたしなめられていました。笑)
妖精を見つけて次のエリアに進むと、そこは少し開けた場所。ここでは、石の台座があるだけでほかにとくに変わったものはありませんでした。
入った瞬間は、何をすればいいのかまったく分からずに周囲を見回していましたが、どこからか、するべき行動のヒントが聞こえてきます。先ほどの助言と同じように、いかにもゲームらしい演出で、わかりやすいですね。
そして、そのヒントを頼りにとある場所に“魔法のランタン”をかざすと、魔法のような光が! そして、目の前に女神のような姿をした女性が登場。
その登場の演出や、女神の動きは本当に目の前にいるように思えるほど細かいところまでこだわっているようでした。
登場した後には、プレイヤーに向かって話しかけてくれます。幻想的な演出も相まって、まさに勇者が女神から宣託を受けているような体験ができました。
技術的にはプロジェクションマッピングのようなものだと思いますが、これだけ間近(3メートルも離れていないほどの位置)で音や光の豪華な演出を目の当たりにすると、それこそ本当に幻想世界に入り込んでしまったかのような感動を味わえます。
VRゴーグルなどを使わず、生身でこういった体験をできるというのは本当に斬新なもの。VRの複数人数プレイの場合は、CGで再現されたアバターなどが表示されますが、この『クリスタルストーリー』は生身での体験となるので、親子やカップルでお互いの表情を見ながら遊べるところもポイント。
しいていえば、山や森を丸ごと再現した超大型テーマパークのアトラクションに近い部分があるかもしれませんが、一方通行なシアター的な体験ではなく、“魔法のランタン”を使って自分が物語に介入できる感覚が大きく異なります。
ゲームの世界に入ったような没入感で楽しめる!
今回、出展されていたものは、実際の物語のごく一部にあたる2つのエリアだけで、プレイ時間も10分程度のものでした。
しかし、その短いエリアだけでも、“魔法のランタン”をかざして妖精を見つけたりすることで、自分がゲーム内に入っているような気持ちで体験できました。
『クリスタルストーリー』の完成版では、1時間に及ぶさまざまな体験ができるようにしたいとのことで、その完成が待ち遠しいです。
今回の展示でも、短いながらゲームの世界に入ったような神秘的な体験ができました。もしプレイの機会があれば、ぜひこの新しい体験をしてみてください。きっと、人に自慢したくてうずうずしてくるはずです!
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