2008年6月19日(木)
新作旧作問わず、さまざまな推理・ホラー・サスペンス系のアドベンチャーゲームを紹介していく「まり蔵探偵事務所」。今回取り上げる作品は、日本最大手の地図メーカー・ゼンリンから今年4月に発売された、『DS湯けむりサスペンスシリーズ フリーライター橘真希「洞爺湖・七つの湯・奥湯の郷」取材手帳(以下、DS湯けむりサスペンスシリーズ)』です。タイトル長っ!
どもです、『ポートピア連続殺人事件』をファミコンでプレイして以来、コマンド総当たりタイプのAVGを愛してやまない、まり蔵所長です。 | ||
初めてプレイしたAVGは、ファミコンの『ミシシッピー殺人事件』でした。ナイフを避けられるようになるまで、1週間かかりました。今年で24歳の助手・ごえモンです。 | ||
ふっふっふっ、ごえモンくん! おもしろいミステリーAVGがあるんだが! | ||
おもしろいミステリーと言われたらやらないワケにはいかないですね。ん? 湯けむりサスペンス……フリーライター……七つの湯? なんですか、このB級テイストあふれるタイトルは。 | ||
いいタイトルでしょう♪ 心躍るでしょう! 温泉ミステリーですよ!! | ||
しかもDS……。ぶっちゃけるとですね、僕、DSを持ってないんですよ。 | ||
あぁ!? DSで大量のAVGが出ているこのご時世に!? というか、前回もDSタイトルだったはずだけど? | ||
あの時は、りえぽん先輩からDSを借りました。なので、今回は他の機種のタイトルを……。 | ||
……買えばいい。 | ||
は? | ||
ハードを持ってないなら、買えばいいじゃない! 今すぐDSを買ってこーい!! |
▲全3話で構成される『DS湯けむりサスペンスシリーズ』。第1話はライターの“橘真希”、第2話はカメラマンの“木村聡美”、第3話はモデルの“青木友梨”をメインに、温泉街を舞台にしたサスペンスストーリーが展開します。もちろん、お色気(?)入浴シーンも! |
よもや、この作品のためにDSを買うことになるとは……。しかし、本作の実写表現のおもしろさっぷりは半端ないですね。 | ||
冒頭のオープニング映像から、クオリティ高すぎだよね。ヒロインの叫び声や、おどろおどろしいBGMも秀逸で。 | ||
登場人物たちの表情がとにかく光っていました。この映像を見ちゃうと、今後の展開に期待せざるを得ない。 | ||
ごえモンくんお気に入りのキャラクターは? | ||
そんなの、カメラマンの“聡美”に決まってるでしょう! “聡美”のかわいさは異常です。“聡美”かわいいよ“聡美”! | ||
ですよねー。一見ダルそうに見えて仕事には熱い“聡美”は、いいキャラクターだったね。主人公“真希”に対する突っ込みもキレキレで、ふてくされた顔もかわいかったし。 | ||
そうですね! “聡美”がメインの第2話は、本当に楽しくて楽しくて。もうこのゲームは、“聡美”のためのゲームと言っても過言ではないと思います! | ||
なんなんだ、この“聡美”至上主義は……。 |
▲「まり蔵探偵事務所」で最強の人気を誇る、カメラマンの“聡美”ちゃん。かわいい顔して「ウンコ」とか、平気で口にしちゃうところに惚れた! |
▲“聡美”といい“真希”といい、かなりギリギリの表情を……。まり蔵的には、“友梨”の腹黒~い感じの笑顔も好きでした。 |
▲メイン3人を支える脇役陣も、非常に濃ゆかったです。“真希”のストーカー“ハンニバル”や、勤める先々でことごとく事件に巻き込まれる仲居“九十九里”さんなどレギュラー陣(?)をはじめ、各話のゲストもいい味出していました。 |
このゲーム、制作がゼンリンだけあってマップのクオリティが高すぎだよね。 | ||
本編の移動マップも凝っていましたが、ゲームクリア後に追加される「真希の取材手帳」の地図は特にすごかったですね。本領発揮って感じでした。 | ||
あと、ゲーム中に登場する“ぜんりんたろう”……じゃなくて“善隣太郞(みよしりんたろう)”の、ここまで自社をアピールする姿勢は、いっそ清々しい。 | ||
“善隣太郞”の存在はアリだと思います。意外なところで物語に絡んでくるし。ただ、推理パートは……かなりぬるめでしたね。 | ||
推理パート? このゲームに推理パートってあったっけ? | ||
1章にクイズとかあったじゃないですか! | ||
あー、何度間違えてもOKだったけどね。一定回数間違えると、正解地点に飛ばされるし。 | ||
3章では、選択肢が出てきましたよ! 選択肢を間違えるとバッドエンドでしたよ! | ||
あー、あれは驚いたね。怪しいなあと思う選択肢を選んだら、見事死亡しちゃって。 | ||
それでいいんですよ。AVGファンなら、怪しい選択肢を選ぶべきなんです。そして死亡するべきなんです。もちろん、直前でのセーブは忘れずに。 | ||
真理ですな。 | ||
しかし、終わってみれば、推理なんかどうでもいいくらいの名作でしたよ。 |
▲制作スタッフのこだわりが感じられる移動マップ。地図記号もバッチリ。また、“善隣太郞”さんの愛社精神あふれるパフォーマンスには感服しました。でも、バックのバラはいかがなものかと。 |
▲非常に親切な仕様の推理パート。間違えた場所を選んでも、ペナルティなんてありません。「推理が苦手な人も大丈夫!」と思っていたら、第3話では選択肢を間違えるとバッドエンドに……。 |
『DS湯けむりサスペンスシリーズ』と銘打っているからには、第2弾、第3弾と続くわけですよね? | ||
そうだと信じたい。次回作のタイトルは、当然『DS湯けむりサスペンスシリーズ フリーカメラマン木村聡美』! | ||
で、第3弾が『DS湯けむりサスペンスシリーズ フリーモデル青木友梨』と。 | ||
夢は広がりますなあ。 | ||
そして、やる気があるのかわからない刑事たちに代わって、まり蔵探偵事務所の我々を起用してほしい! | ||
そ、それは……かなり無謀なのでは……。 | ||
あ、そうだ。クリア後にギャラリーページが追加されなかったのが、非常に残念でした。 | ||
確かに! せっかくおもしろ画像が満載なのに、もったいないよね。 | ||
ゼンリンさん、次回作ではぜひギャラリーページを! | ||
よろしくお願いします!! |
▲エンドロールでは、なんと本作の撮影風景が! 全部クリアした人には、たまらんおまけです。ゼンリンさん、ぜひ続編をお願いします! |
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