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2009年1月19日(月)

一番強いヤツは誰だ!? 『ストリートファイターIV』全国大会決勝をレポート!

文:電撃オンライン

 1月18日に、東京の品川インターシティホールで開催されたイベント“闘士再撃「拳を燃やせ!」『ストリートファイターIV』全国大会”決勝の模様をお伝えする。

 大会は、全国の予選を勝ち抜いた選手に、当日抽選で選ばれた選手を加えた計128名の選手によるトーナメント形式で行われた。予選トーナメントでは、A~Hの8つのブロックの代表を賭けて選手たちが対戦した。ルールは2本先取の3ラウンド制。厳しい店舗予選を勝ち抜いてきた選手だけあって、序盤から見ごたえのある試合の連続だった。

『ストリートファイターIV』
▲予選トーナメントの模様は、8試合中4試合がまとめてスクリーンに映し出されていた。どの画面を見ればいいのか迷ってしまうほど、豪華な対戦カードばかり。

 そんな中、観客を沸かせたのはCブロックの決勝戦。ここまで2人のサガットを倒しつつ勝ち上がってきた金デヴ選手(ルーファス)の前に、またしても坂本少佐選手のサガットが立ちふさがる。試合は両者1ラウンドずつ取り最終ラウンドに突入。お互い体力あとわずかといった状況でルーファスがサガットを追い詰めるが、ここで再び距離が離れてしまう。タイガーショットやレバー前強キックでのけん制を突破しにくいルーファス側が苦しい状況だったが、渾身のジャンプ強パンチがサガットの対空技と相打ち。大歓声の中、残り体力数ドットで金デヴ選手が決勝への切符をつかみ取った。

 予選トーナメントは、いわゆる“強キャラ”と言われるサガットが猛威を振るうかと思われたが、ダルシムやルーファス、C.ヴァイパーといった他のキャラクターたちの活躍も目立った。また、ウメハラ選手やマゴ選手といった強豪プレイヤーが敗退するといった番狂わせも。こうして波乱の予選トーナメントが終了し、ベスト8が決定。スペシャルステージを挟んだ後に行われた決勝トーナメントでは、各ブロックの代表者が日本一の座をかけて争った。

 決勝トーナメントは、3ラウンド制2本先取の試合を3試合行い、先に2試合取った方が勝ちというルールで行われた。第1回戦から、関西勢の最後の1人・あーるえふ選手(サガット)と、ウメハラ選手の雪辱を晴らすと意気込みを見せていたときどきヌキンクス選手(春麗)が激突するなど、目が離せない試合ばかりとなった。

『ストリートファイターIV』
▲決勝に残ったキャラクターは、サガット2人、春麗、ルーファス、ベガ、ダルシム、C.ヴァイパー、バイソン。非常にハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 準決勝第1試合は、あーるえふ選手(サガット)対りき選手(ベガ)。タイガーショットを狙ってベガが出したヘッドプレスを、とっさにEXセービングキャンセル前ダッシュでかわすなど、お互い一歩も譲らない展開となった。試合は最終戦にまでもつれ込んだが、あーるえふ選手がりき選手をくだし、決勝にコマを進めた。準決勝第2試合は、当日枠から勝ち上がってきた金デヴ選手(ルーファス)対、ここまで何度も会場を沸かせてきた伊予選手(ダルシム)。一度近づいてしまえば一気に勝負を決められるルーファス対、強力なけん制技で相手を近寄らせないダルシムという構図になった。途中ルーファスのウルトラコンボが決まり逆転する局面もあったが、伊予選手がうまく金デヴ選手のルーファスをさばき、2試合ストレートで取って決勝に進出した。

 こうして決勝戦は、あーるえふ選手(サガット)対伊予選手(ダルシム)となった。ヨガタワーでグランドタイガーショットをかわしつつ、各種けん制でサガットを近づけさせないダルシム。伊予選手が先に1試合を取り、優勝に大手を掛ける。ダルシムのけん制に苦戦を強いられるサガットだったが、タイガーアッパーカットが当たりチャンスが到来する。しかし、ここでEXセービングキャンセル前ダッシュからウルトラコンボが出ないという痛恨のコンボミス。裏周りヨガワープを使った連係も冴え、見事伊予選手が優勝を決めた。

 そして興奮冷めやらぬまま、大会は表彰式を迎えた。結果は、優勝が伊予選手、準優勝があーるえふ選手、3位が金デヴ選手。それぞれ賞状や盾、賞品、そして入賞者だけに贈られる特別な称号を受け取っていた。

『ストリートファイターIV』
▲優勝した伊予選手には、特別称号“2009 王座認定者”が贈られた。

 トーナメントを終えて、小野義徳プロデューサーは「このプロジェクトは、3年前からスタートしました。最初は社内でも反対されたんです。でもユーザーの皆さんの声があまりに大きく、ここでカプコンが出さなくてどうすると思ったんです。皆さんの応援のお陰でここまでくることができました。本当にありがとうございました」と涙混じりに話していた。

『ストリートファイターIV』
▲小野プロデューサーは続編についても、「会社に声を届けてくれれば僕の援護射撃にもなると思いますので、よろしくお願いします!」とコメントしていた。

『ストリートファイターIV』
▲会場では、PS3/Xbox 360版の試遊台が展示されていた。さくらやキャミィといった家庭用の追加キャラクターも含め、全キャラクターがプレイ可能だった。

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データ

▼『ストリートファイターIV』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS3/Xbox 360
■ジャンル:FTG
■発売日:PS3、Xbox 360 2009年2月12日/PC 未定
■価格:8,390円(税込)
 
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▼『ストリートファイターIV』
■メーカー:カプコン
■対応機種:AC
■ジャンル:FTG
■稼働時期:2008年7月18日

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