あれ? PvPコンテンツ“闘争の円環”って、意外とソロでも楽しめる!?【ディアブロ イモータル日記#6】

hororo
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 好評のうちにクローズドアルファの幕を閉じたモバイル向けMMOアクションRPG『ディアブロ イモータル』

 その名の通り、Blizzard Entertainmentより発売されているハック&スラッシュ(以下、ハクスラ)の金字塔『ディアブロ』シリーズのひとつで、シリーズとしては初めてモバイル向けに開発されているタイトルです。

 ハクスラというジャンルについては、第1回で簡単に解説してあるので、まだこのジャンルのことを知らないという方は、ぜひそちらも参照ください。

 テクニカルアルファでは、本作の特徴でもあるPvP要素“闘争の円環”にも触れることができました。私自身はプレイ時間の関係からガッツリ遊べたわけではないのですが、大まかな感想として“闘争の円環”について触れていきたいと思います。

どちらかの勢力に加担して、永劫に続く戦いに身を投じよう

 “闘争の円環”は、イモータルとシャドウと呼ばれる2つの陣営のどちらかに所属し、他のプレイヤーと競うことができるPvP(プレイヤーvsプレイヤー)コンテンツ。これまで『ディアブロ』シリーズとしては、マルチプレイといえば協力プレイという印象が強かったですが、大多数のプレイヤーが参加するMMO作品である本作では、その土壌を活かした独自の要素がふんだんに取り入れられている印象を受けます。

 PvPと言ってもフィールド上で急に襲われるということはなく、あくまでもPvPコンテンツ内部での戦いになるようですし、参加も強制ではないため、今までの『ディアブロ』のようにプレイしたいという人も安心です。

 “闘争の円環”に参加することで、特別なアイテムを交換できるほか、報酬で経験値や装備ももらえるので、通常のクエストと並行して遊ぶことで、さらにスピーディーに自己強化を行えるのも利点。ソロで挑戦できるコンテンツも豊富だったので、1人で遊ぶ場合も十分に恩恵を受けられそうでした。

 ちなみに、なぜイモータルとシャドウが争っているかは、陣営に参加する際に解説されます。イモータルの創設者であるカイオンと、シャドウの創設者であるアケバは兄妹なのですが、両者の敵対は初めから定められていたことだったのです。

 イモータルの使命は、地獄の軍勢から世界を守ること。対してシャドウの使命は、あえて敵対することでイモータルの力を示し続け、イモータルが力不足と感じたらその役目を簒奪し、自分たちが守護者になること。ただの善の組織、悪の組織というわけではないのです。このような清濁併せ吞むような構造も、『ディアブロ』シリーズらしくていいですね。

じつは対プレイヤー以外も楽しめる“闘争の円環”

 PvPコンテンツというと、普通に考えればほかのプレイヤーとの直接対決をイメージしますよね。当然そういったものもありますが、“闘争の円環”というものは、あくまでイモータルとシャドウという2つの勢力争いを描くコンテンツ。組織に所属したプレイヤーは、その組織の影響力を高めるためにさまざまなミッションに挑むのですが、じつはこれらの多くはソロプレイで敵NPCを倒すだけで達成できます。感覚としては掲示板に貼られているデイリーコンテンツを遊んでいるような感覚。

 なお、コンテンツによっては挑戦できる時間帯が決められており、つねにどんなコンテンツでも遊べるというわけではありません。また、組織の入団についても時間帯が決められているのか、私がプレイしていた時間では、シャドウにしか入れませんでした。調べてみたところ、どうやらイモータル側には人数制限があるようですね。

 さまざまなコンテンツがある“闘争の円環”ですが、今回は私が体験できたものをいくつかピックアップして紹介したいと思います。

 まずは、通常のサブクエストのように遊べる“策略”というコンテンツ。クエストログに従って進めていく、いつでも遊べる要素です。ストーリー上で赴くエリアで目標を達成するのですが、「眠っている敵の集落を通過し、証拠を抹消せよ」というような、通常とは少し毛色の違うクエストを楽しめます。

 クリアすることで報酬としてアイテムを得られるだけでなく、シャドウとしての位を上げていくこともできるため、デイリーコンテンツのような感じでプレイしていくことになりそうでした。

 “流血の道”というのも、いつでも遊べるコンテンツ。簡単に説明すると、“闘争の円環”版チャレンジリフトですね。ダンジョンの一室に飛ばされ、出現する敵をすべて倒せばクリアという単純なバトルコンテンツです。1回1回が短く、サクッと楽しめるため、時間がないときでも遊べるのが魅力。こちらも、シャドウとしてのランクアップに役立ちます。

 “宝物庫の襲撃”は、イモータルの宝物庫に忍び込み、敵NPCを倒して“混沌の精髄”というアイテムを収集するというもの。いつでも脱出できるので、可能な限りの精髄を集めて脱出したいところですが、定期的に出現する宝物庫の番人には注意が必要です。番人は放置していると警報を鳴らし、イモータルに襲撃を知らせてしまいます。これによって、イモータルプレイヤーが防衛に出撃してくることがあり、そうなればプレイヤー対プレイヤーの純粋な戦闘が始まってしまいます。

 当然、倒されてしまえばそれまでに集めた精髄はすべて消滅してしまうため、イモータルが現れる前に引き上げてそれなりの量で満足するか、イモータルを倒して限界まで持ち去るかといった判断が必要になります。

 今回、私が“闘争の円環”に参加できたのは、テクニカルアルファ終盤になってからのことだったため、十分にPvPコンテンツを体験できたわけではありません。ですが、思った以上にソロでも貢献できそうなこと、そして何よりプレイヤーとの直接対決ばかりではないことを知ることができました。

 むしろ通常の経験値稼ぎとしても見られる要素もあったので、「私はPvPには興味ないし……」という方でも、イモータルかシャドウに所属し、NPCを殴るミッションを中心に遊ぶだけでもかなりお得なのではと思います。

 ちなみに、“闘争の円環”中の貢献力が多いイモータルのプレイヤーは、名誉の壁という場所に表示されます。加えて、イモータルのトップに君臨するプレイヤーの姿は、銅像として広場に設置されるというおまけつき! 難しい道のりですが、「いつかは自分の銅像を……」なんて妄想してしまいますよね(笑)。

 今回で『ディアブロ イモータル』のテクニカルアルファ日記は終了となりますが、また次の機会があれば、本作の魅力や特徴を引き続きお伝えしていきたいと思います。

■ディアブロ イモータル

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