『侍道外伝 KATANAKAMI』でやりたい放題レビュー! ハック&スラッシュもシミュレーションも楽しめる

うま
公開日時

※『侍道外伝 KATANAKAMI』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。

 スパイク・チュンソフトから2月20日に発売されるPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『侍道外伝 KATANAKAMI』のプレイレビューをお届けします。

 本作は、アクワイアが開発する『侍道』シリーズのスピンオフ作品で、借金の返済のために昼は鍛冶屋でお金を稼ぎ、夜はダンジョンで刀やその材料を集めるといったゲームサイクルで進んでいきます。

 なお、ボタン配置はPS4版のものです。

化け物を斬り捨てる時代劇感あふれる剣術アクション!

 夜になると“辞界”と呼ばれる自動生成ダンジョンに潜って売り物の刀を拾ったり、刀を作るための材料を集めたりするハック&スラッシュがメインになります。

 辞界の基本システムについては、電撃オンラインのこちらの記事やや、こちらの記事も参照してください。

 辞界で戦う敵は、シリーズ初の化け物たち。日本古来のさまざまな種類の化け物が登場します。そんな化け物に挑む本作のアクションから紹介していきましょう。

敵の状態に合わせた駆け引きが熱い!

 このゲームでのバトルは、刀による攻撃の“攻め手”、ガードによる防御やステップによる回避の“受け手”、ガード不能な蹴りや投げなどの“崩し手”の3種類があります。

 守り手は攻め手に強く、崩し手は守り手に強く、攻め手は崩し手に強いという強弱関係にあります。

 プレイする前は、「対戦ゲームでもないのに攻撃パターンが複数あるのはなぜだろう」と思っていたのですが、実際にプレイすると印象がガラッと変わりました。ザコの化け物は闇雲に攻撃してくるだけではなく、こちらの攻撃をしっかりとガードしてくるのです。

 しかも刀には攻撃するたびに減っていく“耐久度”があり、ガードされ続けるとこの耐久度があっという間に減っていってしまいます。0になると刀が折れて、1ダメージしか与えられなくなってしまうのです。

 この耐久度は鍛冶屋で直してもらうか、辞界の砥石台で直すことができます。しかしなかなか早く減るので、ガードされまくると気付いた時には耐久度が半分以上ないということも。そこで相手がガードしてきたら投げてダウンさせ、起き上がろうとして無防備なところに連続技をたたきこんで倒す、といった駆け引きが重要。これが熱いです!

構えが異なる刀集めが楽しい!

 本作では、装備した刀の種類によって構えが異なり、構えは全部で9種類あります。構えごとにモーションが変わるうえに、特別な効果が付与されます。付与される効果は以下のとおり。

中段……敵から受けるダメージが減少
上段……体力の最大値が上昇
下段……状態異常耐性が上昇
脇 ……閃(クリティカル)率が上昇
片手……行動時の活力消費量が減少
居合……耐久度消費が軽減。納刀時即座に攻撃可能
忍者……罠を踏んだときの発動率が減少
無手……獲得経験値が上昇
弓 ……飛び道具や遠距離攻撃のダメージが減少

 また、刀ごとに使える技が異なっているうえ、使い込んで刀のレベルが上がると使える技がさらに増えるのです。そのため、刀を手に入れたら試し切りをするのが重要。いろいろな刀を使っていくうち、自分の手になじむ刀が必ず見つかるはず!

 刀には、それぞれ由来などが書かれた解説文が用意されているのですが、これがまた『侍道』シリーズならではのクセが強い文章なので、読むために刀を集めるのも楽しいです。

化け物を斬り捨てる超人的な剣術の数々がカッコいい!

 化け物たちと戦う主人公は、さまざまな必殺剣術も身につけています。最も多く使うことになるのが、刀を収納した納刀状態から放つ、“抜符(ばふ)”と“抜無(ばむ)”でしょう。

 一定時間納刀状態でいると、刀から湯気が出て一定回数攻撃力がアップする“抜符”状態になります。また、納刀状態で湯気が出ているときにL1ボタンを押しながら攻撃ボタンを押すと、周囲の敵に大ダメージを与える“抜無”が使えます。ザコならほぼ1撃で倒せるうえ、攻撃範囲が見た目以上に広いので、壁に囲まれたブロック内の敵ならばほぼ一掃できるほど強力です。

 そのため、敵を倒したら刀を納めて移動し、敵が出現したら“抜無”で一掃、という流れが基本となります。しかし、納刀状態からはすぐに攻撃ができないので、急に敵が飛び出してくると対応が遅れる、なんてことも。そのあたりの読み合いもなかなか熱いものがあります。

 ほかにも、敵の攻撃が当たる直前にガード、もしくはステップで回避した瞬間に攻撃ボタンを押すことで、ザコならば一撃で倒せるほどの大ダメージを与える「極見」が使えます。実際に使ってみるとこの攻撃は、ザコよりもボス敵に使うのがかなり効果的でした。

 ボスキャラは体力が非常に多いのですが、攻撃モーションが大きいものが多いので直前のガードやステップが狙いやすく、“極見”を連発していくほうがカンタンに倒せます。

 逆に動物型のザコ的は、攻撃モーションがわかりにくく“極見”が狙いづらかったりします。そういう敵には通常攻撃を連発したほうが早く倒せるので、使い分けが重要でした。

万能アクション“土下座”がすごい!!

 『侍道』シリーズといえば、忘れてならないアクションに“土下座”があります。この土下座には、さまざまな使い道があるのです。姿勢が低くなるので敵の遠距離攻撃を回避する手段としても使えますし、そもそも頭を下げる瞬間に攻撃判定があるので攻撃アクションとしても使えるのです。

 しかもその攻撃力は蹴りよりも高いので、地味に便利。さらにこの土下座で“極見”も発動できるので、慣れてきたらぜひ試してみてください。


 他にも、ダッシュ中に土下座することでスライディング土下座ができます。このアクション自体に意味はないのですが、ダンジョンクリア時のリザルトで、土下座での移動距離が表示されるので、長い直線を見つけたらついスライディング土下座をして距離を稼ぎたくなってしまいます。

注文に応えるだけが商売じゃない! シリーズならではの変わったプレイで荒稼ぎ

 昼間は六骨峠で、借金返済のために鍛冶屋で金策することになります。借金の金額はかなり莫大で、決まった期日に借金取りが取り立てにくるので、分割で返済していきます。

 では具体的に鍛冶屋でのようにお金を稼ぐかというと、六骨峠で争っている赤玉党、黒生家、宿場町の3つの勢力から刀の注文が届くので、その刀を売るのがメイン収入となります。

 この3つの勢力は、シリーズ1作目に登場した3つの勢力と同じで、リーダー的存在のキャラは当時のまま登場します。シリーズファンならニヤリとする要素ですね。

 しかし、ただ注文をこなすだけではあまりお金は稼げません。争いがなければ刀は必要とされないのです。そこで重要なのが、本作ならではの“戦が起これば鍛冶屋が儲かるシステム”! 刀の需要を増やすために六骨峠に争いを起こして刀を売りつける、死の商人プレイがポイントになるのです!

 各勢力は敵対する他の勢力との“緊張度”が高いと、鍛冶屋により高い報酬の注文をしてきます。この“緊張度”を上げるには、勢力同士の武力差が大きいほど上がりやすいのです。

 この武力差は、特定の勢力にだけ刀を売ることで広げられるのですが、実は峠を歩いているNPCを辻斬りすることでも広げられます。そのため、ドナルドに一目ぼれした自分は宿場町を贔屓(ひいき)にして、他の勢力のNPCを心で血の涙を流しながら斬りまくっています。

 緊張度が高まって抗争状態になるとNPC同士の斬り合いも見られるので、やじうま的に混じって斬り捨てるのもアリです。ただし、勢いあまって贔屓にしている勢力のNPCまで攻撃してしまうことも……。間違って斬りかかったら反撃されてしまいますが、そんな時は慌てず騒がず黙って土下座しましょう。運がよければ許してくれることがあります。さすが万能アクションの土下座。

 ちなみに、鍛冶屋の堂島や借金取りの紅屋にも攻撃できますが、彼らは体力が多いので最初のうちは倒すのがやや難しいです。これらのNPCに挑む時は、装飾品で体力の底上げや刀級を上げるなどするのがコツ。ちなみに堂島は寝ているところを攻撃して、そのまま角に追い詰めると倒しやすいです。

 さらに言うと、借金取りを倒したところで借金は踏み倒せません。というか、斬りかかった瞬間に借金が増やされてしまうのでメリットはまったくないですが、つい手がすべって斬ってしまいました。

 借金を返せそうにない時は、借金取りに素直に土下座して謝りましょう。返済を免除してもらえる……こともあります。

オンラインでも辻斬りが可能!

 本作はオンラインでのマルチプレイに対応していて、設定をオンにすることで、NPCが操作する他のプレイヤーの分身か、人間が操作するキャラクターとランダムでマッチングします。

 シンボルチャットでお互いに“協力”を選択した場合は共闘できますが、お互いに“勝負”を選択すると、バトルスタート! 相手を倒すと所持金を奪うことができるのです。

 ちなみに“協力”を選択している相手を攻撃すると“お尋ね者”となって、指名手配されてしまいます。指名手配されると懸賞金がかけられて、他のプレイヤーから狙われることに! 借金返済のために他のプレイヤーからお金を奪う悪人プレイなんかも楽しめます。

 ここまでいろいろ書いてから言うのもなんですが、本作にはゲームオーバーはありません。さらに、いくらやられようが悪いことをしようが、自由なのです。この自由度の高さ、峠でやりたい放題できることは『侍道』らしいポイントの1つです。

 とはいえ、誰彼かまわず襲い掛かってお金稼ぎを忘れると、3勢力から「注文したのに納品しないとは何事か!」と、怒って鍛冶屋に殴りこまれて殺されてしまうことも。ちなみに殺されるとゲーム内の時間が進むので、タイミングが悪いと「殺される→日数経過→注文の期限が過ぎる→別の勢力に殴りこまれる→殺される」というループにハマってしまうこともあります。やりすぎには気をつけましょう!

 アクションを楽しみつつ、借金を返すプレイだけでなく、プレイヤー次第でさまざまなプレイを楽しめるので、気になっている人はぜひさわってください。

※画像はすべて開発中のもの。
(C) Spike Chunsoft Co., Ltd. All Rights Reserved.

侍道外伝 KATANAKAMI

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年2月20日
  • 希望小売価格: 3,980円+税

侍道外伝 KATANAKAMI

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 発売日: 2020年2月20日
  • 希望小売価格: 3,980円+税

侍道外伝 KATANAKAMI(ダウンロード版)

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年2月20日
  • 価格: 3,980円+税

侍道外伝 KATANAKAMI(ダウンロード版)

  • メーカー: スパイク・チュンソフト
  • 対応機種: Switch
  • ジャンル: ARPG
  • 配信日: 2020年2月20日
  • 価格: 3,980円+税

侍道外伝 KATANAKAMI

  • メーカー:スパイク・チュンソフト
  • 対応端末:PC(Steam)
  • ジャンル:ARPG
  • 配信日:2020年2月20日
  • 価格:3,980円+税