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2008年9月16日(火)

セガ、家庭用新作発表会開催! 『ファンタシースターZERO』など最新情報公開

文:電撃オンライン

 本日9月16日、セガの関係者向け家庭用新作発表会が、東京都内の「品川プリンスホテル」で行われた。

 発表会が始まると、セガ取締役 CS統括本部 副統括本部長・前田雅尚氏が登壇し、同社の2008年度前期における売り上げなどを前年度と比較しながら語った。前田氏によると、ソフト・ハードの売り上げは前年比の82%と下回っており、分野別に見るとソフトは92%、ハードは71%と、ハード面で苦戦しているとのこと。また、ソフトの売り上げ本数については、2007年度が2,830万本だったのに対し、今年度は2,416万本と若干下回っているという。

「家庭用新作発表会」

 プラットフォーム別のシェアを見ると、DS用ソフトが前年度に比べると落ちているものの、まだ圧倒的。またPSP用ソフトは、着実にシェアを伸ばしているとのことだった。この結果を踏まえ前田氏は、「日本のゲームソフト市場は、据え置き機よりも携帯機が中心に展開されている」とまとめていた。月別の売り上げでは、7月31日発売されたPSP用ソフト『ファンタシースターポータブル』のヒットにより、8月の売り上げが前年度に比べ急増。前田氏は「ニーズに合ったタイトルを、いいタイミングで出せれば、国内の市場でもまだまだ売り上げが見込めることを実感しました」と話し、集まった関係者らに対し謝辞を述べた。

 さらに、前田氏の口から年末から春にかけての主要タイトルが発表された。年末商戦における注力タイトルは、DS『不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 ~砂漠の魔城~』、DS『ファンタシースターZERO』、DS『サカつくDS タッチandダイレクト』、DS『ブレイザードライブ』、Wii『428~封鎖された渋谷で~』の5タイトル。そして春商戦では、DS『シャイニング・フォース フェザー』、PS3『龍が如く3』の2本に加え、プラチナゲームズが開発を手掛ける完全新作のDS用RPG『無限航路』を注目作品として取り上げていた。前田氏は「シリーズ最新作の『ファンタシースターZERO』に注目がいくかと思いますが、新作のタイトルや12月発売のWii『BLEACH バーサス・クルセイド』なども非常にいい出来になっています」と締めくくった。

 その後は、各タイトルごとに関係者による紹介が行われた。以下で、画面写真とともにその模様をお伝えする。

■DS用新作RPGタイトル

 セガ 執行役員 国内CS事業部 副事業部長・川越隆幸氏が登壇。DS用の新作RPGについて解説した。

「家庭用新作発表会」

・『ファンタシースターZERO』

 『ファンタシースター』シリーズの最新作。Wi-Fiを使い最大4人での冒険が楽しめる他、ロビーやフィールドで「ビジュアルチャット」と呼ばれるDSのタッチスクリーンを利用したチャットが行える。また、キャラクター監修は『アイドルマスター』シリーズなどで知られる窪岡俊之氏、メインシナリオ原案は富士見書房の富士見ミステリー文庫で活躍する師走トオル氏・新井輝氏、プロデューサーは『ファンタシースターオンライン』を手掛けた酒井智史氏がそれぞれ担当する。発売日は12月25日で、価格は5,040円(税込)。

「家庭用新作発表会」 「家庭用新作発表会」 「家庭用新作発表会」
▲DSの限界に挑戦した3Dのキャラクターたちが、スムーズに動き回る。「ビジュアルチャット」は、お気に入りのイラストをショートカットに登録しておくことで、戦闘中も手軽にコミュニケーションが取れる。

・『シャイニング・フォース フェザー』

 2009年春に発売を予定しているRPG『シャイニング・フォース』シリーズの最新作。本作のシステムは、メガドライブ版の『シャイニング・フォース』をベースに、さまざまな新要素が盛り込まれたもになっているという。ジャンルはシミュレーションRPGとなっているが、ヘックスやマスの概念はなく、フィールド上でキャラクターを自由に動かし、戦闘を仕掛けられるのが特徴だ。敵との戦闘では、ボタンを押して連続攻撃を繰り出したり、仲間と同時に協力攻撃を行ったりと、簡単な操作で爽快なアクションが行えるようになっている。キャラクターデザインは、『シャイニング・フォース イクサ』のpako氏と、ライトノベル「涼宮ハルヒ」や「灼眼のシャナ」のイラストを手掛けている、いとうのいぢさんが担当。

「家庭用新作発表会」 「家庭用新作発表会」 「家庭用新作発表会」
▲人気シリーズの最新作がDSに登場。開発は、『サモンナイト』シリーズを手掛けたフライト・プランとなっている。

 この他、12月4日発売のDS用ソフト『ブレイザードライブ』、9月25日発売の『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』も紹介された。また『無限航路』は、「東京ゲームショウ2008」にプレイアブル出展されるとのことだ。これ以外にも、『ファンタシースター』の小玉理恵子氏と『世界樹の迷宮』の新納一哉氏がタッグを組み、新作RPGを制作しているらしく、現在関連ページがセガの公式サイト内にオープンしていることもあわせて明らかになった。

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▲月刊少年ライバル(講談社刊)でコミックが連載中の『ブレイザードライブ』。12月4日のコミックス第2巻の発売にあわせ、ゲームソフトが発売される。
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▲『ワールド・デストラクション ~導かれし意思~』は、9月25日の発売を記念し、キャスト陣が出演するイベントを行う。放送中のTVアニメも、クライマックスを迎えている。

■『428~封鎖された渋谷で~』

 渋谷を舞台に巻き起こる、とある事件をつづったWii用サウンドノベル。物語は、劇中の時間で1時間ごとに「章」として区切られ、さらにそれぞれの章では、5人の登場人物それぞれの視点から語られるシナリオが用意されている。1人目の登場人物のシナリオでバッドエンドになってしまった場合、異なる登場人物のシナリオで別の選択肢を選び、ストーリーを動かすことでバッドエンドルートを回避できるなど、多数のシナリオが複雑に絡み合った重厚なストーリーが楽しめる。また、ボーナスシナリオには『かまいたちの夜』の我孫子武丸氏、『月姫』や『Fate/stay night』のTYPE-MOONらが参加しているのも大きな魅力だ。12月4日発売予定で、価格は7,140円(税込)。

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▲総監督を務める、チュンソフトのイシイジロウ氏。
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▲「東京ゲームショウ2008」では、本作の体験版が配布されるとのこと。本作の第1章を丸ごと楽しめるそうなので、興味のある人はぜひチェックしておこう。

■『不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 ~砂漠の魔城~』

 シリーズ最高傑作と呼ばれる『不思議のダンジョン 風来のシレンGB2 砂漠の魔城』をベースに、Wi-Fiを使った遊びなど、新たな要素を盛り込んだシリーズ最新作。価格は5,040円(税込)で、発売日は11月13日。発表会では、本作のCMに演歌歌手JEROさんが手掛けるオリジナルソングが使われることが明らかになった。JEROさんによるビデオメッセージも上映され、その中で「試練を乗り越えるというメッセージが込められた曲になっています。僕にとっての試練は、日本にくることでしたね」と楽曲についての思いを語っていた。

「家庭用新作発表会」
▲『風来のシレンDS2』について語る、チュンソフト 代表取締役社長・中村光一氏。
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▲Wi-Fi通信機能には、前作にあった「風来救助」、「番付」、「タイムアタック」に、道具の送受信や、特訓ダンジョンデータ送受信といった新要素が登場! Wii『不思議のダンジョン 風来のシレン3 からくり屋敷の眠り姫』との連動も用意されている。

■『サカつくDS タッチandダイレクト』

 強いクラブを作り、選手を育成するといったコンセプトはそのままに、試合での采配や選手の獲得に重きを置いた『サカつく』シリーズ最新作。価格は5,229円(税込)で、11月27日発売となっている。釜本邦茂氏、奥寺康彦氏といった日本サッカー史に名を刻む名選手が実名で登場するのが特徴だ。本日の発表会には、釜本氏と奥寺氏がスペシャルゲストとしてステージに登場し、ゲームやサッカーについてのトークを繰り広げた。

「家庭用新作発表会」
▲第一CS研究開発部プロデューサー・椎野真光氏。「今までシリーズをプレイしたことのない人にもぜひプレイしてほしいですね」と語っていた。
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▲会場に駆けつけた釜本氏(写真左)と奥寺氏(写真右)。「ゲームをプレイするとしたら、お2人の選手をチームに加えてみたいですか?」との質問には、「頼りになる男なので、奥寺君と一緒にぜひ入れて遊びたいですね(釜本氏)」、「でも、我々いい選手なんで、移籍金とか高そうですよね(奥寺氏)」と答え、会場の笑いを誘っていた。
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▲登場選手は、2.5頭身にデフォルメされている。自分のクラブの選手は最大99人まで保存できるので、存分に育成可能だ。

■『龍が如く3』

 沖縄を舞台に繰り広げられる『龍が如く』シリーズの最新作。2009年春に発売予定となっている。本日の発表会では、お笑い芸人の宮迫博之氏と宮川大輔氏が声優として参加することが明らかになった。ビデオメッセージもあわせて上映され、その中で2人は「声の仕事でこんなに汗をかいたのは初めてです。一生懸命頑張りましたので、ぜひ見てやってください(宮迫氏)」、「出演依頼を受けて、めっちゃうれしかったです。「キタ!」って思いました。収録も楽しかったです(宮川氏)」とそれぞれコメントしていた。また、劇中に登場するタイアップ企業なども紹介された。今回は舞台となる沖縄の企業とのタイアップも行い、前作を越える企業数になっているそうだ。

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▲本作のプロデューサーを務める、セガ R&Dクリエイティブオフィサー CS研究開発本部副本部長・名越稔洋氏。『龍が如く2』の2年後を舞台に、シリーズの中でももっとも濃い人間ドラマが展開すると話していた。
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▲超大物アーティストの参加が決まっているという本作。発表は「東京ゲームショウ2008」で行われるとのことだった。

 この他、さまざまなタイトルが映像とともに紹介された。以下に、画像とともに掲載するのでご覧いただきたい。

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▲DS『カルドセプトDS』
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▲DS『ドラがな』
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▲DS『プロジェクトビューティー』
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▲DS『涼宮ハルヒの直列』
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▲Wii『涼宮ハルヒの並列』
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▲Wii『BLEACH バーサス・クルセイド』
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▲Wii『サンバ DE アミーゴ』
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▲PSP『ガーネットクロニクル~紅輝の魔石~』
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▲PSP『初音ミク -Project DIVA-』
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▲PS2『サンダーフォースIV』
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▲Wii/PS3/Xbox 360『ソニック ワールドアドベンチャー』

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