2008年6月12日(木)
新作アニメ「魔法先生ネギま! 白き翼ALA ALBA」第1巻のアフレコが、都内のスタジオで行われた。
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「魔法先生ネギま! 白き翼ALA ALBA」は、現在週刊少年マガジン(講談社刊)で掲載されているコミック「魔法先生ネギま!」を映像化した作品。原作者・赤松健氏完全監修によるオリジナルのアニメーションとなっており、コミックス第23巻~25巻の限定版に全3巻構成のDVDとしてそれぞれ付属する。
以下に、“ネギ・スプリングフィールド”役の佐藤利奈さん、“神楽坂明日菜”役の神田朱未さん、“犬上小太郎”役の井上麻里奈さん、“クウネル・サンダース”役の小野大輔氏、原作者の赤松氏のインタビューを掲載する。
――キャストの皆さんにお伺いします。まず、アフレコを終えた感想を聞かせてください。
井上さん:「ネギま!」初参加なので、女性ばかりの現場にド肝を抜かれ、やっていけるかなとドキドキしていたんですが、かわいい女の子たちに囲まれていい思いをさせていただきました。“小太郎”は数少ない男の子なのでやりがいがありましたね。
神田さん:現場にきた時に「あぁ~、これこれこれだ」と思いました。約1年半ぶりに“明日菜”を演じましたが、彼女も成長していて、前より増した女性らしさをちゃんと演じられるか不安でしたが、周りのクラスメイトの声を聞いて安心しました。楽しかったです。
佐藤さん:1年半ぶりの「ネギま!」ということで、アフレコはとてもにぎやかでした。神田さんが言っていたクラスっぽい雰囲気に、「あぁ、これだー!」と思って。ひさびさに帰ってきたという感じでした。今回は、“ネギ”くんが全編を通してあまりしゃべらなかったので、逆に“ネギ・スプリングフィールド”が自分の中でどういう少年だったのかと構えてしまいまして。アドリブもうまくでなくて、これが1年半かと実感するようなアフレコでした。2巻、3巻と続くにあたって、もっと自然に“ネギ”くんを演じられればいいなと思っています。
小野氏:「女性が多く華やかで、男の子は居場所に困るよ」と聞いていたのですが、皆川順子さんや桑谷夏子さん、松岡由貴さんといった顔見知りの方々がいらっしゃって、意外とドキマギせずに済みました(笑)。何年も掛けて培われてきた「ネギま!」のチームワークのようなものを感じましたね。ちょっと感動しました。役としては、自分がいつもやりたいなと思っている、腹に一物抱えているようなキャラクターで、主人公を導いていくようなところに、すごくやりがいを感じました。
――赤松先生にお伺いします。今日の収録をご覧になられていかがでしたでしょうか。また、事前にスタッフと打ち合わせなどは行いましたか?
赤松氏:アフレコは、すごく安心して見ることができました。今までのアニメとは違った設定があるので、その点はスタッフと少し話をしましたが、すごく研究してくださっていたようで、口出しをするようなことはほとんどありませんでしたね。本当にちょっとだけでした。“小太郎”も“クウネル”も、私の考えていた通りの口調でしたし、これはファンの間からも苦情はこないと思います(笑)。
――今回のアニメがどういう話なのか説明していただけますか?
赤松氏:原作ですごく長い学園祭があって、今本誌では魔法の世界で活躍しているんですが、その間の話になっています。単体でやるならこの話しかないと思って選びました。全3巻になるんですが、皆が準備をして最後にイギリスに旅立つまでをゆっくりめで描こうという感じになっています。
――第1巻の見どころはどこでしょう?
赤松氏:ラテン語の呪文を言いながら、クラスメイト同士が戦うというあたりは見どころですよね。今までになかったんじゃないかな。音声エフェクトも含めて、すごくおもしろいものになると思います。
――演じられるキャラクターの魅力や見どころなどを教えてください。
井上さん:“小太郎”は関西弁のキャラクターなので大丈夫かなと不安だったんですが、白石涼子さんに関西弁の指導をしていただきながら頑張りました。見どころは……金魚すくいですかね。“ネギ”との金魚すくい勝負が、子どものケンカらしくかわいくて。「100匹!」ってアドリブをやったんですけど、たぶん入りますよね(笑)。最初は“ネギ”くんのライバルとして登場するんですが、今ではすっかり仲よくなってしまっていて。うーん、この先どういう出方をしていくんですかね。
赤松氏:出ないですね。
井上さん:えっ!?
赤松氏:マガジンで今連載しているところはすごく出るんですが……。その前なので……出番はないです。
井上さん:(インタビュアーに向かって)出ないらしいです。
赤松氏:でも、この3巻が売れればその後がありますので。
井上さん:あっ、そうですね。では皆さん買っていただいて(笑)。“小太郎”の出番を増やしてください!
神田さん:“明日菜”が、“ネギ”の心をくんでとやかく言わずに協力してあげるところを見て、ひと回り大きくなったなーと思いました。広がった彼女の視野がおもしろかったですね。あとは委員長との掛け合いですね。委員長とは幼なじみなだけあって、お互いライバル視しつつもわかりあってるところがあって。「やっぱりこの掛け合いは心地がいいねー」なんて言いながら2人で演じていました。
佐藤さん:見どころは、やっぱり高本めぐみちゃん演じる“チャオ”とのバトルシーンですね。台本をめくって驚愕しました。まさかの4ページです(笑)。めぐみちゃんとびっくりしながら頑張ってとりました。結構カッコいい感じにしていただけるんじゃないかなと思うので、ぜひ見てほしいですね。あと“ネギ”くんは、皆が盛り上がっている中で別のところ……お父さんを見ているので、少し不思議な感じがしましたね。そういう“ネギ”の気持ちを追ってもらえたらいいなと思います。
小野氏:僕が1番危惧しているところなんですが、この話って武闘会が終わった後の話ですよね。僕が原作を読んで、「カッコいい~」と思ってたシーンが全部終わった後なんですよね(笑)。
赤松氏:そうですね(笑)。まぁこれもね、売れれば武闘会編が出るかもしれないです(笑)。
小野氏:まぁ、買ってくださいとしか言いようがないですかね(笑)。1話の最初の“ネギ”にお父さんがイギリスにいるということを伝えるシーンは、その戦いがあったことを踏まえて演じてみました。
――収録現場はどんな様子でしたか?
佐藤さん:いいニオイがしました。お洗濯の香りがして、清潔感溢れる感じがしましたね。
小野氏:明らかに他の現場と雰囲気が違いますよね。
赤松氏:女子高っぽいんじゃないですか?
井上さん:逆に男子校みたいな現場を経験したことがあるんですが、それに比べると真反対で、素敵な気持ちになりました(笑)。
神田さん:あとは人数が多いので、マイクの前に3列に並んで、セリフを言ったら次の人に交代するというのが「ネギま!」名物だなと思いました。
赤松氏:手馴れてましたね。
小野氏:そういえば、今日出ていない方も何人かいらっしゃるんですよね。
佐藤さん:6人いなかったですね。
赤松氏:でも、出番は作っています。必ず出ます。
――ありがとうございました。