“ファンタシースター感謝祭2019”神戸会場レポ。クラフトの補足など伝えきれなかった情報を吉岡Dが説明
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7月14日に兵庫県神戸市にある神戸コンベンションセンターで開催されたイベント“ファンタシースター感謝祭2019”神戸会場について、『ファンタシースターオンライン2』記事担当・レトロが振りかえります。
“ファンタシースター感謝祭2019”は、オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』のオフラインイベント。EPISODE6の情報が公開される『PSO2』の生放送や、アークス最強を決める全国大会“アークスバトルトーナメント2019”、『PSO2』サウンドチームによるミニライブがステージ上で開催されます。
当日のステージでの発表内容はすでにこちらの記事でアップされているので、ここではステージ以外の会場内をピックアップしていきます。吉岡哲生EP6ディレクターへのインタビューでは、新クラフトの追加情報や新アルティメットクエスト“潜入調査:敵艦破壊工作”についてもお聞きしてきましたので、最後までお見逃しなく!
コスプレショー
毎会場、オープニングを飾るコーナーといえばこちら! 今回も多くの方が参加されていました。今回はコスプレショーの写真に加えて、公式コスプレイヤーさんと会場にて撮影させていただいた3組のコスプレイヤーさんの写真を掲載します。みなさん、ばっちりポーズを決めていただいてありがたいかぎり!
『PSO2』EPISODE5 設定画コーナー
設定画コーナーでは、先日発売された『PSO2 EPISODE5設定資料集』にも掲載されている設定画がどばっと展示されています。今回はそのなかから、季節イベント時にNPCが着ていた衣装のものをピックアップして掲載!
物販コーナー
どの会場でも長い列ができる物販コーナーですが、神戸会場でもその列は長かった! ステージがあるホールとは別だったこともあり、一瞬物販専用のホールに見えたほどです。
この日は『PSO2 EPISODE5設定資料集』のイベント販売があったので、「売れるかなぁ」と期待半分、不安半分で様子を見ていましたが、昼前に完売のアナウンスが! 筋トレができるほど重いものを会場でご購入いただき、ありがとうございました!
SHIPコミュニケーションエリア
時間帯によっては、動くのもたいへんだったSHIPコミュニケーションエリア。交流をしたり撮影をしたりと、多くのアークスが楽しんでいる姿が印象的でした。
おなじみの落書きコーナーには、さまざまな“落書き”がありましたので、今回もピックアップして掲載していきます。
サウンドチームミニライブ
神戸会場には花れんさん、『PSO2』シリーズのサウンドクリエイターである小林秀聡さんと福山光晴さんが登場。この会場がライブ初公開となる楽曲を含めた全3曲を披露しました。
オメガ・ダランブルの曲では小林さんと福山さんが交互に演奏するスタイルで、あの激しい楽曲を演奏! 「カッコイイ!」という声も聞かれましたが、本当にそう思います。このあとは花れんさんがボーカルをつとめる2曲へと続きましたが、注目はEP5のエンディング曲でもある『FINALIA』。ステージに映るエンディングの映像も含めて最高でしたね!
その他の会場内コーナーを紹介
PSO2 TCGコーナーは神戸会場でも大盛況! スタッフの方に手ほどきを受ける初心者の方から、フリースペースでがっつり交流するアークスの方まで、多くの人でにぎわっていました。回を重ねるごとに人が増えますね!
人が多いと言えば、カラオケコーナーも同様! 50人くらいのオーディエンスがいた気がします。場所的にメインステージからは完全に離れた場所にあるため、別会場のような雰囲気がありました。
ピザーラさんの行列もすごいことに。前回の福岡が少なめだったということもあり、より混んでいるように見えました。会場外のキッチンカーで焼いては、中の売り場に運ぶというピザーラスタッフさんの頑張りが目立っていたのも神戸会場のポイント……だったかもしれません。個人的には、空いてからマトイのピザとポテトをいただきました!
『イドラ ファンタシースターサーガ』のステージには、みなさんの大好きなディレクターの陳智政さんが登場。水着イベントの紹介いうこともあり、いつも以上に輝いている陳さんが見られました。いつからだろう、陳さんがこんなキャラ設定になったの……。
地方予選最後となる神戸会場での“アークスバトルトーナメント2019”。4人チームも多く参戦した神戸会場の決勝戦は、Red Unionの“ReiWorld”とBlue Unionの“季節”による戦いとなりました。
序盤は中央のエンブレムを確保しようとした相手を倒し、エンブレムを取得した“ReiWorld”がリードを奪う展開に。その後、残り3:50のタイミングで相手を複数人倒して“季節”が逆転します。
その後は堅実な立ち回りで“季節”が中央を制圧し続け、リードを広げてタイムアップ。“季節”が決勝大会への進出を決めました。個々のタイマン能力や声かけによる連携力の高さ、要所でのスプリントを使った攻撃と、スキのない強さだったと思います。決勝が楽しみ!
会場では全会場を制覇中のアークスに遭遇! 会場限定のご当地アクリルキーホルダーもすべて持っているとのことで写真を撮らせていただきました。完売が早かった東京会場ぶんも確保しているあたり、かなりのエリートアークスであることがうかがえます(笑)。
では、今まででもっとも情報量が多いと思われる、EP6ディレクター・吉岡哲生さんへのインタビューを最後にお届けいたします。
――お疲れさまでした! 本日は、最後にユーザーの皆さんと長い時間交流していましたね。まるでアイドルの握手会のようでした(笑)。
いやー、恥ずかしいですね。ただの会社員ですから……。
――1人1人と時間をかけて交流をする姿が印象的でしたが、どんな会話をされていたのでしょうか?
本日話しかけてくださった8割くらいは、EP6から復帰された方や、フレンドが復帰された方だったのでそういった内容の会話からやり取りがスタートすることが多かったですね。
――復帰者の方からそういった報告を受けるといった感じだったんですね。会話の内容としては、やはり要望を伝えるといったあたりがメインだったのですか?
今日はクラスの改善点について会場でお伝えしたこともあり、クラスについての要望はあまりなくて、チームやチャット機能などコミュニケーション関連の要望が多かったです。
――参考になる内容も多かったのでしょうか?
そうですね。ドゥドゥ(モニカ)の近くにビジフォンを置いてほしいという要望などもありました。
――本日はかなり会場の盛り上がりを感じたのですが、神戸会場のユーザーの印象を教えてください。
声をかけてもらうことは今までもありましたが、そのスピードがすごく早かった気がします。ステージイベントに出演していないタイミングでモアイさんと陳ディレクターと3人で会場を歩いていたのですが、その時もガンガンお声がけいただきました。
――ちなみに、入場者数はどのくらいだったのでしょうか?
前回の大阪会場からは少し減ってしまったのですが、会場が神戸に変わったことと、朝方の大雨が影響したかもしれません。でも、会場の関係もあってどこよりも賑わっていたように感じましたね。
――今日の発表内容について、質問をさせていただきます。まず、TVアニメ『ファンタシースターオンライン2 エピソード・オラクル』の情報が一気に公開されました。主人公がアッシュで、声優が小野大輔さんという部分で反響が大きかったですが、製作スタッフ内でもかなり議論があったということでした。改めて主人公をアッシュとした理由、小野大輔さんを起用した理由を教えてください。
アニメの方は担当ではないのでまったくかかわっていないのですが、担当に聞いた話では、アニメの主人公を立てるにあたり、いろいろな議論をしたようです。あまり冒険をしたものではなく、最大公約数的なイメージとして、クローズクォーターのヒューマンが『PSO2』の主人公のイメージとして適任ではないかということ、名前もユーザー間では“アッシュ”が比較的定着しているということで“アッシュ”になった、ということでした。
アッシュは比較的寡黙で何を考えているかわからないキャラクターとして最初登場しますので、声の高めなアフィンとの対比や“相棒”としての意味、そして橘監督の強い希望もあり、オーディションの末に小野大輔さんが選ばれましたと聞いています。
――エピソード1~3を再構築したオリジナルストーリーとなるとのことですが、実際のゲームとはどのくらい異なる部分があるのでしょうか?
SF作品として、アニメ作品としておもしろいものを作る、というのを目標にしたということで、監督やシリーズ構成、シナリオスタッフ全員にはエピソード1~3すべてのゲームムービーを見ていただいたうえで、数カ月にわたって全体構成をやり直しているとのことでした。キャラクターの登場時期や出番の多さも変わっていますし、登場しない惑星や、イベントの場所が変わっている場合もあります。
ゲームでは巨大エネミーと人サイズのプレイヤーが宇宙で戦うというシチュエーションがありだとしても、アニメではそうはいかない部分もありますので、そのあたりもアニメとしてどう表現するかなど、楽しみにしていてほしいです。
まだ自分も見ていないのですが、原作にはないハードな描写もあるようですし、最近では少なくなったSFアニメ作品ということなので、どんな作品になっているのか自分も楽しみにしています。
――今回の発表ではアッシュを含む9名の登場キャラクターが発表されました。『PSO2』にはストーリーに大きくかかわってはこなくても人気のキャラクターがたくさんいますが、どのくらい登場するのでしょうか?
残念ながら全員とはいきませんが、何人かの人気キャラクターは登場するそうですので、誰が登場するのか、今後の発表をぜひ楽しみにしていてください。ちなみに、クーナはもちろん登場します!
――10月からTOKYO MX、BS11などで全25話で放送予定とのことですが、放送時間帯や曜日についてはいつごろ発表予定でしょうか?
次回の決勝で発表できるように検討しています。
――“PSO2 アークスライブ!”のコーナー内にて、クラス別の解説をしっかり行いましたが、その狙いは?
今回は各クラスのよい点、悪い点をしっかり挙げ開発とユーザー間の認識を合わせたうえで、今後どうしていくかを説明していくような構成にしました。もちろん、アナザーSロールアーツの調整など、結論が出せていないということの報告もありましたが……。
――ハンターのプレイヤーの声の部分で、「通常攻撃の速度が遅く、隙が多い」とあり、通常攻撃を調整するとのことですが、一撃が重いというハンターの個性がゲームシステムにかみあわずになくなるというのは少しさみしい気もします。
今まではクラスの個性として、かたくなに調整をしてこなかった部分ではあるのですが、満足度が下がってしまっては意味がないですから。アンケートの内容を見ると、威力面での要望よりもモーションが遅いことへの不満が目立っていましたので今回の調整項目とさせていただきました。
――あとはチャージアクションがあることや、レンジャーだとスタンディングスナイプの効果を発揮しづらいといった、今のゲーム速度に合わない仕様への意見も目立ったように思いました。
ゲームスピードについての意見は多かったです。敵の動き、そして他のクラスとの動きの違いが大きいのかなと。スタンディングスナイプについては、ポジショニングをしっかりしたうえでダメージを取っていくというスキルですが、これも発動させる時間がないというご意見もありました。過去にムービングスナイプを強化するなどの調整は入れたのですが、あらためて検討を行いたいと思います。
――やはり、他のクラスに比べて最大ダメージが出しにくい状況が続くことがストレスになってしまうんでしょうね。あとは、個人的に気になったのはヒーローの調整項目です。一部で話題になっていたヒーローブーストへの調整がついに入るんですね。
今回は挙がった意見に対して解決していくのがテーマだったので、ここにも調整を入れさせていただきました。
――ファントムの調整内容にファントムマーカーの視認性改善という記載がありましたが、個人的には起爆の仕様も調整が欲しいなと思っていました。ダークファルス・ペルソナ戦で狙った部位に当てるのが難しくて……。
今日の発表では言えなかったのですが、一部はスキルリングでフォローできればと思っています。起爆に関しては“L/Pウィークバレット”のような使い勝手にできればと。最近はスキルリング自体の配信もできていなかったので、ファントム以外のクラスのものも含め、必要に応じて配信していきます。とはいえ、バランス調整のような部分をリングで補うのも違うと思いますので、そのあたりは慎重に検討していきます。
――なぜかガンナーは調整のあおりを受けて弱くなったり強くなったりと、いい意味でも悪い意味でも話題になりやすいクラスですよね。今回ガンナーの調整では唯一下方修正(アナザーSロールアーツ)を視野に入れた発表となりました。
単純な下方修正を行っては、ガンナーの楽しさや爽快感が減ってしまうため、慎重に進めていきたいと思います。
――今日の意見のなかに「自然発生する緊急クエストの数を増やしてほしい」というものがありました。実装直後の緊急クエストが自然発生してしまうと、EP3の時のようなSHIPごとの発生回数の差による格差の問題が出てきますし、そもそも予告緊急クエストが多いと自然発生自体の数が少なめになってしまいます。こういったさまざまな要望や問題がありますが、予告緊急クエストに関して、どう解決していくかといった部分は検討されているのでしょうか?
正直、全員が納得するような解決策は、今はないと思っています。スケジュールの設定など調整での解決ではなく、いつでも受注できる緊急クエストトリガーなど新しいシステムで解決していく必要があります。
――新世武器の武装エクステンドは★13までの武器が対象と発表がありましたが、旧式武器の★12、13も対象となるのでしょうか?
新世武器だけです。今後も対応する予定は、今のところはありません。
――武装エクステンドすることでの利点はどういった部分になるのでしょうか?
基本は今までの武装エクステンドと変わりません。一番大きなところで言えばパラメータですね。最後までクラフトを進めることで、★15相当のパラメータまで強化されます。★13以下の武器は潜在能力の効果が高いものも多いので、ダメージだけでいえば★15のトップクラスまでは強くできると思います。
――ちなみに、タクトの武装エクステンドはあるのでしょうか?
タクトの武装エクステンドはできません。
――久々となるとっておき映像では、新4人用クエスト“潜入調査:敵艦破壊工作”の戦闘シーンが公開されました。どんなクエストなのかを可能な範囲で教えてください。
4人用の常設となるアルティメットクエストです。ステージでもお話しした黄色のフェンスですが、ダメージはありません。
――ダメージはないけど、デメリットはあるのでしょうか? 例えば敵の増援が出現するとか……。
そうですね、そういった類の何かはあります。よけたほうがクリア時間の短縮にはつながるという認識で正しいです。
――難度としては、どのくらいのイメージでしょうか?
クリアするだけならそこまで難しくはないです。そこからクリアタイムやリザルトを詰めていくようなクエストになります。“終の艦隊迎撃戦”のイメージに近いかもしれません。
――ある程度繰り返して遊ぶようなコンテンツになるのでしょうか?
基本的にはリザルトの部分が大きいですね。クリア称号や武器以外のアイテムなど繰り返し遊んでいただけるように、いろいろな報酬を準備しています。
――話は変わりますが、アークスミッションのデイリーミッションの報酬にボーナスキー東京【銀】が設定されていたりと、入手機会が増えたことで消化し切ることが難しいのが現状ですが、リサイクルなどの調整はあるのでしょうか?
あります! 具体的には、いずれかのボーナスキー5つとボーナスキー東京【金】の交換が可能になります。
――完全に金のエン●ル的なアレと同じですね(笑)。
目的としては、やはりプレイ時間の圧縮となります。ボーナスキー東京【銀】を5回やったほうがアイテムや取得経験値量は多いですが、消費できなければ意味がないですから。
もう1つの目的はボーナスキーの復活です。有効期限の切れてしまったボーナスキーも交換対象となります。ただ、今までに有効期限の切れたボーナスキーを捨ててしまった方も多いと思いますので、「有効期限が●●以降のものを交換対象」のように期間の設定をさせていただきます。
――アルティメットブースターについてですが、フォトン系アイテムの統一や輝石、魔石の調整の実施によって入手しやすくなると思いますが、ドロップでの入手にかんしては緩和なども予定していますか?
入手経路は今後も増えます。現在は7周年クエストの前編である“特別突破訓練:Episode5”にてドロップしており、“輝光を屠る輪廻の徒花”のウルトラハードでも獲得できるようにしています。
――S級特殊能力の“S1:錬成の志”ですが、現在入手ルートがかなり限られていますが、ドロップするクエストの実装などは?
折を見て、入手ルートが限られるものは緩和していこうとは思っています。なるべくバラまきにはならないよう、「ここでも入手できるようになったんだ」となるような調整にしたいと思います。
――全クラス装備可能な★14タリス“イクルシオクルテ”の実装が発表されました。固有PAでシフタが使えるうえに、潜在能力で消費PPを軽減したうえでデバンドも同時に発動するという、テクニックが使えないクラスは特にうれしい能力となっています。こういった万能な武器を実装した理由を教えてください。
『PSO2es』で入手できるセルクフロッツや超界探索で入手できるブラッドリアクトが全クラス装備可能で固有PAが使えるためシフタをかけることができますが、入手方法や効果のバリエーションを増やすために追加しました。
――エキスパート条件を満たしている人の割合はどうなっていますか?
大きな変化はほとんどありません。30%弱といった感じです。
――最後に決勝会場の見どころを教えてください。
新しい機能の紹介などアップデート関連の情報はたくさんお届けします。本日も何度か話題にあがった新PAのお話もできるかと思います。PAと言っていいかは悩ましいところですが。新PAは通常のものと違ってPPを使って発動するものではないんです。使うのに準備があるぶん強力なので、ヒーロータイムフィニッシュや複合テクニックが近いです。
――どのクラスでも使えるのでしょうか?
対応する武器のみですね。ソードの新PAならハンター、ランチャーならレンジャーといった具合です。詳細は決勝会場をお待ちください!
――本日もありがとうございました。決勝会場もよろしくお願いします!
(C)SEGA
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『ファンタシースターオンライン2 EPISODE5 設定資料集』
- プロデュース:アスキー・メディアワークス
- 発行:株式会社KADOKAWA
- 発売日:2019年7月13日
- 定価:3,700円+税
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