2009年4月19日(日)
3月18日~21日に東京ビッグサイトで開催された東京国際アニメフェア2009。ビジネスデーとなる18日、アニプレックスブースに設営されていたTVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』コーナーを、朴ろ美(ろは王へんに路)さんと釘宮理恵さんが訪問した。
TVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』は、2001年から月刊コミック誌『少年ガンガン』(スクウェア・エニックス刊)で連載されている人気コミック『鋼の錬金術師』をアニメ化した作品。本作が2度目のTVアニメ化となる。
当日アニプレックスには、原寸大の“真理の扉”とアルフォンス・エルリックなどが登場。コンパニオンたちも軍服を着込んでいた。アニプレックスブースを訪れたエド役の朴さんとアル役の釘宮さんは、“真理の扉”の前でプレス向けの撮影会を行った後、別室でインタビューに答えてくれた。その模様をお届けする。
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▲高さ6メートルの“真理の扉”の前で写真撮影が行われた。右側にはアルの姿も。 |
――イベントにいらっしゃった感想を教えてください。
朴さん:すばらしいと思いました。ロイの気持ちがちょっとわかったような気がします。指パッチンであの(コンパニオンさんのスカートの)裾を燃やしてみたいなと、ちょっとしたS心を抱きました(笑)。
――“真理の扉”はどうでした?
朴さん:立体化するとやはりすごいですね。すばらしいと思った反面、怖いなとも思いました。行ってみたいような行きたくないような微妙な気持ちです。
――続いて、釘宮さんも感想をお願いします。
釘宮さん:作品の中の軍服や真理の扉、アルの本体が会場に出現していたのは不思議でしたけど、お祭りみたいで楽しかったです。真理の扉が思っていたより小さくて驚きました。私が大人の背丈があるからかもしれませんが。作中の幼いエドたちが見たら見上げるほど大きく感じるんだろうなと思いました。
――アルの鎧を見ていかがでしたか?
釘宮さん:間近で見ると愛嬌があってかわいいなーと思いました。
朴さん:かわいかったですよ。我が弟です。
――他に現物で見たいものなどはありますか?
朴さん:イズミ先生の旦那のシグ。アームストロングももちろん見たいけど……。
釘宮さん:私もアームストロングって言おうと思ってた。マッチョな2人ですね。興味が尽きませんね。
朴さん:興味が尽きません。マッチョな2人が見たいです。
――TVアニメの魅力はどこでしょう。
朴さん:今後どうなっていくかはわかりませんが、今のところものすごい情報量を1話に濃縮させて叩き込んでいるのでテンポ感があります。1話見ただけでこれ以上はいらないかなって……思わないでほしいけど(笑)、思ってしまうぐらい見ごたえのある作品になっていると思います。
釘宮さん:朴さんがおっしゃる通りで、ストーリーも1話に詰まっていて、この作品が持っているシリアスな面も見てくださる方に十分伝わるように演出されています。そのうえでさらにコミカルな部分も大増量されていて、1話の中でもアップダウンがすごいというか、起伏のある作品になっているなと感じています。
――現場の雰囲気などはいかがですか。
朴さん:2人のチームワークはご覧の通りですので、ご想像にお任せします。ね。
釘宮さん:ね。
朴さん:現場には今回もベテランの方々がたくさんいらっしゃるので、それだけで現場は引き締まります。同じ現場に出ているので勉強になるという言葉はあまり使いたくないんですけど、年数を重ねているからこその、なんとも言えない説得力を持っている方と一緒にやれていてうれしいですね。あと、すみれちゃんという9歳の女の子がニーナ役をやっているんですけど、すごく感性がよくて、現場に戦慄が走りました。ベテランの方々もテンションが上がってしまって、感動しつつ負けていられないという気持ちに全員がなってしまう9歳から80過ぎの方までいらっしゃる素敵な現場です。他にはあまりないんじゃないかな。お芝居のやりがいがあります。
釘宮さん:私も朴さんと同じで、現場に出ていながら勉強になるとはあまり言いたくないのですが、自分がしゃべっていない時はものすごく観察させていただいて、何か盗み取ってやろうと思っています。こういう現場にめぐりあえて幸せですね。全力でぶち当たっていくぞ! という気合いが毎週毎週沸き上がってくる現場です。
――最後に、ファンへのメッセージをお願いします。
朴さん:今まで『鋼の錬金術師』を応援してくださっている方も、これから初めて触れられる方も、とても楽しめる作品になるんじゃないかなという手ごたえがあるので、画面の中に自分の魂と心をぶち込んで、そこでいろいろな物を感じて、もしそこで気持ちが揺れたならば、それは真理の扉へ近付く一歩なんじゃないかなと思います。それと、1話の収録が終わった時に、みんなに「おかえりなさい」って言われてホッこりうれしくなりました。
――ありがとうございます。釘宮さんもお願いします。
釘宮さん:またこの作品を通じて、TVの前の皆さんと同じ経験をしていくと思うとわくわくするようでもあり、ちょっと怖いなって思う気持ちもあるのですが、それでも、皆さんに楽しんでもらえるように精一杯頑張っていきたいなと思います。ファンの皆さんとすごく繋がることのできる作品だと思うので、そういう雰囲気も楽しんでいただけるとうれしいです。
(C)荒川弘/鋼の錬金術師製作委員会・MBS
■TVアニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』