『スーパーモンキーボール』20周年記念企画。最新作『1&2リメイク』の魅力を編集長やゲーマー女優が紹介

宮下 雅史綾那たく坊
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 あの名作の発売日から5年、10年、20年……。そんな名作への感謝の気持ちを込めた電撃オンライン独自のお祝い企画として、“周年連載”を展開中です。

 今回お祝いするのは、セガから発売されているカジュアルゲーム『スーパーモンキーボール』シリーズ。ボールに入ったおサルを操作してゴールを目指す、誰でもすぐに遊べるタイトルとなっています。

 アーケード用タイトル『モンキーボール』がリリース後、2001年9月14日にニンテンドーゲームキューブで『スーパーモンキーボール』が発売に。以後、さまざまなハードでリリースされ、愛され続けています。

 その20周年記念作品として、10月7日に『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』が発売されます。

 『スーパーモンキーボール』『スーパーモンキーボール2』『スーパーモンキーボール デラックス』の3タイトルをフルリメイクし、メインゲームには過去最多となる300以上のステージを収録している他、最大4人で遊べるパーティーゲームも12種類収録しています。

 そんな本作の複数人レビューをお届け。レースゲーム好き編集長、ゲーマー女優、RPG/アクション好きライターが魅力を語っていきます。

何度もリトライを重ねてしまう魅力があるタイトル

文:電撃オンライン編集長 宮下雅史

 かつて編集部でゲーム内総走行距離ナンバーワンを誇り、ゲームでもリアルでも乗り物ならなんでもお任せだった私が、レースゲーム好き代表として本作をプレイした感想をお伝えします。

 『スーパーモンキーボール』シリーズは、左スティックを使ってコースの盤面を傾けることで、自身のキャラクター(モンキーが入ったボール)の転がる方向や速度を制御するゲームです。

 メインモードでは各コースにタイムも設定されているので、ある意味レースの要素もありますが、アクセルやブレーキ、ハンドルにあたる操作をすべてスティックの傾きだけで制御する点が非常に難しい。ちなみに右スティックでは視点を変えられますが、コースの先を把握するためには、こちらの操作もわりと大事になります。

 レースゲームでは慣性や運動エネルギーをどのように制御するかがキモになりますが、本作ではそれがもっとも重要。というか、それしかないと言ってもいいくらい(笑)。イメージ的には玉乗りをしている感覚で、場合によってはゆっくりと慎重に移動したほうが結果として正解だったりするので、コースに合わせた判断をしていくことがとても重要です。

 時には勢いをつけて突っ切ってしまったほうが運よく……ということもなくはないですが、その勢いを止められずに最後はコースアウトしてしまうことも多いので、なんとも難しいところ。

 一度、勢いがついてしまうと急には止まれずに落下することが多いゲームですが、失敗してもリトライが早く、コースもそれほど長くはないので、気づけば悔しくて何度もリトライを重ねてしまう魅力があります。

 各コースには動くギミックも用意されていて、これがまた、いやらしい感じに動きます。ちょうどボールがたどり着いたタイミングでコースが分断されたり、いいところで上から障害物が落ちてきたりと、なかなか簡単にはゴールまでたどり着かせてもらえないこともしばしば。

 その分、難関コースでなんとかゴールまでたどり着けた時の達成感は、非常に高くなっています。

 タイムが設定されていると自然と急いでしまうのが人の心理なので、ショートカットできそうな場所を探したり、ジャンプ台を使って一気にゴールに近づいたりと、コースによってはルートに幅があるところもいいですね。まぁ、基本は一本道が多いんですけど、ゴールが複数用意されていたりして、たまに自由度の高いコースがあると、変にいろいろとチャレンジしてしまってなかなか先に進めないこともあります。

 ただ、コースで獲得したバナナはどんどん加算されていくので、何度もリトライすることがムダにはならないのは好ポイントです。

 ちなみに本作にはメインモードの他に、ゴルフやビリヤード、シューティングゲームなど、いろいろな競技を楽しめるパーティーゲームも用意されています。

 これが思った以上に種類が豊富。個人的にはパドルでボートを漕ぐレースゲームが、操作に若干クセはあるものの、なかなか楽しめました。メインモードの息抜きに、友だちや家族と、もしくはストイックに1人で(笑)、パーティーゲームを楽しむのもアリだと思います。

噛めば噛むほど味が出てくる魅力の詰まったゲーム

文:綾那

 さまざまなゲームを遊び、愛するゲーマー女優の綾那です。今回は、シリーズ20周年を迎えた『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』を遊ばせていただきました。

 メインとなるストーリーモードなどで必要になるのは、スティック操作のみ。ゴールまでキャラクターを導くというわかりやすいルールで、初めてプレイしたのですがすぐに理解できました。

 ルールは理解できたのですが……カワイらしいキャラの見た目に反して、とにかく落ちて落ちて落ちるという“死にゲー”というか、昔のアクションゲームのような失敗して覚えていくタイプのゲーム。ステージから落ちそうになるたびに、ハラハラしました。

 失敗するたびに、どのルートで行くのかを考えて、ゴールできた時の達成感はすごくて、とにかく気持ちいいです。

 ステージにはいろいろなギミックが用意されているのもポイント。初見ではどんな動きになるのかわからず、手探りプレイになるのがおもしろいです。

 個人的には、床が傾くようなシーソー系のギミックがシビアだと感じました。片側に傾けすぎると立て直しがきかなくなってしまうので、微調整しつつ進めていくのですが、止まることが許されず、進まないといけないんです。ただ、ボールとギミックのマッチ……かみあった時の爽快感がよかったですね。

 一見難しそうなステージでも、深く考えずに思い切ってやると吉なコースもあります。もちろんそれではダメなコースもあるのですが……

 クリアできない時に、意地になって何度も挑むより“おたすけモード”を使っていくのが精神的にはよさそうですね(笑)。

 最初は“おたすけモード”の世話になることはないと思っていたのですが、途中で心が折れました(笑)。制限時間を倍にできると、落ち着いてプレイできてとにかく大きいです。

 また、柵のないような細い一本道など微妙なコントロールを要求される場所は、スローモーションに助けられます。

 クリアできなかったステージでも、後からやってみるとすんなりクリアできることがあるので、もし詰まってしまったら“おたすけモード”を使い、それでもだめなら、ゲーム内ポイントで飛ばしてしまいましょう。経験を積むことで、どのタイミングでスティックを操作するとしっかり止まるかなどを覚えていくので。

 あと、コースから落ちてもすぐにリスタートできるのはいいですね。戻されたり、ロードが入ったりするゲームもありますが、すぐに再挑戦できるのは優秀です。

 もし、メンタル的にどうしようもなくなったら、パーティーゲームで息抜きしましょう。

 このパーティーゲーム……いわゆるミニゲーム的な要素ではあるんですが、簡素なものではなく、どれも本格的なゲームとして作られていて、よくできているんですね。

 “モンキーテニス”ならCPUのキャラを左右に振らないと勝てないのに、振りすぎるとアウトするとか、相手がサービスエースを決めてくるとか、しっかり強い! ゲームに収録されているゲームで、トップとスライスを打ち分けることになるなんて、思ってもいませんでした! え? 『パワースマッシュ』をプレイしてたんでしたっけ?

 “モンキーショット”なら『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』よろしく、銃をリロードしつつ敵を撃破していくことになったり、“モンキーゴルフ”ならホールの形や風が設定されているうえに、18ホールまで遊べたり、“モンキーフットサル”なら守備時にちゃんとキャラを変えてディフェンスする必要があるうえに、20分設定の試合があったり……こだわりすぎですよ!

 気が付いたら、かなりの時間遊んでいたのですが、やっていて感じたのは、サルのキャラがカワイイということ。ぬいぐるみのような見た目ですし、子どもにピッタリのデザイン。小学校の女子とかこういうキャラは好きでしょう!

 コラボキャラクターも用意されていて、見た目が楽しくなるのがいいですよね。桐生一馬が転がっていくとかおもしろすぎます。

 ゲームとしては難しくてやりごたえがあるけれども、噛めば噛むほど味が出てくるスルメゲーだと感じました。友だちとやったら絶対に盛り上がりますし、リアルタイムアタックとか配信とかにも向いてそう。

 あと、うまい人のプレイを見たくなりますね。スーーと進んでゴールして、自分とは全然違うプレイになりそうです(笑)。

配信者や友だちと遊ぶ時にオススメしたいパーティーゲーム

文:たく坊

 RPGやアクションゲームが好きなライター・たく坊です。『たべごろ!スーパーモンキーボール 1&2リメイク』を遊んでまず感じたのは、「友だちと遊びたいな!」ということ。理由は、以下で紹介していきます。

 基本的な遊び方は、ステージを傾けさせて、ステージに用意されている足場やギミックを通りぬけて、ゴールを目指すというもの。すべてのギミックに対応しなくても、ゴールさえしてしまえばクリアとなる、わかりやすいゲームです。

 落ちる足場、弾き飛ばされる障害物、傾けても動かされてしまうステージなど、ステージのパターンはさまざま。操作のうまさよりは、柔軟な発想がクリアのカギになりそうな印象。

 中には、「あれ、この足場を通っていないけどクリアしちゃった……」とラッキーでクリアできる場合も。個人的には、すべてのギミックに対応して完璧にクリアする遊び方と、とにかく何度も挑戦して前に進み、運よくクリアする遊び方の2種類を楽しめるかなと思います。

 プレイしていて楽しかったポイントがもう1つ、モンキーボールの速度を忘れてはなりません。

 プレイ中の画面にはボールの速度が表示されており、坂道を一気に下っていった時の爽快感は、頭を抱えるステージとは違い、頭を空っぽにして遊べます。とにかく気持ちがいいです。

 その他にも、ステージにはショートカットできるものもあるため、ルートを見つけることができれば、一気にゴールまでたどり着けるかもしれない……そういう遊び方も可能です。

 失敗するたびに「この足場、難しいよ!」や「もっと動いてよ、アイアイ!」と徐々に心に黒いモヤモヤが溜まっていきますが、その分、クリアした時の達成感はすさまじいものです。

 また、“おたすけモード”の存在も見逃せません。“おたすけモード”を使用することで、動きがスローモーションになります。ゴールまでのルートが表示されるため、難しいステージや、操作に慣れていない初心者でも遊びやすくなっています。

 通常のステージだけではなく、本作のパーティーゲームにはミニゲームが実装されており、最大4人まで遊べる要素がてんこ盛り。しかも、これがかなり作り込まれている印象。

 野球、フットサル、テニスなどおなじみのスポーツを扱ったものから、ドッグファイト、モンキーファイトなどさまざまなゲームがあり、盛り上がること間違いなし。このミニゲーム1つをとっても、何時間も遊べそうな奥深さがあります。

 例えば野球は、基本野球盤のような遊び方ですが、ルーレットを回すと盤の内容が変わるため、同じ展開にはなりにくくなっているんです。ルールはストーリーモード同様にわかりやすいですし、遊びやすいところもグッド!

 ゲームをプレイしていけばコインが貯まっていき、コインで新キャラクターを解放したり、キャラクターの衣装を変えたり、ボールの見た目を変えたりできます。

 友だちとコントローラを貸し借りして回しながらプレイするもよし。配信しながら視聴者とワイワイ楽しむもよし。いろんな楽しみ方ができるゲームとなっています。アクションゲームが好きな人はもちろん、謎を解いたり、考えて攻略していったりするのが好きな人にもオススメです。

『スーパーモンキーボール』シリーズタイトルナインナップ

2001年 AC『モンキーボール』

2001年9月14日 GC『スーパーモンキーボール』


2002年11月21日 GC『スーパーモンキーボール2』


2005年3月24日 PS2/Xbox『スーパーモンキーボール デラックス』


2005年12月1日 DS『スーパーモンキーボールDS』

2006年12月2日 Wii『スーパーモンキーボール ウキウキパーティー大集合』


2010年2月25日 Wii『スーパーモンキーボール アスレチック』


2011年3月3日 3DS『スーパーモンキーボール3D』


2012年6月14日 PS Vita『スーパーモンキーボール 特盛あそビ〜タ!』


2019年10月31日 PS4/Nintendo Switch/Xbox One/Windows『たべごろ!スーパーモンキーボール』


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