【ゲーム雑談紀行】海外取材についてトーク。取材に英語力は必要?
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- kbj
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電撃の編集やライター、クリエイターなどなど、いろいろな人とゲームについてゆるく話をしていくコーナー“ゲーム雑談紀行”を掲載します。
第29回の話題は、引き続き海外での取材について。海外取材の多い編集と、まったく行ったことのない編集と語っていきます。
参加者
てけおん
海外タイトルも好きな編集。海外のイベント取材はお手の物。
これまでに行った海外取材の回数は、イベントが10回くらいで、ツアー的なものが2回。
まり蔵
頑なに日本国内から出ようとしない編集。パスポートは死ぬまで持つ予定なし。
これまでに行った海外取材の回数は、0回。
kbj
いつの間にか、海外取材が増えた編集。
これまでに行った海外取材の回数は10回ほど。
取材に英語力は必要?
まり蔵:そもそも2人は英語をしゃべれるんだっけ?
てけおん:ほとんどしゃべれないよ。なんとなく言っていることがわかるくらい。
kbj:頑張るけど、できるとは言っていない!
まり蔵:いつも気になるんですが、英語をしゃべられなくても平気なの?
てけおん:平気とは言わないけど、なんとかなるよ。
kbj:てけおんが、あわてて日本語で返しているところを何度か見ていますね(笑)。
てけおん:あせるとどうしてもね(笑)。
kbj:もちろん、ゴローさんや以前に在席していたスタッフのように、なんともならないこともあります。ゴローさんは、入国審査であまりにも時間がかかっていたから見に行ったら、英語が通じなくて審査の人が困っていたことがありました。
まり蔵:おそらく、私が行ったらゴローさんと同じことになりますよ。
てけおん:取材だとゲーム関連の言葉が多いので、そちらはなんとかなる。そもそも取材だと通訳がつくしね。
植物専門の翻訳家が来たことがあって「植物の翻訳家がなぜ?」と思った。向こうも気にしていたのか、「すみません」と言っていたね。
kbj:むしろ、ゲームに詳しい人にお願いできることがまれという印象です。大きなイベントだと翻訳の需要がありすぎて、ゲームに明るい人はすぐに予定が埋まってしまい、そうでない人にも依頼が来るというのを聞きました。
まり蔵:翻訳が大変なことは、日本国内にいても感じますね。最近はカンファレンスに翻訳がつくのですが、その翻訳がちょっと愉快なことがあるんです。個人的にはそれもイベントの醍醐味だと思っています(笑)。
てけおん:それこそゲームの専門用語が間違っていることもありますからね。
まり蔵:翻訳と言えばですね、インタビューの音声起こしを頼まれた時、トラブルがあったんですよ。英語を話されている人の音声は入っているけど、通訳の音声はまったく聞こえない。
動画班に音声データを見てもらったけど、そもそも元の音声が聞きとれないから、修復もできない。音声起こしなんて何回もやっていたのに、30分の起こしに6時間かかりました。さらに、言っていることがわからなくて苦労したことがありました。
てけおん:言っていることがわからないというのは?
まり蔵:ところどころ聞き取れないうえに、「彼女(she)」という表現が出てくるんですが、“高いところから見ている”とか“人の食べ物を横取りする”とかあって、「ずいぶんワイルドな彼女」だなと思ったら、動物の鳥を指していたことがありましたね。聞き取れないうえに、日本語としても難しい表現が多くて、苦労しました。
kbj:自分がお願いした取材の案件ですね。30分のインタビューで通訳がついている場合、実質の取材時間は15~20分ほど。さらに自分が書いたメモを渡しているので、「仮眠している間にテキストはあがってくるだろう」と思っていたんですが、3時間後に起きてもできていなかったので、「なんでそんなに時間がかかっているんですか!?」と。
まり蔵:音声が聞こえないうえに、日本語が難しいから時間がかかったんだけど、えらい勢いで怒られまして。さらに「日本語が聞き取れなかったら、英語のほうを訳せばいいのでは?」と言われて、「それができたら苦労しねえよ!」って思いましたね!
kbj:キオクにゴザイマセン。
(一同笑)
まり蔵:理不尽すぎて、いまだに納得いかない怒られ方でした。
てけおん:ただ、それはkbjを擁護したい一面もあるよ。海外取材は環境が厳しいし、1人あたりの仕事量が多いからテンパることがある。どうしても対応が雑というか、荒くなってしまうこともあるんスよ。
まり蔵:それもわからなくはないけどね! あとkbjから送られてきたインタビューの音声を起こしている時、日本のクリエイターで英単語を多用している方がいて、ちょっとわかりづらいなと思ってそれぞれの単語に日本語の訳をつけたんですよ。
kbjに向けた注釈のつもりだったので、「よい感じに直してください」と記していたのに、起こしたままのテキストが掲載されてビックリしたよね。
kbj:いやいや! あれは十分にわかる単語だったので、訳はいらなかったんですよ。
まり蔵:そんなバカな! ……と思ったけど、他の媒体の記事を見たら、どの記事もそのままだったので「これはこれでいいのか……?」と(笑)。
てけおん:インタビューは日本人の場合でも、難しいことはありますからね。
いい意味で印象的だったのは『Marvel’s Spider-Man』のインタビュー。MCUの映画でトニー・スタークがスパイダーマンのスーツを作っていたり、以前の映画などでは自作していたりしたので、囲みインタビューで「スパイダーマンのスーツは誰が作っているのですか?」と聞いたら、「答えられない」と回答されたけど、周囲にいたメディアの人からは「おお~」って声があがったんだよね。あれはちょっと気持ちよかった!
kbj:あと、気持ちがいいのは「ザッグッケスチョン」ですね。
まり蔵:え? なんて?
kbj:「That’s good question!(ザッツ グッド クエスチョン)」。痛いところをついていて答えにくい質問とか、鋭い質問の時に、笑いながら言われることが多いです。「前作であった、この不満点はどうなっていますか?」と聞いたら言われました。
まり蔵:私は英語が本当に苦手。だから、海外取材は無理ですね。ボディランゲージを使っても意思の疎通をうまくできないので、この先も行くことはないでしょう。
kbj:でも西岡さんはスマホとタブレットを2つ駆使して、日本語から英語、英語から日本語に通訳してコミュニケーションをとっていました。文明の利器を活用すればきっと平気ですよ。
まり蔵:そういえば、編集部メンバーでコラボカフェに遊びに行った時、横にコスプレをしていた外国人カップルが座ってきたのね。そしたらkbjが彼らに「写真を撮りましょうか?」と英語で話しかけたあと、そのまま英語でしゃべっていて「なんてコミュニケーションの鬼なんだ」と驚いたね。
てけおん:へ~~、カッコいい!(笑)
まり蔵:でも、受け取ったスマホのシャッターの位置がわからなくて困っていて。直前まではいい流れだったのに、オチがカッコわるかった(笑)。
kbj:キオクにゴザイマセン。
⇒2月28日掲載回に続きます!
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