2008年5月9日(金)
ドラマCD「sola~イツカノソラ~」のアフレコ収録後、キャスト3名にインタビューを行った。
「sola」は、原案を久弥直樹氏が、キャラクター原案を七尾奈留さんが手掛けたTVアニメ。阿倍野ちゃこ先生によるコミック版も、電撃大王(アスキー・メディアワークス刊)で連載された。5月30日に発売されるドラマCD「sola~イツカノソラ~」では、久弥氏完全監修のもと、アニメ版、コミック版とは異なる新たなストーリーが展開する。以下に、“四方茉莉”役の能登麻美子さん、“森宮蒼乃”役の中原麻衣さん、“森宮依人”役の岡本信彦氏のコメントを掲載するのでご覧いただきたい。
――収録を終えていかがでしたか?
能登さん:アニメが終わってから久しぶりの収録だったので、すぐに“茉莉”のキャラクターの感覚をつかめるか不安もあったんですけど、皆さんが演じている声を聞いたら自然と戻ってきました。“茉莉”を演じることができて本当に楽しかったです。
中原さん:私は麻美ちゃん(能登さん)と逆で、「覚えてるよ~」って自信満々だったんですが、実際に収録に入ると、“蒼乃”の感覚が戻ってくるまでちょっと時間がかかってしまいました(苦笑)。でも、皆さんと演じている中で少しずつ戻すことができました。ありがとうございます。
岡本氏:そういえばもう、最後の収録をやってから10カ月ぐらい経つんですね。「懐かしいな」という気持ちの中で演じさせていただきました。皆さんと久しぶりに会えたことが本当にうれしかったですし、この「sola」の世界にまた入ることができてよかったです。今回のドラマCDは、実はオリジナルストーリーです。“茉莉”と“蒼乃”と“依人”の関係はあいかわらずですが、そこに新しいキャラクターが入ってさらに盛り上がりました。
――演じられたキャラクターの魅力はなんですか?
能登さん:“茉莉”は、飄々(ひょうひょう)としていてどこかはぐらかすような部分があります。そこが彼女の魅力なんじゃないかなと思っています。
中原さん:“蒼乃”は一見クールですし、しゃべっているときもあまり感情が乗らないんですけど、誰よりも“依人”のことを考えていて「愛情深いんだな」というところがあります。そのギャップがかわいいですね。
岡本氏:“依人”君は、ボケっとすることがあったり、頑固っぽくなったりすることもあるんですけど、相手に優しさを与えられる素直でいい子です。お姉ちゃん想いなところや、“茉莉”に対して見せる優しさなどが、彼のよさの出ているところだと思います。
――演じる中で意識されたことはありますか?
能登さん:お話の中にコミカルなところとシリアスなところが両方あったので、ちょっとずつ色を変えながら“茉莉”を演じようと意識しました。
中原さん:“蒼乃”は、1話から最終話までの間で劇的に変化したキャラクターなので、今回のオリジナルストーリーでは、今まで創りあげてきたどの“蒼乃”でやろうかとすごく考えました。微妙な演じ分けに気を付けています。
岡本氏:僕の役は、性格的には普通の高校生なんですけど、以前、中原さんに「“依人”君はところどころSっぽく言うことがある」と言われたことがあったので、「じゃあ今回も頑張んなきゃ」って意識してみました(笑)。
(一同笑)
――“茉莉”と“蒼乃”に対しては貴重なツッコミ役として奮闘している印象もありますが、その点はいかがですか?
岡本氏:う~ん、“真名”が相手のときはボケ役なんですけど……。“茉莉”と“蒼乃”お姉ちゃんは自分以上のボケ役なので、一緒にいると自然にツッコミ役が回ってくるんですよね(笑)。いろいろと頑張りました。
――今回のドラマCDの聴きどころを教えてください。
能登さん:ボーナストラックの、コミカルなストーリーでしょうか。いつもの「sola」とは少々違った感じです。“茉莉”と“蒼乃”もおもしろいのですが、“繭子”ちゃんと“辻堂”さんはそれ以上ですね(笑)。
中原さん:いろいろありますけど、やっぱりラストのシーンですね。私はアニメよりもドラマCDのラストの方がちょっぴり切ない気持ちになったんですけど、「幸せだったんじゃないかな」と感じるような内容でもあります。あとは新しいキャラクターと、今までいたキャラクターとのかかわりあいですね。
岡本氏:やっぱりオリジナルキャラクターがいるところは注目ですよね。「sola」の独特の世界観や、癒されるような空気感もすごくいいです!
――最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
能登:CDを聞いて、皆さんの好きな空や景色を思い描いてもらえたらうれしいです。アニメの時のような印象的な空の描写をいっぱい想像してもらえるといいなと思っています。
中原さん:アニメを見て「sola」という作品を楽しまれた方も、コミックスを読んでいらっしゃった方も楽しんでいただけると思います。
岡本氏:DVDで「別ルート」というパラレルワールド的なシナリオがありましたが、今回のドラマCDのシナリオも、新しいルートの1つとして、「sola」の世界に存在していたんじゃないのかなと思っています。「こういうお話になるんじゃないかな?」と想像しつつ、ドラマCDを楽しみにしていただけるとうれしいです。
――ありがとうございました。
こちらがドラマCDのジャケット。ドラマCDのもとになったコミック版「sola」の作画・阿倍野先生にもインタビューを行ったので、ぜひ5月3日の記事をチェックしてほしい。 |
(C)sola project