2008年5月16日(金)
マリン・エンタテインメントから6月25日に発売されるドラマCD「ちょこっとヒメ」に出演する声優陣のコメントが届いた。
ドラマCD「ちょこっとヒメ」は、「ガンガンウイング」(スクウェア・エニックス刊)で連載されているカザマアヤミさん原作の同名コミックを音声ドラマ化した作品。学生“渡辺”と彼に拾われた仔猫“ヒメ”の、ハートフルな日常生活が描かれる。
昨日掲載した前編では、主人公の“ヒメ”役・阿澄佳奈さんや、“渡辺”役・岸尾だいすけ氏らのコメントを掲載した。後編となる今回は、“くっきー”役・沢城みゆきさん、“坂下朝生”役・日野聡氏、“坂下莉夕”役・釘宮理恵さん、“千鳥”役・諏訪部順一氏、“荻野谷颯子”役・皆口裕子さんのコメントを掲載する。
■沢城みゆきさん(“くっきー”役)&日野聡氏(“坂下朝生”役)&釘宮理恵さん(“坂下莉夕”役)
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▲おとなしく穏和な性格の子犬“くっきー”。 |
●“くっきー”について
沢城さん:自分のペースで楽しく生きている“くっきー”は、とってもかわいいです。演じることができて幸せです。前回のCDではのんびりマイペースなシーンが多かったんですけど、今回は原作の3巻に出てくる「“くっきー”の過去」のエピソードに近い心理描写もありました。捨てられちゃった時の気持ちを少しシリアスに表現させていただきました。
日野氏:癒されるんですよね……あのぽわーんとした感じに。かわいすぎますよ。そりゃ思いっきり愛情を注ぎたくなるのもわかるなって思います。半ば強引に注いでいるところもありますが(笑)。
釘宮さん:“くっきー”は本当に愛らしくて、収録がすごく楽しかったです。イヌと人間なので、言葉は通じていないんですけど、「通じているのかも!?」という雰囲気をかもしだす子ですよね。その「通じているのかも!?」という一瞬を信じて、「見守らなきゃ、何かしてあげなきゃ」って、愛情を注ぎたくなるんだと思います。
●“坂下朝生”&“坂下莉夕”について
釘宮さん:“莉夕”は親バカです(笑)。私もイヌを飼っているんですが、“莉夕”には芝居を越えて、普段の私の親バカっぷりを入れて演じてみました。
日野氏:“朝生”は“莉夕”と双子の弟なんですけど、同じく親バカです。“莉夕”とは逆に、愛情を注ぎたくても照れがあってぶっきらぼうな態度をとってしまい、自分をうまく表現できないタイプです。その雰囲気がよく出ているといいなと思います。
沢城さん::実際、スタジオでお2人に「“くっきー”」、「“くっきー”」って呼んでもらったんですけど、ちょっとずつお2人の台詞が手もとにいる“くっきー”に下りてくるような感じになってきて、自分も“くっきー”のようにちっちゃくなって手のひらの中にいる雰囲気になりました。とても温かくて、その温かさに馴染んでくるんですよね。本当にありがたくて、役を通して幸せになれるなんて贅沢だなと思いました。ありがとうございました。
●ファンへ向けたメッセージ
沢城さん:今回はお家から抜け出て、公園に3匹で集まるところがありましたが、今度は「もうちょっと広いところに冒険に行けたらなぁ」なんて思っています。次回があることを期待しつつ、楽しんでいただけたら幸いです。
釘宮さん:すごく楽しい収録でしたので、その雰囲気がみんなに届くのではないかなと思います。イヌやネコ好きな方はもちろんですが、ペットを飼ったことがない方も、「イヌとかネコとか飼うとこんな感じなんだろうな」と伝わってくると思います。私はすごくこの作品が好きなので、ドラマCDも続くといいなと思っています。
日野氏:このドラマCDを買っていただき、興味を持たれた方はコミックも買っていただき、できればペットも飼っていただき、家族みんなで幸せになってください。
■諏訪部順一氏(“千鳥”役)&皆口裕子さん(“荻野谷颯子”役)
●“千鳥”について
諏訪部氏:“千鳥”は、男性フェロモンがムンムンのイケイケなタイプですけども、年齢的にちょっとキャラクターと自分を重ね合わせることが大変でして……(笑)。どうにかこうにか頑張って演じましたので、皆さんに気に入っていただけるとうれしいです。
皆口さん:ウチの近所には野良ネコが多くて、その中で私が勝手に「ボスだな」思っている子が、“千鳥”のイメージとそっくりなんです。細い道の真ん中に座っていて、私とイヌが来ても絶対にどかないんですよ。しっぽをゆっくりぺたーん、ぺたーんってしながら、「通れば~」みたいな感じで見ていて。これから散歩でこのネコを見かけたら、“千鳥”と呼びます(笑)。
●“荻野谷颯子”について
皆口さん:“千鳥”の飼い主です。私自身、今までずっとイヌを飼ってきましたけど、「その子が女の子で本当によかった」と思いました(笑)。
諏訪部氏:ウチの飼い主さんですが、非常に素敵な声です。「ダメ」って言われる度に、非常にいい気持ちになれます(笑)。「もっと聴きたい!」と思いましたので、次があることを非常に期待しております。
●ファンへ向けたメッセージ
諏訪部氏:ポップでキャッチーなキュートストーリーです。老若男女問わず、お楽しみいただければと。きっとこれを聴いたら、ネコを飼いたくなること請け合いです。
皆口さん:ネコの言葉と人の話す言葉が、ときどきかみ合っていないところを聴いていただけると楽しいんじゃないかなと思います。私も自分自身のことを考えたのですが、飼っている子たちの気持ちがわかっているつもりでも、「本当はわかりあっていない部分がかなりあるんだな」と感じました(苦笑)。
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▲アフレコ収録に参加した声優陣。 |
また、ドラマCDのアフレコ収録後に、本作の原作者であるカザマアヤミさんにお話を伺った。以下に掲載するので、原作ファンはぜひチェックしてほしい。
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――収録をご覧になっての感想をお願いします。
本日はむしろ1人のリスナーとして、楽しくイヌとかネコとかのかわいらしさを聴かせていただきました。本当に楽しかったです。漫画を描いている時とはやっぱり違いますね……。描いている時は、どうしても一生懸命「戦い」をしていて、きついことの方が多いんですよ(苦笑)。いろいろと新しい発見もありましたし、収録に伺うことができてよかったです。
――声が入ったドラマCDの各キャラクターの印象をお願いします。
●“ヒメ”について
“ヒメ”は「春っぽい空気になったらいいな、春っぽい快活さを出していただけたらうれしいな」と思っていたんですけど、イメージとぴったりでした。個人的には、特に阿澄さんの泣きの演技がすごいと思いました。想像以上に“ヒメ”の哀しみが伝わってきまして……。そのおかげで、普段の“ヒメ”の明るさや元気さがすごく引き立っていました。
●“しろこ”について
“しろこ”は、怒りっぽいところや「ツン」のところがよく目立つキャラクターですが、明るいところやお姉さんっぽいところも、仙台さんのキレイで透明感のある声を通じて出していただいていました。ブースで実際に聴いて「あぁ、これが“しろこ”なんだ」と改めて感じました。
●“くっきー”について
“くっきー”の声は……実は、はっきりとしたイメージがなかったんですよ。「どうしよう? どうなるんだろ?」と収録まで迷っていたんですが……。もう、かわいかったです! かわいくてたまらないです!! 沢城さんにやっていただけて本当によかったと思っています。
●“渡辺(ナベ兄ちゃん)”について
“兄ちゃん”は「どこか惜しい人」という設定でありますけど、基本的には「こうだ!」とキャラクターが固まっていない普通の人なので、演じるのは大変だったと思います。岸尾さんのおかげで、かっこいい“兄ちゃん”や惜しい感じの“兄ちゃん”など、いろいろな“兄ちゃん”を聴くことができてよかったです。
――ちなみに、声優さんたちの話では、理想の飼い主さんとして“ナベ兄ちゃん”が挙がっていましたが、カザマ先生としては誰でしょうか?
理想は“颯子”ちゃんじゃないでしょうか。
――やっぱり“荻野谷”さんが最強なんですね(笑)。
でも、「等身大」の飼い主という意味では“兄ちゃん”が1番だと思っていますよ(笑)。
――それでは最後に、ファンへメッセージをお願いします。
生き生きとしたかわいらしいさがたっぷりと詰まっています。聴いていただいて、あったかい気持ちになっていただけたらうれしいです。
(C)2008 Ayami Kazama/SQUARE ENIX
■ドラマCD「ちょこっとヒメ」キャスト一覧(※敬称略)