2009年4月21日(火)
日本一ソフトウェアは、DS用ソフト『流行り神DS 都市伝説怪異事件(以下、流行り神DS)』を6月11日に発売する。価格は3,990円(税込)。
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『流行り神DS』は、PS2やPSPで発売され好評を博したAVG『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』のDS移植タイトル。警視庁の警察史編纂(さん)室に所属する刑事・風海純也が、常識だけでは解決できない不可解な事件の数々を捜査していくアドベンチャーゲームだ。“科学的見地”と“オカルト的見地”のどちらで捜査を進めるかによって、ストーリー展開や結末が変化。都市伝説を題材に、全4話+αで構成された物語は、いずれも謎と恐怖に満ちている。
『流行り神DS』には、本編シナリオ4話と、隠しシナリオを収録している。さらに、各話に対応した“隙間録”を多数収録しており、ボリュームは十分。各シナリオは、選択肢や推理の進め方によってストーリーが分岐するマルチシナリオ形式を採用しているので、同じシナリオも複数回楽しめる。
・第零話 チェーンメール
警視庁地下のとある一室。大きな事件もないせいか、警部補の風海純也は警部の犬童蘭子、巡査部長の小暮宗一郎とともに、暇を持て余していた。そんな折、風海純也の携帯電話に1通のメールが届いた。 「連続殺人犯を目撃した――このメールを受け取ったら、電話番号を書いて返信してほしい」 あからさまに怪しいチェーンメールだが、刑事としての正義感からか、はたまた、ただの好奇心からか、チェーンメールに応える風海。犬童や小暮は、そんな彼の行動に驚く。 しかしその後、風海のもとにメールの差出人という女性から電話連絡が入った。女性はメールに書いた通り、連続殺人犯の名前を知っているという。半信半疑の風海に対して、女性は再度その名前を出した。 「はっとりえりさ」 それが、恐怖の事件の幕開けだった……。 |
・第一話 コックリさん
私立花峯高校――ありふれた私立高校で起こった連続自殺事件。たった数日のうちに、この高校の生徒たちが不審な死を遂げていったのだ。 警視庁の捜査一課の刑事たちは、事件性アリとしてこの自殺事件の調査を始める。その中には、国家公務員1種試験に合格し、いわゆるキャリアとして捜査一課に配属されたばかりの、風海純也の姿もあった。 その学歴や、キャリアという肩書きから、現場主義の捜査一課長に煙たがられた彼は、所轄の刑事・小暮と組んで、事件の聞き込みに回ることになる。現場から追いやられ、体のいい厄介払いである。 しかし、小暮と一緒に校内を回るうちに、風海は被害者たちに関する奇妙なウワサを聞き、不審な行動をとる女性生徒を目撃する。事件におびえ、風海たちの前から脱兎のごとく逃げ出した少女が残していったのは、血痕が残る“コックリさん”用のウイジャ盤だった。 はたしてこれが連続自殺と何らかの関係があるのか? 戸惑う風海や小暮を置いて、校内に渦巻く闇はその色を濃くし、さらなる被害者を生み出していく……。 |
・第二話 鬼
都内にある公園で子どもがさらわれる誘拐事件が発生した。本来は関係ないはずの編纂室のメンバーに、事件捜査に加わるよう要請が入る。 事件現場の聞き込み情報を総合すると、どうやら子どもを誘拐していったのは“鬼”である可能性があるらしい。地に足をつけ、現実的な捜査を行う捜査一課では、鬼という怪しげな情報を扱いかねる。かといって全面的に無視するのも具合が悪い、ということだった。 厄介ごとを押し付けられているとは感じつつも、事件解決の一助となればと、風海と小暮は独自の捜査を開始する。誘拐された子どもの母親に聞き込みを行うと、犯人から「子どもをさらった」、「ざくろの実まで1人で来い」という不可思議な電話が入り、慌てて子どもの姿を探したが見つからなかったという。 犯人からの意味深なメッセージ。証言する母親の態度の不自然さ。風海たちの聞き込みに、過剰に反応する被害者宅の隣人。疑わしい要素は多いものの、なかなか捜査は進展していかない。誘拐から刻々と時間が経過し、さらわれた“ゆうくん”の身の危険が高まっていく。風海たちは、無事に子どもを助け出すことができるのか、そして、鬼の正体とは!? |
『流行り神DS』はテキスト選択型のアドベンチャーながら、独自のシステムによってゲーム性を高めている。『推理ロジック』や『セルフ・クエスチョン』がそれだ。これらのシステムでの選択や、シナリオ中に登場する選択によって、各話の捜査評価(S、A、B、C、D)が変わる。次話のシナリオを登場させるためには、Cクラス以上の評価を取る必要があるので注意が必要だ。
推理ロジックでは、ゲーム中に登場する人物の年齢や関係などの情報を整理していく。シナリオで出現したキーワードを頼りにして、事件に隠された謎を解き明かしていくことになる。プレイ途中であっても、メインメニューの“推理ロジック”から、随時ロジックを組み替えることが可能だ。新しいキーワードが出現したら、マメに整理していくことがポイントとなる。
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推理ロジックで使うキーワードが文章中に出ると、そのワードを自動で取得する。シナリオの進め方によっては手に入らないキーワードもあるようだ。手に入れたキーワードをもとに、推理ロジックを完成させよう。 |
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事件をめぐる人物や出来事の相関図を完成させることが、推理ロジックでの目的となる。キーワードを整理することで主人公の思考を研ぎ澄まし、事件を解決へと導ける。 |
まれに“カリッジ”と呼ばれるポイントを消費しなければ選べない選択肢が出ることもある。カリッジ・ポイントは各話ごとに決まっていて回復しないので、早いうちにすべて消費してしまうと、それ以降はカリッジ・ポイントが必要な選択肢を選べなくなる。使いどころを考えて使用したい。
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カリッジ・ポイントが残っていれば、選択できる選択肢もある。しかし、その結果が思わぬ状況を招くことも……。逆にカリッジ・ポイントがないと、特定の選択肢が選択できなくなる。 |
集めた情報を整理して今後の捜査方針を決めたり、犯人の動機や正体を推理したりといった場面では、セルフ・クエスチョンモードに突入する。現れる質問に答えていくことで最終的な結論を出していく。この選択によって物語が変化する場合もある。
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順調に推理していると、Self-questionの文字が青く点滅する。逆に推理が難航してくると、赤い点滅になる。失敗すると捜査評価が下がるので注意しよう! |
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シナリオのターニングポイントで訪れる、科学ルートとオカルトルートの選択。どちらを選ぶかによって、同じ事件でも真相や展開がかなり変わってくる。 |
シナリオを進めると、都市伝説や怪談、民俗学・心理学・法律などの専門用語がどんどん出てくる。そうした用語は自動的に“FOAFファイル”へと記録される。ファイルはいつでも閲覧できるので、わからない単語はすぐにチェックしておこう。シナリオの進め方によっては手に入らない単語もあるので、「繰り返しプレイしてデータベースの完成させる」楽しみもある。読み物としてファイルを楽しむのもアリだ。
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物語のあちこちに散らばっているFOAFファイル。時には複雑な分岐の先や、バッドエンド直前にあることも。ファイルをコンプリートするには、正しいルートを進むだけでなく、あえて間違った道を進む必要もある。 |
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