『アイナナ』これまでのストーリーを振り返る。曲だけでないアイドルの魅力にハマる【周年連載】

原常樹
公開日時

 あの名作の発売から、5年、10年、20年……。そんな名作への感謝を込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。

 第107回でお祝いするのは、2015年8月20日にサービスを開始したアプリ『アイドリッシュセブン(以下アイナナ)』です。

 『アイドリッシュセブン』にハマった、自称“モンジェネおじさん”ことフリーライターの原常樹がストーリー中心に振り返っていきます。

挨拶

 みなさん、こんにちは! フリーライター/構成作家の原常樹です。僕は先日まで『電撃ガールズスタイル』で、『アイナナ』にまつわる連載を担当させていただいておりました。

 編集さんから“男性目線で記事を書いていただきたい”と言われたのは、2016年の中頃でした。

 最初は短期の記事の予定だったのですが、『アイナナ』の始まりの曲である『MONSTER GENERATiON』にハマり過ぎた結果、“モンジェネおじさん”を自称するようになり、ありがたいことに多くの読者さんから温かい反応をいただきまして……。気がつけば、僕にとって『アイナナ』はライフワークのひとつともいうべき存在になっておりました。今振り返ってみても、本当に素敵な出会いだったと感じております。

 さて、そんな『アイナナ』が2020年でコンテンツ開始から5周年を迎えることになりました。ここで改めて『アイナナ』という作品のストーリーの魅力を今一度振り返っていきたいと思っております。

 なお、このコンテンツは多量にネタバレを含みますので、未読のメインストーリーがあるという方はぜひご留意いただけますと幸いです!

第1部のストーリー 振り返り

 第1部は“IDOLiSH7”というグループのサクセスストーリーの側面が色濃く出ています。アイドルたちに次々と降りかかる火の粉、そしてそれを努力と友情で乗り越えていく……いわば、王道少年マンガのような熱い展開が描かれていきます。

  • ▲予備知識のない方には「えっ!?」と言われがちですが、バスケットボールからスタートするのが『アイナナ』です。あの頃が懐かしいですよね……。

 ただ、『アイナナ』はいわゆるアイドルたちの挫折、そのひとつひとつが重い。常人だったらトラウマになって、そのまま立ち直れなさそうなトラブルが続きます。

 初ライブで3000人を収容できるハコを確保したのにお客さんが指で数えられるほどしかいなかったり、台風の中、路上ライブを決行したことで陸くんが持病(ぜん息)で倒れてしまったり……。

 そして、一番のトラウマエピソードがミュージックフェス。それまでしっかりグループを支えてきた一織くんが本番中に歌詞を飛ばし、結果的に7人でのデビューは先延ばしになってしまいます。あのシーンは見ているだけで今でも冷や汗が出てきますね……。

  • ▲トラウマのようなミューフェスのシーン。先日開催されたオーケストラコンサート(オケナナ)でも、メインの旋律だけがなくなるという見事な演出で再現されていました。

 先に環くんと壮五くんがMEZZO″としてデビューするという形を取りながら、どうにかIDOLiSH7はデビューへと至ります。しかし、その先にあったのはデビュー曲をライバルグループであるTRIGGERの音楽プロデューサー・日向アキヒトに盗まれるという地獄のような展開。しかし、そんな逆風の中でも7人はめげることなく、前に進み続け、ついにはJIMA新人賞へとノミネートされました。

 ここで小鳥遊事務所に強いライバル意識を抱く八乙女社長は、IDOLiSH7のメンバーたちの複雑な家庭環境をゴシップ記事として流させることで裏から攻勢を仕掛けてきます。

 妹と生き別れた環くんに、大企業の御曹司ながら親と反目している壮五くん、大物俳優の隠し子疑惑のある大和さん、TRIGGERの天くんと兄弟であった陸くん、さらにはナギが北欧の小国の王子様という噂まで……とんでもないバックボーンを秘めたアイドルばかりです。

 卑劣な作戦にIDOLiSH7のグループ内で不和が生まれますが、ここで動きがあったのがTRIGGER陣営。日向アキヒトの盗作が明らかになったことで、TRIGGERのメンバーたちは八乙女社長に反旗を翻します。アイドルであることに誇りを持つ彼らは、知らず知らずとはいえ、ライバルの楽曲を盗んでいたことにショックを受けます。

 やがて両グループはお互いを認め合い、対決形式のミュージックフェス『ブラックオアホワイト』で正々堂々とぶつかり合うことを誓うのです。

 両者のパフォーマンスはその時の全力にふさわしい激しいものでしたが、最終的に勝利を収めたのはIDOLiSH7です。

 改めて振り返ってみても、第1部は“ザ・王道”と呼ぶにふさわしい展開。そんな明確なサクセスストーリーが根幹にあるからこそ、『アイナナ』という作品の今日はあるような気がします。IDOLiSH7のポテンシャルにも説得力がありますし、群像劇のカラーが濃くなる第2部以降の地盤にもなる……そんな第1部だったのではないでしょうか。

第2部のストーリー 振り返り

 IDOLiSH7はTRIGGERに勝利を収めましたが、アイドル業界にはまだまだ上の存在がいます。それがブラホワで総合優勝を果たしたデュオのアイドルグループ・Re:vale。IDOLiSH7はそんなRe:valeやTRIGGERと協力しながら、巨大施設・ゼロアリーナのこけら落としを務めることになります。

 それまで縦軸のサクセスストーリーがベースになっていたところから、3つのグループのアイドルをそれぞれフォーカスしていくという“横軸の広がり”が見られるのが第2部。いくつかの事象が並行して描かれていくことになります。

 まず、重要なのがゼロアリーナという名前の由来ともなっている、伝説のアイドル・ゼロの存在。まばゆいばかりの輝きで世の中を魅了し、ある日突然いなくなってしまった……そんな謎だらけのゼロの正体が誰なのかということがひとつの大きなテーマになります。

 ただ、ゼロの正体については多くの伏線らしきものを残しつつも第2部では判明しません。

 それに伴って、九条鷹匡の暗躍も描かれていきます。彼は環くんの妹である理ちゃんと、天くんを養子に迎えて、ゼロを超える存在を育てようとしていました。それは「『アイナナ』はサスペンスだったのか!?」と錯覚を起こすぐらい深い妄執で……。

 過去にとらわれて亡霊のようになった彼は、陸くんと天くん、そして環くんと理ちゃん、さらにはRe:valeと、多くの人間に深い影を落とします。

 具体的なアイドルたちにまつわる事件としては、以下の大きな出来事が起こります。

●IDOLiSH7のセンター交代劇
●否定され、苦悩する三月
●理の登場でこじれるMEZZO″
●歌声が出なくなる百

 列挙しましたが、ひとつひとつの事件がメチャクチャヘビーなんですよね……。

 体調不良というやむをえない事情があったとしても、裏側ではアイドルの多くのドラマがありました。だからこそ陸がセンターに戻ってきた時の『RESTART POiNTER』が心にしみわたるのですが。しかし、輝きを増し続ける陸くんと、そこに強く惹かれている一織くんの関係には、九条鷹匡とゼロを連想させる危うさもあって……。

 世間はアイドルの苦悩や葛藤などを知らず、無責任に論評するもの。その結果、三月くんは自信を失ってしまいます。ファンを貴重な存在として描きつつも、一方で負の側面もある危険な存在として描くのが『アイナナ』のすごいところ。このシーンは我々の日常とも重なって心が痛くなりました。

 また、衝撃的だったのはRe:valeが抱えていた重い過去。かつてのRe:valeは千さんと別のメンバーとのデュオグループでしたが、ステージの不自然な事故をキッカケにデビューは立ち消えになってしまいます。百ちゃんは姿を消したかつての相方の代役だという立場であることに苦悩し、歌えなくなってしまいます。

 勝てればいい、売れればいいというシンプルなものではなく、第2部からは“さまざまな重荷を背負いながら彼らがアイドルを続けていく理由”や“アイドルが活動を終えるというのはどういうことなのか”も深く描かれていくんですよね。『アイナナ』はアイドルという職業を正面から描いたお仕事モノの作品なんだなと……そう感じた方も多いでしょう。

第3部のストーリー 振り返り

 群像劇という形でアイドルという職業をさまざまな角度から照らした第2部でしたが、第3部からはそこに芸能界のドロドロとした部分が加わります。

 その象徴となるのがツクモプロダクションの次男である月雲了の登場です。

 これまでも八乙女社長や九条鷹匡のような物語をひっかきまわす存在は出てきていました。しかし、八乙女社長はTRIGGERを成功させるため、九条鷹匡は輝かしい過去への妄執といった、ある意味でアイドルに対する前向きな理由がありました。犯罪行為に手を染めた日向アキヒトでさえ、盗みたくて盗んだわけじゃないですし……ほら……。

 しかし、月雲了の根底にあるのはアイドルに対する悪意。純粋であるという一点を除けば、性質がまったく違うのです。彼は『アイナナ』の物語に初めて登場した“敵”といっても過言ではありません。

 彼は当面のターゲットをTRIGGERに定めると、まずは十くんに対してハニートラップを仕掛けます。八乙女社長もゴシップ記事を使ったことはありましたが、月雲さんはやることもそれとは一線を画していますね……。第1部から第2部でガラッと物語の色が変わりましたが、第2部から第3部に移行するとさらにそこに黒いペンキがぶちまけられたようなそんな感じでしょうか。

 TRIGGERの評判が落ちてきたところで、悠・トウマ・巳波・虎於の4人組アイドルグループ・ZOOLを派手に売り出します。

 こんな登場をしたものですから、ZOOLを真っ黒なヒールだと感じた方も多かったでしょう。実際、巳波も大和さんを映画の現場で焚きつけたり、悠も九条家まで足を運んで天くんを挑発したり、虎於に至っては十くんにアドバイスをしつつも裏ではハニートラップに加担していたり……シンプルに口が悪いトウマはともかく、他のメンバーは軒並み敵対的な行動を取っています。

 完全に悪役のZOOL。キャストの方々も、第3部公開中に開催された“アイドリッシュセブン 2nd LIVE「REUNION」”への出演には不安だったと語っていらっしゃいました。しかし、終わってみればキャストさんたちのパフォーマンスがあまりに素晴らしく、観客がそのまま“あの日、新宿でZOOLを初めて見て釘づけになったオーディエンス”になるという現象が……。『アイナナ』はキャストさんもまたすごいんです。

 人としての一線を最初から越えているような月雲了ですが、極めつけは東京国際音楽芸術祭への出演を妨害するべく“裏社会の人間”を使って、TRIGGERの3人を拉致したこと。ここではIDOLiSH7のメンバーが独断でTRIGGERを救出に行くという、もはやサスペンスどころかアクションともいうべき展開に。

 救出には成功したものの、天くんと楽くんはステージの時間には間に合わず、唯一間に合った十くんが観客からの冷ややかな視線を受けながらもひとりで『願いはShine On The Sea』を熱唱することになります。ファンの残酷な一面というのは、第1部、第2部のどちらでも描かれてきましたが、ここでもその側面が強く出ます。白鳥の水面下のバタ足なんて見えませんしね……まぁ、見せてはいけない世界ですし。

 オーディエンスが舞台裏を知らないからこそ好き勝手に言えるというのは、こういった世界では当たり前のこと。しかし、『アイナナ』はそこに一石を投じているコンテンツでもあるなと僕は思うわけで。実際、これが僕が『アイナナ』を好きな大きな理由のひとつだったりもするんです。

 月雲了は八乙女社長を直接脅迫し、ついに八乙女社長はTRIGGERとの契約を解除します。これは彼らを守るためにできる最善策でもあったわけで……。このあたりでも両社長の根底にあるものがまったく別だということがわかるんですよね。そして、ついにTRIGGERはメディアから姿を消すことになりました。

 そして、第3部屈指の名場面でもある雨の中の路上ライブのシーンへ。それまでずっと強者としてIDOLiSH7の隣にいたTRIGGERがあんなに残酷な目に遭うというのは、こちらまでつらくなるのですが、そこでもアイドルとしての誇りを忘れずに再起を誓う彼らの姿に目頭が自然と熱くなります。姉鷺さんの「なんであの子たちが……」という言葉が胸に来ました。

 ただ、彼らはここで消えていくような路傍の石ではありません。ここからはいよいよ反転攻勢。TRIGGERだけではなく、IDOLiSH7やRe:valeも協力して、月雲了の汚い追い込みに対抗していくという熱い展開が待っています。

 特にTRIGGERをバックダンサーに起用して『太陽のEsperanza』を歌ったRe:valeは漢気にあふれています。楽曲も情熱的でストレートに読んでもいい歌詞なんですが、TRIGGERへのエールとして捉えるとダブルミーニングでさらにグッと来るというか。

 最終的にTRIGGERは、再び表舞台へと戻ってきます。昨今は『半沢直樹』のような逆転を描いたドラマが愛されていますが、そういった流れすら感じるようなカタルシスがあるのも第3部の大きな魅力でしょう。

 ただ、第3部では月雲了との決着はつきません。一方で月雲の手駒であるはずのZOOLの中に意識の変化が芽生えつつあります。

 メンバーがいびつなバックボーンを抱えているという意味では、IDOLiSH7とZOOLは実は近しい存在。どちらも高いポテンシャルを秘めていますし。ただ、そのベクトルが大きく異なっていた……これは両グループメンバーの置かれていた環境の違いともいえるでしょう。

 ZOOLは利用されるがままにアイドルたちを壊してきましたが、同時に“アイドルやファンの持つ本来の輝き”に気づく素地はあったと……。そんなスタンスの変化が第4部の布石にもなっていきます。

 第3部の主役はTRIGGERといっても過言ではありませんが、第2部同様にIDOLiSH7のメンバーにもさまざまな事象が並行して起こっています。大まかに列挙していくと……。

●父親と向き合う大和さん
●父親と向き合う壮五くん
●ナギの周りでの不穏な気配

 頼れるお兄さんでありながら、どこか影のある部分を覗かせてきた大和さんのバックボーンは第3部の序盤で語られます。“父親への復讐”のためにアイドルになった彼が、復讐ではなく父親と正面から向き合う決意をしていく姿は、これまでのIDOLiSH7の軌跡なくしては見られなかったはず。大和さんと三月くんの本音のぶつかり合いもグッと来ました。

 同じく、父親……というか“自分の好きなもの”と向き合ったのが壮五くん。物理的な説得も含め、MEZZO″としてまったく価値観の違う環くんと一緒にやってきたからこそ、彼は前に進むことができました。やっぱりMEZZO″は2人でひとつ。

 のちに壮五くんが作曲をしたときに己を貫き通したのも、これらのエピソードや周りへの強い信頼感があってこそなんだなと感じます。壮五くんは音楽との向き合い方を通じて歩みが如実にわかることもあって、なんだかホッとしますね。

 そして、ナギにまつわるエピソードはそのまま第4部につながっていくことになります。

第4部のストーリー 振り返り

 第4部では今まで謎のベールに包まれてきたナギの正体が明らかに。

 それと同時に彼がIDOLiSH7を辞めてノースメイアに帰国するという衝撃の展開が待っていました……。

 少年マンガからサスペンス、アクション、社会派ドラマとさまざまな展開を続けてきたストーリーが、ついにここで世界規模になります。いやもう、本当にこればかりはどうにもならないだろうという“外交問題”に向き合うアイドルたち。『アイナナ』はどこまでスケールが大きいんでしょうか。

 しかし、大きな壁を前にしてもアイドルたちは諦めません。とりわけ、俗にいう“ピタゴラメンバー”として歩んできた大和さんや三月くんが強い意志を持って奪還に向かおうとする姿にはかけがえのない絆が感じられます。

 ノースメイアの王子であったナギを強制的に帰国させたのは、兄であるセト殿下。第3部までも家族との対話は描かれてきましたが、セト殿下の根幹にあるのは“優秀な弟に対する劣等感”。彼はそんな劣等感から周りに感謝されたいという想いに支配され、また立場的に失敗できないという言い訳をしながら、支援をする代わりに他人の功績をかすめ取ることでアイデンティティーを保っていました。

 個人的には胸が痛いというか……。実は自分も若い頃、各業界で活躍する友人について回ることで己を保ってきた節があるので、ものすごくよくわかるんです。

 最終的に彼はアイドルたちの説得に耳を傾け、ナギとも和解を果たすことになります。この時の三月くんの演説は号泣必至。同じく優秀な弟を持ち、それでもセト殿下とは違って泥にまみれることで生きてきたからこその言葉というか。第2部での彼の苦悩なども自然と頭をよぎりました。

 ナギがノースメイアに戻った一因でもあった桜春樹の物語も第4部の核となります。こちらに関しては、ぜひみなさん自身で確かめていただきたいというか……。ひとつ言えるのは、第4部のストーリー内で流れるムービーを見たあと、僕もしばらく微動だにできなかったということぐらいでしょうか。

 彼がいたからこそ、ナギがこうなったんだろうなと。そして、彼の語る“幸せ”がアイドルたちにどのような影響をもたらすのか、これからのカギになってきそうな気がします。

 もうひとつ、第4部で大きな変化を遂げたのがZOOL。ブーイング覚悟でステージに立ったものの、そこに立つ楽しさを知ってしまったがゆえに、彼らは変わらざるをえなくなってしまいます。仲間と一緒にいる楽しさを知り、ファンにありがたい言葉を投げかけてもらう喜びを知った彼らは、自分たちの罪と向き合うことになります。

 TRIGGERに対する彼らの謝罪はとにかく心に残るシーンでした……。ただ謝るよりも抱えていく方がつらいというのはまさにその通り。罪を背負いながらもファンのために前を向き続けるという姿勢には、やっと彼らがアイドルとしてのスタートラインに立てた感じがします。

 また、これまで暴走してきた月雲了もついに年貢の納め時がやってきます。これまで一切周りのことを跳ねのけてきた彼が、最後の最後にアイドルの価値を認めて退場していくというのはなんとも……。手に入らないものへの羨望のような感じで悪意をぶつけてきた、いわば“かまってちゃん”として物語をかき乱してくれた彼ですが、そのラストには幾ばくかの救いがあった気がします。もう少し早く気づけたら……。

共感できるアイドルがいるからハマる!

 ……といった感じで、第4部までのストーリーを振り返ってまいりましたが、いかがでしたでしょうか?

 『アイナナ』の登場人物はいずれも個性的で方向性もバラバラ。きっと誰かひとりは共感できてしまうアイドルがいるんじゃないかと思います。

 個人的には、一番共感してしまうのは三月くん。これについては過去の連載でも語らせていただきましたが、本当にグッと来てしまいました……。

 他にも壮五くんは連載のネタ的にいっぱい助けてくれたし、大和さんも同じメガネで親近感が湧くし、楽くんの男前っぷりにも惹かれるし……まぁ、なんというか、みんな好きです! ホントに。

 あとは再生を果たしたZOOLもそう。罪を背負いながらも真っすぐ生きていく、きっとこれからも彼らは生き様で希望を与えてくれることでしょう。僕もアラフォーになるまで数多の黒歴史を築きまくってきましたし、思い返すだけでくじけそうになるのですが、そんなときにも今のZOOLのステージを観れば前に進めそうな気がします。

 さて、そんな感じの『アイナナ』ですが、目下の不安材料は陸くんの訴求力があまりにも高くなりすぎたことでしょう。些細な言動でも世間に大きな波を立てるようになった彼がどこに行き着くのか……。そして、そのことで陸くんに心酔している一織くんがどう動くのか。

 過去に突然消えたゼロ、そしてその存在に未だに心をとらわれている九条鷹匡という亡霊がいることを考えると、決して明るい展開にはならなそうです。はたして、どうなることやら……。

 第5部の配信時期については情報がまだ出ていませんが、首を長くして待ちたいと思います。


 幸いにも10月からはTVアニメ『アイドリッシュセブン Second BEAT!』の放送が再開します! まずはこちらを全力で楽しんでいきたいなと。

 さて、“帰ってきたモンジェネおじさん”の連載はこちらの記事をもちまして、ひとまず終了となります。これまで読んでくださった方々に改めて感謝を申し上げます。ありがとうございました!

 連載が終わっても、『アイナナ』がライフワークであることには変わらないので、普通のおじさんとして『アイナナ』を愛し続けていくことになるのは間違いないありませんし、いつか再び愛を語る機会があったらうれしいなぁ……と願っております。それでは、またどこかでお会いしましょう!

(C)アイドリッシュセブン
(C)BNOI/アイナナ製作委員会

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アイドリッシュセブン

  • メーカー: バンダイナムコオンライン
  • 対応端末: iOS
  • ジャンル: アクションADV
  • 配信日: 2015年8月20日
  • 価格: 基本無料/アイテム課金

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