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異論は認める。関俊彦が演じた人気キャラランキング(ネタバレあり)【アニメキャラ(特撮含む)21世紀編】

やすちか
公開日時

 関俊彦さんが演じたアニメキャラクターの中から、アニメとゲームと声優さんをこよなく愛するライターが独断と偏見で選んだキャラクターベスト10をご紹介します。とはいえ、好きなキャラが多すぎて皆1位にしたい気持ちもあり、20世紀編・21世紀編・ゲーム編の3編に分けてそれぞれベスト10にするという力業で1位を増やしました。今回は21世紀編です。

 20世紀編では熱血キャラが多めとなりましたが、21世紀編は果たして。

2001年以降に関俊彦さんが演じたアニメ・特撮キャラクターベスト10

 アニメ声優編ですが、21世紀はどうしても外せないキャラクターがいるため、特撮からもランクインします。そう! あのキャラクターです。

 ゲームが原作のアニメキャラは、ゲーム編での対象キャラとなっています。

1位:モモタロス『仮面ライダー電王』

「俺、参上!」

 最初からクライマックスな特撮からですが、関さんの魅力を語るうえでどうしても避けて通る事が出来ませんでした。イマジン(怪人)として登場したのに、主人公の良太郎に憑り付いたまま一緒に仮面ライダーに変身するという、バディもの展開にワクワクしました。普段は赤鬼をイメージした姿で時の電車の中で過ごしています。良太郎との関係は勿論、仲間イマジンとのやりとりもコミカルで楽しく、粗暴なように見えて義理人情に厚いモモタロスは愛さずにはいられません。

 良太郎に怒られて「ごめんなさーーーい!!」するシーンは、スーツアクターの高岩成二さんの動きと関さんの声によって、何度も観たい名シーンとなりました。ごめんなさいした後の素早い振り向きが、動きは格好いいのにとても可愛く感じる不思議。

 タイムトラベルものの話が好きなので、お話含めて最高に楽しめました。ここから仮面ライダー沼に引きずり込まれたのですが、未だに一番大好きな仮面ライダーです。

2位:鬼舞辻無惨『鬼滅の刃』

「違う違う違う違う 私は限りなく完璧に近い生き物だ」

 主人公・炭治郎の追う鬼の始祖。鬼にとっては絶対的な存在です。正直無惨様は性格に難ありで、そこだけは擁護出来ないのですが、魅力は圧倒的な強さとカリスマ性でしょう。とにかく強い。あとは美形。かの有名なパワハラ会議での美女の姿もありますし、浅草で出会った妻子持ちのパパの姿、お金持ちの家の子供の姿と皆美形です。そしてなんといっても声が良い。高圧的で感情の読めないあの声を聴いたら平伏したくなってしまう。あとは抜けてるとこさえ無惨様の魅力。完璧で究極の生物…。

 浅草での台詞は囁く様に言う「違う違う…」が好きすぎて何度も聴いてしまいます。筆者の2大「違う違う…」のひとつです。憎むべきキャラクターなのに、あまりに魅力的な声なので好きになってしまいます。声優さんとはキャラの魅力を引き上げる素晴らしい職業ですね。

3位:鬼太郎の父『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』

■映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 予告[鬼太郎の父たち 絆篇]

「お主、死相が出ておるぞ。」

 現在大ヒット中の映画から、早速ランクイン。現時点でまだ公開中の為多くは語りませんが、飄々としつつも不気味さを秘めている声から、子供に話しかけたり、行方不明の妻について語る時の優しい声、最終決戦での力強い声と、物語に合わせて変化する鬼太郎の父の声が関さんで良かった! と思える素晴らしいキャラクターでした。

 じっとりと陰鬱な空気を漂わせるストーリーに、戦闘シーンを見どころとした全編美しい作画、音楽、キャストどれをとっても褒めるところしかない映画でした。因習村やサスペンスなどの単語に反応してしまう方は是非とも観て欲しい作品です。

 鬼太郎の父が魅力的すぎたので、初回鑑賞後は目玉の親父を見るだけで涙が出てしまう人間になったとさ。

4位:ラウ・ル・クルーゼ『機動戦士ガンダムSEED』

「君の歌は好きだったんだがね…だが、世界は歌のように優しくは無い!!」

 ラウは仮面の悪役キャラですが、その出生の秘密を知れば知る程好きになりますし、彼が人類が滅びるのを望んでしまう事も納得してしまう…。一歩間違えばキラがラウのようになっていてもおかしくなかったと感じる、裏主人公のような存在ではないでしょうか。

 また、作中最強であろうスーパーコーディネイターのキラを、ナチュラルの身でありながらも追い詰めた事も、ラウの強さとそうなるまでの努力を感じて惹かれてしまいます。仮面のガンダムキャラにふさわしいキャラクターでした。

 冒頭の台詞は最終戦でのひとつですが、歌の様に優しい世界を本当は願っていたのでは…と思えてしまい、やりきれない気持ちになります。

5位:鮮血『キルラキル』

「四の五の言うな。だったら力ずくでも着られてやる!」

 熱血キャラの関さんボイスが…まさかの喋るセーラー服で驚きました。鮮血の声は熱血だけど正統派の格好いい声。

 予告は毎回鮮血でしたが、最終回にスタッフを励ます予告が忘れられません。

 初見時は変身後の露出に目が行きがちですが、見れば見るほど熱くて燃えるバディものストーリーに引き込まれる作品です。

 繊維喪失(せんいそうしつ)や片太刀鋏武滾流猛怒(かたたちばさみぶったぎるもーど)など、当て字の用語も楽しかったです。

 最終話の「セーラー服とは」の台詞が本当に大好きです。

6位:千晶直巳『妖怪アパートの幽雅な日常』

■TVアニメ「妖怪アパートの幽雅な日常」第25怪 大嵐吹き荒れて 予告

 甘いルックスで歌が天才的に上手い学校の先生。勿論女生徒に大人気ですが、気取らない態度で男子生徒からも慕われています。

 普段オールバックのキャラクターが髪をおろした姿が好きなので、文化祭ライブのある第25怪はあまりにも最高。キャラソンでじっくり聴くのも良いですが、作中で歌ってくれると嬉しいですよね。歌声を聴けるだけでありがたいのですが、2曲も披露されたので生徒達同様にテンションが上がりました。ただモテすぎるせいでトラブルも多いのが不憫です。

7位:星威岳哀牙『逆転裁判~その「真実」、異議あり!~』

「ズヴァリ! 美しきスイリが我にささやく真実。」

 あいや! ゲエム原作ですが、アニメから声がついた為、名探偵星威岳哀牙が6位とあいなりました。個性的な性格と名前のキャラクタアが多い『逆転裁判』シリイズのなかでも、ベスト5に入る好きな名前です。

 やあれ! その特徴的な喋り方の哀牙探偵を、ちょっと高めで優雅さも感じる声で見事に表現されています。問い詰められた時の狂気を感じる笑い声もイメエジ通りでした。

 あーっはっはっはっは。さあさあみなさんご覧くださあい。記事を書いてアニメを見返したらゲエムの台詞も確認したくなり、遊んだ末に原稿の提出が遅れた…あわれなピエロでござあい…。

8位:冴木達夫『ぎんぎつね』

 冴木神社の宮司をつとめる主人公・まことのお父さん。のんびり屋さんで、婿養子の為神社の神使である銀太郎たちの姿を見ることは出来ないのですが、銀太郎には一目置かれる存在です。

 優しい声の癒し系お父さんキャラです。アニメを見て好きになった方は原作もオススメです。タツオさんとまことのお母さんとの出会いから結婚までのエピソードが11~12巻で丁寧に描かれています。

 こんな宮司さんがいたら、船橋さんじゃなくても憧れてしまいます。

9位:うみのイルカ『NARUTO -ナルト-』

 優しい、忍者の子供の面倒を見ている、先生と、20世紀編で触れた『忍たま乱太郎』の土井先生と共通点が多いイルカ先生ですが、土井先生がお兄ちゃんなら、イルカ先生はお父さんに近いです。

 イルカ先生にとっては、両親の仇をその身に宿すナルトを親代わりになって見守るという、包容力の化身。なんて人格者なんだイルカ先生。

 実の親子に等しい絆の関係性に弱いです。

10位:辺見和雄『ゴールデンカムイ』

「是非おためしあれ……です。」

 変態が沢山登場する『ゴールデンカムイ』の中でも、初期に登場する変態の辺見。彼は惨い死に方をした弟のように“死に必死に抗って煌めいて死にたい”という強い願望がある連続殺人犯です。最高の死に方を求めて、杉元相手に色々妄想して興奮する様が変態。でも普段は人当たりの良い普通のおじさんなのが、変態度を際立たせています。

 杉元との会話での心の声などは、乙女チックな台詞も多く可愛らしい声で、そこからするりと狂った殺人鬼の声に変わるのが最高だッ!!

ほかにもこんなキャラも…

ウイング『HUNTER×HUNTER』…ゴンとキルアに念を教えてくれる先生のような存在。シャツ出てるの可愛い。
レイ・ザ・バレル『機動戦士ガンダムSEED DESTENY』…達観した長髪の美少年。今度こそ幸せになって欲しい! と思って見ていました。
Dr.ガミモヅ『血界戦線』…声は好きでも敵として嫌いになるのは演技力のなせる技、ネチネチしてます。
ノーマン・キングスタッド『HIGH CARD』…キングは見た目は嫌な奴っぽいですが愛されキャラです。
斉藤一心『心霊探偵八雲』…慈悲深い住職。イルカ先生と同じパパ属性のキャラ。
入江京介『ひぐらしのなく頃に』…真ん中分けボブに眼鏡に白衣で真面目キャラね、はいはい好き好き…え、メイド? となったキャラ。
ナギリ『吸血鬼すぐ死ぬ』…この作品にこんな真っ当に恐れられる吸血鬼がいるなんて! と最初は驚きました。
紅虎『SAMURAI_DEEPER_KYO』…糸目の関西弁キャラ。
クラーク『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』…穏やかな金髪おかっぱ三つ編みの騎士団の副団長です。『ラス為』は好きな声優さんオンパレードで幸せになれました。
デュバル『ONE PIECE』…こんなキャラ絶対好きになっちまうべ。ずるいずら。
ユストクス『本好きの下剋上』…鬼は鬼でも情報収集の鬼。
志波海燕『BLEACH』…登場時点で既に故人ですが、それでも惜しい人を亡くしたという思いが強いキャラです。
プルートゥ『PLUTO』…ネタバレになるのであまり書けませんが…ほぼ叫び声の難しい役。あとは「お父さん…」と呼ぶ方のキャラは最近では貴重です。角がある。
氷室聖『プリティーリズム・レインボーライブ』…元トップスタァな金髪美形のプリズムショー協会会長。

 20世紀編と比べると、お父さんや先生のような穏やかキャラが増えた印象です。とにかく声が優しいんだ…。演技力や表現力が高いからこそ変態や狂人キャラも増えている印象です(笑)。 熱血キャラや方言キャラを担当されると安心感があり嬉しくなります。正統派イケメンの千晶先生が輝きます。

 3位と4位は非常に悩んだ所ですが、モモタロスに無惨様と鬼リーチが来ていたので、鬼太郎の父しか考えられなくなりました。正直今回も上位はみんな1位でいいじゃない! という気持ちです。これを機に知らなかった作品に触れて貰えたらアニメファンとして嬉しいです。

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