【ゲーム雑談紀行】オンラインクレーンゲームの特徴とは!? デジタルだけどアナログな仕組み
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- kbj
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電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。
第21回の話題は、オンラインクレーンサービス『とるモ』について。『とるモ』を運営するバンダイナムコアミューズメントの方々と語っていきます。
『とるモ』とは?
本物のクレーンゲームを、PC上やスマートフォンなどで操作するサービス。基本的に、24時間サービスしているので、好きな時間にどこからでもプレイできるのが特徴です。
『とるモ』限定の景品や、先行で入荷される景品などが存在。獲得した景品は、ご自宅に発送されます。
参加者
平林伸大さん
営業推進部 コンテンツ運営課のマネージャー。
佐藤哲さん
『とるモ』を現場で指揮する店長。
中嶋智さん
景品販促課でグッズを作成している。
デジタルだけどアナログな仕組みのオンラインクレーン
――いきなりなんですが、よくない仕組みになっていると感じました。
平林:え? どういうことでしょう。
――いつでもどこでも気楽にプレイできますし、気が付いたら1時間とか経ってしまう。さらに景品を自宅まで送ってもらえる。ついつい遊んでしまうのがよくないんですよね。
平林:ああ、そういう意味ですか。ドキッとしました。
(一同笑)
――最初にそもそもの仕組みをお聞きしたいのですが、よろしいでしょうか。
平林:どうぞ、なんなりと。
――あの……大きな倉庫のような場所に、クレーンゲームの筐体が並んでいて、そこにカメラが取り付けてある。プレイヤーは映像を見ながら筐体を操作して、取れた景品が発送されるという流れであっているのでしょうか?
佐藤:はい、大丈夫です(笑)。弊社以外のオンラインクレーンも、基本的な流れとしてはそうなっていると思います。
――そこではどうやって作業をされているのでしょうか?
佐藤:持っているタブレットに「ここの筐体で景品がとれた」などの情報が来るので、それを受けて対応いたします。
――何人くらいがいるのでしょう。
佐藤:おおむね8~10人くらいで作業しています。
――全ユーザー同じ倉庫にアクセスしているのでしょうか。
佐藤:弊社の場合は1つです。ただ、場所を複数用意されているサービスもあると思います。
――仕組みがわかって安心しました。デジタルな構造になっていますが、根本はアナログなんですね。
平林:おっしゃる通りで、店舗にあるクレーンゲームをリモートでやっているようなイメージになります。ただ、どういう構造になっているのか、わからずに遊ばれているユーザーも多いかもしれません。
佐藤:オンラインクレーンを利用する前では、実機を動かしていることを理解されない方もいらっしゃいます。利用してみて「CGやイラストじゃなかったのね」と言われたこともあります。
――こちらのサービスを立ち上げた経緯は?
平林:『とるモ』は2018年2月にベータ版をリリースして、4月に正式版を開始しました。
その1年くらい前から弊社としてもオンライン上のクレーンゲームに注目するようになっていました。すでに数十社がサービス展開されていました。
――え? 当時でもそんなにあったのですか? 知りませんでした。
平林:そうなんですね。私の調べでは今も同数存在しています。
我々はアミューズメントのロケをやっているので、デジタルの部分を伸ばして、OMO(※)のような仕組みにも取り組んでいく必要があるところから始まりました。
※OMO:Online Merges with Offline。オンラインとオフラインで連携するような作りのこと。
――上から降りてきたのか、現場からは声が上がったのか、どちらになるのでしょう。
平林:エンタメビジネスの将来を考えるプロジェクトの中から生まれたもので、現場から出た意見になります。
――御社ならではの特徴はどこになりますか?
平林:やはり限定景品となります。バンダイナムコのグループIPを生かした景品ですね。
――人気の景品は?
中嶋:いまは『ドラゴンボール』のゴジータの限定フィギュア『ドラゴンボール超 最強融合戦士ゴジータ-超かめはめ波!!-II』を展開させていただいています。
今期という意味では『ディズニー ツイステッドワンダーランド(ツイステ)』の缶バッジやともぬいも弊社限定になります。
――男女比はどうなっているのでしょう。
平林:トータルでならして見るとおよそ5:5くらいですね。ただ、今年は『ツイステ』の勢いもあって、女性が増えているので、3:7くらいで女性が増えているかもしれません。正確に調べたわけではないので、肌感覚ですが。
――『ツイステ』はアプリも含めて人気ですね。
平林:人気ですね。あとはリアルの店舗と『とるモ』の両方でキャンペーンを実施した『鬼滅の刃』も人気でした。
⇒1月24日掲載回に続きます!
『とるモ』インタビューまとめ
©BANDAI NAMCO Amusement Inc.
©バードスタジオ/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
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©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
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