【ゲーム雑談紀行】実績やトロフィーに魅了された男と語る。アチーブメントがプレイのきっかけに
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- kbj
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電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。
第27回の話題は、引き続きゲームで手に入る称号“アチーブメント”について。実績やトロフィーに魅了された2人の編集と語っていきます。
参加者
megane
元電撃オンライン編集部の編集で、現在はKADOKAWAの某部署に所属。Xbox 360の実績を集め、雑誌『電撃ゲームス』にて実績のコーナーを担当していた。
Bros
元『電撃PlayStation』の編集。雑誌『電撃PlayStation』にて“トロフィー王への道”のコーナーを担当していた。
kbj
電撃オンラインの編集。遊んだタイトルのアチーブメントはとりたいが、後半に挫折しがち。
アチーブメントがプレイのきっかけに
kbj:自分にあわないゲームでも安かったり、入手の時間が短かったりしたらやりますか?
megane:ジャンルがあわなかったらやらないかな。
Bros:ジャンルはあわなければやらない……けれども、簡単ならばやらないことはない。
kbj:その境目って時間ですか?
Bros:興味ないゲームならば10時間でトロフィーをコンプリートできるとかかな……。
megane:僕は5時間とか、かなあ。でも5時間だと最初のほうしかとれないか。
Bros:5時間ならば頑張りますね。そもそも効率だけを求めるならば、10時間プレイするタイトルは長いんですが。
さらに言えば、頑張ってトロフィーをとるという考え方がどうなのか、っていう話ですが(笑)。
フリープレイのゲームとか、向き不向きがありそうですね。フリープレイが発表された時に、とりやすいか、時間がかかるかをチェックします。とりやすい場合はダウンロードをしておいて、あとでやります。
kbj:さっき言っていた、Xbox Game Passとかもそうですね。
megane:XboxでいうとPCでやったゲームも実績として記録されるようになった。どちらも対応しているタイトルだと、PCでやったほうがロードが早いものは、そちらでやることが多いですね。
PC版しかない、Xbox Live対応のゲームにも実績がつくようになっているから、そちらもあわせてプレイしています。
kbj:両方で解除できるのは単純にうれしいですね。
Bros:マルチでアチーブメントが共有だとそういう時にいいですね。
kbj:改めて、アチーブメントのよさはなんだと思います?
megane:根本的には、単純に数字が積み重なっているのが楽しい。Bros君は別でやり込みゲーマーだから、すべてを網羅していくのがうれしいのでは?
Bros:それはあるかもですね。ただ、さっきも話しましたが、好きなゲームは好きなようにやるんですね。その過程でアチーブメントが解除されている。
そういう意味ではトロフィーを集め終わると、やるモチベーションが下がってしまうこともあります。
kbj:それが区切りにはなりますね。
Bros:本当はもう少し、先のやり込みがあるのはわかっているけど、集まった時点で気持ちが切れてしまう。
もうこの時点でトロフィーしか考えていない(笑)。ちゃんとそのゲームと向き合えよって思うけど。
(一同笑)
Bros:もちろん楽しいゲームはずっとやりますけどね。
megane:実績やトロフィーがモチベになるのはあるよね。
Bros:それこそ、昔のゲームをやるきっかけにもなりますね。ちょっと古さはあるけど、トロフィーが入るのがうれしいからプレイする。
最近はRPGが減っているじゃないですか。昔のタイトルにトロフィーがつくだけでもうれしいので、どんどんリマスターとかしてほしいんですよね。
kbj:他に話したいことあります?
megane:最近は、実績を気にしなくなっているけど、クリアしたゲームで残り2個で100%になるとかだと気になるなあ。
kbj:達成したくなりますね。
megane:先日、『Return of the Obra Dinn』をクリアしたんだけど、残り2個なのね。そのうち1つはすぐに終わるけど、もう1つは最初からやらないとダメ。とることを目的にしてプレイすることになるので迷っている……。
Bros:まだ自分は達成率を気にしています。でも本当は気にしないほうが楽しめるんですけどね。
(一同笑)
Bros:あくまで自己満足ではありますから。
megane:Bros君は周りにトロフィーを集めている人はいるの?
Bros:トロフィーを集める目的の人は編集部にいないんですよね。むしろ、そういう人は編集に向いていない(笑)。
kbj:向いていませんね(笑)。
megane:編集だと、仕事のためにやらないといけないゲームが多いからね。
僕は実績が40,000くらいだった当時、同じくらいのペースで遊んでいるフレンドが多かった。意識している同じレベルの人が10人くらいいると、ちょいちょいその人のプロフィールを見て、対抗意識を燃やしたり、関心したりしていました。
kbj:プレイの意識を共有できるのはアチーブメントのいいところですよね。
Bros:それはフレンドが多いほどおもしろいですよ。
megane:昔は会話でしか共有できなかったのが、数字で見れて共有できるようになったのは、オンラインに接続するシステムのいいところですね。
あとは数字がたまっていくころで、自分がうれしくなる。
Bros:そもそもアチーブメントがたまっていって……うれしいのかな?(苦笑)
kbj:急にどうしました?
Bros:トロフィーレベルが上がっても、別に名誉や賞金を得られるわけではないし、PS5を予約できるようになるわけでもない。ただ、集めたいからやっている。とはいえ最近は、昔ほどの勢いはないんですよね。
kbj:コレクションって集めはじめとか、集めている途中が一番おもしろい。ある程度、集め終えたから満足しているんじゃないですか。
Bros:ただ、この要素に終わりはないですけどね(笑)。そういえば、SIEさんからメールで“トロフィーハンターの皆さん!”というメールが来ていて、“トロフィーハンター”という表現を初めて聞きました。
kbj:“トロフィーハンター”……あんまり浸透していませんね。
Bros:していませんね。さっきも話しましたが、そもそもアチーブメントを集めている人が一部のプレイヤーですから。
megane:登山家はそこに山があるから登る。それと一緒。
Bros:開発の方々が設定したトロフィーがあるから、集めるわけです!
megane:勝手な思い込みだけど、トロフィーハンターの心得としては“あるのにとらないのは失礼”まであるのでは?
(一同笑)
megane:でもさ、たまにアドベンチャーで既読率100%にするのが大変だったりしますね。99.7%とかになった時点で「残りの分岐、どこ?」と。
kbj:まさに『真かまいたちの夜 11人目の訪問者(サスペクト)』でありました。そこの場所はわかっていたんですが、メモリーカードが壊れて、達成できませんでした。
megane:ハワイのオアフ島を舞台にしたレースゲーム『テストドライブ アンリミテッド』で“島内のすべての道を走破”というのが大変だった。走っていないところは印が付いていないからわかるんだけど、そもそも広すぎて1周するのに時間がかかるうえに、走っていない道の場所がわからない……。
kbj:その実績はとったんですか?
megane:とった! 島中の道をしらみつぶしに調べて「ここか!」って。
(一同笑)
kbj:大変なものをとった時はうれしいですよね!
megane:達成感がすごかった! ただ、今調べたらこのアカウントではなくて、編集部で使っていたアカウントで解除していたことを思い出した。
Bros:そういう意味では、アチーブメントがあるからこそ、それまでやらなかったジャンルにも手を出すきっかけになるし、繋がりもできる。
kbj:いい機能なので、集めましょうという締めで。
megane:綺麗な締め(笑)。
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