【ゲーム雑談紀行】基本プレイ無料タイトルの課題とは!?

kbj
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 電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。

 第12回の話題は、引き続き基本プレイ無料タイトルについて。電撃オンラインのレトロとライターのophionと語っていきます。

参加者

レトロ

 『電撃王』、『電撃PlayStation』を経て電撃オンラインに。最近、一番プレイしているのは『ドラゴンクエストウォーク(以下、ドラクエウォーク)』。

ophion

 アクションゲームを得意とするライター。最近、一番プレイしているのは『グランブルーファンタジー(以下、グラブル)』。

kbj

 なんでもプレイする電撃オンラインの雑食系編集。最近、一番プレイしているのは『五等分の花嫁 五つ子ちゃんはパズルを五等分できない。』。

基本プレイ無料タイトルの課題は?

kbj:基本プレイ無料タイトルのデメリットってあるんですかね?

ophion:基本プレイに限りませんが、長く運営していると、後から新規ユーザーが入りにくくなるので、そこをどうするかでしょうか。最前線にたどり着きやすくするように、ステップアップ式になっているゲームの下の階段を外してしまうとか、エスカレーター式にして上がりやすくするとか……。

 以前にプレイしていた『ドラゴンズドグマ オンライン』だと、遊びのサイクルがループしていたので、復帰した際にわからなくなる心配はありませんでした。アップデートに合わせて再開すれば、復帰しやすかったですね。

kbj:『ドラゴンズドグマ オンライン』はいいところもあるタイトル。もう少しうまくやれていれば……ちょっともったいないタイトルでした。

ophion:そうですね。初期の問題として“揺さぶり”もありましたね。共闘するアクションゲームなのに、みんなでしがみついてゆすっているのは……。

kbj:シーズン2のブレイクが最初からあれば、全然違ったんだろうけどね。あとは、バトルに入っていないのに、スタミナ管理が厳しいところも気になったかな。

ophion:ブレイクでアクションゲームとしてグッとよくなったので。そして移動中はとにかく走ってジャンプして攻撃して、を繰り返していましたね(笑)。

kbj:覚者走り(笑)。懐かしい。

レトロ:デメリットというよりは、マネタイズをしっかりする必要があるところでは? そこについては『ファンタシースターオンライン2』はうまくいっているタイトル。

ophion:いま、サービス開始から何年でしたっけ?

レトロ:PC版はもう8年半。

kbj秋葉原での発表会で、それまでは月額課金だったシリーズが、基本プレイ無料になると聞いて「大丈夫か?」と不安もありましたけど、もう8年! あの時に会場で開発の酒井さんが「新たな10年を切り開く」と言っていた10年まであと、1年少しなんですね。

レトロ:成功にはいろいろな理由が関係してくるけど、個人的にはPS Vitaも理由にあると思う。もし家庭用ゲーム機がなくPC版のみでの展開だったら、遊ばなかった人もいたはず。PS Vitaがあったから、その後PS4やSwitchへとつながったんじゃないかなーって。

ophion:コンシューマタイトルはそのハードがあれば、絶対にプレイできますからね。PCゲームだと推奨スペックなどの問題で、そうはいかないですが。

kbj:ちなみにプレイしているタイトルについて、最近の勢いはどうですか?

レトロ:『PSO2』でいうと、今は過渡期。現状のストーリーが完結しているうえに、次の『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』の情報が出てきているから、ある意味ウイニングランをしているようなイメージ。だからユーザーも、自分なりのクリアを迎えるために装備作りや高難度クエストへの挑戦をしているかなーと。

 今もプレイしている人は高いモチベーションの人が多くて、見習わなきゃいけないところがたくさんあるなぁ。生放送の視聴人数も1万人はぜんぜん超えているし、ゴールは見えているけど、ユーザーはしっかりいる印象。

ophion:『機動戦士ガンダム バトルオペレーション2』は変わらずにぎわっていますね。追加される機体が発表されると、Twitterでトレンドに入ることが多いです。

 対戦ゲームなので、性能が違う機体が入ると環境が変わる可能性がある。さらに、コストがある関係で、新規の機体が登場しても、過去のものが完全に使えなくなることは少ないのもいい点ですね。

kbj:2018年7月26日にサービス開始なので、2年が経過して、まだまだ人気ですよね。

ophion:開発の方がインタビューで、「宇宙世紀のモビルスーツを全部出したい」と言っていました。いま『機動戦士ガンダムZZ』の機体が出ている状況で、外伝作品とかも含めると、機体はまだまだたくさんあります。それこそ前作にいたけど、まだ出ていない機体もあるわけです。

 さらには水中が加わったり、マップが増えたりと遊びの幅も広がっているので、まだまだ遊べそうです。

  • ▲画像は2020年9月のアップデートで水中戦が実装された。

kbj:『バトルオペレーション2』をやっている自分の知り合いは、他のタイトルを遊んでいても、それが終わったりアップデートが入ったりすると、ちゃんと『バトルオペレーション2』に戻ってプレイしている人が多いですね。

ophion:ガンダムというコンテンツで、プレイヤーの中には年齢の高い人も見られます。そのようにまとまった課金を行える人をちょくちょく見るので、愛されているタイトルなのかなと。

kbj:遊んでいるタイトルをこれから始めるとしたら、どういうプレイがいいですかね。

レトロ:『PSO2』については、今から本気を出して一線級に追いつくような遊び方をする必要はそこまでないかなと。次(『ファンタシースターオンライン2 ニュージェネシス』)へ向けての準備と言いますか。ただ、12月に『ソードアート・オンライン』とのコラボだったりと、誰でも楽しめるイベントはあったりするから、いまから始めてゲームの仕組みを理解しつつ、お祭りを楽しむくらいでもいい感じ!

 他には、キャラクタークリエイトやスクリーンショットなどの、自キャラを愛でる遊びもアリ! リバイバルスクラッチもあって人気の衣装が手に入るし、自キャラを着飾る楽しさはいつでも味わえるのでそちらもオススメ。

 あと、これまでの物語を一気に読めるチャンスでもあるかな。完結しているので、ノンストップで楽しめちゃうのは、今だからこその遊び方かも。そして、来年サービス予定の『ニュージェネシス』の配信を待つという感じかなー。

▲『PSO2』では幅広いキャラクタークリエイトを楽しめる。

kbj:エピソード1から物語を一気に読んだら、相当な時間を楽しめそうですね。『バトオペ2』は?

ophion:『バトオペ2』は、サービス開始時と比べて、1人で遊ぶ仕組みが用意されています。本作の初期だと、チュートリアル後は「さあ、対戦!」という感じだったけど、操作や武装を確認しやすくなっています。

 また以前と違ってレーティングマッチとクイックマッチで、ユーザーの意識が少しずつ差ができています。クイックマッチであれば、強機体以外でも遊びやすいです。

kbj:つきつめると気にすること、覚えるルールは多いけど、入口がカジュアルなのはいいね。

ophion:PvP(Player versus Player)(※)であるため、対戦ごとに状況は変化するうえに、基本的に4対4から6対6のゲームなので、負ける時はどうしても負けてしまうんですね。そこを念頭に、「今さらプレイしにくい」と考えず、気軽に参加してもらっていいかなと。

Player versus Player:プレイヤー同士で戦うこと。CPUと戦うタイトルはPvE(Player versus Environment)と呼ばれる。

kbj:楽しみ方はいろいろあるわけですしね。いずれのタイトルも、基本プレイ無料で門戸は開けられているし、年末年始とかのプレイにはもってこい。今回話していないタイトルについても聞いてみたいですね。

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