スクエニ新作『シンビオジェネシス』ってどんなゲーム? 情報の“独占”と“分配”がカギになるって、どういうこと?【電撃NFTゲーム】
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スクウェア・エニックスが贈るNFTアートを使った最新作『SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)』。
ここでは、プロデューサーの玉手氏とクリエイティブディレクターの豊田氏へのインタビュー前編をお届けします。
まずは『SYMBIOGENESIS』がどういったゲームで、どのように遊べばよいのか、基本的なことを伺っていますので、本作が気になっている方はぜひご覧ください。
『SYMBIOGENESIS(シンビオジェネシス)』ってどんなゲーム?
『SYMBIOGENESIS』は、10,000点のNFTアートを使って遊ぶ、ストーリー解放型エンターテインメントという新しいジャンルのゲームとなります。
プレイヤーはゲーム内で、メインストーリーと各キャラクターたちそれぞれが持つストーリーを解放しながら世界の謎を紐解いていきます。
各章のメインストーリーは、ミッションをクリアしていくことで誰でも最後まで読むことができます。キャラクターが持つストーリーは、キャラクターによって、それぞれ異なるストーリーとなり、最初はロックされていますが、全プレイヤーと協力しながら解放します。
解放されたストーリーは、誰でも読むことができるストーリーと、キャラクターNFTもしくはレプリカNFTを持っていると読めるストーリーがあります。
キャラクターNFTはブロックチェーン上に作成されたキャラクターで、保有することで、ゲーム内にいるそのキャラクターの物語を読むことができます。
物語を読んでいき、ヒントを元に浮遊大陸に隠されたアイテムを見つけ探していくことで、浮遊大陸の壮大な物語の真相に迫ります。
また、公式Discordなどを使い、読めた情報を、他のプレイヤーとコミュニケーションを取り、情報交換をして進めていきます。
キーワードは“独占”と“分配”【シンビオジェネシスインタビュー】
――まず、お2人について教えてください。
玉手:プロデューサーの玉手です。全体的な方向性だったり、主にビジネス周りを担当していますが、全世界向けにWeb3のプロジェクトをはじめて立ち上げるということで、法律、会計、税務などの観点を企画に落とし込んだりもしています。
豊田と2人で始めたので、ほかにも幅広く担当していますね。
豊田:クリエイティブディレクターの豊田洋輔です。クリエイティブ全般を担当しています。キャラクターデザインや美術設計、メインシナリオ、ベースのゲームデザインなど幅広くやらせていただいていますね。
――このタイトルでは、プレイヤー同士の協力が必要になるとのことですが、具体的にどのようなことでしょうか?
玉手:プレイヤーは1日10分程度、Discordでチャットして情報交換をするというのがこのゲームの主な遊び方になっていて、浮遊大陸を舞台に物語の真相に迫っていくというのが全プレイヤーのゴールで、ほかのプレイヤーとミッションやクエストをクリアするために情報交換をしていくというのがゲームサイクルとなります。
物語やアイテムの情報をいかにほかのプレイヤーから聞き出すのか? 情報やアイテムをほかのプレイヤーと駆け引きしながら集めていき、“独占”と“分配”を楽しんでもらうような形になっています。
まず最初に、物語の解放というのが全員で協力することです。プレイヤーごとに管理しているのではなく、物語の解放は全プレイヤーで協力してどこから読むか決めて遊ぶ、ちょっとしたレイド的な遊びになっています。
例えば特定の職業の物語が読みたい人たちが集まって、その物語の解放を目指すコミュニティが生まれることもあると思います。
このレイド的な遊びで、協力感、チームプレイなどが少し出るような遊びにもなっていて、Discord内で仲間できるきっかけにもなっています。
豊田:また、エンドコンテンツである、クエストもDiscord内で仲間との協力が必要なコンテンツとなっていまして、さまざまな情報を集めることでクリアできるので、自然と協力プレイが求められます。
――メインストーリーとクエストの違いってなんですか?
豊田:メインストーリー、ミッションは、主人公目線で浮遊大陸の脅威と戦う王道ストーリーで、クエストは、世界観や種族などの思惑を描く、より深いコンテンツです。
最初はクエストのみで、主人公を作る気はなかったのですが、シナリオ班と話し合いを続け、主人公を作りました。主人公は、ユーザーの目線となりますが、ゲームの構造、大きなギミックとしての役割を持たせています。
この構造は、『ONE PIECE』などの考察ものが大好きなので、非常に参考にしています。
【プレイスタイルについて】
『SYMBIOGENESIS』はさまざまなスタイルで遊ぶことが可能です。
・物語やアイテム探しをしならがら、世界観とコミュニティを楽しむスタイル
・ワールドミッションを目指しミッションやクエストをとことんクリアしていくスタイル
・ランキング上位を目指しゲームを攻略し様々なNFTアートを集めていくスタイル
など自分好みの楽しみ方を選択できます。
――NFTはキャラクターのみなのでしょうか?アイテムもNFTなのでしょうか?
玉手:NFTになるものはキャラクターと、アイテムもNFTに変換することができます。
へんな話、最後にゲームクリアするためのアイテムをNFTに変換して売れば、それを手にしたひとはいきなりゲームクリアするということも可能です。
あとは、報酬でいろいろなNFTアートが手に入る仕組みになっています。面白い特徴として、キャラクターNFTを持っている人はレプリカをNFTで発行できて、ようは自分のクローン的なNFTを人に渡せるという仕組みもあります。
貴重な絵画はレプリカがあるとおもいます。そういう発想に近いですね。
レプリカも価値が出れば、オリジナルはもっと価値が付くと思いますし、その逆もありますよね。一つで価値をつくるのではなく、グループで価値を考えるというソーシャル性要素があります。
【キャラクターについて】
キャラクターはゲーム内で表示されるキャラクターのことを指し、物語を保有しています。
キャラクターNFTはブロックチェーン上に作成されたキャラクターで、保有することで、ゲーム内にいるそのキャラクターの物語を読むことが可能です。
――キャラクターNFTを持っていなくてもゲームを楽しむことはできるのでしょうか? また、持っている場合ゲーム内ではどのように使用できるのでしょうか?
玉手:キャラクターNFTを持っていると一つは専用の物語が読めるという利点があります。『SYMBIOGENESIS』は約200万文字で物語が描かれる予定です。誰でも読める物語もあれば、キャラクターNFTを持っていないと読めない物語もあります。
それにより情報の格差を作っています。もっといろいろな物語が読みたくなる=ほかのキャラクターNFTが欲しくなる…という構造になっていて、この世界の物語をもっと知りたいと思ったら、NFTを集めたり、Discordなどで情報収集をしていくという遊び方になっています。
そのほかに浮遊大陸に隠されたアイテムを探すためのヒントもキャラクターNFTを持っていると読めます。アイテムを集めることでクエストのクリアに繋がるので、アイテムを手に入れるための情報を集めるには、キャラクターNFTが必要になります。
持っていなくても遊べるのか? という観点でいうと遊べます。『SYMBIOGENESIS』は先ほども申し上げた通り、全員が読める物語がかなり豊富にあり、メインストーリーは誰でも最後まで読めます。そういった物語の部分は楽しめます。
まさにストーリー解放型エンターテインメントですので、ストーリーを解放していきどんどん読んでいってほしいです。
アイテムを探すヒントは、情報を持っている人から、もらえればNFT自体持っていなくても遊べます。その情報をどう引き出すかというのがこのゲームの“独占”と“分配”というテーマになっています。
情報をもっているひとが独り占めするのか? 誰かに共有するのか? という心理が試される選択を常に迫られる構造になっています。
ゲームサイクルとしては、共有して協力者を集めた方がクリアに近いという構造ですし、ヒントがあっても場所を探す必要があるので、知恵が必要になったりします。こうした遊びなので、NFTの保有者は積極的に共有していきながら、ともにクリアするための仲間を探すのがおすすめですが、競争の仕組みもあるので、協力した仲間がいわばライバルだったりします。
こういうちょっといやらしい設計になっています。なので、NFT自体持たなくても、ずっと分配されていればクリアもできるし物語も読めるという構造です。
チームプレイなんかも面白いと思っています。まさにGvG的な遊びになるとより、独占と分配が面白くなると思います。
情報の分配なんかは、従来のゲームだとネタバレという形で表現されるところでもありますが、私たちはこのネタバレ自体をゲームサイクルに組み込んでいるのです。
【キャラクターNFTを保有するメリット】
①レプリカ発行ポイント5ポイント
キャラクターNFTを公式サイトから購入し、そのウォレットアドレスでキャラクターNFTを保有したまま、ゲームログインすると初回のみレプリカNFTの発行ポイント5ポイントが受け取れます。
②章のボス“竜”のNFT
1章のキャラクターNFTを保有した状態で1章のGreat Missionをクリアすると、“竜”のNFTを受け取れます
③キャラクターの全身絵のNFT
シーズン終了後、メンバーランクが13以上でキャラクターNFTを保有している場合、そこでしか手に入らないそのキャラクターNFTの貴重な全身絵のNFTがもらえます。
④シーズン終了後のメンバーランク報酬
NFTキャラクターを所有しているプレイヤーは、ランキングで有利になり、追加報酬を獲得できる可能性が高くなります。
――全6章の物語ということですが、予定しているスケジュール感はありますか?
玉手:各章2カ月で楽しんでいただけるような構造になっていて、章ごとに間は約2カ月くらいあけてプロモーションをするのでだいたい2年くらいでしょうか。
豊田:現在、鋭意制作中ですが、プロモーション期間を短くしたり、逆にコラボなどで長くするというのも考えています。
――本作を途中から参加、楽しむことはできますか?
玉手:まず現時点でまだ始まっていないので、体験版のような位置づけのトレジャーハンティングキャンペーンに参加して欲しいです。
リリース後、例えば2章が始まっていても、必ず1章から始めることになるのでいつ始めていただいても大丈夫ですよ。
キャラのレベリングや武器強化、ガチャなどがないので、メインストーリー自体はすぐに追いつけるようになっています。
強さでなく、あくまでの物語を読んでいく遊びなので、物語を読む速さ次第で、すぐに追いつきますし、コミュニティに入ってしまえば、教えてくれる人はいると思います。
コミュニティに入るのが難しいっていう方もいると思います。ましてやDiscordは慣れていないと難しかったりします。ですが、体験した人はみんな言うと思いますが、チャットすればすぐに仲良くなれるかと。
なにごとも最初の一歩かと。現時点で、Web3に入ってくる人ってなにかチャレンジしたいとか、冒険が好きな人だと思います。その一歩ってRPGの最初の一歩に近いと思いますので、怖がらずに最初の一歩を歩んでみて、Web3というRPGの世界に入ってみてくださいね。
豊田:キャラクターが増えるごとに、ストーリーの量も増えるので、それだけ物語の考察要素も増えます。クリエイティブは、小説、漫画などの媒体に似ており、後半に行くにつれて盛り上がっていくので、いつ始めても楽しめる仕組みにはなっています。
各章のリリースは、新作長編の単行本の発売みたいなもので、物語の考察の答え合わせや、それに生まれた新たな謎の考察など、楽しめる要素が追加されると考えて下さればと思います。
――今回、制作途中のメインビジュアルを見せていただきましたが、どういった思いで制作しているのか、注目ポイントなど教えてください。
玉手:これまでのゲームタイトルにはない感じのメインビジュアルになっています。
豊田:メインビジュアルにはほぼ全部の内容を絵に描いちゃってますね。クロマなどの主要人物もいますが、1章で出てきていないキャラクターもたくさんいます。
背景にも角だけがあったりとか。そのあたりにも注目して見てほしいです! 大きな考察であり、伏線となっております。
以上、前編のインタビューをお届けしました。後編のインタビューでは、『SYMBIOGENESIS』の世界観やキャラクターの制作についてといったところを深堀していきます。
トレジャーハンティングキャンペーン Part.3.0開催中!
『SYMBIOGENESIS』では、トレジャーハンティングキャンペーン Part.3.0を開催中です。
キャンペーンに参加すると、無料のNFT(遺物)がもらえるほか、Allow List Entry Campaignにおいて、全部で6種類の“遺物”を獲得すると100pt加点されます。
本作に興味がある方は、まずはトレジャーハンティングキャンペーンに参加しましょう。
開催期間
11月21日17:59まで
また、参加方法については下記の記事を参考にしてください。
【関連記事】
・攻略:スクエニ新作『シンビオジェネシス』でNFTがもらえるキャンペーン(トレジャーハンター2.0)開催中。参加方法は?
※記事の内容はトレジャーハンティングキャンペーン Part.2.0のものになりますが、参加方法は変わりません。
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