2009年2月28日(土)
放送中のTVアニメ『とある魔術の禁書目録』。その最終話のアフレコが、都内のスタジオで行われた。
『とある魔術の禁書目録』は、電撃文庫から刊行されている鎌池和馬先生原作の同名小説を映像化したアニメ作品。現在チバテレビ他で放送中だ。最終話となる本編第24話のアフレコ終了後、本作に出演する阿部敦さん(上条当麻役)、井口裕香さん(インデックス役)、佐藤利奈さん(御坂美琴役)、阿澄佳奈さん(風斬氷華役)にお話をうかがった。
▲写真は、本作のキャスト陣。 |
――最終回の収録を終えた感想をお願いします。
阿部さん:『とある魔術の禁書目録』の収録って、アフレコ自体が難しかったり、求められるものが多かったりして大変だったんですが、1つ1つ収録をこなしていったらアッという間に終わってしまったいうのが率直な感想です。本当にやり甲斐がありました。
井口さん:正直終わったという実感がまだ沸いていないです。これまで24話やってきたこともあって、また来週も(収録が)あるのではないかと思ってしまいます。本当にたくさんのキャラクターたちに出会えて、すごく楽しい作品でした。え~っと……勝手に続編に期待しちゃっています(笑)。
佐藤さん:私も井口さんと同じであまり終わった気がしないです。美琴は自分がメインの回以降はちょこちょこ出るという感じだったので(笑)、余計そう感じたのかもしれません。密度の濃い作品で、毎回が怒涛の最終回のようでした。その熱が皆さんに伝わればといいななんて思います。もしもあるのなら……続編、私も楽しみにしています(笑)。
阿澄さん:私はゲストキャラとして終盤に出演させていただいたのですが、作品に深くかかわらせていただけたことをうれしく思っています。こんな熱い作品に、しかも最終章のような場面に出させていただいて大変恐縮していますが、楽しく、演じ甲斐のある現場だったと思います。
――ここからは、キャストさんそれぞれに質問させていただきます。まず阿部さん、当麻は結局、誰が好きだったんでしょう?(笑)
阿部さん:なんだか2人が怖いんですけど(笑)。
井口さん&佐藤さん:大丈夫! 私たちは(当麻が)誰が好きでも全然気にしませんから(笑)。
阿部さん:いやまぁ……誰なんでしょうね(笑)。話が進むたびに、1人、2人とどんどん増えて行って、最終的には結構な人数になっているんですけれども(笑)。自分のキャラでこんなことを言うのもなんですけど、当麻って高校生のわりには達観しているというか、鈍感なところがあるんですよね。自分がモテているという自覚がないのかもしれないですね。まぁきっと今までの展開などを鑑みるに、当麻はきっと小萌先生が大好きだと思います(笑)。
井口さん:それ(小萌先生が好きなのは)、阿部さんの個人的意見ですよね?
佐藤さん:それ(小萌先生が好きなのは)阿部さんでしょ?(笑)
阿部さん:あわわわ……そんなことないですよ(笑)。そんなことない。
井口さん&佐藤さん:そうだったんだ~。
――続いて、井口さんに質問です。アフレコもそうですが、イベントやラジオなどいろいろなことがあったと思います。思い出に残っているエピソードがあれば教えてもらえますか?
井口さん:すばらしい先輩キャストの皆さんと共演できたことでしょうか。現場にきて、皆さんの熱い演技を見るのが毎週楽しみでした。鳥肌を立てながら、皆さんのお芝居を見させていただきました。すごく勉強になりました。あとは、ラジオの方でも楽しいことをいっぱいやらせていただき、密度の濃い半年間だったなと思います。ありがとうございました。
――続いて、佐藤さんにおうかがいします。こうして最終話まで美琴を演じてみて、いかがでしたか?
佐藤さん:やっぱり美琴というと“妹達(シスターズ)”の話ですね。原作を読んで感じた面白さを同じようにアニメでも伝えたい!! セリフの持つ強さや意味が視聴者の皆さんに届くよう意識しました。監督さんが明確なビジョンを持っていらっしゃったので、そこを土台にして自分なりの味付けをしていく感じでした。“妹達”の回は、誠心誠意、美琴になり切って、魂を同化させてぐらいの気持ちで演じました。台本をもらった時に、胃が痛くなったのを今でもはっきりと覚えています(笑)。あとは、美琴が当麻のことを意識し始めているところが気になりますね。彼女も結構鈍感なので、好きだという気持ちを自分ではわかっていないんだと思うんです。そこの微妙な感じが、今後どうなっていくのか楽しみです。
――阿澄さん、終盤登場するキャラクター・風斬氷華について教えていただけますか?
阿澄さん:氷華は、突然学校に現れるキャラクターで、彼女自身もまったく予期していない運命に巻き込まれていきます。氷華はインデックスの初めての友だちなんですが、インデックスもまた氷華のはじめての友だちで、お互い初めての友だち同士の関係です。私も井口さんと友だち同士なので、共演できてとてもうれしく、そしてやり甲斐を感じています。あと、氷華は大人しそうに見えるんですが、叫ぶシーンもあって、そこが個人的にびっくりしました(笑)。
――最終回の見どころを含め、ファンの方へのメッセージをお願いします。
阿部さん:実はこれまで台本を読んでいて何度か泣けてしまったこともあるのですが特に最終回のエピソードはこみ上げてくるものがありました。阿澄さん演じる氷華と、渡辺明乃さん演じるシェリー・クロムウェル、この2人の行動理由を知るたびにちょっと胸を打たれるものがありました。この話は、ある意味『とある魔術の禁書目録』を――特に魔術サイドを象徴しているエピソードじゃないかと。チェックしていただけると、『とある魔術の禁書目録』の理解が深まると思いますので、ぜひ楽しみにしていてください。そして、視聴者の方も続編を期待しているでしょうが、僕らも期待しています。お力添えいただければ(笑)、またお目に掛かれる機会もあると思いますので、ぜひよろしくお願いします。
井口さん:『とある魔術の禁書目録』の見どころは、やはり戦いが熱いところだなと思っているんですが、最終話も、シェリーと当麻の熱い戦いが繰り広げられて、謎の少女・氷華も加わって……本当に迫力のある映像になっていると思います。私も今から楽しみにしています。今まで2クールやってこられたのは、応援してくださった皆さまのお陰だと思います。本当にありがとうございますという気持ちでいっぱいです。原作の小説もこれからどんどん続いていくと思いますが、魅力的なキャラクターがまだまだたくさんいるので、続編があることを願っています。皆さまにまた会えるのを楽しみにしています。
佐藤さん:『とある魔術の禁書目録』は、出てくる登場人物たちが、自分の運命に抗ったり悩んだりしているんですけど、それが当麻と出会うことで、わだかまりが解けたりとか、前を向けたりとか、そういったところをしっかり描けている作品だと思うんです。最終回は氷華とシェリーをぜひ見ていただきたいなと思うと同時に、美琴と黒子のシーン、まさかのお色気担当(笑)? みたいなところにもご注目ください(笑)。そして現在、DVDとBlu-ray Discが発売中ですので、そちらも応援していただければうれしいです。
阿澄さん:私は終盤からの参加だったのですが、スタッフさんもキャストさんも、作品自体も、意気込みも、いろいろなものが熱いなと感じていました。シェリーと絡ませていただくシーンも迫力がすさまじくて、皆さんに助けていただきながら氷華を演じました。とても雰囲気のいい現場で、途中からですが入らせていただけてうれしかったです。最後まで熱い展開が続くので、応援よろしくお願いします。
▲DVD&Blu-ray Discは、現在第2巻まで発売中。第3巻は、3月25日に発売だ(画像はDVDのジャケット)。 |
▲画像は、本編第12話~18話のもの。放送中のTVアニメには、いよいよ氷華が登場する! |
(C)鎌池和馬/アスキー・メディアワークス/PROJECT-INDEX
■TVアニメ『とある魔術の禁書目録(インデックス)』