5億4千万人を襲う奇病ランドルフ症候群とは? 治療法、感染方法は?

そみん
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 スクウェア・エニックスが10月14日に配信する新作RPG『Deep Insanity ASYLUM(ディープインサニティ アサイラム)』

 9月25日にはコミック版『ディープインサニティ ニルヴァーナ』が発売、10月12日にはアニメ『ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド』が放送と、メディアミックス展開が行われる本作。

 9月17日に行われた“「ディープインサニティプロジェクト」スペシャル番組”では、世界観の解説が行われました。

『ディープインサニティ アサイラム』世界観

 近未来。

 地球全土に、謎の昏睡病「ランドルフ症候群」が蔓延する。

 その原因と思われるのは南極に出現した巨大地下世界「アサイラム」。

 内部で発見されたのは、地上とは異なる異形の生物群と、未知の資源だった。

 人々は、「ランドルフ症候群」解決のため、また、生物群の遺伝子情報や地下資源から巨万の富を得るために命と魂をかけた潜行に挑む。



5億4千万人を襲う奇病ランドルフ症候群とは?

 番組には本作のプロデューサーをつとめるスクウェア・エニックスの石井諒太郎さんと、アニメ版の主人公である時雨・ダニエル・魁を演じる下野紘さんが出演。本作のキーワードについて解説が行われました。

●ランドルフ症候群

 現時点では治療不可能な昏睡病。発症すると眠り続けて、やがて衰弱していく。

 数百人単位で症候群の罹患者は増えており、やがて世界を滅ぼすと言われている。

 ごくたまに、自力回復する患者もいるが患者はみな共通で“アサイラム”のことを話題にする。

 本作の最も大きな謎ともいえるのが、この奇病ランドルフ症候群です。発生原因は不明で治療方法も不明。なんらかの形で爆発的に感染は広がっているものの、その感染原因自体はよくわからない……。お手上げな状態です。

 発見からわずか9年後のマンガ版の時期では全世界で8千万人が昏睡状態となっており、この数字だけでも大惨事ですが、ゲーム版ではなんと全世界推定5億4千万人まで感染が拡大……。経済も止まっていき、それによって暴動も起こっていき……ひどい状態です。

 なお、ランドルフ症候群は単に昏睡症状が出るだけでなく、遺伝子変異によって化け物に変貌=異形(スカード)と化してしまうことからも、人類に脅威を与えています。

●アサイラム

 南極で発見された巨大な異空間。どこまで深いのか、どこにつながっているのかわからない、まったく人類の想像を超えた場所。国際機関が調査中。

 この巨大迷宮から特殊な電磁波が放射され、ランドルフ症候群の原因になっていると考えられる。

 アサイラムとは南極で発見された大穴ですが……洞窟とかそういうレベルではなく、巨大な地下世界という感覚。しかも、異形(スカード)が存在したり、時間が歪んでいたりと、地上の常識から外れた特殊な空間となっており、探索者たちを苦しめます。(特にアサイラム攻略を始めたばかりで、知識も装備も不足しているマンガ版の時代には)

 マンガ版を読んだり、ゲームを遊んだり(以前に先行テストが行われました)すると、アサイラムのなんでもありっぷりには目眩を覚えてしまうことも……。

 ランドルフ症候群から回復した数少ない人間がアサイラムのことを口にすることから、ランドルフ症候群解決のカギを握る場所だと目されていますが、それだけでなく、未知の資源が眠っている宝の山として考えられている部分もあります。

●スカード

 既知の生物が、ランドルフ症候群による遺伝子変異を遂げたと考えられており、傷つけられたもの、スカードと呼ばれている。

 異形の存在である、傷つけられたもの=スカード。基本的には主人公たちの敵として立ちはだかる存在ですが、マンガ版ではアサイラム内には人間に友好的なスカードが存在することが明かされており、彼らの町も登場しています。

 そして、スカード化するのは生物だけでなく、戦車のような兵器も異形の存在に変貌するようで……ランドルフ症候群の底知れぬ恐怖と狂気を感じます。

●スリーパー

 スリーパーたちは“アンタークティカ・フロント”という民間軍事会社などと直接契約を結び任務をこなす。

 スリーパーの装備は、“電磁気力浮上束縛フィルムスーツ”、通称“マクスウェルスーツ”と呼ばれるもので、強靭な耐久力、保温性を有し、さらには電磁場をある程度コントロールすることが可能になるスーツ。

 このマクスウェルスーツには、“浮遊型歩兵強化戦闘外骨格略称FIBE (ファイブ)”を装着でき、ファイブには、接近戦用の武器、遠距離専用の重火器を搭載できるが、扱いが難しいので、SA(サニティ・アンカー)と呼ばれるオペレーターのサポートが必要。

 SA(サニティ・アンカー)は、精神リンクで、スリーパーたちを正気につなぎ止める役割も果たす。

 アニメやゲームの主人公は、このスリーパーと呼ばれるポジションとなり、マクスウェルスーツやファイブと呼ばれる武器を駆使して異形(スカード)と戦い、アサイラムを攻略していくことになります。

 本作はファンタジー世界ではないので魔法は存在しませんが、特殊な薬物などで肉体や精神を強化することになり……これはこれで生々しい設定となっております。

 また、基本的にスリーパーは各人の特殊な事情のために任務についていることが多く、その各人の背景設定もまた、心を揺さぶってくるシビアなものが多い印象です。少なくともゲームの先行テスト版を遊んだ感覚では。
ゲーム版主人公のウーさんの精神のやられ具合とかも含めて、わりと常識人が少ない感触です。苦笑)

  • ▲生活に支障をきたすほど耳がよく、騒音に悩まされているウーさん。

 なお、設定的に覚えておきたいのは、スリーパーは単独で行動するわけではなく、SA(サニティ・アンカー)と呼ばれるパートナーのサポートを受けることが基本になること。

 サニティ・アンカーは物理的に一緒に行動するわけではありませんが、精神リンクによってスリーパーの精神に直接語り掛けたり、サポートをしたりすることになります。

 スリーパーがファイブと呼ばれる強力な武器を扱えるのは、サニティ・アンカーのオペレートがあってこそのもの。

 また、何かと精神をやられがちなスリーパーの正気(サニティ)を保つこともサニティ・アンカーの大事な役割となっています。もしアサイラムの中でサニティ・アンカーとの連携がとれなくなったら、そのスリーパーは……みたいに想像を膨らませてみてはいかがでしょうか?

3作品の時系列について

 ランドルフ症候群が蔓延し、南極の大穴“アサイラム”が発見されたのが202X年。

 そこから9年後の物語が、マンガ版『ディープインサニティ ニルヴァーナ』となり、この時点でのランドルフ症候群による昏睡患者数は全世界で8千万人。

 深刻な事態ではあるものの、まだ人類自体のランドルフ症候群に対する危機感は甘く、多くの資源が眠るアサイラムへの期待のほうが大きい状況。だが、アサイラムの不可解な空間や、そこに存在する異形(スカード)に苦しめられ、その攻略の足掛かりを作っていった時期とも言える。

 それから時を経て、アニメ版『ディープインサニティ ザ・ロストチャイルド』の時期にはランドルフ症候群の危機はより明確なものに。だがそれ以上にアサイラムに眠る資源争いも激しくなり、アサイラム攻略の装備開発も進む。民間軍事会社アンタークティカ・フロントが設立され、アサイラム攻略が進んでいくことに。

 その先の時代となるゲーム版『ディープインサニティ アサイラム』では、ランドルフ症候群による昏睡患者数は全世界推定5億4千万人に到達。残された人類の間での暴動なども増えていき、ランドルフ症候群の一刻も早い解決が必要とされている。

 ……といった座組となっています。時系列に沿って漫画⇒アニメ⇒ゲームと楽しむのがスタンダードな楽しみ方のように感じますが、各作品単体でも物語を楽しめるようになっているそうなので、興味があるメディアから楽しむのがよいでしょう。

 特にアニメとゲームは時代が近く、共通した登場人物も多いので、両作品をあわせて楽しむと2倍楽しめると思います。





  • ▲クセモノぞろいの登場人物の中でもクセが強いローレンスくん。脳に傷を負っており、痛みも恐怖も感じないがゆえの明るい言動には……狂気の予感。


  • ▲ゲームではウーのサニティ・アンカーとなるスミレちゃん。アニメではどんな活躍を?

 一方、すでに連載が進んでいて9月25日にコミックス1・2巻が同時発売されるマンガ版は、『ディープインサニティ』の入門編として、世界観をわかりやすく楽しめるものになっています。謎や恐怖もしっかりと用意されているので、個人的にはスタンダードにまずマンガを楽しみ、10月12日からのアニメを見ながら、10月14日からゲームを遊ぶという時系列プレイスタイルをおすすめしておきます!


 ……マンガもまだ完結しておらず、月刊ビッグガンガンで連載中なので、時系列に沿ってさわり始めたはずのマンガ・アニメ・ゲームを同時並行で楽しむことになり、時間や空間や謎がぐっちゃぐっちゃになる危険性もありますが……ある意味で、そういう名状しがたい混乱とあわせた恐怖こそ、『ディープインサニティ』の持ち味のような気がします。
(アサイラムの中では四次元の常識が通用せず、時空が歪んだ場所も存在するようですし……)

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