2008年10月10日(金)
「東京ゲームショウ2008(以下、TGS2008)」のSCEブースで、今冬発売予定のPSP用ソフト『遠隔捜査 -真実への23日間-(以下、遠隔捜査)』の試遊台が出展されていました。AVGを愛してやまないごえモンが、本作のプレイレポートをお届けします。
▲ちなみに試遊台の位置は写真の×印が目印。そこに『遠隔捜査』の試遊台が設置されていますよ。 |
『遠隔捜査』は、ある日突然無実の罪で逮捕されてしまった主人公“斉藤光志”が、元恋人で弁護士の“新城法子”の協力を得て、拘留期間23日間という限られた時間の中で無実を晴らすため戦う冤罪証明バトルゲームです。
ゲームはどこかの大企業の社長が拳銃で殺されてしまう場面からスタート。その犯人は、どうやら誰かに罪をなすりつけようとしている模様……っていうか主人公になんですけどね。そのころ、主人公はというと夜のバーで泥酔状態。罪をなすりつけてくれといわんばかりに酩酊しておりました。
▲絶賛プレイ中のごえモン。プレイしながら、もしやこれは「PSP-3000」なのでは? なんてことを考えてました。 |
場面は変わって、泥酔状態から目を覚ました主人公、なぜか留置所に拘留されてました! そしてひと言「逮捕されたのか……」って、いつの間にそんなことに!? どうやら、この体験版は東京ゲームショウ用に編集されているバージョンのようです。来場した人のために、短い時間で本作の魅力を感じてもおらうというSCEの配慮でした。
なんだかんだ言いながら、逮捕されてしまった経緯を思い出していると、イケメンの刑事さんが登場。その名も“三浦正信”。見るからにエリート、そして切れ者タイプっぽい容姿をしています。
“三浦”刑事と会話をしていると、何やら赤字で表示される文字たちが。そして「~のクルーを手に入れました」というメッセージが表示されました。説明を聞くと、このクルーという手掛かりを取り調べで使用しながら、無実を証明していくようです。そしていよいよ取り調べがスタート! どうやら、“三浦”刑事が主人公の取り調べを担当する模様。かなり手ごわそうな相手ですが、そこはAVG暦24年の僕をなめてもらっちゃこまりますよ! 僕が今まで何百の事件を解決してきたと思っていやがるんですか!!(ゲームで)
まずは、AVGではお約束の事件の確認から開始です。「おまえが殺したのは誰か」と問いかける“三浦”刑事。「そんなの社長に決まってんじゃん」と自身満々に答えようとした僕ですが、何やら違和感を覚えました……って「おまえが殺したのは」って言ってる! まさかこれ答えたらゲームオーバーじゃないかとドキドキです。
どうしたらいいのか悩んでいると“三浦”刑事が教えてくれたクルーの「黙秘権」を思い出しました。そう! このゲームには「黙秘」というコマンドがあるのです! 黙秘ですよ黙秘! 大事なことなので2回言いました。自分に不都合になりそうな質問や、まだ必要なクルーを持っていない場合には黙秘するのが必要不可欠なのですよ。今までこんなAVGがあったでしょうか……いや、ない! なんて1人で熱くなりながら「黙秘」をポチっと選択。すると「引っかからなかったか」と残念そうにつぶやく“三浦”刑事ですが、どうやらよい心証を与えたようです。取り調べでは、“三浦”刑事の質問に的確な答えを返し、心証をよくするのが目的。間違った答えや、辻褄の合わない論理の破綻した答えをしていると、心証が悪くなりゲームオーバーとなります。ちなみに後で聞いた話ですが、最初に社長と答えていたらゲームオーバーになっていたそうです。シビアです、だがそれがいい!
▲こちらが黙秘権。情報が足りなかったり、辻褄が合う回答ができなければ無理に答えようとせず、どんどん使うのが懸命です。 |
▲殺した人間を証言していたらもれなくゲームオーバー。 |
▲よく考えないで論理の破綻した回答をすると、“三浦”刑事の心証が悪くなります。心証がよくなると、画面上のゲージの黄色部分が多くなり、逆に悪くなると青色部分が多くなります。 |
取り調べを余裕で(?)かわした主人公=僕を待っていたのは、無罪を証明するのに必要な情報集めでした。しかし、留置所に拘留されている主人公は外に出ることができません。そこで、主人公の元恋人で弁護士の“新城法子”(美人)の登場です。彼女には、午前、午後の2つの時間に、調べてもらう場所を指定、主人公の代わりに調査に行ってもらいます。
▲元恋人の“法子”さん。こんな美人さんを振ってしまう主人公に怒りを覚えました。 | ▲調査に行く時間帯や曜日で、イベントや取得できる情報が変わってきそうな感じです。 |
調査を開始すると、そこからは“法子”視点でゲームが進行されます。調査パートでは古きよき時代のAVGを思わせる、カーソル選択での進行となります。気になる場所や、部屋の移動などすべてカーソルでの選択となっています。まさか、1ドット単位の当たり判定とかあったりして……。
とここで、かなり中途半端&先が気になる状況で、残念ながら本作の試遊を待っている人がいましたので、ごえモンの『遠隔捜査』体験は終了となりました。今回の試遊で感じたのが、まずグラフィックがキレイ! そして、松竹徳幸氏が描くキャラクターたちが本当に魅力的で、しかもよく動く。目パチ、口パク当たり前。一つ一つの表情もパターンが豊富で、どれも滑らかに動きます。そしてなんと言ってもフルボイス! 会話部分でしゃべるのは当たり前として、自分の考えている言葉もフルボイス。それだけでなく、“法子”視点で調査を行う時の、背景や気になる場所を調べるカーソル選択のテキストもフルボイスだったのには驚きました。ここまでしゃべるAVGはめったにないでしょう。AVG界に、また新たな名作AVGが誕生したのをひしひしと感じましたよ。体験プレイでなく、腰を落ち着けてじっくりプレイしたいと心から思いました。AVG好きな方々は、ぜひプレイしてみてくださいね!(ごえモン)
▲一日の終了時に、主人公はその日あったことを整理してくれます。情報量の多いAVGにとって、こういった細かな気遣いがうれしいです。 |
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