ネタバレあり予想：『キングダム』71巻はかつてないほど不穏な空気がヤバい!? 第二次趙北部攻略戦の展望は…

文: タダツグ

公開日時: 2024年02月17日(土) 11:50

　漫画『キングダム』の最新71巻が2月19日に発売されます。発売を待ちきれないシリーズファンの1人して、今回は既刊までの流れを汲みつつ71巻の見どころをご紹介＆予想します。

※記事内には『キングダム』のネタバレが含まれています。

『キングダム』最新71巻の内容は？（商品紹介ページより）

　雪辱の趙北部第二戦

　紀元前232年番吾の戦い

　前年の“宜安決戦”で、李牧の前に大敗を喫し、六大将軍・桓騎を失った秦軍。年が明け、総力を結集して雪辱に挑む第二次趙北部攻略戦。目指す決戦の地は、番吾。

　隊員を補充し、大幅に軍勢を拡大させた“新生飛信隊”も、その一翼を担うが、果たして…!?

『キングダム』最新71巻の見どころは？　担当ライターの注目ポイント（ネタバレあり）

　いよいよ始まる秦と趙の総力戦“番吾の戦い（はんごのたたかい）”。飛信隊がどのような活躍を見せてくれるのか楽しみ……なのですが、どっちかという不安の方が勝る人もいるのではないでしょうか。

　最大の焦点となるのは、70巻の最後のコマに書かれていた言葉ですよね。

　“史書に戦国期にあって秦軍に最大級の犠牲を出したと記される大戦が幕を開ける”

　これ、不穏過ぎるんですけど……。というのも、すでに前回の“宜安決戦（ぎあんけっせん）”で秦軍は大打撃を受けているわけですよ。六大将軍の一翼・桓騎（かんき）が李牧（りぼく）に討たれ、桓騎軍はほぼ全滅。参戦していた飛信隊も千人将の岳雷（がくらい）を失い、同じく千人将である那貴（なき）も、最後は古巣である桓騎軍へと戻り、運命を共にしました。ハッキリ言ってズタボロ。壁（へき）将軍が安否不明なのも気になりますよね。あの毒の盛られ方からしてアレですが、あんちゃんには生きていてほしい（汗）。

　つまるところ秦軍は（そして我々読者は）、宜安決戦で李牧という男の恐ろしさを徹底的に思い知らされたわけです。だからこそ次は“必勝”を期しての戦いになると考えていただけに、この前フリは相当ショック。信たちは大丈夫なのか……。

　ちなみに、次なる“番吾の戦い（はんごのたたかい）”で自分が注目している点は3つあります。1つは総大将について。これまで無敗を誇った六大将軍・桓騎ですら敗れた李牧を相手に、今度は誰が指揮を執るのか？

　軍の配置的には、前回の遠征で桓騎と共に趙の北部まで侵攻している王翦（おうせん）が有力でしょう。個人的には70巻で信とともに韓の国まで遠征し、韓非子（かんぴし）を秦へと招いた騰（とう）が大軍を率いるところも見てみたいのですが、なんとなく彼は韓との戦いで主軸になるイメージですよね。それこそ、韓の王都・新鄭（しんてい）を視察しているくらいですから。

　なんにせよ、六大将軍級の誰かではないと太刀打ちできないのは間違いなさそうです。

　2つめに気になっているのは飛信隊の戦力。岳雷や那貴が抜けたのは痛すぎますよね。これ以上、古参キャラがやられるところは見たくないのですが。『キングダム』は敵・味方にかかわらず、重要キャラでも容赦なく命を落とす描写が多いので（戦争を描く作品だけに当然ですが）、マジで油断できません。

　70巻でいい雰囲気になった信と羌瘣（きょうかい）に何かあったりしないかと、僕はマジで不安ですよ。あの信からのプロポーズには万感の想いがあっただけに、死亡フラグになったりしないか不安もあります。

　というか、最大の死亡フラグは尾平（びへい）に立っている気がしてもいたり。念願であった恋人・東美ちゃんとついに結婚したり、母親相手に「絶対に死なない」と約束したりと、危ないフラグがびんびんですからね、彼。正直に言うと、あまりにもフラグらしきものが立ちすぎていて、逆に大丈夫だろうと踏んでいるレベルではありますが……はたしてどうなることか（苦笑）。

　最後の3つめは参戦部隊。前回、李牧にやられた戦いには桓騎軍や飛信隊のほかに、蒙恬（もうてん）が率いる楽華軍も参加していました。その一方、もう1人の若き将軍・王賁（おうほん）の玉鳳軍は未参戦だったわけです。個人的には信、蒙恬、王賁が揃えば、どんな窮地でも打開できる気がするのですが。今回、この3人の軍が集結することはあるのか否か。今から気になっております。

　ということで、ますます盛り上がる『キングダム』第71巻は2月19日発売です。気になるという方は、下記から予約をお忘れなく！