『フィットボクシング2』でおうちエクササイズ！ 先行プレイでわかった新要素や前作からの変更点をお届け

　イマジニアから12月3日に発売されるNintendo Switch用ソフト『Fit Boxing2 -リズム＆エクササイズ-』。そのレビューをお届けします。

　“おうちエクササイズ”の先駆けとして全国のメタボ予備軍を健康bodyへと導き、全世界の累計出荷販売本数が100万本を突破した、あの『Fit Boxing』の続編がまもなく発売となります！

　今回はそんな本作を先行体験。さまざまな新要素や前作との違いなどのオススメしたい点を“フィットネスポイント”として紹介していきたいと思います。新要素について知りたい人は参照してください。

フィットネスポイントその1：プレイヤーのニーズにこたえる3名の新インストラクター

　やはり真っ先に目が行くのは、エクササイズを共にするパートナーであるインストラクターではないでしょうか。今作では新たに3名のインストラクターが登場します。

　総勢9名となったインストラクター陣が、プレイヤーのさまざまなニーズにこたえてくれるでしょう。

大和撫子なカレン

　ゲームを開始して最初に登場するのは、新インストラクターのカレンちゃん（声優：鬼頭明里）。白い肌に長い黒髪、さらに丁寧なデスマス口調と、まさに大和撫子といった印象です。

　他のインストラクターと比べて身体は小さいですが、その動きはキレッキレ。華奢な見た目とのギャップでやられてしまう人も多いのではないでしょうか？

キラキラ女子のジャニス

　同じく新インストラクターのジャニスちゃん（声優：釘宮理恵）。カレンちゃんが大人しめなキャラに対し、こちらは元気ハツラツな女の子です。

　口調もハキハキしており、年下でも年上でも関係なくグイグイひっぱっていくキラキラ系の女子。前作のプレイヤーにわかる表現でいうと、マルティーナちゃんを少し幼くしたような感じでしょうか？

草食系王子様・ヒロ

　最後に紹介するは新インストラクター唯一の男子であるヒロくん（声優：石田彰）。丁寧な口調にやわらかな物腰と、これまでの男性インストラクターにはいなかった草食系タイプのキャラクターになります。

　イケメン俳優のようなルックスから発せられるさわやかボイス……まさしく王子様！　そんな彼をインストラクターとして独占できるのだから、このゲームは神ゲーですね。

フィットネスポイントその2：新衣装＆新収録ボイスで既存インストラクターもパワーアップ！

　新メンバーに目が行きがちですが、既存のインストラクターも負けていません。今作では彼らに新たな衣装を追加。さらにボイスがフルボイスとなっており、お気に入りのキャラクターの今までとは違う側面も見られるでしょう。

　ボイスについては、そのほとんどが新収録。前作と同じセリフなのにイントネーションが異なっていることが多く、新鮮に感じました。

　また、各インストラクターの衣装はアチーブメントの解放でもらえるチケットによって獲得する形式に。アチーブメントは“アクションを〇回成功させる”、“デイリーを〇回クリア”など、エクササイズに直結するものから、“特定のインストラクターの衣装をコーディネートする”といったものまで多種多様。衣装の中にはちょっとキワドイものもあるので、がんばって（？）集めましょう！

フィットネスポイント3：選べるストレッチでしっかりとした準備運動もできる

　エクササイズ前に入れることができるストレッチ。前作では簡単なものでしたが、今作では“しっかりストレッチ”を選択できるようになりました。これはおよそ10分にもわたるプログラムで、首、肩、肩甲骨、二の腕、胸、背中、脇腹、腰、お尻、股関節、太もも、ひざ、ふくらはぎ、足首、足裏と、その名の通り身体中の筋肉をしっかりとストレッチできます。

　これまでのストレッチに加えてさまざまな部位をほぐしていけます。中には写真のようにヨガのようなポーズや床に仰向けになるストレッチもあり、かなり本格的。すべて終わるころには身体がポカポカしていることでしょう。

　フリーモードでは“しっかりストレッチ”のみを選ぶこともできるので、これを朝一番の準備運動としてプレイするのもいいと思います。ただ、デイリーエクササイズはどちらか一方のストレッチしかプログラムに組み込めないので、最初はしっかり、最後はいつも通りといったように個別に選べるとよりいいと思いましたね。

フィットネスポイント4：ノリやすくリズムを刻みたくなる工夫

　本作の中核となるエクササイズ部分。ジャブやアッパー、ステップやダッキングといったアクションについては前作と同様なのですが、これらをさらに楽しくリズミカルに楽しめる変更点がありました。

　まず注目してほしいのは、下の写真の赤枠で表示されている足跡のマークです。これは、前後への重心移動の際にとるべきプレイヤーの軸足を明滅してアナウンスしてくれるのです。筆者は運動音痴のリズム音痴でアクションのあと前後のリズムが取りにくかったこともあり、個人的にうれしい追加点でした。

　また、楽曲についても一新。『Y.M.C.A.』や『Born To Be Wild』、『Sandstorm』など、誰でも一度は聞いたことがあるであろう往年のヒットナンバーが多数収録されており、エクササイズ中はもうノリノリです！

　さらに今作からは、デイリーでも各コースで使う曲を自分で設定することもできるように。ただ個々に設定しなくてはならないので、自分の好きなナンバーだけを集めたマイリストみたいなものがあればいいなと思いました。

フィットネスポイント5：内容が一新され、より濃密になった全66のエクササイズコース

　エクササイズコースは全66コース。前作50コースに16コースが追加されたということではなく、コンビネーションの内容はすべて一新。つまり、既存プレイヤーにとってもすべてが新コースということになりますね。

　また、アクションは加点式に変更。そのスコアによって背景が変化したり、“Zone”といういわゆるボーナスタイムに入ったりします。このスコアは前述したアチーブメントの獲得にもつながっているため、ゲーム性が増したと言えるでしょう。

　スコアによっては背景が変化！　本作の目的はあくまでエクササイズなので気持ちよく運動できればいいのですが、スコアの要素が入ればハイスコアを狙ってみたくなりますよね！

　各種アクションの組み合わせが変わっただけではありません。コース中のアクション説明や、スイッチおよびコンビネーションが切り替わる際の会話がスピーディーになりました。

　……ちょっと文字だけでは伝わりにくいのですが、同じ8分のコースでもアクションに割く時間が多くなったことで、より濃密なエクササイズが可能になったということです。初回プレイ時はコンビネーション内容の説明が不足しているように感じるかもしれませんが、基本的に繰り返しでやることが前提ですし、そもそも画面を見ていれば問題ないでしょう。

　もちろん、インストラクターの会話が少なくなったわけではありませんのでご安心を。

　成功判定にちょっとした“コツ”が必要だったフックやアッパー、ダッキングなどのアクション。今作では判定が調整されており、成功しやすくなっています。

フィットネスポイント6：プレイヤーの体調は生活環境に合わせた設定も可能に

「明日は早いから今日は軽めの運動にしたいけど、デイリーの設定を変更するのが面倒なんだよなぁ……」

　前作をプレイしていて、そう思ったことありませんか？　今作では各コースで“軽め”、“いつも通り”、“重め”の3つが選択可能に。“いつも通り”を基準に、“軽め”がおよそマイナス10分、“重め”がおよそプラス10分となっており、その時の気分や体調に合わせて簡単にエクササイズ時間を調整できるようになりました。

　特にデイリーでは大まかな所要時間を変えようとすると設定をしなおす必要がありました。前作からのプレイヤーにとってはかなりうれしい変更点なのでは？

　さらに、プレイ環境にあわせてデイリーのコース内容から特定のアクションを含んだエクササイズを除外できるようになりました。筆者は下の住人に迷惑がかかるため、物音がたつ“ステップ”のアクションがやりにくかったので、こうやって個別に除外できると非常にありがたいと思いました。

　膝や腰に不安がある際には“ウィービング”、“ダッキング”を除外したりと、時々の体調に合わせて設定できるのもいいですね。

　また、アラーム機能が追加。あらかじめ設定しておくことで、本体がスリープ中でもエクササイズの時刻をバイブレーションで通知してくれます。各曜日個別で時刻設定できるのもGOODです。

　短いプレイ期間ではありましたが、エクササイズ面の正常進化はもちろん、前作で残念に思ったシステム面もフォローがなされているのが実感できました。正直なところ「前作と変化が少ないならば買わなくてもいいかな……」なんて迷っていましたが、今では発売を心待ちにしている自分がいます（笑）。

　何より、前作からデータが引き継がれるのはうれしいポイント。またゼロから始まるのではなく、これまでの自分の経験を持ってこれるのは大きなモチベーションにつながります。

　ジムに行きたくても、ご時世からちょっと気が引けている人に特にオススメしたい本作。リモートワークになり空いた通勤のための時間を、そのままエクササイズにあてるのもいいかもしれませんね。お家での安全なエクササイズで、健康な汗を流しましょう！

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