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2009年2月9日(月)

Wiiに合わせてアレンジされた『ゾンビのいけにえ』をプロデューサーがプレゼン!

文:電撃オンライン

 2月19日に発売されるWii用A・AVG『デッドライジング ゾンビのいけにえ』のメディア向け体験会が、カプコン東京支店で開催された。

 『デッドライジング ゾンビのいけにえ』は、ゾンビだらけになってしまったウィラメッテ・パークビュー・モールからの脱出を目指すアクションアドベンチャーゲーム。2006年にXbox 360版が発売されており、本作はそのリメイク作にあたる。操作方法などがWii向けにアレンジされている。

 メディア向けに行われた体験会では、カプコンの中井実プロデューサーが登場し、「本作には、3つの特徴があります」と語った。

ゲームをプレイしながら、プレゼンをする中井プロデューサー。これまでに、Wii『バイオハザード4 Wii edition』やDS『バイオハザード デッドリーサイレンス』などの制作にかかわっている。

 中井プロデューサーは、以前ディレクターを務めた『バイオハザード4 Wii edition』の操作性を使って、何かできないかと模索していたという。スタッフからだけでなく、ユーザーからも評価が高かった操作性に合うものを探していたところ、ビハインドカメラと直感操作が『デッドライジング』のゲーム性に合うのではと考えたとか。しかし、Xbox 360とWiiではマシンスペックが違うため、「ゲームプログラムをそのまま使うのではなく、一度すべてをばらした後、そこから組み立てていき、新しいおもしろさを構築しました」と1つ目の特徴を語った。

 『デッドライジング』といえば、ショッピングモールに存在する圧倒的なゾンビの数が印象深い人も多いだろう。本作ではゾンビの数こそ減っているが、ゾンビの行動が大きく変化している。とくに印象的であったが、積極的に攻撃してくるものや、遠くから走って接近してくるゾンビが多かったということだ。これにより、アクション性が増して、個人的にはドキドキ感が増しているように感じられた。

プレイしていみると、『デッドライジング』の世界観だが、まるで『バイオハザード4 Wii edition』をプレイしているように思えた。銃弾をゾンビの顔に命中させるとゾンビがひるみ、さらにWiiリモコンを操作することで体術を使って追撃ができるのだが、この要素からもアクション性が増して、別のゲームに仕上がっているのを感じられた。

 Wiiリモコンとヌンチャク用に操作性が変わっているのが、本作の2つ目の特徴だ。銃などの飛び道具は、Wiiリモコンを使ったポインターで、ターゲットを動かす形式になっている。また、武器はあらかじめセットしておくことで、Bボタンと十字ボタンの組み合わせで素早く持ち変えられる。「ストレスを感じないように、さまざまな部分に気を使っています」と中井プロデューサーは語っていた。

 今回、アイテムを拾う動作やドアを開ける動作がAボタン+Zボタンという組み合わせになっているのも、その1つだという。最初はAボタンだけにしていたが、ゾンビが迫っているにもかかわらず、落ちているアイテムを拾ってしまうのでは困ることに気づき、今のようになったのだとか。体験プレイをした最初は若干とまどったが、Zボタンは左手の人差し指がかかっていることが多いので、慣れれば問題なく操作できた。

「オリジナル版の不満点はかなり解消されている」と語った中井プロデューサー。セーブ数の増加や字幕の文字の大きさ、NPCをおんぶしたり、手をつなぐのを止めていることで、よりゲームを楽しめることに集中できるようになっている。

 中井プロデューサーによれば、3つ目の特徴は新しい要素。その要素として、新しく追加された敵が上げられる。ゾンビプードルやゾンビインコ、ゾンビ婦警は本作オリジナルの敵で、特にゾンビプードルとゾンビインコは、足元と頭のあたりを動き回り、いやらしい敵だと感じられた。特にプードルは序盤は動きの速さに翻弄(ほんろう)されがちなので、吠える声が聞こえたら逃げてしまうのもアリだと思う。

 もう1つ重要なのは、生存者救出依頼のミッションが、変更されているということ。『デッドライジング』では、トランシバーでミッションが随時指示され、時には2つのミッションが同時にくることもあった。これにより、戦略的にミッションをこなすおもしろさもあったが、すべてのミッションをこなすのが困難という欠点も存在した。『デッドライジグ ゾンビのいけにえ』では、今あるミッションの中から1つずつを選び、解決していくシステムに変更されている。これにより、ゲームのボリュームが増しているのがポイントだ。

ミッションは、オティスに話し掛けて選択する。クリア時には成功報酬として、タイムやダメージなどに応じた経験値やアイテムなどを入手できる。
本作に追加された要素として、ショップの存在が挙げられる。武器や弾薬、アイテムの他にも、体術を覚えられる本を購入できる。現金はゾンビを倒した際に落とすこともあるので、目標金額まで貯まったら活用しよう。

 中井プロデューサーが、Wiiで制作するに当たって気を使ったのは、Wiiリモコンの操作。腕を振らされると疲れてイヤになってしまう。そこで本作では、“気持ちよく振らせる”ことを心掛けたという。例えば、バットを所持している時にタイミングよくWiiリモコンを振れば、“ホームランスイング”という広い範囲を攻撃できる技を繰り出せるが、ボタンを押すだけでも通常の攻撃が出る。しかし、より強力な技が出るなら、モチベーションを上げて振ってもらえると考え、いろいろな要素を加えていったとのことだ。

中井プロデューサーによると「振る回数も調整しているので、腕が疲れてイヤになるということは少ない」とのこと。いつも振るのではなく、たくさんのゾンビがいるところで、武器や道具を活用するという形なら、気持ちよく遊べそうだ。

 プレゼンが終わり、中井プロデューサーと主人公のフランクと撮影をしようとすると、公式ブログでゲームのおもしろさを伝えているデッドラ隊が登場。5人(?)で仲よく撮影することになったのだが、興奮したデッドラ隊が、中井プロデューサーに襲い掛かる場面も。最初は笑っていたプロデューサーだったが、あまりの迫力に「ちょっと、ホントに怖いです」とその迫力にたじろいでいた。

中井プロデューサーとフランクの記念撮影に、デッドラ隊が乱入! 突然のゾンビの登場に取材陣も驚いたが、何事もなかったのでひと安心。

 また本日から、『デッドライジング ゾンビのいけにえ』と電撃オンラインの読者参加型企画・ゾンビなりきり募集がスタート。コスプレゾンビ写真や応援イラストを大募集しているので、奮って応募してほしい。

(C)CAPCOM CO., LTD. 2006, 2009 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『デッドライジング ゾンビのいけにえ』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Wii
■ジャンル:A・AVG
■発売日:2009年2月19日
■価格:7,340円(税込)
 
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