神ゲー『テイルズ オブ アライズ』2周年。アルフェンやシオンの名言から振り返るアライズの思い出(ネタバレあり)

電撃オンライン
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 2021年9月9日に発売された『Tales of ARISE(テイルズ オブ アライズ)』が2周年を迎えました。おめでとうございます!

 Xでは“#アライズの思い出”での思い出トークも盛り上がっています。

  • ▲痛みを感じないアルフェンと、人に痛みを与える〈荊〉(いばら)の呪いを持つシオン。そんな2人の関係性が本当にグッとくる神ゲーです。物語的にも、RPG的にも。
  • ▲……遊ぶ前はシオンが“無敵の胃袋”を持つなんて想像もしてなかったなー。

 電撃オンラインもアライズの思い出を語りたい! というわけで、以前に連載していた『テイルズ オブ アライズ』をあらためて掲載します。ただし、物語のネタバレも含みますので、未プレイの方はご注意ください!

  • ▲ロウとリンウェル、テュオハリムとキサラなど、あまりにも息が合い過ぎた名コンビだらけでスキットやバトル後のショートチャットが楽しすぎて困る問題。
  • ▲てか、アルフェンやシオンもあわせて、この6人の息がぴったり過ぎなんですけどね。

※本記事内には物語の重大なネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

独りなんかじゃない。俺たちがいる(アルフェン)

 アルフェンは300年前にレナ人たちレネギスの手によりさらわれ、“招霊の儀”と呼ばれる儀式に必要な<王>の実験体にされてしまいました。

 <王>と<巫女>によるその儀式は残念ながら失敗に終わり、レネギスは壊滅的なダメージを受けてしまい、その凄惨な結果にアルフェンの心は壊れそうになります。

 ですが、レナ人の<巫女>であったネウィリの手で鎮静の仮面を被せられ、アルフェンは記憶と痛覚を代償に、心が壊れずに済んだという過去があるのです。

 結果的にこの痛覚をなくしたことが、<荊>の呪いにより誰も自分に触れることができなかったシオンの心の壁を崩し、ふたりの距離を縮めていくことになりました。

 ですが、アルフェンと同じ<王>の実験体であったヴォルラーンとの邂逅で、互いが持つ<王>の紋章が共鳴。半壊していた鎮静の仮面は完全に壊れ、同時にアルフェンは記憶と痛覚を取り戻します。

 そのため、アルフェンはヴォルラーンにさらわれそうになるシオンの手を掴むも、<荊>の痛みで手を取りこぼし、彼女は失意のまま連れ去られてしまいます。たったひとりだけ自分を受け入れてくれた人からの拒絶……その現実に失意と絶望を感じたシオンは、完全に心を閉ざしてしまいました。


何より、私もあなたたちともっと一緒にいたいから!(シオン)

 シオンは300年前にレナ人の<巫女>であったネウィリの血を引く女性です。彼女はアルフェンと一緒に行った“招霊の儀”に挑みますが失敗し、そこで生まれてしまった闇を<巫女>の力で封印しました。

 それが<荊>の呪いとして、子孫であるシオンに引き継がれているという状況です。この呪いは触れた者に激痛を与えるため、シオンはこれまでずっと周囲から化け物扱いされ、しかも彼女自身も死ぬことができないという、出口が見えない生き方を強いられてきました。

 そんな<荊>の呪いを解く手段を探すためにダナに降りたったシオンは、本当の目的を隠しながらアルフェンら仲間たちと旅を続けます。当初は目的のために彼らを利用していたつもりでしたが、やがて彼らと時間を共有するうちに、その考え方に負い目を感じるようになりました。

 そして世界の核心に迫るなか、<巫女>の力で<荊>の呪いを押さえつけるのが難しくなり、やがて世界を滅ぼす原因となってしまうことを自覚したシオンは、レナス=アルマを手に入れて<荊>と刺し違えようと決意しました。

 レネギスに出発する直前で単独行動を起こそうとするも、アルフェンに見つかりその計画は失敗します。



 その後、仲間たちからその理由を問われたシオンは、旅を続けて芽生えた想いを仲間たちにぶつけます。

私も一緒に行く。追いかけながら考えるよ。……どうするべきかを(リンウェル)

 リンウェルは“ダナの魔女”と呼ばれる、本来レナ人にしか使えない星霊術を使えるという“魔法使い”の一族出身のダナ人です。そのため、ダナ人から迫害され続けて、ついには隠れ里を襲撃され、両親を殺されるという悲惨な過去を経験します。

 そのため、当初は友だちのダナフクロウ、フルルに以外にはなかなか心を開くことがなく、とくにレナ人であるシオンやテュオハリムに対して強く当たる場面が多々ありました。


 里の襲撃を企てた真の首謀者がミハグサールの領将・アウメドラであることを知ったリンウェルは、ついに両親の仇と戦う機会を得ます。アウメドラを追い詰めた彼女は、強い憎しみと怒りを爆発させ、感情の赴くままにアウメドラを殺害しようとします。


 ですが、そんな彼女を同じく感情に従って行動した結果、大切な人を失った仲間のロウが制止します。涙ながらに己の想いを吐き出すリンウェルですが、肝心のアウメドラは手下である魔獣グリムニークを呼び出し、その場から去ってしまいます。


 なんとかグリムニークを撃退するもアウメドラに逃げられ、リンウェルは復讐だけを考えて生きてきた自分は今後どう行動すればいいのか、アウメドラと戦うときにどんな顔をして戦えばいいのかと、意気消沈してしまいます。

俺は……もう失いたくない。逃げたくない。だから……あんたと一緒に行くよ(ロウ)

 シスロディアを訪れたアルフェンたち一行の前に、レナの治安組織“蛇の目”の一員としてたちふさがったロウ。じつは彼はれっきとしたダナ人であり、レナへの抵抗組織“紅の鴉”のリーダーであるジルファの息子でもあります。

 もともとは両親と抵抗活動をしていたロウでしたが、活動を優先して母の死に立ち会うことのなかった父に失望し、活動拠点のカラグリアを飛び出して単身シスロディアへ。そしてこの地の抵抗組織で活動を始めるのですが、“蛇の目”によって組織は全滅させられ、自分だけが生かされてしまいます。

 その後はレナへの恐怖もあり、仲間への裏切りと知りながら“蛇の目”として活動していた、というのがアルフェンたちと出会うまでのいきさつです。


 そんな過去もあり父との間に心の壁を作っていたロウでしたが、ジルファが敵の手に落ちて処刑直前に語った言葉が、彼の心の壁を壊すきっかけとなるのです。「ずっと戦ってきたことで守りたかったはずの家族や仲間を犠牲にしてきたこと、でも戦いを後悔していないこと、どれもが救いようのない“過ち”であるが、それらを失う前に言ってやれなかったことが、俺の最大の“過ち”である」と。


 この父の本心を知ったことで、ロウはこれまでのわだかまりを捨て、処刑直前のジルファを間一髪救い出したのでした。想いをひとつにし、これでようやくふたりの間にある壁が取り払われた……と思れましたが、シスロディアの領将ガナベルトの卑劣な策略により、ジルファは命を落としてしまいます。

 その後、アルフェンたちと行動を共にしたロウは、仇であるガナベルトを討ち倒すことに成功し、シスロディアの解放を成し遂げました。



あなたには感謝しています。それは本当です。恨みもしません。ですがもう仕えることもしません。私は私の信じた夢のために戦います(キサラ)

 レナ人によるダナ人の支配が当たり前であるこの世界で、領将のテュオハリムの着任以降は、ダナ人とレナ人の共存社会が営まれているエリデ・メナンシア。キサラはそのテュオハリムを側で支える、近衛兵団に所属するダナ人です。

 そんなキサラはテュオハリム着任以前の圧政で、兄のミキゥダ以外の家族を失ったという過去があります。そのため、厳しい状況から自分たちを救ってくれたテュオハリムに対し、深い恩義と尊敬の念を抱いており、兄と一緒に近衛兵団に加わりました。

 ですが、そんな安らぎの時間も長くは続きませんでした。テュオハリムの失脚を狙う一派が企てた工作で、ミキゥダはテュオハリム暗殺の嫌疑をかけられ追われる身になってしまうのです。そのため、テュオハリムを慕うキサラは、兄と対立する関係になってしまいます。


 その後、状況を打破するためにミキゥダはこの地を訪れたアルフェンたちに接触。そして事態の深刻さを証明するため、彼は自らの命を賭してテュオハリムに真実をぶつけたのでした。

 その直後、キサラは明かされた真実と最愛の兄を失った状況に混乱して悲鳴を上げるのですが、その悲鳴にトラウマを刺激されたテュオハリムは暴走してしまいます……。



 なんとか暴走したテュオハリムを抑えることに成功しますが、そんな状況下でも兄が遺した言葉をちゃんと受け止めず、さらにはメナンシアの現状に“本当は向き合っていなかった”というテュオハリムの告白を聞いたキサラは彼に幻滅。

 彼女は想いを裏切られたことに殺意を抱くも失望し、彼のもとを一時離れます。ですが、アルフェンたちと行動を共にすることで、信じていたことのすべてが偽りでないことを知ります。


これより明日の生者のために生きよう。昨日の死者のことは胸に留めつつ(テュオハリム)

 エリデ・メナンシアの領将でレナ人のテュオハリム。彼はイルルケリス家の嫡男でありながら領将になるつもりはなく、音楽家を目指していました。

 ですが、親友であり同じ音楽隊に所属していたタルニガスと望まない領将争いを強いられ、彼を殺めてしまうことになります。その結果、テュオハリムはタルニガスの婚約者であるフィアリエから恨まれ、大きなトラウマを抱えながらメナンシアへと向かいました。


 彼が降り立ったダナは、レナ人がダナ人を奴隷として支配する地でした。そこでテュオハリムは前例のない“ダナ人とレナ人の共存社会”をメナンシアで実現し、多くの人々から慕われることになります。

 ですが、彼のその政策は、ダナ人のことを想っての行動ではありませんでした。奴隷であるダナ人から聞こえてくる嘆きが自身のトラウマを刺激する要因だったため、そこから逃れるためにかりそめの平和を実現した“自分本位の政策”だったのです。

 そんな気持ちでの政治はやがて側近ケルザレクの暗躍を許し、キサラの兄・ミキゥダの死という最悪の結果を招いてしまいます。



 しかし、アルフェンたちや国の未来を憂うキサラたちの助力もあり、ケルザレクの野望を阻止することに成功します。この事件で着任当初に抱いていた「領将になんてなりたくなかった」という考えをあらためたテュオハリムは、アルフェンたちの旅に同行することを決めます。

 そして、為政者であることの責任や意味をあらためて自覚していくのでした。


『Tales of ARISE(テイルズ オブ アライズ)』とは(PS Store商品解説ページより)

 「壁は壊せる」

 失われた記憶と痛み、外れない仮面。レナの支配とその目的。立ちふさがる謎を炎の剣で切り開き未来をつかめ。

 300年前、隣り合うもうひとつの世界レナからの侵略を受けて以来、その支配下にある世界ダナ。そのダナで謎の少女との出会いをきっかけにひとりの若者が剣を取る。

 進化したグラフィックが描き出す表情豊かなキャラクターたちと、迫力の戦闘システムが織りなす波乱に満ちた解放の物語。『テイルズ オブ』シリーズ最新作!

※このゲームのPS4版をすでにお持ちの場合は、PS5ダウンロード版を追加料金なしでダウンロードすることができます。本製品を購入する必要はありません。PS4パッケージ版をお持ちの方は、PS5ダウンロード版をダウンロードしたりプレイしたりするには、その都度ディスクをPS5に挿入する必要があります。パッケージ版のPS4用タイトルをお持ちの方でも、ディスクを使用しないPS5 デジタル・エディションを購入された場合は、PS5ダウンロード版を追加料金なしで入手することはできません。


TALES OF™Series & cBandai Namco Entertainment Inc. ©いのまたむつみ c藤島康介
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