2008年12月1日(月)
2009年1月より、TVアニメ「ライドバック」が、チバテレビ他UHF局にて放送スタートとなる。話数は全12話。
本作は、月刊「IKKI」(小学館刊)に連載され、今年最終回を迎えたカサハラテツロー氏原作の同名コミックをアニメ化したもの。戦争を身近に感じられる世界観や、刻々と変化する社会動向といった要素を取り混ぜつつ、「美少女とメカ」が、一風変わった切り口とリアルなタッチで描かれている。
監督は、映画「千と千尋の神隠し」で監督助手を務め、「妄想代理人」などの作品に参加してきた高橋敦史氏。キャラクターデザインは「おとぎ銃士赤ずきん」の田﨑聡氏。アニメーション制作は「時をかける少女」、「DEATH NOTE」、「ワンナウツ」のマッドハウスが担当する。そんな本作のストーリーやキャラクターを紹介していこう。
天才ダンサーの娘として生まれ、将来を嘱望された少女“尾形琳(おがた りん)”。足の怪我によりバレエの道を断念した彼女は、時が経ち、武蔵野文芸大学に入学する。目標を見失ったまま大学生活をスタートした“琳”は、ふとしたきっかけから、バイクにも似た人型ロボット「ライドバック」と出会うのだった。その邂逅は、やがて人々を、そして彼女自身をも、戦いの渦へと巻き込むことになるのだが……。
●日本……この作品における日本は、国連解体や大震災の被害を受け、国としての機能を失っていた過去を持つ。“琳”が大学に入学した時点では、「GGP(世界統治構想)」の統治により徐々に復興が進み、以前のような生活が戻りつつある。
●ライドバック……「ライドバック」とは、「乗用格式自動車両」のこと。操縦者を「背負うように走行する」姿から、Ride on Back――ライドバックと呼称される。外見において特徴的である両腕部は、走行するための補助パーツであり、その主な使用目的は車体のバランスを取ったり、不整地での支持、障害物等も乗り越えるなどライドバック特有の走行を可能にするものである。そのため、人の手のように多機能的に動くことはない。いわゆるオートバイのような従来の二輪車とは速力で劣るが、運動性能で優る。特に運動性能では、従来の車両ではなしえなかった三次元的な動きが実現でき、単なる走行用の車両以上のさまざまな可能性が模索されている。
“尾形琳”(CV:水樹奈々)……武蔵野文芸大学ライドバック部部員。著名なダンサーの母親を持ち、本人も舞踊の才能がある。それを生かし、ライドバックで驚異のライドテクを見せる。 |
“上村しょう子”(CV:豊口めぐみ)……武蔵野文芸大学の学生で、“琳”の幼なじみ。ライドバック部に途中入部し、“琳”と行動をともにする。 |
“片岡珠代”(CV:朴ろ美 ※「ろ」は王へんに「路」)……武蔵野文芸大学ライドバック部部員。なぜか“琳”を敵視している強気な女性。優れたライドテクを持つ。 |
“菱田春樹”(CV:うえだゆうじ)……武蔵野文芸大学ライドバック部部員。“琳”をライドバック部に入部させた張本人。主にメカニック担当。 |
“岡倉天司郎”(CV:小山力也)……武蔵野文芸大学ライドバック部部長。学生運動を仕切る自治会に顔が利く。 |
(C)カサハラテツロー・小学館/「ライドバック」製作委員会
■TVアニメ「ライドバック」