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2008年7月18日(金)

広大で緻密な世界は健在 Bethesdaが贈る『FALLOUT 3』の世界を跳ねてきたよ

文:電撃オンライン

 アメリカ・ロサンゼルスで開催されていた「E3 2008」のBethesda Softworksミーティングルームでは、Xbox 360とPS3、PC用ソフトとしてリリース予定の一人称視点RPG『FALLOUT 3』の体験会が行われていました。

 このゲームは、核戦争後の荒廃した2277年のワシントンD.C.を舞台に、その世界で生き抜いていく主人公の姿を描いたRPG。Bethesda Softworksが、世界中で大ヒットしたRPG『The Elder Scrolls IV: オブリビオン(以下、オブリビオン)』の後継として発売を予定している作品です。『オブリビオン』と同じく、クエストや1つの生き方に縛られることのない自由度の高さが魅力となっています。今回、そんな本作をてけおんが遊んできましたので、プレイした感想などを以下に紹介したいと思います。なお、こちらは北米版での体験プレイとなっていますので、日本国内で発売されるバージョンと違う点があることが予想されます。レポートをご覧になる方は、ご注意くださいませ。

■作りこまれた世界観は「さすが!」のひと言■

 『オブリビオン』でもそうでしたが、徹底した世界観の作りこみは今作でも健在。ガレキだらけの道を歩いているだけでも、核戦争後の世界の緊張感や荒廃感が存分に味わえます。そしてこの世界に登場する生物たちは、放射能の影響を受けているのか巨大だったり、凶暴化したりしています。ある町の中には、頭が2つある牛らしき奇妙な動物がいたり。また、何かを口に入れるとRAD(放射線)メーターも上昇します。このメーターが上がっていくとどうなるのか、てけおんは詳しいことを知りませんが、イヤな予感だけはしています。ちなみに、『オブリビオン』で大変役に立ったファストトラベル機能(すでに訪れたことのある場所に、一瞬で移動できる機能)は『FALLOUT 3』にも搭載されています。これで忙しい社会人もひと安心といったところでしょうか。

■戦闘は限定的にコマンド入力も可能■

 さて、やっぱり気になる戦闘部分ですが、本作には普通に銃で攻撃するだけではなく、「V.A.T.S.」というシステムによって、コマンド入力を行うことが可能になっています。この「V.A.T.S.」は、キャラクターに割り振られているAPを消費することで、敵の好きな部位を狙い撃ちできるシステムです。キャラクターのパラメータや武器の能力などによって命中度が変わっていきますが、例えば、足を狙えば移動速度が落ちるなど、当たれば戦闘で自分に有利な状況を作り出せるというメリットがあります。そして、「V.A.T.S.」で攻撃した際に減ったAPは、時間経過とともに回復。プレイした感じだと、消費したAPはすぐ回復していくので、アクションがちょっと苦手だという人は、ガンガン使っていくといいかもしれません。アクションがとっても苦手! な人は、『オブリビオン』と同じく難易度を下げてみることをオススメします。難易度は、ゲームプレイ中にメニューから任意に変更することができます。

 また、銃以外の武器としては、警棒やバット、そして素手でのファイティングポーズが確認できました。「オレは飛び道具になんか頼らねーぜ!」という肉弾戦至上主義な人も安心してよさそう。

■レベルアップは突然に。パラメータ割り振りは結構悩みます……■

 『オブリビオン』と同様、本作ではレベルアップするとキャラクターのパラメータにポイントを割り振ることができ、それによってキャラクターの個性を出せるようになっています。パラメータは戦闘を有利にするためのものから、生存にかかわるもの、他キャラクターとの交渉力に影響するものなど実に多彩です。その数実に13種類。あっちを立てればこっちが立たず……といった具合に、頭を悩ませるのがまた楽しかったりするワケですが。体験プレイ中でもレベルアップを経験したんですが、歩いていたら勝手にレベルが上がりました。どうやら『オブリビオン』のように寝床を探す必要はないようです。

■理性と欲望の綱引き! クエストは計画的に■

 核戦争後の世界とはいえ、誰かに何かを頼みたいという人はそこらじゅうにいるようです。試遊中も、クエストを承ることができました。本作におけるクエストは、受けたからといって必ず遂行しなければいけないわけではありません。むしろプレイヤーがやりたいことの邪魔になるようだったら、無視してしまってまるっきりOKなんです。欲望のおもむくままに生きるもよし、義理を通してみんなから頼られる立派な人物になるもよし。気の向くままにプレイするといいでしょう。ただ、キャラクターには「カルマ値」というパラメータがあるので、他人様に迷惑な生き方をしているとそれなりの報いがある予感がします。

 と、こんな感じで1時間弱の試遊を終えたのですが、プレイを終えた時点での率直な感想は「もっと遊びたい!!」につきます。てけおんは『オブリビオン』でのクセが残っていたためピョンコピョンコとジャンプしながらこの世界の一端を覗きました(※『オブリビオン』ではジャンプするだけでも特定のパラメータに経験値がたまっていくのです)が、このゲームの0.5%くらいしか遊べた気がしません。もっと低い気もします。聞いた話ですと、本作にも『オブリビオン』における「ニルンルート」のように、世界中をうろついて集めるアイテムもあるようですし、もちろん家だってあるようです。かつて『オブリビオン』で味わった、あの眠れない日々が1日でも早く日本で味わえることを願ってレポートを終わります。(すでに気分は核戦争後です@てけおん)

『FALLOUT 3』 『FALLOUT 3』 『FALLOUT 3』
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▲ここで、本作のスクリーンショットの数々を公開。本作を待ち望んでいる人は、ひとまずこちらの画像を見ながら首を長ーくしてお待ちいただきたい!

(C)2008 Bethesda Softworks LLC, a ZeniMax Media company. All Rights Reserved.

データ

▼『FALLOUT 3』
■メーカー:Bethesda Softworks
■対応機種:PS3/Xbox 360/PC
■ジャンル:RPG
■発売日:未定
■価格:未定

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