News

2008年10月12日(日)

1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!

文:電撃オンライン

 10月11日、「東京ゲームショウ2008」のSNKプレイモア・メインステージで、『ザ・キング・オブ・ファイターズ XII(以下、KOF XII)』のトークイベントが開催された。

 イベントは、開発陣と声優陣に分かれた2部構成で、司会者の質問に答える形で進行。まずは、プロデューサーの久木野さんと、本作のアートディレクターを務めるノナさんのトークの紹介しよう。

1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
大きな拍手で迎えられる久木野さん(右)と、ノナさん(左)。イベントが始まるとシリーズファンや取材陣がステージを取り囲み、通路にあふれるほどのにぎわいを見せた。
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
はじめに『KOF XII』のPVが上映され、それに続く形でトークが展開。スクリーンに映し出される映像を使いながら、グラフィックスに対する徹底したこだわりや新システムなどを力強く解説していった。

――『KOF XII』のコンセプトについて。

久木野さん:『KOF』シリーズは来年で15周年という節目の年を迎えます。本作が掲げるコンセプトは、新たに誕生するという意味を込めた「RE・BIRTH」。『KOF XII』から、シリーズの新時代が始まります。本作には、ライバルなどいません! たくさんのファンの方の期待を裏切らない、新しい『KOF』シリーズを目指します。

――グラフィックスの変化について。

ノナさん:最初は3Dにしようという声も出たのですが、2Dドットファンと『KOF』ファンの期待に応えられるのは2Dドットだと判断しました。解像度が上がったキャラクターや、描き込まれた背景に注目していただきたいです。

――キャラクターの制作について。

ノナさん:もし仮に1人で担当すると仮定して、1キャラを描き上げるのに6か月は掛かりますね。従来の4倍の密度で描いているので、見栄えは格段によくなっていますよ。

久木野さん:やられた時のグラフィックや、筋肉の表情に注目してほしいです。筋肉好きにはたまらないものになっていると思いますよ(笑)。

――本作に登場するキャラについて。

久木野さん:9月に行われた「アミューズメントマシンショー」の段階では11キャラでしたが、今回の「東京ゲームショウ2008」では14キャラがプレイ可能となっています。最終的には20キャラになりますが、現段階では公開できません。イニシャルでも無理です(笑)。

――ラルフが変わりましたね!

ノナさん:拳と拳のぶつかり合いや、世界規模の戦いを表現するためにディフォルメをしてドッシリした体型にしました。

――アテナについては?

ノナさん:『サイコソルジャー』のイメージを出すために、多少ぽちゃっとさせました。

――登場キャラの選考基準は?

久木野さん:対戦格闘というツールとして、より多くの方に楽しんでいただけることを考慮して選考しています。

――システム面について。

久木野さん:原点回帰ということで3on3形式に戻し、新たに「クリティカルカウンター」「相殺」「ガードアタック」というシステムを導入しています。「クリティカルカウンター」は調節している段階ですが、残り2つのシステムは「東京ゲームショウ2008」のバージョンで実際に使えます。試遊台でぜひ試してみてください。

――今後の予定について

久木野さん:開発度は60%といったところで、現在は修羅場です(笑)。詳細は未定ですが、ファンの方に向けたイベントをご用意する予定で、キャラを増やして「クリティカルカウンター」を実装したものを予定しています。その後ロケテストになりますね。詳しくはホームページをチェックしてください。

――アーケードの稼働について。

久木野さん:2009年の4月に並びます! ワン&オンリーのゲームを目指して製作します!

ノナさん:稼働に向けて、スタッフ一同頑張っておりますのでよろしくお願いします。絶対に、期待に添えるものにします!!

 続いて行われたのは、声優陣のトークショウ。出演者は『KOF XII』で声優を務める、野中政宏さん、弓雅枝さん、前塚あつしさんの3人。笑いが絶えなかったやり取りの模様を紹介していこう。

1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
スクリーンに映し出されたキャラクターを背景に、にぎやかなやりとりが続いた。 左から、司会者、野中政宏さん(“京”役)、弓雅枝さん(“レオナ”役)、前塚あつしさん(“紅丸”役)。
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
演じるキャラクターにになりきってセリフをしゃべるなど、ファンにはたまらないサービスも飛び出した!

――2Dドットのグラフィックスが新しくなっての印象は?

野中さん:いままでに見たことのない滑らかさ。鮮やかですね!

弓さん:“レオナ”の肌がすごくツヤツヤ! 衣装もセクシーです。

前塚さん:表情が豊かですね。より人間味を帯びていて、うれしかったです。

――収録で大変だったことは?

野中さん:いつもは「くらいやがれ!!」といった大変な声は最後に録るんですが、今回は特に苦労せずスムーズにいきましたね。

弓さん:「アップルジュース!」っていう声があるんですが、それが印象的ですね。レアな声なんでしょうか? ぜひ、聞いてほしいです。

前塚さん:“紅丸”は自分とは真逆のモテ男なので、いつも苦労します(笑)。

――言ってみたいセリフはありますか?

野中さん:アップルジュース!

弓さん:私は恋愛系の声を言ってみたい。ステキな男性キャラがいっぱいのゲームなので。

前塚さん:じゃあ、“紅丸”と付きあいますか!!(笑)。

――今後の『KOF』シリーズへの要望は?

野中さん:30年……50年……100年と続けていきたいですね。ゲームがどんどん進化していくので、自分たちも医療の進歩によって続けたい(笑)。実際15年があっという間だったので、30年もあっという間だと思いますね。

弓さん:新しいキャラクターや技がどんどん出てきたらいいですね。

前塚さん:最近“チョイ・ボンゲ”の出番がないんですよね。だから、メカ“チョイ・ボンゲ”を作って出しましょう!

野中さん:じゃあ、『KOF XIII』では、メカの“京”と“レオナ”と“紅丸”を隠しキャラで出してもらいましょうか(笑)。

――最後にファンの方へのメッセージを。

野中さん:イベントやアーケードや家のゲーム機で、『KOF』を長い間遊んでくれてありがとうございます。これからもこの世界を楽しんでください!

弓さん:私も既に10年と少しこのシリーズに携わっているので、この先も30年……50年……100年と頑張っていきたいです!

前塚さん:『KOF』の世界はこれからもどんどん広がっていくと思うので、僕らも1つの殻にこもらずに頑張っていきたいです。メカ化を含めて(笑)。

 出演者のコメントから、新生『KOF』に対する自信や手応えがヒシヒシと伝わってきた今回のトークショー。圧倒的な進化を見せる『KOF』シリーズから、ますます目が離せない!!

1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!! 1ドットに魂を込めて! 『KOF XII』開発陣と声優陣による豪華トークショー開催!!
他の対戦格闘ゲームの追随をゆるさない、ため息モノのグラフィックス。服のしわや背景で揺らめく炎など、細部に至るまで緻密に描かれている。

(C)SNK PLAYMORE
※「ザ・キング・オブ・ファイターズ」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。
※画面は開発中のものです。


■「東京ゲームショウ2008」開催概要
【開催期間】
 ・ビジネスデイ……2008年10月9日~10日
 ・一般公開日……2008年10月11日~12日
【開催会場】幕張メッセ(千葉県)
【入場料】
 一般(中学生以上)……当日1,200円(税込)
 小学生以下……無料
 特別割引入場券……当日券のみ 100円(税込)

関連サイト