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2008年7月31日(木)

【今週の1本】待望のXbox 360『テイルズ オブ』! 『テイルズ オブ ヴェスペリア』

文:電撃オンライン

 「『テイルズ オブ』シリーズをやってほしい」といわれて、てっきりWii版の『テイルズ オブ シンフォニア ラタトスクの騎士』だと勘違いして、腕立て伏せや、シャドウなどなど身体を鍛え始めた弩左右衛門です。後で聞いてみたら、Wii用ソフトだからといって、コントローラを振り回さなくてもいいんだとか。というか、今回レポートするのは、8月7日発売予定のXbox 360用ソフト『テイルズ オブ ヴェスペリア』ということで、そもそもまったくの見当はずれでしたが……。さて、前回の『空の軌跡』に引き続き大作RPGのプレイレポートです。苦節1年。やっと大きな仕事が来るようになりました。そろそろ俺の時代の到来でしょうか?

■オープニングから目が離せない

 オープニングは、これはもうお馴染みProduction I.G制作のアニメーション。しかも今回はなんと、シリーズ初のHD画質で制作されています。なので超キレイ! ……すみません。ビデオ端子で接続している14型TVで見ているので、これまでと同じようにしか見えないんです。HDで作るだけじゃダメなんだ……。いいテレビを持ってる人はぜひその正しい美しさをその目で確認してください。

 アニメーションは、これもシリーズのお約束通り、これでもかというくらいに動く。あと、動きがカッコよくて、キモチイイ。チクショウ! 俺もこの原稿のギャラが出たら、フルHDな大画面液晶テレビを買おうと思うんだ! (死亡フラグ)

【今週の1本】待望のXbox 360『テイルズ オブ』! 『テイルズ オブ ヴェスペリア』 【今週の1本】待望のXbox 360『テイルズ オブ』! 『テイルズ オブ ヴェスペリア』
オープニングを担当したProduction I.Gは、劇場用アニメ「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などでもおなじみの実力派アニメスタジオ。『テイルズ オブ』シリーズのムービーの多くを制作しているだけに、こなれた印象がある。

■ちょっとカルチャーショックを受けました

 さて、ゲームを始めてみてびっくり。トゥーンシェイドがきれい。『テイルズ オブ エターニア』で止まってる身としては、「ムービー終わらないなぁ」と思ってたら、すでに本編始まっていました。時代遅れですみません。

 ゲーム本編ですが、キャラクターの動きはスムーズ。シリーズでお馴染みのキャラクターの掛け合い「スキット」も今回は、ポイント、ポイントで状況を説明してくれます。

 街中やダンジョンでは視点の回転ができず、コンパスもないため、そういうゲームに慣れているとちょっと面食らいますが、道に迷う率が格段に下がるのはありがたいですね。俺、ぐるぐる回せるとよく道に迷うんで。一方でフィールドでは視点は回転させられますが、町などのシンボルが大きいのでそれはそれで迷いにくいのです。

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補足事項があると、BACKボタンでチャットを見るよう指示が出る。事件の状況からキャラクターの好みまで、さまざまなことをキャラクター同士の掛け合いで教えてくれる。

■実はピカレスクロマンなのか?

 はてさて、ムービーと見間違えた本編ですが、主人公“ユーリ”の家からスタート。「魔導器(ブラスティア)」で動く噴水が壊れてしまってさあ大変。下町中が水浸しになってしまったので、それを直すべく、帝都内を探索します。途中、罠にはまって捕えられたり、物語上どう見てもお姫様にしか見えない“エステル”と奇妙な縁で同道することになったりしながら、冒険を続けます。

 さて、主人公の“ユーリ”は、一度騎士団に入りながら、腐敗した体制に嫌気がさして退団。その後、下町でなんでも屋をしながら口に糊するニヒリスト。設定だけ見るとかなり世捨て人っぽいです。ジャンル名が「「正義」を貫き通すRPG」ということで、反体制勢力が天下取る話なんでしょうか?

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ぞんざいな口調で、牢屋に入れられることも少なくない主人公“ユーリ”。本作では、これまでのような発展途上の青年ではなく、完成された人格を持つ主人公が周囲のキャラクターたちを導いていくことになるとのことだ。

■3次元のバトルは難しい?

 敵も味方もキャラクターが横一列に並んでる『テイルズ オブ』しか知らないので、最初面喰らいました。だって、戦闘が3Dなんだもの。セミオートも選べるので、困ったのは最初だけですが……。今回のバトルは、「エヴォルドフレックスレンジリニアモーションバトルシステム(EFR-LMBS)」というそうですが、覚えても試験には出ませんので、気にしなくてもいいでしょう。基本的には、左アナログスティックと、A・B・X・Yの4ボタン+ターゲットチェンジのRボタンで操作します。ボタンの配置はコンフィグで変えられるので、自分の好きなように配置してください。ボタンは、必殺技に相当する攻撃「術技」、通常攻撃、ガード、メニュー画面、ターゲット変更です。結構ガードを多用する印象があるので、ガードボタンの位置は注意した方がいいですよ。そうしなかったので、いきなり序盤で死にました。

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隙も大きい反面、ダメージが大きい「術技」。通常攻撃のコンボにつなげることが、可能なので、うまく使いこなせえば戦闘を有利に進めることができる。

■実はまだ何もできていない疑惑

 今回のプレイレポートでは、導入部分の体験ということで、フィールドに出られたあたりまでしかプレイしていないんですが、ゲームを進めると、パーティは4人まで組めるようになりますし、プレイヤー4人でそれぞれのキャラクターを操作するマルチプレイもできます。アイテムの合成や、本シリーズはおなじみの料理だってもちろん作れます。バトルも、ザコ敵を一撃で倒せたり、超必殺技風の技もあるなど、要素はもりだくさん。戦闘画面へのシフトもスムーズですし、プレイアビリティはとても高いといえます。ゲームに慣れさせるためか、序盤でできることは少ないですが、これもストーリーを進める中で徐々に増えていきますし、夏休みじっくりやりこむにはいいゲームでしょう。この先増えていく要素の詳細については先日のニュースで紹介されているので、そちらのチェックもよろしく! (弩左右衛門)

(C)藤島康介 (C)2008 NBGI

データ

▼『テイルズ オブ ヴェスペリア』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:RPG
■発売日:2008年8月7日
■価格:7,800円(税込)
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▼「Xbox 360 テイルズ オブ ヴェスペリア プレミアムパック」
■メーカー:マイクロソフト
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:RPG
■発売日:2008年8月7日
■価格:37,800円(税込)
※同梱物は『テイルズ オブ ヴェスペリア』ゲームソフト、『テイルズ オブ ヴェスペリア』オリジナルフェイスプレート、『テイルズ オブ ヴェスペリア』収録台本レプリカ、Xbox 360本体、Xbox 360 ハードディスク(20GB)、Xbox 360 ワイヤレスコントローラー、Xbox 360 メディアリモコン、Xbox 360 D端子 HD AVケーブル、LANケーブル、ACアダプター、取扱説明書、単三乾電池(4本)。

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