『龍が如く8』試遊会先行レポート。ドンドコ島&エンディングノートはある意味『龍8』のメインストーリー!? 圧倒的な物量のコンテンツであっという間に時間が溶ける

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 いよいよ1月26日に発売を迎える『龍が如く』シリーズ最新作『龍が如く8』。つぎつぎと公開される新トレーラーを見て、期待に胸を膨らませているファンも多いはずです。そんな注目の最新作を一足先に遊べる試遊会が昨年の12月25日に行われました。

 試遊会のロムは製品版と同バージョンで、さまざまなシチュエーションを体験できるセーブデータが用意されており、メインストーリー以外の注目コンテンツを自由に体験できました。今回は時間制限があるため、メインストーリーと肩を並べる2大コンテンツである春日一番が主役のドンドコ島、桐生一馬が主役のエンディングノートを時間ギリギリまでプレイ。それぞれの概要や魅力をお伝えします。

 なお、試遊会後は本作プロデューサー・阪本寛之氏へのメディア合同インタビューを実施。そのインタビュー記事もあわせて熟読し、発売まであと21日となるカウントダウンを楽しんでもらえたら幸いです。

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※対応プラットフォームはPlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Xbox One、Windows/PC(Steam)

『龍が如く8』試遊会先行レポート。ドンドコ島やエンディングノートといった注目ポイントを徹底的にプレイ

ドンドコ島はじっくり系コンテンツで時間がいくらあっても足りない!

 まず試遊したのは春日一番が主役となるコンテンツのドンドコ島。こちらはすでに発表されているように、ガチャピン&ムックと交流しながら、ドンドコ島と呼ばれる島を開拓していく内容です。簡単に本コンテンツの利用目的を説明するとズバリお金稼ぎ。なので『龍が如く7 光と闇の行方』にあった、一番製菓の会社経営というポジションだと思ってください。

 そのため、ドンドコ島にはメインストーリー中に必ず立ち寄りますが、その後は島に滞在してガッツリ開発を続けていいし、すぐにメインストーリーに戻ることも自由なのです。ちなみに、ドンドコ島にはガチャピンに誘われて向かうのですが、そのくだりも『龍が如く』らしさ全開。実際に体験して楽しんでもらいたいので詳細は伏せますが、「ああ、このノリこそ『龍が如く』だよね」と吹き出すこと間違いなしです。

  • ▲ドンドコ島ではガチャピン&ムックが春日をお出迎え。まさかあのスターに『龍が如く』で出会えるとは……感無量です。ちなみに彼らのインタビュー動画が公開中なので、ぜひそちらもご覧ください。

 さて、そんなドンドコ島で春日は何をするのかというと、不法投棄された島のゴミなどを掃除して、荒れた土地を整地。整地したエリアに建物や家具などを配置して、島の魅力度をアップさせ、観光客をたくさん呼び込める三ツ星のリゾート地を目指します。その中でゼニー(島の通貨で現金に両替可能)を稼ぐことができるのです。

  • ▲星の獲得条件には充実度、人気度、特定のエリアの整地が必要になります。

 まず手を付けるのは不法投棄されたゴミ、無造作に生える木、障害物となる岩などを処理しての整地。これはバットで粉砕していくという、なんとも“ワイルド”なやり方を採用。春日を動かしてバットを振るアクションとなっており、対象物をガンガン破壊していく感覚は、すごく気持ちよかったです。

  • ▲画面左上に春日の装備品が表示されており、十字キーの方向入力でモリ(魚を取る)、バット(ゴミの破壊や敵を攻撃)、虫網(虫を取る)を切り替えられます。メニューなどを開く必要がないのはうれしいですね。
  • ▲序盤はバットの威力がそこそこで、なんどか殴る必要がありますが、強化することで振るスピードや威力が増します。基本的に序盤は不便だなと感じた要素も、開発を進めるとラクになる印象でした。
  • ▲ゴミを一定量処理すると整地に必要なゼニーが割引きされます。時間をかけて安く整地するのもよし、ゼニーを惜しまず時短するのもよし!!
  • ▲整地後は障害物が取り除かれ、家具や建築物の配置スペースが広がったり、新しいエリアに行けるようになります。

 次にやるべきことは、充実度、人気度のアップ。これは春日が処理したゴミをリサイクルし、それを元手にDIYした家具や建物を配置することで上がっていきます。序盤はたいしたものは作れませんが、開発力が上がると設計図をひらめくようになっています。なので、自分はある程度必要素材数が少なく、作りやすいアイテムを増産して開発力を上げる、というやり方も試していました(効率がよいとは言えませんが……)。

  • ▲DIYで使うのはゴミをリサイクルした素材で、2024年でも注目されているSDGsに配慮しているのも見逃せませんね。ちなみに、海岸の漂流物なども回収対象です。
  • ▲リサイクル素材からなんでも作れる春日一番。会社経営もできるしその道のプロ顔負けのDIYの腕を持つし、やはり人間力が高すぎでは?(笑)
  • ▲整地したらゴミが出現しなくなるので後半になると素材が足りなくなるのでは? と心配の方、ご安心ください。整地した場所で回収できていた素材は資源集積所に置かれ、ちゃんと利用できます。

 DIYした家具や建造物は整地したエリアに配置すると、充実度や人気度が上昇。配置場所でとくにボーナスなどはありませんので、見栄え優先で自由に配置できるのがいいですね。入口には案内看板を置いて、奥にはベンチなどの休憩スペースを用意する、なんて導線を考えての配置を考えるのが楽しすぎますね。

  • ▲ドンドコ島では時間が経過するので、街灯や自動販売機など夜の見栄えも考慮した配置にもこだわりたいです。なお、夜暗くなったら拠点の家(後述)に戻ります。

 そんな島の開発拠点として春日は家を手に入れるのですが、じつは家の内部にも自由に家具を置けます。内装は布団とちゃぶ台だけがあるシンプルな作りで、自由にリフォームすることが可能なんです。

 そのとき重視したいのが家充実度で、これが上がると春日のHP(ハートマーク)が増えて島を襲う敵(後述)と戦いやすくなります。とはいえあまり数値にとらわれずに、まずは好きにレイアウトしてみるといいかも?


  • ▲室内にそぐわない街灯などは置けませんが、たいていのものは配置可能。

 最後に紹介するのはリゾート開発の障害となる、島に不法投棄をする会社・クリーンパイレーツ。彼らは社長のフクヤマ(通称フック社長)を筆頭に、せっかくキレイにした島を荒らしにやってくるのです。そこで春日は定期的に上陸する奴らをバットで粉砕して撃退することになります。

  • ▲名前も見た目もアレな奴でどこか既視感があるフック社長。こういうノリ、大好物です。
  • ▲上陸されるとアラームが表示されるので現場に向かい、バットで粉砕しましょう!

 なお、時間がぜんぜん足りずにストーリーは進められませんでしたが、序盤のやり取りだけ見てもきっと熱いドラマが展開するんだろうなと、期待値が爆上がりでした。早く製品版でやり込みたい!

桐生のエンディングノートは『龍が如く7外伝』をクリア後にやることを強く推奨

 続いてプレイしたのは桐生のメインとなるエンディングノート。こちらはガンに侵された桐生がナンバに薦められ、自身がやり残した想いを綴ったノートです。公開されているトレーラーを見て、単にストーリーを追う要素なのかと思っていたら、じつはノートに認められた要素を埋めていくことで桐生の覚醒RANKが上昇し、桐生が強くなっていくという成長要素でもあることにビックリ。

  • ▲エンディングノートにはエンディングドラマ、追憶ミッション、未練ミッション(いわゆる達成目録)が用意されています。
  • ▲心技体の3項目があり、こちらは春日が持つ人間パラメータの桐生版といったところでしょうか。

 そんなエンディングノートですが、注目は桐生にゆかりがある場所を訪ねることで、過去のエピソードを端的に振り返る追憶ミッション。桐生一馬という男を1作目から追ってきた人も、『龍が如く7』からシリーズに触れた人も、あらためて彼が背負ってきたモノの重みを感じることができるはずです。

  • ▲追憶ポイントは横浜・伊勢佐木異人町、神室町と多岐に渡ります。桐生の心のつぶやきにも注目です!

 なお、エンディングドラマはネタバレ満載なので詳細は避けますが、伊達さんを始めとする桐生に縁深い顔ぶれが登場するのが何よりも魅力的。古参ファンの自分としては本当に感慨深く、『龍が如く7外伝』をクリアした感動がさらに増すような展開もあり、ちょっと涙腺がやばかったです。

  • ▲エンディングノートを進めると、どんどん桐生一馬という男の解像度が増していきます。導入では桐生の意外な一面が判明。スイーツに興味津々な桐生ちゃん、かわいい(笑)。
  • ▲ひさしぶりに登場の伊達さん。桐生が名を捨てた場に立ち会った人物だけに、彼の登場はファンとして本当にうれしい。最初で最後の相棒である伊達さんとの再会に乾杯!

建設重機のつぎは巨大サメや巨大イカ!? バトルは遊びやすさ&おもしろさが格段にアップ

 最後は駆け足で巨大ボスとのバトルを体験。前作ではショベルカーと戦いましたが、それに負けないぐらい「こいつに勝てるのか!?」とビビるほどの迫力。個人的には巨大イカとのバトルがおもしろく、RPGでお約束な触手の破壊ギミックがあるなど、戦い甲斐がありましたね。

  • ▲某サメ映画さながらのド迫力!! まあ、舞台がハワイだし巨大海洋生物路線で来るのは当たり前!?

  • ▲巨大イカとのバトルでは仲間が飲み込まれるというギミックも。もちろん、内部から攻撃すれば脱出できるのもお約束!

 ちなみに、エンディングノートをプレイ中に通常バトルも体験したのですが、固定で配置されているような敵はそれなりに強いなという印象。とにかく出血や眠りといった状態異常系の攻撃がいやらしいんです。なので、前作以上に対応策をしっかり用意しないといけないかもしれませんね。

  • ▲とにかく状態異常が地味に痛い。アイテムでの回復や防具での対応が重要になりそう。
  • ▲もちろん、こちらから状態異常を与えるのも効果的。しっかり追撃も狙うべし!

 というわけで、2つのコンテンツをプレイするだけであっという間に時間が経過した試遊会でした。完全にコンテンツを遊び尽くしたわけでなく、あくまでファーストインプレッションという認識で読んでいただけたら幸いです。

 なにせスジモンバトルやランダムダンジョンなど、これ以外にも遊びごたえがあるコンテンツがありますし、正直なところ本編とあわせてどれくらい時間が溶けてしまうのか……、いい意味でドキドキです。ぜひ今後お届け予定の製品版レビューにもご期待ください!

(C)SEGA

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