【ゲーム雑談紀行】オンラインクレーンゲームの特徴とは!? 景品をとる時の秘訣を紹介

kbj
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 電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。

 第24回の話題は、引き続きオンラインクレーンサービス『とるモ』について。『とるモ』を運営するバンダイナムコアミューズメントの方々と語っていきます。

『とるモ』とは?

 本物のクレーンゲームを、PC上やスマートフォンなどで操作するサービス。基本的に、24時間サービスしているので、好きな時間にどこからでもプレイできるのが特徴です。

 『とるモ』限定の景品や、先行で入荷される景品などが存在。獲得した景品は、ご自宅に発送されます。

参加者

平林伸大さん

 営業推進部 コンテンツ運営課のマネージャー。

佐藤哲さん

 『とるモ』を現場で指揮する店長。

中嶋智さん

 景品販促課でグッズを作成している。

景品をとる時の秘訣は?

――オンラインクレーンは、仕組みがわからないからこそ、最初に敷居があると感じます。よくある問い合わせは?

平林:最近では発送の問い合わせが多いです。とった景品はボックスに確保されているので、発送処理をしないといけないのですが、ECサイトなどで買うのと同じように、獲得した景品は発送まで自動的にやってもらえると思われているようです。

 そこは僕らもわかりやすいものにできていない課題の部分でもあります。

佐藤:あとは、通信のラグがあってうまくプレイできなかったという問い合わせはあります。

――ネットワークは難しい問題ですね。

平林:弊社側に問題があるのか、環境に問題があるのか……相性もありますし、わかりにくい部分です。

 問い合わせ内容にもよるのですが、まずは事実確認をします。すべてのプレイデータを見ながら、支障があったのか、なかったのかを確認。その内容に応じて、対応を決めていきます。

――どういう状況が適しているのでしょうか?

佐藤:まずは、通信が安定している状態でやること。Wi-Fi環境を使っているとラグが起こりにくいです。

――個人的にはリアルの店舗よりも景品を獲得しやすい気がするのですが、違いはありますか?

平林:(小声で)あります。どうやら、オンラインのほうが得意だと感じている人は多いそうです。

 リアル店舗の場合、他の人がやっているのを真後ろでずっと見ていることは難しいです。でもオンラインクレーンの場合はずっと閲覧できます。そのため、把握してからプレイできるのだと思います。

佐藤:あと、それまで何回やっているのか、数字で出ます。回数が数えられるので、とれやすそう、とれにくそうというのもわかりやすいのだと思います。

平林:ただ、便利なところがある反面、デメリットもあります。リアル店舗では手に入った瞬間から楽しめるのと比べると、景品を獲得してから手にするまで少しだけ時差ができてしまいます。

 そこは絶対に縮まらないところなので、どうやってネットワークで楽しむ人を増やしていくのがこれからの我々のポイントだと考えています。

――狙い目の時間は?

平林:昼食後や、朝方はプレイしている人が少ないのでいいのではないでしょうか。プレッシャーを感じることも少ないでしょうし。

――限定景品以外に、『とるモ』ならではの特徴はどちらでしょう。

平林:通常、2本爪のクレーンは横に動かしたら、再度、横方向の操作はできません。

 『とるモ』の場合、時間内であれば何度も動かせるので、微調整しやすくなっています。ただ、最近は他社さまのサービスでも一部採用されているのですが……。

――行き過ぎてしまうことがあるので、これはうれしいですよね。

平林:なかなか伝えるのが難しいところになるのですが、実際に体験していただくとよさがわかるかと。システム面ではこれがいちばんのポイントかもしれません。

中嶋:あとは弊社ならではということで、IPと絡むことが多いところもあります。キャンペーンなどを展開する際にボイスを収録して、『とるモ』のシステム上に組み込むことができます。

 具体的には遊ぶ時や景品が取れた時にキャラが話しかけてくれたり、お祝いをしてくれたりするのです。セリフが付くことで世界観をより楽しめて、喜んでいただけるのは弊社ならではの施策だと思います。

平林:『鬼滅の刃』のキャンペーンの時には、炭治郎がユーザーを応援してくれました。こうすることでオフィシャルであることを感じていただけて、より安心して楽しめる要素だと思います。

  • ▲ナムコ限定の『鬼滅の刃』景品。

――“バンダイナムコグループ”という名前の安心感もあるのでは?

平林:それは弊社だけではなく、リアルの店舗を運営している会社がオンラインクレーンを運営しているといった部分も同じかと思っています。

佐藤:ライトなユーザーの方には、「オンラインだと裏で操作していて、とれないのでは?」という見方をされる人もいらっしゃいます。だからこそ、信頼がゆらいではいけないと考えているので、そこは気を付けているところです。

――具体的にはどのようなことを気をつけているのでしょう。

平林:より多くのお客さまに景品を獲得していただけるかを考えています。リアルな店舗の場合、閉店後に景品の入れ替えなどを行うことが多いです。

 ただ、『とるモ』は24時間運営のため、“閉店時”という概念がありません。景品の入れ替えなどはカメラをオフにして行うのは当然ですが、さらに意図しないものが反射して映るのは不信感につながるため、気を付けています。

佐藤:疑問点は不審点になりかねません。そのため、アームの銀色の部分で反射しないようにしたり、背景ごしに他の景品が映らないようにしたりしています。

――背景のパネルは見やすいために変えていると思っていたのですが、そのような理由があったのですね。

平林:あとは、後ろのパネルは操作する際の目印になります。「さっきはこの場所で止めたから、次は少し早くしよう」など、目安になるため、格子状にしています。ここは攻略ポイントですね。

――他に攻略ポイントはありますか? ユーザーに有利な情報を出しすぎるのはサービス的によくないかもしれませんが(笑)。

(一同笑)

佐藤:実際の筐体で遊ぶ時は自分が動いて確認できるのですが、オンラインクレーンの場合、カメラが固定されているので、どうしても360°を見られるわけではありません。

 そのため、アームを動かしたら横の視点から確認し、その後で再度前から確認する。このようにカメラを見た後に、慎重にアームの位置を調整するのが重要です。

平林:『とるモ』ならではの、何回も調整、切り替えできるところは、ここで重要になってくるですよね。

 あとは練習台をフルに活用してください。佐藤がヒイヒイ言って多くの練習台を用意したので。

――練習台ですが1回だけ練習できるとかではなく、さまざまな筐体の練習を何度もできることに驚きました。

佐藤:これまでは1つしかなく、あくまで操作のための練習台でした。ただ、遊び方がわからない状態でプレイするのではなく、「このタイプはこう操作するのね」と理解したうえで挑戦していただけます。

――最後に言い足りないことはありませんか?

平林:すべてではないのですが、弊社ならではのボイスサービスなどは『とるモ』をお楽しみいただけるポイントになります。また、限定の景品をしっかり展開させていただくので、ぜひ『とるモ』をお楽しみください。

佐藤:冒頭でお話にあったように、仕組みはアナログですが、それをデジタルで体験していただける『とるモ』。スタッフなど、他のことは考えずに、没頭して楽しんでいただきたいです。

中嶋:ナムコのリアル店舗はショッピングセンターなどに入っているため、ファミリー系のイメージがあると思います。ただ、実は先ほど申し上げたように、ハイターゲット向けの景品や限定景品を扱っています。

 リアルだと繁華街に寄っている景品などでも、『とるモ』であれば全国どこからでもアクセスできるので、ぜひ活用してください。

『とるモ』インタビューまとめ

©BANDAI NAMCO Amusement Inc.
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

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