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2008年8月29日(金)

【『GTO』戦場日誌】ファン必見! 『GTO』で戦術を駆使した頭脳戦を楽しもう!!

文:電撃オンライン

 「人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになってすでに半世紀……」。この永井一郎氏の名ナレーションが、初めてTVのスピーカーから流れて約30年……。目を輝かせながらTVの前に釘付けになっていた少年が、メタボを気にしがちなオッサンになるには十分な時間だ。それでも、TVアニメ「機動戦士ガンダム」、いわゆる「ファーストガンダム」が、今もなお色あせることなく輝きを放っているのは、「ガンダム」に惚れ込み、人生の大半を「ガンダム」とともに歩んできたファンの存在がいたからだろう。また、最近では「ガンダム」好きを公言する芸能人も多く、「ガンダム」に詳しいことが一種のステータスとして認知されている感もあるようだ。

 ただ、「ガンダム」をまったく知らない人に「ミノフスキー粒子」や「オデッサ作戦」がどういうものか説明してもわかってもらえないし、“アムロ”や“シャア”、せいぜい“ギレン”の演説くらいならまだしも「戦いはこの一戦で終わりではないのだよ」と“マ・クベ”のセリフを言ってみても(こっちからしてみれば十分名セリフなんだけど)、相手に引かれるだけ……。もどかしい。まあ、それはそれとして、語り出したら三日三晩止まらなくなるのが、「ガンダム」ファンとしての自信であり誇りでもある。

 そんな「ガンダム」をこよなく愛するファンたちに、実は、ぜひプレイしてほしいというオススメなゲームがあると小耳に挟んだのだ。

 そのゲームのタイトルはPC用オンラインゲーム『ガンダムタクティクスオンライン』。2008年1月に正式サービスが開始された知る人ぞ知るオンラインゲームで、現在は新要素を搭載した『セカンドシーズン』が展開中とのこと。「ガンダム」ゲームといえば、『Gジェネレーション』シリーズや『ギレンの野望』シリーズに代表されるSLG、アーケードでは『戦場の絆』や『ガンダムvs.ガンダム』が大人気。オンラインゲームとしても、『ユニバーサルセンチュリードットネット・ガンダムオンライン』や『ガンダムネットワークオペレーション』といったタイトルなどが、これまでリリースされてきた。

 だが、本作はそれらのタイトルとは、ジャンルもゲーム性もちょっと異なる新しいタイプのガンダムゲームらしい。うん、これは歴戦の「ガンダム」ファンとして、むちゃくちゃ気になる。というわけで、見せてもらおうか、『ガンダムタクティクスオンライン』の性能とやらを!

『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』
「一年戦争」を背景に、地上戦が繰り広げられる『ガンダムタクティクスオンライン』。連邦軍、ジオン軍双方で「一年戦争」に関わったMS、キャラクターが総出演し、実時間で20週間を目安に宇宙世紀0079年を体験していく。

■リアルタイムで戦闘が展開する戦術ゲーム

 本作は、「一年戦争」を舞台に繰り広げられる対戦型ネットワーク戦術ゲーム。カードゲームをプレイしたことがある人ならイメージしやすいかと思うが、プレイヤーは「モビルスーツ(以下、MS)」、「パイロット」、「戦術」、「アイテム」といったユニットを入れたデッキを作成。このデッキが、プレイヤーの部隊とその戦術となる。戦闘は、リアルタイムで繰り広げられるので、プレイヤーは戦況を読みつつタイミングを見計らって、デッキに入っている「アイテム」や「スキル」を発動させていく。「アイテム」や「スキル」には、「MS」を回復させるものや移動力を上げるものなどがあるので、その効果で戦闘の流れを変えつつ、部隊を勝利に導いていくわけだ。

『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』
プレイヤーはアカウント作成時に連邦軍かジオン軍を選択し、1アカウントにつき4機編成の1部隊を形成。戦いはこの部隊同士の直接対決となる。

 基本は、1部隊VS1部隊での戦闘。戦闘には2種類のモードが用意されており、「対戦モード」では敵を全滅させれば勝利、「任務モード」では指定された任務条件をクリアすれば勝利となる。戦闘はオートで行われるので、自分の部隊がどんな状況に置かれているかを把握するのも大切な仕事。リアルタイム進行という、ターン制にはない気を抜けない緊張感がプレイヤーをあおる中、冷静な判断ができなければとてもじゃないが部隊を勝利には導けない。

『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』
戦闘は、リアルタイムに進行。部隊は、あらかじめ組んでいる編成内容に応じて、オートで行動していく。その中で、いかに戦況を読んで、的確に「スキル」を発動させていくかがポイントなのだ。気が付いたら撃破されていた……なんてことにならないよう気を引き締めよう!

 ユニットを編成し、状況に合わせて「スキル」を発動させるというのは、作業としてはとてもシンプル。しかし、プレイしてみればわかると思うが、そこには、やみつきになるほどの奥深さがある。最初はスキル発動のタイミングが難しいが、どんな状況でどんなスキルを発動させればいいのかがわかってくれば、より効率よくゲームを進行させることができるようになる。失敗こそが新しい戦術を生み出す糧となるわけだ。

■「MS」と武器の組み合わせ、さらにレアリティによるユニットの多彩さ

 ゲームの主軸は戦闘にあるにしても、本作の大きなウエイトを占めるのは部隊の編成。機体やパイロットなどのユニットには強さに応じたコストが設定されており、デッキの搭載コストの上限に合わせ、自分が持っているユニットを組み合わせて部隊を作り上げることになる。ここに、先ほど書いたカードゲーム的要素が含まれているのだ。カードゲームでデッキを組むがごとく、「MS」やパイロット、アイテムユニットを選び4機小隊を編成。「MS」のタイプとパイロットの特性を考慮して割り振るのは当然のことだが、どのアイテムを誰に持たせるかというのもポイントになる。

 また、主役となる「MS」の種類の豊富さにも注目してもらいたい。たとえば、ジオン軍の中心「MS」であった「ザク」だけをとってみても、「ザクI」、「ザクII」、「ザクII改」、「F2型」、さらには「デザートタイプ」や「ザクキャノン」などなど、バリエーションの多さには一見の価値がある。さらに、「マシンガン」や「バズーカ」など、装備している武器によっても種類が分けられているし、ユニットのレアリティが変われば機体性能そのものもまた変わってくる。その結果、MSの数は連邦軍、ジオン軍それぞれに106種類ものユニットが用意されている。

 新しいユニットが欲しい場合は、ゲーム内通貨にあたる「補給チケット」を消費して獲得する。チケット2枚を消費するとランダムで3つのユニットが獲得できる。レアリティが高いほど手に入りにくくなるわけだが、原作キャラや高性能MSなど、人気の高いユニットのレアリティが高くなっているあたりも、実にカードゲームっぽい。ただ、全ユニットから完全にランダムで選ばれるのではなく、「基本アイテム・戦術セット」や「基本MS・パイロットセット」など、ある程度の種類で分けられてセットになっているので、欲しいユニットがあるセットを集中的に狙うのもアリかもしれない。

 ただし、MSやパイロットばかりの購入に目を奪われるのではなく、戦術やアイテムのユニットもしっかりと手に入れておくこと。いくらいいMSに優秀なパイロットを乗せていたところで、戦術やアイテムが貧弱だと勝利を得るのは難しくなる!

『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』
ユニットはカードゲームのカードのようにプレイヤーごとに所持。最初はレアリティの低いユニットしか持っていないが、補給チケットを使ってユニットを購入すれば、ランダムだが高性能ユニット獲得のチャンスも!

■4つの新要素が盛り込まれたセカンドシーズン

 他にも「こんなことができる!」といった紹介をかねて、『セカンドシーズン』で追加された新要素についても触れておこう。

その1 協力任務

 これまでは、プレイヤー個々の部隊同士の戦いがメインだったが、プレイヤー3人が協力して1つのミッションをこなす「協力任務」が追加された。プレイヤーはそれぞれ4機の「MS」を操るため、敵味方合わせて4機×3部隊×2陣営の、最大24機のユニットが同時に戦場に参加。大量の「MS」が入り乱れて戦うため、通常の対戦などと比べても迫力満点。攻撃目標となる敵部隊には、原作TVアニメ中で戦場に恐怖をもたらしたエースパイロットが登場する。ファンなら、その顔を見ただけでどれだけのパイロットか自然とオーバーラップするだろう。

 また、「協力任務」というモードだけに、味方との連携なども戦う上で重要な要素となる。基本操作は他モードとまったく変わらないが、スキルの発動に必要な「MP」が溜まりにくくなっているため、より高度な編成やプレイヤーの手腕が求められる。協力プレイをよりいっそうおもしろくするチャットも可能なので、戦いが終わったあとの反省会でも盛り上がろう。

『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』
新しく加わった「協力任務」では3部隊で出撃するので、戦場では24機のMSが入り乱れて戦うことに。参加機体が増えるので、戦局の把握も難しくなり、全体の難易度もちょっと上がる。

その2 アップグレード機能

 新たなユニットとして、MSもしくはパイロットの能力をアップさせられる「アップグレードユニット」が加わった。このユニットには大きく分けて2種類あり、「メカニック」が「MS」、「オペレーター」がパイロットの能力を向上させる。ユニットを消費することでHPや回避能力など、それぞれ5つの項目が5段階までパワーアップ可能。どの項目をアップできるかは「アップグレードユニット」ごとに決まっている。攻撃面を集中的にアップさせるか、バランスよく上げるかなどなど、アップグレードユニットを活用して自分だけのカスタマイズが可能だ。

その3 アンリミテッドモード(6月19日より開始)

 本作では、TVアニメ中の1年間を現実の20週間で再現しており、時間の進行とともに「技術レベル」が上がり、使えるMSが増えていくのだが、『セカンドシーズン』では、「技術レベル」による制限がない「アンリミテッドモード」が追加されている。「技術レベル」に縛られないから、好きなMSで編成し放題! もちろん、コスト制限があるので、その数値を超える編成は無理だが、「機動戦士Zガンダム」や「機動戦士ガンダムZZ」に登場した「MS」やパイロットが使えるため自由度はかなり高い!

その4 カラーリングの変更

 自分の部隊にオリジナリティを持たせるのに、機体のカラーリングを変更するのもオススメだ。1回変更するためにはMS、パイロット、戦術ユニットのいずれか20枚を消費する必要があるが、特別な感じを持った「MS」になるので、より愛着が抱けるだろう。各機体に4つのバリエーションが用意されているので、その中から好きな色を選択しよう。ちなみに、1度行ったカラーリングを変更するためには、さらに搭載値分のユニットを消費しなければならないので、そこには注意しておこう。

■2日間の無料キャンペーンを利用してお試しプレイ!

 ふむふむと、『ガンダムタクティクスオンライン』について興味が出てきたところで、次に気になるのはそのプレイ料金。月額にして1,050円(税込)が必要で、クレジットカードもしくはプリペイドカード(※プリペイドカードの場合は、1,050円(税込)の30日使用権、3,150円(税込)の90日使用権の2種類)による支払いが可能になっている。しかし、ここからが注目。まず、IDの取得に必要な会員登録、そしてゲームクライアントのダウンロードが無料なのは当然。2日間(48~72時間)は無料でプレイ可能なうれしいキャンペーンも実施中だ! さらに、無料期間中はチーム機能やユニット交換などは利用できないものの、その間に得たデータは有料会員登録後も引き継げるので、まず無料期間で遊んで、その後で有料会員になるかを決めよう!

 ゲーム概要、システム、プレイ料金などゲームに関する情報については、やはり公式サイトで確認するのが一番なので、まだプレイしたことのない人はこの機会にちょっとのぞいてみてはどうだろう。公式サイトに掲載されているユニットを眺めるだけでも、ガンダムファンにとってはかなりアツいものがある。

『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』 『GTO セカンドシーズン』
詳しいルールを把握していなくても、なんとなく編成して、なんとなく遊んでいればジワジワとこのゲームの楽しさに気づいていくはず。前の戦いの反省を生かして編成するようになり、負けても負けても繰り返しプレイするようになれば、完全にこのゲームのとりこになった証拠だ。

 さてさて、この『ガンダムタクティクスオンライン』を、電撃オンラインでは4週に渡って強力プッシュ! 次回は、開発元であるヴァンガードにお邪魔して、実際にゲームをプレイしてきた模様をレポートする予定。さらに、電撃ホビーマガジン(アスキー・メディアワークス刊)との対戦企画もあるのでお楽しみに!(大戸島さんじゅうご)

(C)創通・サンライズ

データ

▼『ガンダムタクティクスオンライン』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PC(対応OS:Windows 2000/XP)
■ジャンル:SLG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2008年1月24日
■利用料金 ・クレジットカード決済……1,050円/月額(税込)  ・プリペイドカード決済……1,050円/30日間(税込)、3,150円/90日間(税込)

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