感想：『嘆きの亡霊は引退したい』主人公は凡人に見えて実は有能？読者を混乱させてくるのが新鮮！（ネタバレあり）【おすすめ異世界漫画】

　恩頼ネオン（@Dol_neon）がおすすめの異世界コミックを紹介！　題して“ネオンの異世界探訪”♪

　本日お届けするのは『嘆きの亡霊は引退したい～最弱ハンターによる最強パーティ育成術～』ですー！

読んでる側も混乱させてくるのが面白い！

　こういうのは俺つえええええ系の逆で、俺よえええええええ系とでも言うのでしょうか……？

　主人公のクライは、幼なじみたちと結成した地上最強冒険者パーティのリーダー。とはいえ凄いのは幼なじみたちであって、彼自身はどうやら何も才能がない凡人のようです。

　小物なのが周りにバレないようにビクビクしながらも、がんばってカリスマ冒険者を演じるクライの苦労話がコミカルで最高！

　なぜかこちらもハラハラしちゃいますが、周りがクライの言動を勝手に深読みして祭り上げてしまうし、幸運も手伝ってなんだかんだうまく回るんですよね。なので、ひとしきりコメディを楽しんだ後に読者はふと、こう思うはずです。

「あれ？クライって本当は有能なの？」

　確かに情けないところだらけで弱そうなんですが、あらゆる方面に人望があってやることなすことうまくまとまる。足りない能力は多彩な宝具を駆使して乗り切る。道化役をしているのも読者をだます演技なのでは？　と。

　作中で“千変万化”と称されるつかみどころのないクライの言動は、こうして読者をも混乱させてくるのが面白いなあ！　私も深読みしちゃってるのかもしれませんが、かなり新鮮な感覚だと思います。

　物語が進むと強烈な幼なじみ英雄たちが次々と登場してきて、凡人クライとのギャップがさらに楽しくなってきます。でも、すげーヤツらにリーダーとして慕われてるクライを見るのはむずがゆいけど正直悪い気しないんですよね♪

　富と名誉、力と栄光を求め、危険を顧みず世界各地の宝物殿を探索するトレジャーハンター達の黄金時代。

「トレジャーハンターになろうぜ」

　幼馴染みたちと最強の英雄になる誓いを立てたクライ・アンドリヒだったが、クライには何一つ才能がなかった……。

　にもかかわらず、なぜか周りからの評価が異様に高く、期待だけが跳ね上がっていく日々。

　人間離れした幼馴染みたちが大暴れするたび、上がっていくのは土下座スキル!?　大人気の勘違いコミカルファンタジーがついにコミカライズ!!

恩頼ネオン：電撃オンラインのライター。4コマ漫画『ゲームライターもラクじゃない！』もよろしくです♪

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