【コロナを生き抜く】アニメ『デジモン』OPを歌う谷本さんのこれからはアニソンシンガーYouTuber!?
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- 電撃オンライン 終末のバンギア
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二面性がコンセプトの新機軸音楽ユニット“終末のバンギア”(以下バンギア)がお届けしている、特撮の関係者にお伺いしているインタビューレポート。
7月より、新型コロナウィルスの影響により、生活様式や活動形態などの変更を余儀なくされている特撮関係者に「どのように過ごし、どのように生き抜いているのか」そして「どんな活動をしているのか」をテーマにお届けしています。
前回より、テレビアニメ『デジモン』シリーズの最新作『デジモンアドベンチャー:』のオープニング主題歌や、特撮シリーズでは『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のオープニング主題歌など数多くのアニソン、特ソンのシンガーとして活躍されている谷本貴義(たにもと たかよし、以下、谷本さん)さんにお話しを伺っています。
後半となる今回は、谷本さんのアニソンや特ソン以外で活躍されていることなどに焦点をあて、コロナ禍のなかどのように考え、どのように進んでいらっしゃるのか、いろいろお話をお聞きできましたので、その模様をお届けいたします。
アニソン最新作は『デジモンアドベンチャー:』オープニング主題歌!
谷本さんが歌う、最新のアニソンナンバーは『デジモンアドベンチャー:』のオープニング主題歌の『未確認飛行船』。
『デジモンアドベンチャー:』とは、2019年にアニメ『デジモン』シリーズが20周年を迎えた記念として、今年4月よりスタートしたテレビアニメ作品で『:』は表記されているだけとなり、発音しません。
そもそも『デジモン』とは、1996年11月に発売されて社会現象となるほど一大ブームを引き起こした、『たまごっち』の男の子向けとして企画され、1997年に発売された"戦えるたまごっち"と言っても過言ではない携帯育成ゲームの『デジタルモンスター』のことです。
今回の最新作『デジモンアドベンチャー:』は、テレビアニメシリーズ第1作目となる『デジモンアドベンチャー』を、2020年を舞台にして完全新規にリブートした作品。
無印シリーズ主人公の八神太一、そしてそのパートナーである“アグモン”が起用されており、現代の子供たちはもちろん、従来のデジモンファンの方も楽しめる見どころ満載の作品です。
そんな作品のオープニング主題歌を担当するのだから、とても栄誉あることなのです!
▼谷本貴義/未確認飛行船(TVアニメ『デジモンアドベンチャー:』オープニングテーマ)(Short Ver.)
谷本さんに聞く“これからの活動はどうなる?”
ここからは、谷本さんへのインタビューの後編をお届けいたします。新型コロナウィルスの影響により、多くのミュージシャンが活動に支障をきたすなか、谷本さんがどのように考えて前向きに進んでいるのか……。いろいろと突っ込んでお聞きしました。
――歌手としての谷本さんのお話をお伺いしましたが、そのほかに“駅メロ”(※いわゆる駅のホームで流れるBGM)も作曲していらっしゃるとお聞きしましたが、どこで聴けるのでしょう?
谷本さん:丸ノ内線、副都心線、有楽町線……あと全国の何カ所かで流れています。一時期、丸ノ内線は全部僕の曲が流れていました。
――え! それはすごい! ご自身の曲が駅で流れているのを聴きに行かれたりしましたか?
谷本さん:自分の曲が駅で流れるのが嬉しくて、聴きに行きましたよ!
最初、“駅メロ”のお仕事を受けたとき、新しい風が欲しいということで僕に作曲の話しがきたんです。それまでの“駅メロ”ってわりと、やわらかいベルが鳴っているような雰囲気だったので……僕は、明るめのキラキラした煌びやか感じをイメージして作りました。
いよいよ自分の曲が駅で流れはじめたというときに、電車に乗って周りの反応に聞き耳をたてていたのですが……そうしたら、お子さん連れのお母さんが電車に乗ってきて、ちょっと不機嫌そうに「なにこのディズニーランドみたいな曲は!?」って……。
ごめん。それ僕が作ったんだよね……って思いました(笑)。なんにせよ直接感想が聞けたのは嬉しかったですね。
――わぁ!(笑)。公共機関でご自身の曲が流れるって、不思議な感覚ですね。駅を使う人全員が自動的にお客さまになるような……。
話は変わりますが、そういえば谷本さん最近、石原さん(『仮面ライダーアギト』のオープニング主題歌などを担当した歌手の石原慎一さんのこと)と原田さん(『仮面ライダー555(ファイズ)』の“仮面ライダーデルタ”に変身した三島修二役などを演じている原田篤さんのこと)と三人でYouTubeの動画をアップされていますよね?
谷本さん:僕がやっているYouTubeチャンネルは当初、音楽活動を通して、日本全国や海外に行く機会を多くいただいているので、そのときにせっかくならその土地ごとの観光地や名所に遊びに行って、それをファンの方々や視聴者の方に紹介できればと考えていました。
「そんないいところがあるんだ。行ってみよう!」って思っていただけたら、その地域も盛り上がるじゃないですか。それを狙っていたのです。
でも新型コロナウィルスの影響でできなくなってしまったので、じゃあどうする? と考えたときに……好きなことをやるか! と思い立って原田くんに声を掛けたのがきっかけです。
――石原さんはどういう経緯で参加することに?
谷本さん:とりあえず……仲間を集めて遊ぶことからはじめてみようかと、原田くんと話しをしたときに、「じゃあ石原さん呼ぶよ!」と……。僕から見たら、石原さんは大先輩なので、「ちょっとやめて! 緊張する!!」と言っていました(笑)。
結局、三人で動画番組をはじめることになって、まずはオセロをやっています。このシリーズではほかにも人生ゲームとか、いろいろ考えています。
▼谷本貴義 YouTube チャンネル 『石原慎一×原田篤×谷本貴義「とりあえず集まってみた」Episode01』
――絶妙なゆるさと軽快なトークでニヤニヤしながら観ました(笑)。
谷本さん:ありがとうございます! ゲームや好きなことをやってみるシリーズにしようかなと思っています。好きなことと言えば……僕ハマっていることがあって……。
――ハマっていること?
谷本さん:僕、民間療法が好きなんですよ。鍼とか整体とか……いろいろ民間療法があって、僕も普段からお世話になっているところがいくつかあるんですけれど、そういうところに取材にいって、実際治療を受ける姿をYouTubeを通してみなさんに見てもらい、知っていただくということをやってみたいんです。
まだあまり知られていないような治療法ってたくさんあって、例えば……“脳幹療法”って知ってます?
――“脳幹療法”ですか? はじめて聞きました。
谷本さん:“脳幹療法”は第一頸椎と第二頸椎をほんの少し整えて、脳幹の位置を調整することによって、自然治癒力を高めるというというもなんです。
あと“気功療法”か。僕、登山が好きでして、でも登山のあとってだいたい足を痛めてしまうことが多くて……そのあと1週間くらい痛みが残ってしまうんです。
それを少しでも軽減するために登山のあとは温泉に行くのですが……ある日の登山後に寄った温泉に“気功療法”というのを見つけてやってみたんですよ。
そしたら、いつもは一週間経っても取れない痛みが、一日で治っちゃったんですよ! 「なんじゃこれ!?」……と思って。それから何度か通ううちに、最初は感じなかったのですが、治療を受けていると電気が走るような刺激を感じられるようになったり……人によって感じかたは違うようですが……。
そういうまだあまり知られていないような治療法をみんなに紹介できたらおもしろいかなと、YouTubeの番組を考えているところです。
これからは“アニソンシンガーYouTuber”!?
――へぇ~。おもしろそう!! 自分から行くのは勇気がいりますし、なかなか知られていない民間療法が、どのような治療なのかを見られるのは貴重かもしれませんね!
谷本さん:これからは、“アニソンシンガーYouTuber”としても活動して行きます(笑)。あ、もちろん、作詞・作曲もやりますよ(笑)。
――ほんと……マルチに活躍されているのですね! そういった様々な活動を続ける中で、ご自身の環境が新型コロナウィルスの影響を受けて変わったなと感じることはありますか?
谷本さん:僕の感覚的には……半分、自分の職業が変わりました(笑)。コロナの影響を受けて、YouTube動画の映像制作をはじめてはみたのですが、本当に大変で……撮影をして映像機材の勉強もしながら編集もしなくてはいけないし、すごく時間がかかるんです。
なので、いままで音楽の編集や編曲といった仕事に割いていた時間を、YouTube動画の編集にかけることになってしまって……でもなかなかYouTubeチャンネルのフォロワーものびていなくて四苦八苦しています……安易にYouTuberになっちゃダメですよ(笑)。
――それでも谷本さんがYouTuberをやろうと思う理由はなんでしょう?
谷本さん:タイミングもありましたが、こういうなかなか活動ができない時期に、どうやって自分をアピールしていくかというところで出したひとつの回答でしょうか。
活動が大幅に制限されるなかで、どうモチベーションを保ちながらやっていくのか……ということが大事かなと。
安易に音楽をやりたいから……といってやっていても、楽しく続けられる環境がないと挫折してしまう……それはプロアマ関係なく全員に訪れてくる試練だと思っています。
そこをどう乗り越えていくべきかということを、一所懸命考えさせられて……僕にとって、いまは映像を通して自分の活動を発信していける場所を、自分で作っていくというのが課題なのかなと思っています。
――今年こういう予想外の環境というか……新型コロナウイルス禍になったことで、ご自身の楽曲づくりに影響はありましたでしょうか?
谷本さん:ん~……僕、もともと“飢餓少年”だったのでそこに関しては、あまり変わりないかもしれません。
――飢餓少年!?
谷本さん:お金がない! ……愛情がない! ……と、こども時代からいつも“飢餓”を感じていて……。
上京したてのときも、一週間で手元に500円しかない! ってときに、タバコかパンかで迷って、タバコを買っちゃうような人だったんです。
当時の僕自身はいつも“緊急事態”でした。だからそういうトンネルから抜け出そうとする自分を表現したいという欲求がつねにあって、もともとそういう曲を書いてきたんです。そういう意味では、コロナ禍になってもあまり変わらなかったですね。
苦しいときに元気づけられるような音楽をやりたい。というのが音楽をはじめたきっかけであり、僕のライフワークなので。
――マルチに活動されるなかで、いま一番やりたいことはなんですか?
谷本さん:僕、欲張りでして……いまやっている仕事は全部好きなのですが、柱としてはやっぱり“歌手”かな。
いま一番やりたいこと……YouTubeチャンネルを盛り上げて、そこでオリジナル曲を披露していきたいと思っています。
そして、アニソンや特ソンのシンガーとしては、アニメや特撮ヒーローの歌を歌いたいという方が世の中に何万人といるなかで、だれもができることではないし……そのなかで歌わせていただけているというのは責任重大なことで、いつもワクワクと使命感をもってやらせていただいています。
――最後に読者の方々にメッセージをお願いします。
谷本さん:今年、『デジモンアドベンチャー:』オープニング主題歌シングル『未確認飛行船』と、配信ベストアルバム『Career along』を同時(8月19日)リリースしました!
おかげさまでどちらも御好評いただいておりますので、聴いていただけましたら嬉しいです。あと、YouTubeチャンネル『タニー探検隊♪』、ぜひチャンネル登録をお願いします!
――ありがとうございました!
気になる谷本さんのYouTubeチャンネル!
今回のインタビューの話題で出た、今後伸ばして行きたい谷本さんのお仕事はYouTuberとのこと。ご自身でチャンネルを立ち上げており、これからいろいろなコンテンツを増やして行くそうです。
谷本さんがいろいろな場所に行ってレポートする“タニ―探検隊♪”をはじめ、インタビューの話題に出た、石原(慎一)さんと原田(篤)さんとの集まってみた企画。
そのほかにも、もちろんセルフカバーの音楽系の動画などもあり、これからが楽しみなチャンネルです。
気になるかたはチャンネルをお気に入り登録して、新作アップに備えてみてはいかがでしょうか。
バンギアのふたりがそれぞれ140文字で締めくくる!
いかがでしたでしょうか? コロナ禍でも前進していく谷本さん。いろいろな影響が色濃くある現状、さまざまな考えを持っている方がいらっしゃいます。
そんななか、みなさんの今後の活動の少しでもヒントになればと思い、記事を担当させていただいております。
それでは、毎回恒例となっております、レポートの締めくくりとして、いつものようにSNS時代ならではの140文字板にという縛りで、それぞれ締めくくっていきたいと思います。
バンビ(ボーカル)の締めくくり
歌声も曲も立ち姿にも煌びやかさを纏っている谷本貴義さん。プライベートでは登山や民間療法が好きと、意外な一面のお話しも聞くことができてワクワクしました。歌手としてはもちろん作曲作詞、企画プロデュース、YouTuberと活動場を広げる行動力。これからまたどんな挑戦をされるのか楽しみです!
ルギア(ギター)の締めくくり
いろんなスキルがあり行動力のある方は、往々にして接しやすい。今回、谷本さんとは初めてお会いしました。出身地が同じということもあってか、初めて会った気がしない(笑)。相当苦労をされていると思うのにそう感じさせないのは、それだけ経験が深いのだろう。また会ってじっくり話したくなる人物です。
今回の取材では“Barfly's Stomp”にご協力いただきました
今回の取材には、東京千代田区の飲食店“Barfly's Stomp”さんにご協力いただきました。
店内には、ガンプラ作品なども多く飾られており、アニメや特撮、SF系などが好きな方にはとっても居心地のいい場所となってます。
秋葉原、末広町、御徒町などの駅からも歩いて行ける距離なので、近くに訪れた際の少しお酒でも飲んでいく? と思い立ち、どこに行くか迷っているときにいかがでしょう?
最寄り駅 地下鉄 末広町駅、JR御徒町駅、JR秋葉原駅
現在の営業時間などはお店にお問い合わせください
バンギアからのお知らせ
バンギアのボーカル、バンビは鹿児島県鹿児島市の出身です。今回、鹿児島弁を話す"おやじ犬"動画が人気のYouTubeチャンネル『鹿児島弁ラボ』さんにコラボ監修していただきまして、鹿児島弁の歌『てげてげな歌』(訳:ほどほどな歌)をリリースいたしました。
この楽曲は、標準語でも歌える歌詞があり、ミュージッククリップでは、その歌詞も同時に流れています。とっても、鹿児島愛が溢れる歌となっておりますので、一度聞いてみてください。
▼鹿児島弁の歌『てげてげな歌』
※『てげてげの歌』はフリー音源として提供中です。使用などについてはこちらのページを参照してください
『終末のバンギア』プロフィール
ボーカル:bamvi(バンビ)
ギター:LUGIA(市野ルギア)
二面性音楽をコンセプトにした新機軸の男女音楽ユニット。ラジオ・司会・ボイスCMなどの仕事を中心に、舞台や地上波テレビ、映画などの俳優としても活躍していたバンビと、『ファミ通』などのゲーム系編集記者として活躍しながら、数々のゲームタイトルとミュージックコラボを果たした、市野ルギアが2019年2月に結成。
そのサウンドは「白か?黒か?」。電撃オンラインのネット番組「電撃四天王(3人)の対決Showdown」の主題歌を担当。また電撃オンラインの特撮系突撃リポーターも務める。ラジオ番組『原田篤の男旅2020 今度は車で日本一周!!』エンディング主題歌担当。新たに楽曲提供させていただけるコラボ先も絶賛募集中です!
▼ラジオ番組『原田篤の男旅2020 今度は車で日本一周!!』エンディング主題歌『太陽の旅人』試聴はこちら
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