2008年9月29日(月)
10月より読売テレビ他でスタートするTVアニメ「ケメコデラックス!」のアフレコが、都内のスタジオで行われた。
「ケメコデラックス!」は、アスキー・メディアワークスから発行されているコミック誌「月刊コミック電撃大王」に連載中の、いわさきまさかず先生原作のラブコメディ。
本作の物語は、10年前に結婚を約束した美少女のことを思い続ける、夢見がちな高校生“小林三平太”のもとに、ちっとも美少女じゃない、ずんぐりむっくりしたボディを持つ謎の女“ケメコ”がやってくるところから始まる。
第3話のアフレコ終了後、本作に出演するキャスト陣にインタビューを行った。以下に掲載するのでご覧いただきたい。
――まず、本作の見どころや、魅力を教えてください。
斎藤千和さん(“ケメコ”役):見どころは、個性的なキャラクターがたくさん出てくるところです。それぞれのキャラクターが主役になれるぐらい濃くてかわいくて。しかも、そのコたちが画面狭しと動きます。私たちは、そんなガッシガッシ動いているフルカラーの状態でアフレコをしていて、近年まれに見る素敵な現場になっています。ちょっとした動きでもみんなアドリブを入れて、楽しく収録しています。絵と声がばっちり合っているはずなので、そこが見どころです。
戸松遥さん(“エムエム”役):見どころは、“ケメコ”の下半身ではないでしょうか。すごくプリップリしていて、なんともいえない愛くるしさがあるというか。そんな抱きしめたくなるような“ケメコ”に癒されながら、毎週アフレコをしています。テンポ感もよくて、迫力のある作品だと思いますので、ギャグも楽しみつつ、そういったところに注目してもらえたらうれしいです。
喜多村英梨さん(“小林三平太”役):スタッフの名前を見て「お!」と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。あの「撲殺天使ドクロちゃん」などで有名な水島努監督の作品で、今回もスピード感のある作品になっています。伏線が数多く張ってある作品なので見ごたえ満点です。SEとか、音の効果もこだわりのある作品だと感じました。光の効果といいますか、CG的な処理もいっぱい入っているので、ホントに1分1秒目が離せない作品です。
高橋美佳子さん(“牧原イズミ”役):とにかく絵がきれいで、よく動いています。原作のイメージそのまま、むしろそれ以上の形になっているなと、ただただ感心して見ています。先ほどから言ってます通り、アフレコはカラーでさせていただけていて、とてもテンションの上がる作品です。見どころは、斎藤千和ちゃんの自由な演技だと思います(笑)。
釘宮理恵さん(“早川美咲”役):毎回収録が楽しいです。フルカラーというのも、私にとってはすごくひさびさの経験で、幸せをかみしめながら収録に臨んでいます。やっぱりフルカラーだと、作品に対する愛着がすごくわきまして。どのキャラクターも本当に愛おしく、いい作品だなと思っています。オープニングをみんなで歌いました。かなりお祭り騒ぎで歌っていますので、楽しみにしていてください。
白石涼子さん(“黒崎リョーコ”役):“黒崎リョーコ”役の白石涼子です(笑)。笑わないでください! 見どころは、セリフや構図が、マンガがそのまま動いていると思うくらい原作通りというところですね。ちょっと感動してしまいました。まだ原作を読んだことのない人は、ぜひ読んでほしいです。きっと楽しめると思います。個性的なキャラクターたちが、毎回きゅんとさせてくれたり、ぷぷっと笑わせてくれたりするので、アフレコはいつも楽しませてもらっています。個人的にもあまりやったことのない感じの役なので新鮮なんですが、監督に「セクシーに」と言われたことがプレッシャーになっていますね。
――演じられるキャラクターの見どころについて教えてください。
斎藤さん:“ケメコ”は、戸松ちゃんの外側の人です(笑)。電化製品らしいです。絵を見てもらえればわかると思うんですが、完全に頭身がおかしいです。その中に“エムエム”が入るといったすごく不思議な設定になっています。私が演じる上で気をつけていることは家で必要以上にプランを考えることはせず、スタジオでしっかり監督の意図をくみ取るということですね。家でヘタにこうしようと考えてくると、大体外れちゃうので。現場で監督に「そこは月9のヒロインで」と言われたら月9のヒロインで。「九州男児で」と言われたら九州男児でやっています。最後まで、「あのキャラなんだったのかな」と思ってもらえたら、“ケメコ”は成功なんじゃないかなと思ってます。
戸松さん:“エムエム”は、(“ケメコ”の)中の人です。2人で1人みたいな存在です。“エムエム”自体も謎の部分が多く、肝心なことを聞かれると“ケメコ”の中に逃げてしまう癖があったりします。見かけによらず怒ったり、パニックになったり、感情豊かなキャラクターですね。自分自身でもまだ謎が多いまま演じているんですが、今後、いろいろとわかってくるんじゃないかなと楽しみにしています。
喜多村さん:“三平太”くんは、このレギュラー陣の中では唯一の男の子で、一応主役らしいんですけど、“ケメコ”にすべて持っていかれるので、どちらかというと縁の下の力持ちになれたらいいなと思いながらアフレコをしています。というのも、“ケメコ”さんがとにかく自由で、フリーダムな芝居をされるので。現場に行く時もあまり何も考えていません。どれだけ無の状態で、相手の投げたボールを返せるかみたいな。出たとこ勝負じゃないんですけど、そのレスポンスが、慌てふためいたところが、“三平太”の味になればと思って演じています。でも結構しんどいです(笑)。“ケメコ”さんが独特の間で行くぶん、その間を埋めるように早口でツッコんでるんですけど、MAXゲージ以上振り切って、ひたすら声をじゃりじゃりにしながら叫んでいます。でも、そうしないと“三平太”じゃないと思うので、一生懸命やっています。
高橋さん:周りが個性の強いキャラクターなので、それに引っ張られないようにするのが結構大変です。“イズミ”の普通らしさをキープしながら、叫んだり、驚いたり、ツッコんだり。すごく普通なんですけど、唯一特徴的なことがあるとすれば、原作を拝見した時もエロいなと思ったんですけど(笑)、アニメを見るとよりエロいなというか、なんかうごいめているような。アニメだとより動きがありますから更に強調されて大変なことになっています(笑)。
釘宮さん:“三平太”のクラスメイトなんですが、周りがとても個性的なので、それを昼ドラを見るかのごとく観察して楽しんでいるといった役まわりになっています。自分が楽しい思いをするために、扱いやすい“イズミ”ちゃんをあおってみたり。そんな“イズミ”ちゃんを見てうれしくなって感じている、みたいなキャラクターです。割と敏感な感じの娘だと思います(笑)。
白石さん:“リョーコ”自身は、高飛車だったり、ちょっと乱暴だったりといった設定だったんですが、原作を読んだり監督にお話を聞いたりしたら「たる~い感じで」、とか「すごくセクシーに」とか言われまして。原作を読んだ限り、自分の中ではカッコいい、男らしい、強いといったイメージがあったんですが、セクシーを加えることでどうなるかと思いました。でも、やってみて意外と「こういうことかな?」っていうのが少し見えた感じです。これからやっていくうちにもっともっと掴んでいけたらいいなと思っています。目標はセクシーで強い女というところでしょうか。
――ファンの方にメッセージをお願いします。
斎藤さん:「ケメコデラックス!」の原作が好きな方はさらに好きになってくれるんじゃないかなと思います。もともとキャラクターはかわいいんですけど、動くとよりかわいくて。それぞれのキャラクターがすごく生き生きしている作品になっていると思います。見て損はないと自信を持って言える作品です。ただ、演じている私はちょっと疲れてます(爆笑)。いろんな引き出しを作っておかないと、毎回の注文に答えられないんです。今4話なんですが、すで心が2回ぐらい折れているので(笑)、なんとか頑張っていきたいと思います。
戸松さん:原作を知っている方も知らない方も、ものすっごい楽しめる作品だと思います。自分の大好きな原作がそのままTVで再現されて、しかも動きもきれい、色もきれい、キャストさんの声もすばらしいので、作品の魅力が何倍にもなると思います。どういう風に仕上がるのか、自分自身もオンエアが待ち遠しいです。楽しみにしていてください。
喜多村さん:基本的に、スタジオではめっちゃ唾飛ばしてます。台本で「ぎゃあ」と書かれているセリフを、「ぎゃあ」と言っていません。千和ちゃんが刺激的なアドリブをかましてくれるので、つい私の受けも「◎×△□※○」みたいな感じで、それって台詞になっていますか(笑)って思うこともあります。それほどのハイテンションな「ケメコデラックス!」。みんな頑張ってついてきてくださいね!
高橋さん:私がお伝えしたいのは本当にこの一言に尽きます。とにかく、見てください。見ないと後悔する作品だと思います! 最後まで頑張って“イズミ”ちゃんを演じていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
釘宮さん:にぎやかで楽しくて、水島監督らしい作品です。テンポもよくて、30分アっという間に見れてしまうんじゃないかなと思います。精一杯頑張っていきますので、最後までお付き合いください。
白石さん:メチャメチャ動いて、迫力もあるし、コメディもあったり、見どころ満載なので、オープニングからエンディングまでぜひ見てください。予告もすごいんですよ! 千和さんが早口で!
斎藤さん:それで、今日心が折れました(笑)。
白石さん:とにかくすごいのでぜひ見てください。あと、“花山田”くんとか(笑)。原作でもお遊びキャラだと思うんですど、アニメの方でもかなり……。どこかにいるはずですので、ぜひ探してくださいね。