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2009年2月13日(金)

Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』初心者向けプレイレポートをお届け

文:ごえモン

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■ツンデレ、ヤンデレ、妹、そして電波なキャラクターたちを紹介

 ここからは、本作に登場する魅力的なメインキャラクターたちを紹介していきます。どのキャラクターもひとクセもふたクセもあるものばかり。皆さんはどのキャラクターが好みですか? ごえモンは断然、主人公の西條拓巳がお気に入り!! (男かよ!)

西條拓巳(にしじょうたくみ) CV:吉野裕行

西條拓巳(にしじょうたくみ) CV:吉野裕行

 本作の主人公。人とのコミュニケーションを苦手とし、家に引きこもってはゲームやアニメばかりを見ている典型的なオタク少年。“エンスー”と呼ばれるネットゲームにはまっていて、毎日のようにプレイしています。エンスー上では、“疾風迅雷のナイトハルト”という異名を持ち、他のプレイヤーからは神扱いされている。“最低登校シフト表”なるものを作成して、週に2.5回しか学校に行かない。


咲畑梨深(さきはたりみ) CV:喜多村英梨

咲畑梨深(さきはたりみ) CV:喜多村英梨

 メインヒロインの代名詞(?)であるピンク色の髪を持つ少女。ニュージェネ事件の現場に血まみれで立っていたところに拓巳と出会う。通称“悪魔女”。いつの間にかクラスの一員となっていて、拓巳とは旧知の仲であるかのように接してきます。「ビシィッ!」という掛け声とともに、敬礼をするのが特徴です。でも、その意味は不明……。


蒼井セナ(あおいせな) CV:生天目仁美

蒼井セナ(あおいせな) CV:生天目仁美

 渋谷の街を巨大な剣を抱えて徘徊するクールな少女。“ガルガリくん”というアイスをいつも食べていて、当たりが出るのを楽しみにしている。クールな外見に反して、意外とかわいらしい一面もあったりなかったり。ツン9割、デレ1割(僕の勝手な私見です)で、時折見せる“頬を染めたセナ”は破壊力抜群! 本作のツンデレ担当……か?


楠優愛(くすのきゆあ) CV:たかはし智秋

楠優愛(くすのきゆあ) CV:たかはし智秋

 拓巳と同じアニメが好きで、オタク趣味にも特に偏見を持たない1歳年上の少女。まるで「フラグでも立ってるんじゃないか?」という行動に、三次元には興味がないと言う拓巳もタジタジ。こんな娘がいたら僕はもう!……しかし、拓巳に近づいたのは“ある目的”のため。拓巳を厳しく問い詰める姿はゾクゾクしますよ。本作のヤンデレ担当。


折原梢(おりはらこずえ) CV:辻あゆみ

折原梢(おりはらこずえ) CV:辻あゆみ

 「拓巳しゃん」や「~なのら」という特徴的な言葉遣いをする転校生。かなりのドジっ娘で、転んだり、ドアに頭をぶつけたりするのは日常茶飯事。すぐ泣く。そんなことから、異性は「オレが守ってあげなきゃ!」と、庇護欲をそそられるのですが、同性からは「あいつウザくね?」と嫌われてしまいます。本作のロリ担当。


岸本あやせ(きしもとあやせ) CV:榊原ゆい

岸本あやせ(きしもとあやせ) CV:榊原ゆい

 “FES(フェス)”という名前で、渋谷でカルト的な人気を持つインディーズバンド“ファンタズム”のボーカルを担当。あやせが書く歌詞の中には、ニュージェネ事件の予言とも取れる内容があり、ネットの巨大掲示板“@ちゃんねる”で騒がれています。言動がかなりおかしく、話しかけても無視されるか、会話が成立しないのどちらか。本作の電波担当。(電波担当って……)


西條七海(にしじょうななみ) CV:宮崎羽衣

西條七海(にしじょうななみ) CV:宮崎羽衣

 拓巳のことを「おにぃ」と呼ぶちんまい妹。年齢は1つ下。「こいつの存在は、百害あって一利なし。」と拓巳が言うほど生意気で、口が悪い。妹萌えとは程遠いキャラクター。でも、実は拓巳のことをかなり心配している……やっぱり萌え。実家に住んでいて、両親からの刺客として、定期的に巧巳の生存を確認しにくる。本作の妹担当。


■「それなんてエロゲ?」な展開が満載!! 妄想トリガー

 本作のキーワードは“妄想”です。そんな妄想をうまく演出するのが、他のゲームでは類を見ない“妄想トリガー”という独自システムです。物語を進めていくと、画面に黒くて丸い枠が表示されることがあります。こうなったら妄想トリガー発動のチャンス!

Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』画像
▲これが妄想トリガーを発動できる状態の画面。渋谷の街を見上げたときの空、という演出ですね。ビル群がシルエットで表現されています。

 ここで、コントローラのLTを押すと、画面が緑色に染まり“ポジティブな妄想”が発動。逆に、RTを押すことで“ネガティブな妄想”が発動します。この妄想によって、さまざまな展開が描かれていきます。モチロン、そのままテキストを読み進め、“妄想をしない”という第3の選択肢もあるわけですね。

Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』画像 Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』画像
▲左の画像がLTを押した状態。右がRTです。ポジティブが緑でネガティブが赤と、わかりやく演出されています。

 では、実際に妄想を発動させるワンシーンを見てみましょうか。シーンは、妹の七海が拓巳の家を訪れ、拓巳が口をつけたコーラを飲んでしまう、という場面。まずはポジティブな妄想から。ポジティブな妄想を発動させると、妹と間接キス!? とあわあわしている拓巳に、「おにぃと間接キスしたかったんだもん」、「おにぃ相手じゃなきゃ、こんなことしないんだからね」とツンデレ風味に告白してくれる七海さん。そして、「おにぃと……キス、したいよぅ……」と迫ってきます。このように、ポジティブな妄想の場合「それなんてエロゲ?」的な甘ずっぺー展開が描かれていきます(照)。

Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』画像 Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』画像
▲拓巳の飲みかけのコーラを飲んでしまう妄想内の七海。そして「おにぃと間接キスしたかったんだもん」と告白する七海。ちょっ……七海さん?▲「間接だけじゃ……ヤダな……」と服をはだけながら迫ってくる七海。拓巳……そのりくつはおかしい!!

 続いて、ネガティブな妄想を見てみましょう。ポジティブと同じように、飲みかけのコーラを飲む七海。さては「げっ!! おにぃと間接キス? キモーイ」なんて展開かと思いきや……突然血を吐き出したぁ!! どうやらコーラに毒が入っていた、という妄想のようです。いくら妄想だからってヤリすぎですよ、拓巳さん! とまぁ、こんな感じでネガティブな妄想は、誰かが大変な目にあうとか、拓巳が殺されてしまう、というような展開が描かれます。ちなみに、僕は、1週目はすべてネガティブ妄想を選択しました……サーセン。

【コレ電】Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』初心者向けプレイレポートをお届け! 【コレ電】Xbox 360『CHAOS;HEAD NOAH』初心者向けプレイレポートをお届け!
▲ネガティブだけど、また間接キスネタなのかな? なんて思いきや……。▲突然血を吐き死んでしまう七海。おお、ななみよ、しんでしまうとはなにごとだ。

■最高のスタッフが贈る最高のゲーム! それが『CHAOS;HEAD NOAH』だ!!

 と、ながなが語ってきましたが、いかがでしたか? PC版をさんざんプレイして、Xbox 360版もプレイしているので、プレイレポートなのになんだか濃いゲーム紹介みたいになった気もしますが、気にしないことにしましょう。最後に、プレイのまとめみたいなものを1つ聞いてくださいな。

 まず、本作は1週目だけでもクリアに十数時間はかかります。なので、「AVGだけどガッツリ遊びたい!」という人にもバッチリオススメできます。また、ささきむつみ氏の描くキャラクターがカワイくて本ッ当に魅力的! そしてグラフィックはハイデフ対応で、非常にキメが細かくて美麗。現在発売されているコンシューマのAVGの中でも、最高クラスのグラフィックと言ってもいいほどです。

 ストーリーでは、次第に明かさていくニュージェネ事件の全貌や、情けない主人公が変貌していく様にはカタルシスを感じられます。さらに、“ここぞ”という場面で挿入歌や、主題歌が流れるアツイ演出も見どころ。しかし、オタクである主人公の拓巳を受け入れられるか、受け入れられないかで大きく評価が変わるでしょう。人によっては、拓巳を「キモイ」と一蹴して、嫌悪感を感じてしまうこともあるかもしれません。でも、1つだけ覚えていてほしいのは、拓巳が“自分を表現することが苦手な、どこにでもいる少年”だということ。拓巳を受け入れられれば、本作は間違いなくおもしろい傑作ゲームだと思います。皆さん、どうか拓巳を嫌わないであげてくださいね(汗)。

 といったところで、第1回目のプレイレポートはここまで! 第2回では、冒頭でも言ったように、PC版との変更点や、追加要素について書いていきます。PC版をプレイ済みで、本作の購入を迷っている方は必見ですよ! では、また次回、お会いしましょう。(ごえモン)

(C)2008-09 5pb./Nitroplus/RED FLAGSHIP

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