News

2009年1月28日(水)

職業もお金も経験値もない! 『デモンズソウル』キャラ育成にある本物の自由

文:電撃オンライン

 SCEより2月5日に発売されるPS3用ソフト『Demon’s Souls(デモンズソウル)』の情報をお届けする。

『デモンズソウル』

 『デモンズソウル』は、過剰な演出を排し、RPGの根幹にあるチャレンジ、発見、達成感を追求した作品。お金と経験値が同一化した“ソウル”による自由なキャラクター育成、好みに応じて攻略ルートを選べる自由な遊び方が特徴だ。開発は、『キングスフィールド』や『アーマード・コア』でおなじみのフロム・ソフトウェアが行っている。

 本日は、能力の解説と魔法の習得を中心に、これまでに紹介していないエリアやキャラクターの生まれをお伝えする。

■職業に縛られないキャラクター育成■

 前回の記事で紹介した通り、生まれによって初期の能力値が決定する本作。しかし、敵を倒すなどをして得られるソウルを消費すれば、自由に各基本能力値を上げて、プレイヤーの思うようにキャラクターを育成できる。キャラクターの装備やアイテムも、同じくソウルで購入する。本作では、ソウルを消費して“何を装備するか”、“どの能力を上げるか”でキャラクターの個性が決まるのだ。

 ここでは、キャラクターの個性を決定する各基本能力値について解説する。

『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲基本能力値は、楔の神殿にいる黒衣の火防女に話しかければ上げられる。

体力HP、所持重量に影響する。
知力MP、魔法記憶数に影響する。
頑強スタミナ、装備重量、炎防御、出血および毒耐性に影響する。
筋力攻撃ボーナスに影響する。
技量攻撃ボーナス、落下によるダメージに影響する。
魔力魔法威力修正に影響する。
信仰奇跡威力修正、奇跡記憶数、魔法防御に影響する。
アイテム出現率、疫病耐性に影響する。

 また本作では、一般のRPGの職業に該当するものは存在しない(生まれは職業ではない)。強いて言えば装備によってその傾向は決まるのだが、重い鎧を装備して騎士のような力を持っていても、魔力を上げて魔法を使いこなすことはできるし、逆に魔術師系の装備をしていても、攻撃力のある両手剣を振るって活躍することが可能だ。

『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲鎧で身を固めて魔法を使うキャラクター(左)と、軽量の装備ながら重い両手剣を使うキャラクター(右)の画像。自由にキャラを育成できるので、プレイヤーが好みのプレイスタイルを反映させられる。

 前回で紹介しきれなかった生まれ、魔術師と神殿騎士もあわせて紹介していく。ソウルをある程度獲得するまでの序盤は、生まれで決まる初期能力値や装備も重要。実際には10種類の生まれが用意されているので、プレイの際はある程度考えて選ぼう。

【魔術師】
『デモンズソウル』
▲正式に魔法を学んだ魔術師。最初から魔法を使用するための触媒を持っている。“火線”と“水のベール”という2つの魔法を学習しており、火線は、攻撃の要となるが、MPは自動で回復しないため無制限に使用することはできない。防御力の低い布製の服もあわせ、慎重さ、思慮深さが要求されるキャラクターだ。水のベールがあるので、炎の攻撃をしてくる敵が多いエリアを選ぶと攻略が比較的楽になるだろう。序盤に適した武器としては、木の触媒、ショートソード、シミター、ダガー、ショートボウが挙げられる。

【神殿騎士】
『デモンズソウル』
▲神の神殿を守る特別な騎士。今は特別な任を帯び、守るべき神殿を離れているらしい。失われた最初の神殿“ミルド”の名を持つ白い鎧を装備し、斬撃武器および炎に対して特に防御力が高い。竿状武器のハルバードを振り回して、敵をまとめてなぎ払うこともできる。奇跡の業(わざ)も使用できるが、知力などは低いので、戦闘系のキャラクターといえる。序盤に適した武器は、ハルバード、ショートスピア、ブロードソード、神のタリスマン。


■どの魔法を修得するかでプレイスタイルが変化■

 魔法は、知力が10以上であれば生まれに関係なく修得できる。この条件を満たして、楔の神殿にいるフレーキの弟子に話しかければ、基本の魔法を教えてもらえる。知力に応じて、キャラクターの魔法記憶数が異なるので、どの魔法を覚えるかも重要なポイントになりそうだ。

『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲知力が10未満だと、フレーキの弟子は取り付く島もない。魔法の修得には、もちろんソウルが必要となる。

『デモンズソウル』

火線……一般的な魔術師が最初に学ぶ魔法。対象に向け火線を放つ。火線は、対象に命中すると爆発して、炎のダメージを与える。もう1つの標準的な攻撃魔法・ソウルの矢と比較して、消費MPはやや多めだが威力に優れる。

『デモンズソウル』

水のベール……基本的な補助魔法。術者を水の膜でおおい、炎のダメージを軽減する。炎を攻撃手段とする敵には危険な存在が多く、この魔法が役に立つ機会も多い。

『デモンズソウル』

魔法の武器……術者の右手武器を魔法的に強化する。この魔法によって強化された武器は、魔法のダメージを与えるため、金属鎧や硬いウロコなど、物理攻撃ではダメージを与え難い対象にも有効となる。木製の武器や、既に魔法がかかっている武器は強化できない。

『デモンズソウル』

遣い魔の悪戯……特殊な補助魔法。離れた場所に大きな音を発生させる。直接的な効果は望めないが、敵を見当違いの方向に誘き出し、背後を突くなどの利用法がある。有効に使用するためには術者の創意工夫が必要だ。


 さらに、フレーキの弟子からは、フレーキ救出の依頼を受けることになる。ラトリアの牢に囚われたフレーキを助ければ、その後はフレーキから強力な上級魔法を修得することができる。

『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲フレーキを救出すれば、広範囲の敵にダメージを与えるような強力な魔法も修得可能に。魔法を得意するキャラに育成したいのであれば、フレーキは早めに救出しておくべきだろう。


■魔術師と剣士、2人の人物■

 霧に覆われ、デーモンたちがのし歩くボーレタリアの国を舞台に、その解放を目指して冒険する主人公。物語に深くかかわってくるキャラクターを2人紹介する。

●賢者フレーキ●
『デモンズソウル』
▲人びとに正しい知識を教え導くことを旨とする高名な魔術師。ソウルの業=魔法に精通し、これを学問体系としてまとめあげた。ヨルメダールの賢者として知られる彼は、初老となってなお探究心を忘れず、単身ボーレタリアに入り込んでいる。かつては神職の高位にあったとも言われるが、詳細は不明。


●双剣のビヨール●
『デモンズソウル』
▲オーラント王に仕える2人の騎士、王の双剣の1人。大柄で膂力(りょりょく)に優れ、重装鎧を身につけて巨大な剣であるグレートソードを片手で振るう。豪放磊落(ごうほうらいらく)で、気持ちのいい武人。どこでも大イビキで寝てしまうらしい。裂け目から濃霧を逃れたもう1人の双剣、ヴァラルファクスから王国滅亡の報を聞き、そのままボーレタリアに向かった。以来、その行方は知れない。



■本格的な戦いが始まる2つのマップを紹介■

 ボーレタリア王城に続き、デーモンたちとの本格的な戦いの待つ2つのマップを画像とともにお届けする。塔のラトリアは、フレーキの囚われたラトリアの牢もあるマップだ。


<塔のラトリア>

『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲古くより、囚人たちを捕らえた牢獄として存在する塔のラトリア。拷問器具のアイアンメイデンが、血に染まっている……。

 女王が納めた象牙の塔の国・ラトリア。しかし、1人の老人の復讐により女王は命を失い、一族は牢に囚われた。その牢には、人ならぬ奇怪な獄吏が徘徊し、囚人たちの怨嗟の声だけが響いている。


『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲異様な敵のひしめく牢獄。魔法も接近戦も、持てる力を駆使しなければ、切り抜けられそうにない。

 ラトリアに出現するデーモンは、女性の姿をした“愚か者の偶像”。到着した画面写真を見ると、プレイヤーに強力な魔法を浴びせている。魔法に対する備えが、攻略のカギとなりそうだ。

愚か者の偶像
『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲塔のラトリア、罪人の教会に現れるデーモン。さまざまな魔法を使い、主人公を翻弄する。眼は虚ろで、髪は乱れ、四本の腕で逆さまの経典を持つその姿は、かつてのラトリア女王の悪意ある似姿である。


<嵐の祭祀場>

『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲ところどころ壁が崩れ落ち、廃墟の様相を呈する古城。門の先には、主人公が最初に戦ったデーモンである拡散の先兵の姿が見える。

 険しい孤島に作られた、影人たちの祭祀場。嵐を祀り、死者を弔った。数百年前に滅びたはずのこの地に、空を飛ぶ“嵐の獣”たちが現れて以後、デーモンに惹かれた死者のソウルが空っぽの骸骨に宿り、動きまわっている。


『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲死者を弔った場所なだけに、さまざまな武器を持った骸骨が敵として登場する。右下の画像に映るエイのような敵は、嵐の獣だろうか?

 この地でお目見えとなるデーモンは、人間離れした姿がデーモンらしい“審判者”。戦闘中の画像を見ると、長い下を使った攻撃が厄介そうだ。

審判者
『デモンズソウル』
『デモンズソウル』 『デモンズソウル』 『デモンズソウル』
▲嵐の祭祀場の地下部に立ち塞がるデーモン。ぶよぶよとした黄色い巨体は、きらびやかに飾られ、長い舌と巨大な肉斬り包丁を持つ。その名は影人の伝承に確認することができ、死者を選別し、英雄の証を与える。英雄でない者は、肉をしゃぶりとられ、ただ骨だけが残るという。

 明日の今週の1本では、本作のプレイレポートをお届けするので、『デモンズソウル』にピンときた方はそちらもあわせてご覧いただきたい。

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

データ

▼『Demon’s Souls(デモンズソウル)』
■メーカー:SCE
■対応機種:PS3
■ジャンル:A・RPG
■発売日:2009年2月5日
■価格:6,980円(税込)
 
■『Demon’s Souls(デモンズソウル)』の購入はこちら
Amazon

関連サイト