Switch『ガングレイヴ ゴア Ultimate Enhanced Edition』レビュー:ロケットビリーも参戦!! すべてをぶっ壊す爽快感がカジュアルに楽しめる
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Beep Japanより、2024年1月11日に発売予定のNintendo Switch用スタイリッシュアクションシューティング『GUNGRAVE G.O.R.E(ガングレイヴ ゴア) - Ultimate Enhanced Edition(以下、UEE)』。製品版を一足先にプレイした感想をお届けいたします。
本作は2022年に発売された『GUNGRAVE G.O.R.E』のゲームバランスを大きく調整し、新システムや新規プレイアブルキャラを加えたタイトル。この記事では、Switch版での変更点や新規プレイアブルキャラなどを詳細に迫っていきます。
※本記事はBeep Japanの提供でお送りします。
爽快感大幅アップ! これぞ破壊に集中できるフルブレイクガンアクション!!【ガングレイヴ ゴア】
まず本作は『GUNGRAVE G.O.R.E』における数回のアップデートを引き継いでおり、操作性の向上や奈落に落下しにくくなったりと細かなレスポンスや調整が行われ、非常に遊びやすくなっていました。
NPCの配置やアクションのギミックなど、プレイ中のストレスの原因となっていた部分が調整され、スピード感のあるプレイの妨げとなるオブジェクトを排除することで、よりスピーディーでダイナミックなプレイが楽しめます。
ストレスを感じさせないレベルデザインに改善されたことに加え、UEE版では特筆すべき2点の追加要素があり、それがゲーム性を大きく深めていたので紹介します。
1つ目は走りながら射撃できる”ランショット”。一見すると特別感がないように見えますが、まず『ガングレイヴ』というゲームはステージクリア型で進行するタイプで、クリア時に道中の最大ヒット数が評価に影響するシステムとなっています。
そのため、いかにヒット数を途切れさせずにステージクリアまで目指せるかがポイントになるのですが、前作では射撃を一旦やめてダッシュの繰り返しでヒット数を繋いでおり、スピード感がやや損なわれていた部分でもありました。
UEE版では走りながら全力の射撃”ランショット”が可能になり、敵や障害物だけを目指して連射しまくれるようになりました。射撃と破壊に集中できるようになったのが嬉しい点です。『ガングレイヴ』的には、これだけでかなりゲームがスムーズになった印象。
2つ目は連射速度が上昇していく”フルブレイクシステム”。これは70ヒット数以上で発動し、最大5段階で連射速度と銃弾の威力が強化されていくもの。この連射速度アップが敵を寄せ付けないほど凄まじく、こちらに向かってくる敵を簡単に迎え撃てるほど!
前作では定点射撃で迎え撃とうとすると、なだれ込んでくる敵集団に押されるような場面も少なくありませんでしたが、連射速度さえ上がれば簡単な敵集団が相手なら余裕で撃ち勝てます。
”ランショット”と”フルブレイクシステム”は、ヒット数を途切れさせやすいボス戦でも大活躍。走りながら撃てるおかげで頻繁に回避を挟まなくてよくなり、さらにヒット数が一定になれば”フルブレイクシステム”で銃弾の雨を叩き込めるので、前作と比較すると攻守のメリハリが効くようになったなと感じました。
走りながら超連射の銃弾をブチ込んでいく、まさにフルブレイクガンアクションらしいゲーム性に進化! ステージの改善もあって即死もほぼなくなり、ぶっ壊すことだけに集中できるようになり『ガングレイヴ』らしさがより強くなりましたね。
武器の見た目だけの変更やステージの改良など、細かな変更点が多数【ガングレイヴ ゴア】
UEE版になり、公式によれば細かな変更点は100以上に及ぶとのこと。その中でも目立ったのは、長いワンステージが分割になったことや武器の見た目だけを変更できるカスタマイズ要素でしょうか。
ステージの分割については、とくに難易度の高い後半のステージで見受けられました。クリア時の評価でランクの決まるゲーム性なので、短期集中でステージに挑めるようになっています。これにより、かなりカジュアルに楽しむことが可能です。
後者は特定の効果を持つアイテムを装備したまま見た目を変更できる要素。地味な要素ではありますが、大型二丁拳銃”ケルベロス”や棺桶こと”デスホーラー”をデフォルトのまま運用したいというプレイヤーには涙が出るほど嬉しいポイントです。
その他、狭い足場から落下しにくくなったり電車上の障害物が減ったりと、ステージの改善点は多々あり。とにかくハードなアクションではなく、カジュアルにカタルシスを追求できるように変わっていました。
そして何よりもUEE版では追加プレイアブルキャラが追加されており、主人公グレイヴと同じくパワーアップを経てゲームを楽しむこともできました。
20年ぶりのロケットビリー復活とグレイヴの親友・ハリーがプレイアブルに!!【ガングレイヴ ゴア】
ロケットビリー・レッドキャデラック(以下、RB)!! 名前のインパクトからして最高なのですが、約20年前に発売された『GUNGRAVE O.D.』に登場していたプレイアブルキャラのうちの1人で、エレキギターに憑依したロックな男性の霊がこの度、復活しました。
基本的な操作はグレイヴと一緒ですが、大きく異なるのが拳銃ではなくエレキギターをかき鳴らして電撃を放つこと。この電撃は標的に向かってカーブするような独特な軌道を描いて飛ぶため、精密射撃に向かない特徴を持ちます。
その代わり、RBの正面の敵や障害物に向かって電撃が自動で飛んでいくため、正確な狙いを付けずに立ち回れるのが利点。体感的にはグレイヴよりもフォーカス範囲が広く感じました。連射力も高めで、エレキギターを激しく鳴らしながら戦場を突っ走っていく姿は、レッドキャデラックの名に引けを取らないほど。
周囲の敵に高速連射をお見舞いするグレイヴの技”ストームバラージ”のような攻撃をRBは使えませんが、足を止めて前方に射撃を集中させる”アナザーバーストモード”の連射力が凄まじく、”フルブレイクシステム”による連射上昇効果も相まって、最高の爽快感を体感できます。
個人的に感動したのは『GUNGRAVE O.D.』時代の再現と言っていいほどのモーションの数々。足を大きく広げたギタリストジャンプや射撃しながら後退している時のピョンピョンとしたステップをはじめ、近接攻撃時のツイストを踊る点など、RBってこういうヤツだったなぁと懐かしさに浸りながらプレイしていました。
ハリー・マクドゥエルは生存のグレイヴ。つまりブランドンの親友であった男で、ステータス強化をグレイヴと共有している特徴を持ちます。基本的な操作もグレイヴと同様ですが、連射力が劣る代わりにチャージショットなしで盾が破壊できたりとパワーがあるのが強み。
必殺技にあたる”デモリッションショット”の拡張はありませんが、ブランドンと背中合わせで射撃するショット格好良さったら……アニメの一幕を思い出しますね。
さらに新規プレイアブルキャラには本編でも一部ステージで使用できたクォーツ。ボスとして戦ったイェンセン・ザ・ブーストマスターが順次追加される予定とのこと。
クォーツは本編でも使用できたので、気になるイェンセンを動かしたかったのですがまだ使用できず。1月末頃に追加されるので、その際はぜひ動かしてみたいですね!
豊富な変更点によってかなりカジュアルに遊べるガンアクションゲームとなった本作。敵の集中砲火のど真ん中を突っ切って銃弾を浴びせていくゲーム性は変わっておらず、よりカタルシスを追求した爽快感、面白さに繋がっているのが改善点でした。
もちろん無策に突っ込んでいくと簡単に倒されてしまう難易度は変わっていないで、体力の回復する”デモリッションショット”をどこで使うかという戦略性を堪能してみてください!
また本作にはDLCキャラのシーズンパスからオリジナル・サウンドトラックなど、さまざまな特典が入った限定版も存在します。こちらも要チェックです!
限定版詳細
●Nintendo Switch通常版
・ゲーム本編
・オリジナル『GUNGRAVE G.O.R.E』でアンロックして使用できる全てのキャラクター。中村育美先生デザインのデス浪人グレイヴ他、九頭文治、ブランド・ヒートといったビヨンド・ザ・グレイヴのプレイ時のスキンが全て含まれます。
●キャラクターパス(DLCシーズンパス)
主人公グレイヴに用意されているスキン以外も様々なプレイアブルなユニークキャラクターが用意されています。下記に4人のキャラクターの詳細説明を追加しましたのでご確認ください。
●オリジナルGUNGRAVE + GUNGRAVE O.D.Switchレトロカバー
前作のアートを使用し、オリジナルGUNGRAVEシリーズファンのためのレトロな着せ替えSwitchカバー
●GUNGRAVEキャラクターコンペンディアム(本)
日本語、英語の2ヶ国語でGUNGRAVEの世界の背景情報、ゲームに登場する場所の情報やキャラクター紹介、武器、NPCなどのGUNGRAVE G.O.R.Eとその世界を紹介する80ページ以上にもなる豪華アートブック
●GUNGRAVE G.O.R.E OST(CD)
GUNGRAVE G.O.R.E OSTから20以上の曲を厳選し収録したコレクターズCD。
●キャラクターパス(DLCシーズンパス)でアンロックされるキャラクター
キャラクターパス(DLCシーズンパス)の詳細が初めて公開されました。シーズンパスには以下の人気キャラクターが含まれます。
ロケットビリー・レッドキャデラック、ハリー・マクドゥエル、クォーツ、イェンセン・ザ・ブーストマスター。
それぞれのキャラクターは、異なる攻撃、アビリティ、デモリッションショットを有しており、『GUNGRAVE G.O.R.E』の全7ワールド、全34レベルをゲーム開始時から、全てのキャラクターを選択しプレイすることができるので、キャラクター選択、難易度モードの選択を自由に行い、クリアを目指すというリプレイ性の高さも魅力です。
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