『ぷよクエ』8周年開発者インタビュー。1年間を振り返りつつ“スーパーぷよクエプロジェクト”に迫る

黒船Mk-II
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 セガが配信しているアプリ『ぷよぷよ!!クエスト』の開発者インタビューをお届けします。

 2013年4月24日に配信された『ぷよクエ』は、今年で8周年を迎えます! そこで『ぷよぷよ』シリーズ総合プロデューサーの細山田水紀さんと、『ぷよぷよ!!クエスト』運営プランナーのハリガネスケルトン(ハリスケ)さんにお話を伺ってきました。

 この1年の展開やユーザーの動向、そして生放送で発表された新プロジェクトについて、いろいろと語っていただいています。

チームとユーザーが一致団結して乗り切った1年

ーーこの1年を振り返られて、いかがでしたか?

細山田:家庭用タイトルの一部作業は、会社で行う必要があるのですが、そうでないものは基本リモートになっています。それぞれのプロジェクトの判断によるのですが、開発機材が必要な業務以外は、基本的に在宅で行っていました。

ハリスケ:そもそもノートPCをメインで作業していた人は、リモートでも問題なく仕事ができています。ゲーム内のイベントやキャンペーン、コラボには特別大きな変更はありませんでした。そういう意味では、僕らはあまり影響を受けずにサービスを展開できていた印象です。

 大きく影響があったのは、オフラインイベントですね。2020年の年初にいろいろ計画していたのですが、どうしても行うことができなくなってしまいました……。

ーーユーザーの傾向はどうでしょう。

ハリスケ:2020年4月の最初の緊急事態宣言時、ゲーム界隈では“巣ごもり需要”がありました。ただ、個人的な感想としてはそこまで変化はありませんでしたね。

 本作は昨年7年目だったのですが、そういった意味ではみなさんに継続して遊んでいただけていたからこそ、影響が少なかったのかもしれません。

細山田:自分の感触としては、アプリを触ってもらう時間や回数は若干増えた感じはします。家庭用ゲームとの比較になるのですが、家庭用ゲームだとオンラインショップもありますが、ゲームソフトを購入したい場合に、不要不急の外出を避けるべきという状況になると、店舗に買いに行けない問題があります。

 ですが、アプリはそんなことはありません。実際に月や日におけるアクティブユーザーの数字は、本来徐々に下がっていくものですが、昨年はここ数年の中でも維持、むしろ上がる勢いであることもありました。

 他のタイトルでも、数値的にはそのような傾向なのだと思います。ゲームセンターなどのロケーションビジネスは難しい状況ですが、アプリやネットワーク系のゲームは影響としては軽微だったように感じます。

ーー悪い状況ではなかったと。

細山田:はい。ただ、先ほどもありましたが、オフラインイベントをできないのは痛かったですね。『ぷよクエ』で言えば、オフラインイベントや“ぷよクエカフェ”を展開できないことはファンのみなさんも残念だともいますし、満足度が下がる要因のひとつになってしまいます。

ハリスケ:“ぷよクエカフェ”は毎年行っていましたから、できなかったのは残念です。2年前に計画していた“ぷよクエカフェ”が2020年の明けに実施できたものの、昨年の計画分はできなかったですね。7周年の生放送もできませんでしたし。

細山田:『ぷよぷよ』30周年にも、影響が少なからずあったと思います。いろいろと見えないところでなくなってしまった案や大きな計画変更がありました。最初は音声収録も制限があって、実施が難しかったですから。ただ、なるべく開発や展開にダメージがないようにしようと全員頑張りました。

 お客様も理解してくれていて、「がんばって!」と温かい声をいただきました。開発チームだけではなくユーザーのみなさんも含めて、一致団結できたのはよかったところです。

ハリスケ:昨年の7周年生放送を配信できないと判断したタイミングで、みなさんには告知をしたんですが、そこでも温かいお声をたくさんいただきました。

細山田:「やれなくても分かっています」と、逆に気を遣っていただけるような声もありましたね。結果的にみんな元気で過ごせているので、いい判断だったと思いますし、時世的にはしょうがないなと。それ以外のことで何かやれないか、みんなで悩みながら安全第一で開発、運営を行いました。

 結果チーム全員が誰も体調を崩すことなくできているのはよかったです。これは8周年以降につながると思います。

ーーそんななかで今年『ぷよクエ』は8周年を迎えますが、心境をお聞かせください。

ハリスケ:僕が入ったのが4周年からだったのでちょうど『ぷよクエ』の歴史の半分に関わらせていただいたことになります。昨今のアプリ全体を見ても8年続いているアプリはそうそうないですから、「8年続いてよかった、うれしい」という思いがありつつ、次は節目の10年までさらに頑張りたいという野望を持っています。

 4年間で、いろいろな変遷がありました。入ったばかりのころは“ぷよフェス”キャラクターが輝いている時代で、一昨年は蒸気都市シリーズやフルパワーシリーズと、一段階引き上げたものを出させていただきました。

 少しずつ移り変わりはありますが、みなさんに喜んでいただけたのはすごくよかったと思います。

細山田:8年間やってこられて、純粋によかったと感じています。いろいろなところで言っているのですが、『ぷよクエ』はアプリを立ち上げるタイミングでみんなが賛成して応援してくれたわけではなく、チャレンジとしてやらせてほしいという形でスタートしました。

 ですが今では『ぷよぷよ』シリーズの中でも大きな立ち位置になっています。みんなが望むキャラをどんどんと出し続けることは難しいのですが、開発がやりたいとことと、お客様それぞれの要望と、ビジネスのことを考えながら展開できている本作はすごいなと、客観的に思っています。

ーーサービスだけでなく、開発から考えるとさらに長くなるわけですね。

細山田:『ぷよクエ』を立ち上げる時は10年、20年やりたいという気持ちで作っていましたが、実際に“考えていること”と“実際にやれること”は大きな差があります。これまで関わってきたメンバーがさまざまな努力をしながら、8周年を迎えられるのは感慨深いです。10年が見えてきたので、まずはそこまでいきたいと思っています。

 応援してもらっている分だけやれることが増えていますし、やめるつもりはありません!

 もともと1994年に『ぷよぷよ』のブームがあり、その後、いろいろありながらここまで来ました。『ぷよクエ』の8年は『ぷよぷよ』シリーズの歴史の一部ではあるものの、シリーズの現在と未来を支えてくれていると思います。

 僕が『ぷよぷよ』に携わって15年になるので、その半分以上は『ぷよクエ』をやっている計算になります。関連するグッズやグミなど、本作をやっていなかったらチャレンジできなかったことも多くあるので、今後も継続して続けていきたいですね。

 もちろん、みなさんが応援してくれているのも大きいです。新しいユーザーも入ってきてくれています。

ーーここまで運営を続けてこられたのは、よいサイクルができているからでしょうか。

細山田:会社もファンも応援してくれるので、やりやすい環境になっている実感があります。『ぷよクエ』がなければ『ぷよぷよ™テトリス®』や『ぷよぷよクロニクル』、さらにはeスポーツ展開も実現していなかったと思います。

ハリスケ:『ぷよぷよクロニクル』のアリィやラフィソルを本作で出して人気が出たり、本作初出のレガムントを逆に『ぷよテト2』で登場させて「このキャラは何だろう」と思ってもらったり……。


 『ぷよクエ』でアンケートをとると、若いお客様も多いんです。本作をプレイして『ぷよぷよ』に興味を持ってプレイしてもらう流れができていると感じています。

ーー8周年にちなんで、“8”にまつわるエピソードや思い出があれば教えてください。

細山田:シリーズのなかでは『ぷよぷよ7』があったので、「次は8でしょ」と言われていたのですが、今のところ予定はありません(笑)。ですが、『ぷよクエ』8周年だし何か考えようという話はチーム内で出ています。

 『ぷよぷよ7』でいうと、次のタイトルは20周年記念『ぷよぷよ!! -Puyopuyo 20th anniversary-』で、その派生作品として『ぷよクエ』を出しているんです。元々は派生作品という位置づけではあったものの、現在はメインタイトルの1つであると考えています。『ぷよぷよ』だけに、結構“つながって”いきます。

ハリスケ:思い出ではありませんが、8周年には“8”にまつわるさまざまなキャンペーンをを用意しております、“ぷよの日”に宣言した“えらべる★6キャンペーン”をはじめ、“えらべる8周年記念プレゼント”(“ワイルドさん(50)”、“魔導石”、“ぷよフェス確定チケット”などから、お好きな1つがもらえる”)などを同時に行います。

 また、アンケートも実施する他、8周年ということから“最大888連”のチケットガチャをやります(笑)。

ーー“888連”ってスロットか何かのようですが、本当ですか?

ハリスケ:はい! 24日からは、皆さんが思っている以上に弾けたキャンペーンを用意しています。過去に類を見ないくらいの大盤振る舞いになっているので、期待してください。

ゲーム内外で盛り上がったコラボを振り返る

ーーこの1年で、『聖闘士星矢』、『ゲゲゲの鬼太郎(第6期)』、『カードキャプターさくら クリアカード編』(以下、カードキャプターさくら)、『ハイキュー!! TO THE TOP』(以下、ハイキュー!!)第2弾、『銀魂』、『劇場版「美少女戦士セーラームーンEternal」』とさまざまなコラボがありましたが、感想や反響をお聞かせください。

ハリスケ:一番反響があったのは『銀魂』です。ユーザーが増加し、売り上げも増えました。『銀魂』は僕自身がファンですし、人気もあるのでずっと「やりたいです」と言い続けていたんです。

 ただ、『銀魂』はタイミングや諸条件などでなかなかコラボができなかったのですが、苦節2年でようやく実現したコラボでした。「やりたい」と言っていたものの、このように大きなIPとコラボできるとは思っていませんでした。

細山田:『ぷよぷよ』のテンションは、どことなく『銀魂』と似ている部分があるんです。言い方はあれですけど“しっかり”ふざけている(笑)。『ぷよぷよ』もそうしたノリから始まっているゲームなので親和性が高いのかなと。

 CMでは神楽が“ぷよ”を食べているのですが、普通のタイトルではああいう案はNGになるんですね。それが意外にもOKをいただきました。

(一同笑)

ハリスケ:マジメにふざけるのは両者の共通点としてあったのだと思います。

 『カードキャプターさくら』の反響もすごかったです。『カードキャプターさくら』と『銀魂』はユーザーアンケートで毎回上位にくるような人気IPだったので、やれてよかったですね。

 『ハイキュー!!』は2回目のコラボになるのですが、生放送で『ハイキュー!!』側の声優さんに出ていただいたのは反響が大きかったです。

 生放送は基本的には本作をプレイしていただいているみなさんが視聴するコンテンツですが、『ハイキュー!!』の声優さんに出ていただけるということで、そのコーナーから一気に『ハイキュー!!』のファンが来て、アプリをダウンロードしていただけました。

 『ぷよクエ』に出演されていない、コラボ先のキャストさんに出ていただくことがなかったので、『ハイキュー!!』は生放送の盛り上がりが大きかったです。

細山田:コラボも、昔だとタイミングなどの問題で実現するのが難しかったものができるようになっています。最近だと『美少女戦士セーラームーン』や『銀魂』ですね。家庭用ゲームではおそらく実施が難しいコラボをできるのはうれしいです。小さい時の自分にも伝えたいですね(笑)。

 『ゲゲゲの鬼太郎(第6期)』については、音声収録をぜひお願いしたいとお話したところ、快諾していただき、開発チーム一同盛り上がりました。

 あとは、『ぷよクエ』ユーザーに定期的に実施しているアンケートの“コラボを実施してほしい”ランキングで上位のタイトルが、長き交渉を経てOKをもらえるようになるというパターンが増えています。そういう意味ではありがたいですね。

ーーそれは、『ぷよクエ』と他のタイトルとのコラボを見て、許可が出るのでしょうか。それともコラボ先の都合がついたから許可が出るパターンが多いのでしょうか。

細山田:どちらもあります。ですが、やはり人気のタイトルはタイミングが難しいという問題はどうしてもありますね。

 他のタイトルとのコラボを見て、本作と相性がいいと考えていただける場合も当然あります。『ぷよクエ』チームとしては、お客様が望むタイトルについてはお願いしておりますし、コラボさせていただけるのであれば、いつでもお声かけいただきたいです!

ハリスケ:昔はコラボが難しかったのですが、時が経ったことで実現できたものも多数あります。状況や認知が変化した結果、コラボができるようになることはありますね。

 『聖闘士星矢』に関しては、『ぷよぷよ』でシェゾをやられている声優の森田成一さんを生放送に呼びたいと考えていました。7周年生放送で森田さんをスタジオに呼んで、星矢の声でしゃべってもらおうと妄想していたのですが、実現しませんでした……。あれは残念でしたね。

細山田:『BLEACH』も実施していますし、本作のコラボは森田さんつながりが割とありますね。……まあ、偶然なのですが。

ーーコラボを通して、印象的だったことはありますか?

細山田:実施できることになった際に、コラボ先のライセンサー様から「『ぷよクエ』チームの監修対応はしっかりしてくれてありがたい」とお褒めの言葉をいただけた時はうれしかったですね。長年の蓄積で運営開発チーム全員のレベルが高くなっているところもあって、そこはいいところだと思います。

 開発メンバーは丁寧にやっていて、仮に知らなかったら勉強と称して楽しんでいますし、詳しい人がいたら何を実現するとうれしいか聞いたり考えたりして、それを資料をまとめてライセンサー様に話を持っていきます。

 ライセンサー様にも『ぷよぷよ』『ぷよクエ』が好きという方もいらっしゃったりして、「なるほど、そうであればこういうのどうでしょう?」とアドバイスを戴いたりすることもあり、いい信頼関係が築けていると思います。ライセンサー様のタイトルや『ぷよぷよ』『ぷよクエ』が長くやっているということによる利点だと思います。

ーー次のコラボは『Yes!プリキュア5GoGo!』ということですが、経緯を教えてください。

ハリスケ:もともとアンケートで人気が高くて、チーム内では「コラボを実施したい」と話していました。ライセンサー様にもご相談していましたが、今回タイミングよく実現できることとなりました。

細山田:開発内には“日曜朝”の有識者がたくさんいますからね。おさえるところはおさえている感じです。

ハリスケ:今回のコラボとしては、10キャラくらいを予定しています。

ーーコラボではキャラをお借りするだけでなく貸すこともありますが、心がけていることはありますか。

細山田:親子で楽しんでほしいので、家庭用ゲームと同じく全年齢で楽しめる内容とすることということは徹底してお願いしています。それ以外には“ぷよが同じ色4つ以上つながると消えるようにしてください”というくらいで、むしろ自由にどんどん使っていただきたいと考えています。

 直近でもいくつかのIPとのコラボを相談しているので、そこから入って『ぷよクエ』や『ぷよぷよeスポーツ』、『ぷよぷよテトリス2』などを遊んでいただきたいです。

ーーコラボに限らず、この1年で参戦したキャラで反響があったのはどのキャラでしょうか。

ハリスケ:2021年の“ぷよの日”に出した“ひやくのウィッチ”は反響が大きかったですね。新しいぷよの変化“プラス状態”を入れたのも理由だと思います。新要素を入れると、やはりお客様からの反響は大きいですね。

 7周年で“あんどうりんご”を出した時も、蒸気都市シリーズ以外で初のフルパワースキルを持ったキャラクターだったので、大きな反響がありました。

 あとは、『ハイキュー!!』コラボの“日向翔陽&影山飛雄”のコンビも反響が大きかったです。

細山田:コラボのメインキャラは盛り上がりますね。自分たちの周りでも、それまでは勧めてもプレイしてくれなかったのに、コラボきっかけでプレイを始める人がいますから。コラボの力はやはりすごいです。

ユーザーの声を受け止める目安箱“応援会議”を経て8周年は『ぷよクエ』が大きく変わる!?

ーー“ぷよクエ応援会議”を始められたきっかけは何だったんでしょうか。

ハリスケ:ぶっちゃけてしまうと4年くらい前に「運営はプレイしている我々の要望を聞いていないじゃないか!」と言われていました。僕らはちゃんと聞いているということをみなさまにお伝えするために、“目安箱”的なことをやってみようというのが始まりです。

 他のタイトルでも、開発進捗状況を逐一出しているものがありますよね。僕らもアップデートの告知は出しますが、現在何をしているのか、どういうことを考えているのかなどを出す機会はなかったんです。

 そういう意味でプレイしているみなさんに僕らの考えていることを提示して、それがずれているならば意見が欲しかったんです。

細山田:言いたくても言えないこともたくさんあります。ただ、言わないことによって、みなさんの不満につながることが多かったので、それであれば「検討していることは、ちゃんと言いましょう」という場を作ることを決めたわけです。

 そのほうがお互いにハッピーになれますから。

 ただ全部をさらけ出して、いただいている意見をボンと出すわけにはいきません。伝わりづらいのですが、いただいたご意見も含めて、みなさんが想像している10倍くらいの項目をリストアップして検討しているんです。中には、現時点では解決しない問題もあるのですが、考えていないわけではありません。

 本当はプレイしているみなさんとキャッチボールをして考えていくのがいいのですが、それをすべてで実施するのは難しいので、少しでもこちらの考えや予定などを出して、さらにご意見やご感想をもらって改善していこうとしています。

ーー実際のところ、どれくらいの要望が寄せられているのでしょうか?

ハリスケ:応援会議のフォームからのご意見が2カ月で700件くらいだったかと。家庭用ゲームのタイトルと比べると圧倒的に多いです。

細山田:応援会議で扱うからということで窓口を作ったら、いろいろといただけるようになりました。家庭用ゲームのタイトルだと、新作タイトルでも一週間で最大で100件あるかないかくらいだと思うので、それと比べても2カ月でこの件数はなかなか多いです。

 いただいたものを逐次チェックして、フィルタリングする行程が発生するのですが、やりがいはありますし、ちゃんと集約するので、受け口があることは重要だと考えています。

ハリスケ:応援会議を設置してからはそれまで以上に多くなりましたね。

 それまでは検討していても先延ばしになっていたものでも、最近では時間がかかってもいいからやるというスタイルで、無茶だと思いつつやっています。応援会議で実行の宣言をしてから時間はいただくことになるのですが、きちんと対応しています。

細山田:もちろん、いただいたご意見・ご要望だけに対応するのでなく、より『ぷよクエ』がおもしろくなるように、新しい挑戦など、それ以上のことを意識しながらバランスを調整していくのが大切です。

 意見の可視化は時間が結構かかるのですが、重要度の高いものを検討していく流れは健全だと思っています。

ハリスケ:検討して実行したものに関しても意見がきますね。「新しい衣装、ありがとうございます!」とか「このあいだ入ったラベル機能は使いやすくなってよかったです」というご意見などです。キャラに関することや機能改修をすると、反響は大きいです。

ーー生放送の最後に発表された、“スーパーぷよクエプロジェクト”とはどういった内容なのでしょうか?

細山田:結論から言うと、『ぷよクエ』の中でもこれまで類を見ないスーパーな大型のプロジェクトです! 詳しくは説明できないのですが、「『ぷよぷよ』30周年はこれです!」というくらいの全パワーをつぎ込んでやります。

 2020年に『ぷよテト2』をリリースして、『ぷよクエ』でのコラボなどもあり大変盛り上がったのですが、もっとやれることがたくさんある、さらにおもしろく、さらに長く続けるためにはもう一段階ギアを上げていかなくてはいけないという話になりました。

 そこで1年くらいかけて会社を説得し、了承を得て進んでいるのが“スーパーぷよクエプロジェクト”です。

ーー具体的にはどういうことをしているのでしょうか?

細山田:中身は今後、徐々に明らかにしていく予定で、まだ言えないのですが、“スーパーなプロジェクト”として取り組んでいます。詳しくは徐々にお知らせします。

ーー昨年2020年のインタビューで「まだ企画段階ですが、客観的に見て、期待せずにはいられないものがあるので、楽しみにお待ちいただければと思います」とおっしゃられていましたが、これがそれになるのでしょうか?

細山田:2つあって、1つは『ぷよテト2』で、もう1つはまさに今お話した“スーパーぷよクエプロジェクト”です。

 もともと、“スーパーぷよクエプロジェクト”はもう少し早いタイミングで着手しようと思っていたのですが、時間をかけて考えた方がいいという部分がたくさんあったので、結果時間がかかりました。時間をかけた分、個人的にも楽しみですね。

ーーグッズや食品などの展開も盛況ですが、ここ最近で気に入っているもの、反響が大きかったものを教えてください。

ハリスケ:個人的にはPUNK DRUNKERSさまとのコラボですね。

細山田:eスポーツの宣伝担当がいるのですが、「PUNK DRUNKERSさんと知り合いなのでコラボしましょう」という軽いノリでコラボが実現しました。普通は『ぷよぷよ』からああいうデザインは出てこないので、いい意味でぶっ飛んだ感じになり、反響がありましたね。

 最近ではドン・キホーテさんやヴィレッジヴァンガードさんとのコラボなど幅広くやっています。商品も『ぷよクエ』の蒸気都市シリーズのアクリルスタンドを販売したり、30周年つながりで本を作っていただいたり、いろいろしています。

 反響で言うと、直近では『ねんどろいど アルル&カーバンクル』は海外からも「欲しい!」という声がありました。

 あとは4月5日に新発売となった『ぷよぷよグミ』がずっと売れていて、すでに1,000万個以上を販売していると思います。おそらくもっとも全世界で個数が売れた『ぷよぷよ』のグッズはグミだと思います!

 商品だけでなくプログラミング教育でゲームが扱われることもあって、そこから『ぷよぷよ』を知ったという声もいただいています。eスポーツの影響もあるのですが広く取り上げられていて、さらに『ぷよクエ』で若年層の人にも遊んでもらっていて、ユーザーがうまく回っていると感じています。

 そういえば日テレの土曜22:00からのドラマ『コントが始まる』は、神木隆之介さんが『ぷよぷよ』全国大会優勝きっかけで、プロゲーマーとして活躍するも引退してお笑い芸人をはじめるという内容なんですよ(笑)。

ーー驚きの設定ですね。では最後に読者に向けて、一言ずつメッセージをお願いします。

ハリスケ:冒頭でも言いましたが、まずは8周年を迎えられてよかったという気持ちです。この先もサービスを続けて10年目を目指しつつ、24年目までできればいいなと思っています。

 そして“スーパーぷよクエプロジェクト”は皆さまの予想の斜め上をいくことを仕込んでいるので、「これだったのか!」という驚きを感じてもらえるように頑張っていきます。

 コラボは『Yes!プリキュア5GoGo!』がありつつ、その後にもアンケートで人気のIPに声かけを行って仕込んでいるので、続報をお待ち期待してください!

細山田:『ぷよぷよ』30周年で何をするのかという話の中で、『ぷよテト2』を全世界同時にリリースしました。家庭用ゲームでパズルゲームをたくさんプレイしていただき、次につながるようになればいいと思っています。

 eスポーツも“SEASON4”の始動を発表していて、プロ大会や一般大会、三重国体文化プログラムなどの各種イベントも盛り上げるために動いています。『ぷよぷよeスポーツ』も好評発売中です。

 アプリ『ぷよクエ』はこれまでにやっていたことは、今後も継続してやっていきますし、その上で“スーパーぷよクエプロジェクト”も現在仕込んでいます。

 とてもスーパーなプロジェクトだと思うので、楽しみにしていてください。「『ぷよぷよ』30周年だからか」と思われる内容になっているかもしれないですが、新しいことにもチャレンジしています。

 続報は少しずつ出していく予定ですが、近い将来お見せできると思います!

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