2009年1月24日(土)
ディースリー・パブリッシャーは、東京・新宿にある東京厚生年金会館で、DS用AVG『幕末恋華・新選組 DS』の発売記念イベント“恋華の宴・舞”を、本日1月24日に開催した。
『幕末恋華・新選組 DS』は、2004年にPS2で発売された女性向け恋愛AVG『幕末恋華・新選組』をDSに移植したもの。新選組初の女性隊士・桜庭鈴花となり、近藤勇や土方歳三、沖田総司などとともに池田屋事件や油小路の戦いといった歴史的事件を体験していく。ゲーム中には、男性キャラクターたちと恋愛を楽しめるという要素も存在。
2日間連続公演の初日となる本日のイベントには、森田成一さん(近藤勇役)、小西克幸さん(山南敬助役)、森久保祥太郎さん(永倉新八役)、松野太紀さん(藤堂平助役)、高橋広樹さん(富山弥兵衛役)、松風雅也さん(相馬肇役)という6名が出演。芝居あり、トークあり、歌ありの豪華な内容だったので、以下にその模様をお届けする。
イベントが始まるや客席の左右にある扉が開き、浅葱(あさぎ)色の羽織を着た近藤、藤堂、永倉、富山という4人の隊士が登場。この演出に会場は大いに沸き、総立ちで彼らを出迎えた。4名が舞台に着くと、壇上には反幕を掲げる浪士が姿を見せる。近藤が警告したが剣を捨てないため、浪士たちは4人によって切り捨てられた。
左右から突然登場するという演出で、観客の心をわしづかみにした4人。この後に現れた浪士たちを、刀の錆(さび)とした。 |
「相手を切るだけが方法ではない」と考える相馬や山南の意見を聞き、自分の考えに迷いが生じるようになった富山。いつもは細かいことは気にしない彼だが、今回はなにやら真剣に悩んでいる? |
そんな中、食事をしていた藤堂と永倉が、切り捨てられた浪士の仲間が新撰組に復讐を考えていることを耳にする。これまでは真剣な場面が多かったが、ここでは永倉新八の名前とかけたギャグも飛び出し、会場は笑いに包まれた。 |
考え方の違いから論議していた近藤と山南であったが、それぞれの信じる道を進もうという結論に達する。そんな最中に、富山が浪士に襲われていることを聞いた2人は、現場に駆けつけることに。 |
山南に教えてもらった説得を試みるも、なかなかうまい単語が出てこなくて困り果てる富山。相手の攻撃をかわし続けていたが、ついに腕を負傷してしまう。が、そこの近藤、藤堂、永倉、山南の4人が参上! ケガをしても剣を抜かなかった富山の行動に信念を感じた近藤は、今回は相手を捕縛することを決意する。 |
芝居に続いて、森田さんのライブがスタート。“恋華 ren-ka”を大勢のファンの前で歌い上げ、芝居に続いて歌でも観客を魅了した。
続いてフリートークのコーナーに。6人の出演者は、これまでのイベントで行われていたようなコントではなく、今回のようなちゃんとした芝居を行うことが大変だったと語った。今回のイベントは2日間で3公演行われるが、どれも芝居の内容が異なる。台本は1月10日ごろに届いたために、2週間で3つの台本を覚えつつ稽古に臨み、さらにレギュラーの仕事もするという、かなりハードなスケジュールだったようだ。
スケジュールがきつく、会って練習できないこともあったとか。小西さんと松風さんは、アニメの収録スタジオが隣だったため、収録の合間に芝居の打ち合わせをしたという秘話を披露した。 |
殺陣(たて)の話題になると、小西さんが以前に教わったという形(かた)を披露。すると次は、芝居の中で松風さんが披露した修行の動作を見たいという一同のリクエストで、松風さんが出演者の前で剣を振るった。 |
再び始まったライブコーナーのトップバッターとして登場したのは、松風さん。実は松風さんは、昨年行われたイベント“恋華の宴・寿”の際に、歌詞を忘れてしまうというハプニングに見舞われた。そのために今回は、ちゃんとスクリーンにカンペを映して登場。カンペを見ながら、華麗に“探”を歌い出したが、舞台から降りて観客の近くに歩み寄ろうとした時にハプニングが!! スクリーンに松風さんが映し出され、歌詞が見えなくなってしまったのだ。しかし、汚名返上を誓う松風さんは、ここぞとばかりに懐からサイコロ型のカンペを取り出す。これで一安心と、再び参加者の間を歩き始めたが、最後は歌詞のどこを歌っているのかわからなくなってしまい、汚名を返上することはできなかった。
スクリーン用のカンペとサイコロ型のカンペ。2重の策を用意していた松風さんだが、どちらもうまくいかず「次回こそ、名誉を挽回します」と宣言し立ち去った。 |
続いて登壇した高橋さんは、“東西南北”を披露。階段に腰掛けながら歌っていた高橋さんだったが、先ほどの松風さんの怨念が残っていたのか、歌詞を間違えてしまう。歌い終えた後に高橋さんは「カンペの歌詞が1行ずれていました……歌詞をちゃんと覚えないとダメですね」と反省しながらコメントしていた。
ステージに植えられていたスイセンの花を抜き、手に持ちながら歌った高橋さん。最後に客席に花を投げ入れるというサービスも。 |
“もっときっと…。”を歌う松野さんは、バックダンサーを引き連れて登場。よく見ると、先ほどの芝居で富山を襲い、捕縛されていた反幕浪士たちだ。純粋な心を持つ藤堂の説得に応じたのか、5人で息のあった踊りを披露し、イベントを盛り上げた。
踊りながら“もっときっと…。”を歌い上げる松野さん。ノリのいい曲に、思わず浪士たちからも笑顔がこぼれていた。最後は5人揃ってキメポーズっ! |
トリは森田さんが務めた。ケミカルライトが揺れる客席を前に、近藤勇として“月影”を熱唱し、ライブを締めくくった。
2時間という時間はあっという間にすぎ、エンディングトークへ。今日のミスを反省しつつ、一緒にイベントを作ってきたスタッフ、来てくれた観客に全員で挨拶をして、イベントは終了となった。
3公演の内容が違うため、どのイベントも力を抜かずに真剣にやっていくと語っていた面々。最後は浪士を交え、全員で挨拶をした。 |
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